数十年前の日本には、手にした巨万の富を想像もつかないほど豪快に使った大富豪たちがいた。その１人が、世界で初めて真円真珠の養殖に成功し、後に世界の真珠王と呼ばれた御木本幸吉だ。高価な天然真珠は特権階級だけのものだった時代に、世界中の女性の首を真珠で飾りたいと、全財産を投じて１５年の歳月をかけ、不可能といわれた真円真珠の養殖に成功。世界の宝石市場でも認められるブランドになったが、幸吉の成功をきっかけに粗悪な養殖真珠が世に出回ることに…。そこで幸吉がとった行動はミキモトブランドの名を世界に知らしめるとともに、日本人のプライドを守り、日本人への信頼を高めることとなった。日本の大富豪たちは日本の発展を裏で支えてきた。そんな知られざる日本の大富豪の物語を教えてくれるのが、１０回目の登場となる多摩大学客員教授の河合敦先生。今回は、人のためにお金を使い、国を動かすこともあった日本の大富豪の物語を河合先生が紹介する。

まずは、日本を救った知られざる豪商たちを取り上げる。三井、三菱、住友など、現代に名を残す豪商が生まれた時代に、桁違いといわれた超大金持ちが山形県酒田市に存在した。江戸時代に庄内藩に君臨した本間家は、藩主をはるかにしのぐ力を持つ豪商だった。なかでも、故郷のために惜しみなく私財を投じたのが３代当主。人々の暮らしを守る事業を手掛け、近世日本における最大の飢饉といわれる天明の飢饉から人々を救った当主の偉業を紹介する。また、明治時代、奈良県吉野郡で巨万の富を手にした土倉家。いつしか、山林王と呼ばれるようになった当主は日本の将来を見据え、国のため、教育のため、林業のために金を使った。なかでも、後に世界遺産になった吉野山の桜に託した思いとは…。

お金持ちの御曹司が資産を使い果たすという話を耳にすることはあるが、１０年間で６００億円もの金を使い果たした放蕩王がいた。１９２０年代、フランスのパリ社交界で名を馳せたのは、綿織物で財を成した木綿王の孫として生まれた人物。１９歳でイギリスのオックスフォード大学へ留学した彼の１か月の仕送りは１万円で、現在の３０００万円に当たる。２２歳でパリに渡った後、日本人画家たちのパトロンとなった彼は妻にも際限なく金をかけ、夫婦の１か月の生活費は１億５０００万円！彼にとっては散財が美学だった。だが、そんな彼を大きく変える出逢いが…！後にフランスから最高勲章を与えられ、今もフランスでは薩摩男爵の名で愛される男の物語を紹介する。

また、様々なアイデアで財を成した豪商の一攫千金のアイデアにまつわるクイズを出題。なんと、ボケるハズが次々と正解し、「世が世なら大富豪！？」と驚かれたのは…！？

人々を魅了してやまない花々には驚きの秘密が隠されている。たとえば、「太陽の位置によって向きを変える」といわれるひまわり。そのため、ひまわり畑ではどの花も同じ方向を向いているといわれる。だが、実はこれは間違い。ひまわりが向きを変えて動くのは、花を咲かせる前のことで、花が咲くと一斉に東を向いて止まる。そこにはひまわりの生存戦略が隠されているのだ。私たちのまわりでなにげなく咲く花も、次の世代へ命をつなぐ想像を超えた生存戦略を持っている。そんな花の生態について教えてくれるのが、甲南大学特別客員教授の田中修先生。植物学者として数々の書籍を執筆する植物のスペシャリストだ。今回は、田中先生が植物の花の持つ驚きの生存戦略について解説する。

まずは、私たちの身の回りに咲く花のサバイバル術を紹介。道端で見かけるタンポポは花から綿毛になるメルヘンチックな花。手折ってみると、茎の中は空洞になっている。これはタンポポが次の一歩を踏み出すための大切な生存戦略だった…。また、赤と緑のコントラストが美しいポインセチア。赤い部分を花びらだと思っている人も多いが、それは間違い。中心にある小さな粒の集合体が花の部分になる。赤い部分は苞葉と呼ばれる葉っぱのようなものだが、ポインセチアの苞葉が赤くなった理由とは？そのほか、夏場に可憐な花を咲かせるツユクサの最強の受粉能力や、１００年に一度といわれる花を咲かせた後に竹林が一斉に枯れてしまう理由など、植物の花の生存戦略を紹介する。

世界には、特殊な生態ゆえに、世にも奇妙な生存戦略をもつ花がある。世界一大きな花としてギネスブックに載っているスマトラオオコンニャクは、花の大きさだけでなく、臭さも世界トップレベル。なぜ、自ら臭い匂いを放つのか？また、植物と虫の持ちつ持たれつの独占契約や、世にも珍しい専属契約、さらには蜜のないハニートラップなど、想像をはるかに超えた生存戦略を取り上げる。

また、驚きのワザを持つ植物にまつわるクイズを出題。キャベツの持つ恐るべき生存戦略とは？

健康のためにと思って野菜を食べていても、知らず知らずのうちに栄養を逃していることがある。たとえば、じっくり煮込むほどに美味しくなるカレー。だが、この作り方ではジャガイモやニンジンの栄養を大損している。そんなときは、トマトと一緒に煮込むと、栄養をロスしないどころか、美味しさまでアップ。つまり、野菜は調理法ひとつで、栄養のほとんどをロスしたり、逆に１０倍以上アップすることもできるのだ。そんな野菜調理の新常識を教えてくれるのが、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部の管理栄養士、赤石定典先生。野菜の新常識をまとめた著書が大ヒット中の赤石先生が、野菜を美味しくお得に食べる方法を紹介する。
「野菜は特徴を知って、正しく調理しないと、栄養のほとんどを逃してしまうことがある」という赤石先生。そこで、栄養のロスをなくし、美味しくお得に食べる野菜調理の新常識を紹介する。ごぼうはアク抜きが必要だといわれるが、栄養的には皮むきもアク抜きもしないほうが断然お得。こぼうを水にさらすと栄養素が流れ出てしまうのだ。その他、おひたしにして食べることが多いほうれん草のお得な調理法や、茎の部分を食べるのが定番のセロリの栄養アップの食べ方、捨てられてしまいがちなレタスの芯の意外なパワーについて解説する。
また、うっかり冷蔵庫に入れっぱなしで、野菜をしんなりさせてしまったという経験を持つ人は多いはず。そんな食材を元気によみがえらせる魔法のテクニックを紹介する。冷蔵庫に入れておくと数日でシナシナになってしまう小松菜の復活術や保存法、しなびて傷んでしまったイチゴをよみがえらせる仰天の方法のほか、タマネギに含まれる栄養素のケルセチンを４倍に増やす方法や、もやしを長持ちさせる保存法を紹介する。
同じ食材でも、調理の仕方によって栄養は減ったり増えたりすることを学んだ今回。そんな得する食べ方と損する食べ方にまつわるクイズに凡人チーム４人が挑む。４問全問に正解すれば、全員に体に良いステキな賞品をプレゼント。だが、間違うごとに賞品の数は１つずつ減っていく…。「トマトパスタ」と「トマトリゾット」、どちらが栄養的にお得なのか？この問題、スタジオ一同は答えられるのか！？

１９７０年、「人類の進歩と調和」をテーマに、アジア初の万国博覧会が大阪で開催。人々は輝かしい未来都市さながらの大阪万博に驚愕し、熱狂した。あれから４８年。広大な森の中にポツンと顔を出す太陽の塔がその名残をとどめている。だが、森の中には４８年前の日本人が夢見た「未来」が今も息を潜めているのだ。そこで今回は、スタジオを飛び出し、万博記念公園へ！大阪府立大学特別教授の橋爪紳也先生の案内で、１９７０年に人々が熱狂した「未来の遺跡」を発掘する。

現在は緑あふれる広大な公園になっている大阪万博の跡地。「未来の遺跡」は跡形もなくなってしまったかのようだが、「実は今も当時の大阪万博をリアルに感じられる『未来の遺跡』がある」という橋爪先生。大阪万博を知る世代の筒井先生や江川先生、ハイヒールたちは太陽の塔を間近に眺め、早くもテンションアップ！早速、橋爪先生の案内で太陽の塔へ向かう。岡本太郎が制作した大阪万博のシンボル「太陽の塔」は今年、４８年ぶりに内部が一般公開されたが、予約が殺到！現在、３カ月待ちという人気ぶりだ。様々な顔を持つ太陽の塔だが、一番上にある黄金の顔は“未来”、中央正面にあるのが“現在”、裏側にあるのは“過去”を表している。そして、「実はもうひとつ、“第四の顔”がある」という橋爪先生。その“第四の顔”はどこにあり、何を象徴しているのか？川添アナウンサーは当時の日本館のコンパニオンが着ていた制服姿で登場、大阪万博にまつわるクイズを出題する。大阪万博が終わった後、太陽の塔の“第四の顔”にドえらいことが起きたが、それはいったい何なのか？

いよいよ、太陽の塔の内部にそびえる「生命の樹」の前にやって来た一行。まずは、ＶＴＲで太陽の塔の誕生秘話と、岡本太郎が太陽の塔に込めた思いに迫る。小松左京と岡本太郎の運命的な出会いに始まり、当初は自身の信念から断っていた展示プロデューサーの職を、ついに岡本が引き受け、大屋根を突き抜ける巨大な塔を完成させるまでを紹介。そして、“太陽の塔”と名付けられたいきさつが明らかになる！小松左京、星新一と並ぶＳＦ御三家の筒井先生は、小松左京や岡本太郎の大阪万博にまつわるエピソードを語る。

そして、一行は岡本太郎が作った“生命の樹”を見学。およそ４１メートルの巨大なモニュメントは４０億年にわたる生物の進化の過程が表現されている。一同はらせん階段を上りながら、様々な生物模型を通して、生物の進化を体験する。一番上までやって来ると、再び川添アナが登場。岡本太郎の強烈なメッセージが込められた“生命の樹”にまつわるクイズを出題する。

大阪万博では各国が威信をかけて建設したパビリオンに人々は熱狂した。なかでも、“月の石”が大きな話題を呼び、大人気だったのがアメリカ館。思い出話をする江川先生も思わずヒートアップするほど！！「せっかくだから、アメリカ館にも行こう」というリンゴの後を「残ってるの？」と言いながら、追いかけると…！

一行が続いて訪れたのは鉄鋼館。当時の建物がそのまま残っており、現在は「エキスポ‘７０パビリオン」として、大阪万博の様々な資料を展示している。それらを見ながら、懐かしい思い出話で盛り上がる一同。大阪万博の様々な記録が書かれたパネルには、「迷子４万８１３９人」と記されていて、「私が迷子になった２回も入ってるはず！」とリンゴも嬉しそう！？ここで、またまた川添アナからクイズの出題が･･･。同じパネルに「１人」と記されているが、この「１人」は何を指すのか！？

「実は、鉄鋼館は最初から残すつもりで作られた」という橋爪先生。壊される予定だったのに唯一残ったのが、太陽の塔だったのだ。なぜ、太陽の塔は残ったのか？そもそも、半年間の万博のためだけに建てられた太陽の塔。丈夫な造りではなく、移設もほぼ不可能だった。政府が撤去の方針を打ち出したところ、１通の手紙が届く。そこから世論が動き出し、保存に否定的だった岡本太郎は…。太陽の塔がたどったドラマチックな物語に、一同も胸を熱くする！