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81歳男性が福岡⇒万博会場600キロを徒歩で踏破 1か月の挑戦 最終盤に密着
05/07 18:04 配信
福岡県から徒歩で大阪・関西万博の会場を目指した81歳の男性がいます。果たしてチャレンジは成功したのでしょうか?
5月6日の兵庫県尼崎市。雨の中、レインコートを着て歩く一人の男性がいました。岡高光(おか・たかみつ)さん(81)。福岡県小郡市の自宅を4月7日に出発し、歩いて約600キロ先の万博会場を目指しました。
(Q.今回の旅の目的は?)
(岡さん)「目的はないけど、80歳になって自分にできる挑戦っていうかな」
岡さんは、50歳のころから健康づくりのためランニングを始めました。フルマラソンにも出場するようになり、東京マラソンやロンドンマラソンを完走。
70歳の古希を迎えた時には、九州一周およそ1000キロを走り抜いたこともありました。
現在は脊柱管狭窄症に伴う足のしびれなどで走ることは難しくなりましたが、80代のチャレンジとして万博まで歩くことを決めました。
岡さんは「体こたえて膝も痛くなるからとにかく軽くして毎日歩くように」と、荷物は最低限の着替えや雨具に防寒着だけだといいます。
最初のころはみぞれが降る寒い日もありましたが、悪天候でも無理せず着実に歩みを進めてきました。
◇
7日朝、岡さんは大阪・梅田のホテルを出発。いよいよ、万博会場のある夢洲を目指します。
歩いてきた距離を物語る、すり減った靴の底。
(岡さん)「ここらへんツルツルやな。底が出るんじゃないのこれ」
(Q.万博会場が見えたらどうしますか?)
(岡さん)「(会場を)バックにばんざいで写真を撮りたい」
そして6時間後、岡さんの姿は舞洲に。
慣れない大阪の道に徒歩ではいけない場所もあり、途中ルート変更をして予定は大幅に遅れていました。
それでも歩き続けると、ついに万博会場が見えてきました。そして福岡を出発してちょうど1か月、ついに万博会場に到着しました。
岡さんが最初にしたことは、会場前での記念撮影。
(岡さん)「うれしいです。30日間の苦労はみんな飛んでしまいました。」「今思えばあっという間だった。雨が降ったりつらいときはあったけど、80歳になってこんな喜びができるのは良いと思う」
最終更新:05/07 18:04


