特別企画
2013年1月6日放送

「匠」が選ぶビフォーアフター大賞2012

家族の窮地を救うために、2012年、立ち上がった匠は21人。24軒の家を劇的に大改造しました。登場した「匠」たちが、互いに厳しい目で評価し、2012年の優秀作品を選びます。
「キッチン・水回り」、「家具・収納」、「空間アイデア」、「再生」の4部門。それぞれのテーマで受賞した物件と、最も多くの「匠」たちから支持された2012年のビフォーアフター大賞の物件をご紹介いたします。

「キッチン・水回り」部門

自宅で源泉絶景お風呂 (2012年5月13日放送:ベランダがお風呂の家

「キッチン・水回り」部門 第1位 自宅で源泉絶景お風

広々とした浴槽に注がれるのは下呂の温泉。買ってきた温泉の湯を丁度良い温度に冷ませるシステムと、窓から見える風景で最高のお風呂に生まれ変わりました。

雅空間の若き志士
長谷川渉

推薦した「匠」のコメント

〜 人と空間の交渉人 〜 中西ヒロツグ
温度管理の方法がシンプルかつ経済的。
〜 光と風の振付師 〜 守谷昌紀
景色の取り入れ方が絶妙で心憎い。

左手だけで簡単トイレ (2012年1月29日放送:兄が帰れない家

「キッチン・水回り」部門 第1位 お母さん楽々キッチン

設備メーカーの施設でお兄さんの生活に合うように設計されたトイレは、手すりや歯ブラシ置き場など、左手だけで扱いやすい工夫が盛り込まれています。

人と空間の交渉人
中西ヒロツグ

推薦した「匠」のコメント

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〜 森の木の代弁者 〜 松永 務
日常の動作を実際に試した丁寧な設計に好感が持てる。
〜 ほどよい家の仕立屋 〜 佐々木寿久
歯ブラシ1つまでに気遣った工夫に関心。

モダンおくどさん (2012年10月21日放送:とんでもなく傾いた家

「家具・収納」部門 第3位 飛び出すうれしい階段

町家のカフェのような雰囲気にしてほしいという要望に応え、京都の昔ながらの台所に使われていた「おくどさん」をイメージして仕上げられました。赤く塗られているのは耐水性の高いモルタルで実用性も十分です。

京町家の粋人
坂田基禎

推薦した「匠」のコメント

〜 明るい未来のコンシェルジュ 〜 鈴木道子
2軒それぞれ別のテーマ性を持たせたデザインが魅力的。
〜 廃材のスタイリスト 〜 金井良一
京町家の粋人らしい粋な感性が光る。

「家具・収納」部門

汗と青春の単管ロッカー (2012年9月16日放送:女子マネ泣かせの部室

「家具・収納」部門 第1位 汗と青春の単管ロッカー

通気性抜群のロッカーは、自分で好きにレイアウトできるようになっており、悪臭の原因だったコンタクトスーツも干しながら仕舞えます。

モダニズムの継承者
柴田達志

推薦した「匠」のコメント

〜 癒しの庭園療法士 〜 阿部容子
開放感を保ちながら収納力が上がり風通しもいい。
〜 自然素材の伝道師 〜 瀬野和広
鉄パイプの再利用法が上手く空間構成が新鮮。

そのまま仕舞える楽チン布団干し(2012年7月22日放送:老後の楽しみが奪われる家)

「家具・収納」部門 第2位 そのまま仕舞える楽チン布団干し

たくさんの布団を掛けておける台車は、風通しの良い部屋で布団を干せるようにもなっており、レールの上をスライドさせれば楽に布団が仕舞えます。

狭小空間の航海士
三瓶満真

推薦した「匠」のコメント

〜 安住空間の探求者 〜 本間貴史
押入れに2つの機能を持たせたのは新発想。
〜 楽しい住まいの発明家 〜 原 宏
布団干しが楽になって高齢者にはありがたい。

自由自在三つ子ベッド (2012年10月21日放送:想定外の家

「家具・収納」部門 第3位 自由自在三つ子ベッド

組み替え自由なこの家具は、三つ子の成長に合わせてレイアウトを変えることが出来ます。それだけでなく、自分たちの楽しみ方を編み出せば使い方は自由自在です。

安住空間の探求者
本間貴史

推薦した「匠」のコメント

〜 明るい住まいの気象予報士 〜 前谷卓嗣
男の子の冒険心をそそる空間作りが楽しい。
〜 住風景の俳人 〜 木内一徳
三つ子の成長を見越した可変性が見事。

「空間アイデア」部門

家族が輪になるラウンジピット(2012年7月22日放送:窓を開けてはならない家)

「空間アイデア」部門 第1位 家族が輪になるラウンジピット

床高を利用して、30センチほど下げたラウンジピットは、子供たちの遊び場としても家族が集まる憩いの空間としても利用でき、家族団らんの中心の場になります。

森の木の代弁者
松永 務

推薦した「匠」のコメント

〜 人と空間の交渉人 〜 中西ヒロツグ
基礎の高さを利用した無駄のない発想が秀逸。
〜 安住空間の探求者 〜 本間貴史
丸い形とコルクタイルが子供に優しくホッとできる。

雨も楽しい光の庭 (2012年7月8日放送:天井から雨が降る家

「空間アイデア」部門 第2位 雨も楽しい光の庭

あえて家の中心部分に光庭を設けることで、光が差し込む窓を三面に設けることができました。そこから差し込む日の光が縦長の家の中を明るく照らしてくれます。

光と風の振付師
守谷昌紀

推薦した「匠」のコメント

〜 楽しい住まいの発明家 〜 原 宏
奥行きの長い長屋の環境を生き生きと改善している。
〜 明るい住まいの気象予報士 〜 前谷卓嗣
光や風はもとより四季を感じられるのが一番。

行きも帰りもスイスイ歩行器 (2012年9月30日放送:頭の痛い家

「空間アイデア」部門 第3位 行きも帰りもスイスイ歩行器

お母さんが広いリビングを安全に行き来できるように作られた、特製のゲート式歩行器は転倒の恐れがないので安心して生活できます。

ほどよい家の仕立屋
佐々木寿久

推薦した「匠」のコメント

〜 住風景の俳人 〜 木内一徳
専門家に相談して作った歩行器が安全で安心。
〜 癒しの庭園療法士 〜 阿部容子
お母さんの糸で作った組紐の飾りがやさしい。

2世帯で安心親子の踊り場 (2012年2月5日放送:押入の奥に両親が寝る家

「空間アイデア」部門 第3位 2世帯で安心親子の踊り場

1階全体を見渡せる広い階段の踊り場は、二世帯をつなぐ大事な動線。作業台としても使える大きなカウンターの下には食器棚も備えました。

微笑みの万能プレーヤー
沖野充和

推薦した「匠」のコメント

〜 安住空間の探求者 〜 本間貴史
親世帯と子世帯の距離感が絶妙。
〜 廃材のスタイリスト 〜 金井良一
踊り場で心を繋いだ上、実用性も持たせている。

「再生」部門

栄養満点120年の屋根 (2012年11月4日放送:屋根が腐った家

「再生」部門 第1位 栄養満点120年の屋根

屋根から下ろした茅を捨てるのではなく、細かく裁断し堆肥として再利用しました。特産品である黒豆の肥料として有効活用されています。

時空間のコンダクター
平川 徹

推薦した「匠」のコメント

〜 京町家の粋人 〜 坂田基禎
さすが古民家のスペシャリスト、仕事に安心感が感じられる。
〜 明るい住まいの気象予報士 〜 前谷卓嗣
古い茅をすべて使い切る無駄のない姿勢に感心。

本物そっくり軽々擬石 (2012年6月24日放送:雨漏りする庭

「再生」部門 第2位 雨も楽しい光庭

庭園に置かれている守護石は、ビールケースを再利用し形を変えてモルタルで塗り固められた「擬石」。本物そっくりに塗装され、庭園に違和感なくなじんでいます。

廃材のスタイリスト
金井良一

推薦した「匠」のコメント

〜 自然素材の伝道師 〜 瀬野和広
庭造りの「匠」ならでは、屋上の軽量化が見事。
〜 明るい未来のコンシェルジュ 〜 鈴木道子
再利用の工夫はもちろん皆が楽しそうで素晴らしい。

清流湧き出る五右衛門風呂 (2012年9月2日・9日放送:思い出を置いてきた家

「再生」部門 第3位 清流湧き出る五右衛門風呂

今では珍しい風呂釜を捨てるのではなく、水の濾過装置として五右衛門風呂を再利用しました。濾過された水が池に水を注ぎ、庭の役目を取り戻したのです。

住まいの未来予報士
冨田正行

推薦した「匠」のコメント

〜 ゆとり住宅の空間トレーナー 〜 石井 亨
鉄釜の古さや形を変えず違和感なく仕上げている。
〜 光と風の振付師 〜 守谷昌紀
単なる飾りではなく機能面でも優れている。

「ビフォーアフター大賞」

かつて牛舎だった家 (2012年4月1日放送)

「ビフォーアフター大賞」 かつて牛舎だった家

かつて、牛の仲買をしていたおばあちゃんが不便な暮らしをしている、もともと牛舎だった家。そんな物件を大改造!
もともとの構造を生かして大空間を生み出すアイデアと、佐渡の伝統文化を取り入れたリフォームなど、「匠」瀬野和広の工夫が光るこの家のリフォームは推薦した「匠」たちも絶賛!見事2012年のビフォーアフター大賞に輝きました。

自然素材の伝道師
瀬野和広

推薦した「匠」のコメント

〜 森の木の代弁者 〜 松永 務
古い基礎や土壁を生かした伝統工法が現代にも通用する。
〜 明るい住まいの気象予報士 〜 前谷卓嗣
分断していた住まいを繋ぎ、水回りを集約したのは賢明。
〜 狭小空間の航海士 〜 三瓶満真
趣味を楽しむ工夫にまで心遣いが行き届いている。
〜 人と空間の交渉人 〜 中西ヒロツグ
地元の伝統芸能までデザインに取り入れ粋。
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