今週のカシコブレーンは、海洋研究開発機構で深海生物の研究をしている三輪哲也先生。日本は、有人潜水捜査船としては世界で一番深く潜れる「しんかい6500」など、世界トップレベルの技術力をもっており、三輪先生も、捜査船に乗り込み、様々な深海生物と出会ってきた。今回は、人間の想像をはるかに越えた、驚愕の深海生物の数々を三輪先生が紹介する。
そもそも深海とは、200メートルより深い海のことで、太陽の光がわずかしか届かず、光合成ができない場所のこと。私たちがよく口にするタイやホタルイカ、エビ、カニなども深海生物の一種だが、ユニークな特徴をもつ深海生物もいっぱいいるという。その特徴の一つが、「光っていること」で、三輪先生によれば、深海生物の約9割が光っているとか。せん毛がネオンのように7色に輝くカブトクラゲなどが映像で紹介されると、茉奈・佳奈は「かわいい!」「飼いたい!」と歓声をあげる。
また、深海生物は第一発見者に命名権があるため、名前が「見たまま」のものが多いという。なかでも「チクビクラゲ」には凡人チームも興味津々で大盛り上がり。だが、三輪先生から「今のように盛り上がってしまうため、トックリクラゲに改名されました」と告げられ、大ブーイングが巻き起こる。
深海は地上とは環境が異なるため、深海生物は環境に即して進化を遂げてきた。それだけに、人間から考えると、常識はずれで身の程知らずな生物もいるという。貪欲で肉食のイラコアナゴはどんな生き物なのか?一同からは、「アナゴのくせにウナギについていく」「小さいくせに大きな者にぶつかっていく」「体が小さく、口がでかい」などの回答が出るが、正解は・・・。いつ、食べ物にありつけるかわからない深海ならではの答えに一同も納得。さらに、「チョウチンアンコウのオスは100倍以上も大きなメスに求愛するが、その方法が身の程知らず」という三輪先生。これには、「口説くときは提灯を間接照明にする」「メスの中へ入ってしまう」など、様々な回答が飛び出す。だが、正解は一同の想像をはるかに超えたものだった・・・!