今週のカシコブレーンは、ノンフィクション作家の上田賢一先生。街の伝説や、その裏側に潜む真実を探り出す上田先生が、今、最も注目しているのは、大阪のミナミだ。都市伝説とは、人の口から口へと伝わる街の伝説で、ミナミでも、「阪神タイガースが1985年以来しばらく優勝できなかったのは、道頓堀川に沈められたカーネル・サンダースの呪いである」という伝説が、まことしやかに語られた時代もあった。今回は、上田先生がミナミの伝説を紹介し、その裏側を検証する。
ミナミの伝説のひとつは、「鴨南蛮の『なんばん』は、ミナミの『難波』のことである」。「エーッ!?」と驚く一同だが、この伝説にはミナミのルーツを知る重要なメッセージが隠されていた。豊臣秀吉の時代や江戸時代までさかのぼる「鴨南蛮」に隠された真実とは?
さらに、一同をびっくり仰天させたミナミの伝説は、「南海電鉄は乗客サービスのために、わざとカーブを多くした」。にわかに信じ難い伝説だが、上田先生は「ミナミの秘密をひも解く最大のキーワードです」と豪語。一体なぜ、こんな伝説が生まれたのか。さらに、この伝説について南海電鉄に直撃取材!はたして、その真相は? さらに、「くいだおれ人形には兄弟がいっぱいいる」という伝説も紹介する。
また、ミナミを象徴するような伝説のエピソードをクイズ形式でお勉強。「昭和7年、キタの百貨店に対抗するため、ミナミの高島屋が始めた日本初のサービスとは何か?」、「大正時代に人気だったアミューズメント施設のルナパークでは、『不思議館』で大阪人に大ウケの出し物をしていたが、それは何か?」、を出題する。なかでも、「江戸時代に心斎橋の薬屋が作った薬が爆発的なブームになったが、そこには大阪らしい奇想天外な広告のアイデアがあった。それは何か?」というクイズでは、人間の心理を巧妙についた、商魂逞しいミナミならではの宣伝術を紹介。思わずたむらけんじも、「この方法、今、使われへんかな」と身を乗り出す!?