EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 久米信行
4月〜
5月
古田貴之
5月 中溪宏一
5月〜
6月
中村真菜美
6月 鈴木幸一
7月 GOMA
7月〜
8月
馬場直子
9月〜
10月
北澤 肯
10月〜
11月
川端由美
11月 システム7
11月 福岡 司
12月 小西雅子
12月 ハセベケン
12月 2007年を
振り返って
1月 林家木久扇
1月 イルカ
2月 松尾直樹
2月 上岡 裕
3月 箕輪弥生
3月 冨田秀実
3月〜
4月
中島 悠
3月15日ゲスト:ソニー株式会社 CSR統括部長冨田秀実さん

冨田秀実1 冨田さんは2006年8月にご出演されています。
 手塚「以前ご出演頂いてから約1年半が経ちました。その間にWWFインターナショナルと結んだ『クライメート・セイバーズ・プログラム』がどのような取り組みを実施され、どのような成果を上げているかを聞いていこうと思います。まず工場やオフィスで出るCO2の削減についてお聞かせください」冨田「大きく分けて2つあります。一つはエネルギー効率を如何に向上させるかということです。工場で使う空調や温水の熱源効率を高めることに寄って、CO2の排出を抑えています。もう一つは再生可能エネルギーの導入です。ビジネス活動を行う上でどうしてもエネルギーは必要です。そのエネルギーを得るために二酸化炭素を排出しないエネルギー源を使うことで結果的に削減するということです」

 手塚「2007年に出来た新しい本社ビルには様々な工夫がされているそうですが、具体的にお教えください」冨田「このビルですがガラス張りの建物です。一見すると効率が悪く感じられますが、1メートルの間隔のガラスがあって空気が対流する層があります。これがうまく熱を遮断します。またブラインドを付ける位置を工夫することによって、夏は無駄な熱が入ってこない、冬は熱をうまく取り入れることが出来ます。空調設備も地下に最新鋭のものが入っています。これの熱交換する時に隣にあります下水処理場の水を使っています。これらのことによって従来よりも約40%の省エネになっています」


冨田秀実2 手塚「ソニーの商品についてはいかがですか?」冨田「色々な種類の製品がありますが、もっともエネルギーを使うものにテレビがあります。現在発売されている液晶テレビは省エネ基準、最高の評価をされています。またヨーロッパでもEUが行っている『サステナブル・エネルギー・アワード』でも受賞しています」

 手塚「消費者とのコミュニケーションについてはどのようなことを行ってきたのですか?」冨田「一つはWWFさんと共同で、地球温暖化防止に関するイベントを実施しています。それ以外にお客様に参加していただける仕組みを構築しようと、『グリーン電力』を個人の方が買える仕組みを導入しました。『グリーン電力』は日本の中でもソニーが先駆けて導入してきました仕組みですが、大口の契約しか出来ませんので個人の方は買えませんでした。それをソニーの商品を買うとたまるポイントで買えるようにしました」手塚「具体的に何ポイントぐらいで買えるのでしょうか?」冨田「1kw/hの電力を風力発電でしたら11ポイント、太陽光発電でしたら13ポイントで買えます」手塚「このポイントはどのようにしたら得られるのですか?」冨田「通常のお店ではなくて、ソニーのクレジットカードやインターネットで製品を購入すると得られます。ただ購入していただかなくても登録していただくだけで始めに100ポイント貰えますので、それで数kw/hを買うことが出来ます」手塚「それはソニーさんのホームページから申し込めるのですか?」冨田「そうです」

 手塚「ソニーさんが2010年までに削減する目標の7%は、現状はどのようになっていますか?」冨田「我々が思っていたよりも早く進捗しています。現時点で9%削減されています。またこれから新しい工場を建てたりしますと増えてきますので、数字が減ってくることもあり得ると思います。ただこれはソニーだけではなく、他の『クライメート・セイバーズ・プログラム』に参加されている企業さんも前倒しで達成しているようです」手塚「ということはやれば出来るということですね」冨田「そうですね、絶対値で目標持つことで、より積極的な対応をしていくようになるのだと思います」


3月22日 ゲスト:冨田秀実さん

冨田秀実3  手塚「2月15日に『クライメート・セイバーズ東京宣言』が宣言されましたがどこで宣言されたのですか?」冨田「これは『クライメート・セイバーズ』に参加している企業とWWFが年に一度会合を持っています。今回ソニー本社で行いました。それと併設してイベント『クライメート・セイバーズ東京サミット』を開催しました。そのイベントで宣言を行いました。このイベントにはクライメート・セイバーズに参加していない企業や政府も招いて行いました」

 手塚「この『クライメート・セイバーズ東京宣言』とはどういったものなのですか?」冨田「各企業はWWFとの間にそれぞれの協定を掲げています。それに横のつながりを持たせて大きな取り組みをしていこうということです。具体的には『排出量削減の範囲を広げる』これは通常工場やオフィスから排出されるCO2の削減ですが、それを流通などの部分まで広げていこうということです。さらに『低炭素社会のライフスタイルを提案していく』これは消費者の皆さんと協力して、より二酸化炭素を出さないライフスタイルを広めていくという活動です。また各企業がどのくらい削減しているか情報開示をしていく、参加している企業が大使として『クライメート・セイバーズ』や二酸化炭素の排出の削減の取り組みを広げていくという4つを盛り込んだ宣言です」


冨田秀実4

 手塚「この『東京宣言』によって政府に影響与えられると思いますか?」冨田「この宣言自体はそのことを目的とはしていませんが、こういった先進的な取り組みが行われていることによって国を含めた全体的な温暖化防止の取り組みに貢献できると考えています」

 手塚「2050年までに温室効果ガスを半減しなければならないと言われていますが、ちょうど今の小学生、中学生が社会の中核を担う頃です。そういった子供たちにソニーとしての取り組みはありますか?」冨田「ソニーは『For the Next Generation(次の世代のために)』というキャッチフレーズで掲げています。子供たちが温暖化の問題をきちんと理解して取り組んでいくための支援をしています。具体的には将来どういった課題があるのかということを理解してもらえるような冊子を作りました。また『そらべあ』というキャラクターを使って温暖化防止に結びつけるプログラムも展開しています。今月末に売り出す乾電池のパケージに『そらべあ』のキャラクターを採用しています。この売り上げの一部を『そらべあ基金』に寄付をします」

 手塚「今後の活動についてお教えください」冨田「これまでも『クライメート・セイバーズ』のプログラムを使いながら積極的な地球温暖化防止の活動をしてきましたが、さらにいろいろな皆さんと協力しながらより積極的な活動を展開し、ソニーらしい新しい取り組みを導入して、大きな貢献したいと考えています」


箕輪弥生さん 中島悠さん

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