関西ニュースKANSAI

　泉佐野市は２９日、親が育てられない子どもを匿名で預かるいわゆる「赤ちゃんポスト」の設置検討に向けた調査費用、約８００万円の予算案を６月議会に提出すると発表しました。

　今回の検討は泉佐野市が主導していて、実現すれば自治体主導での設置は全国初になります。
　「赤ちゃんポスト」は、親が育てることの出来ない赤ちゃんを匿名で病院に預け入れる施設で、熊本県の慈恵病院が２００７年から運営をはじめ、１６年間で１７０名の赤ちゃんが預けられています。
　泉佐野市は３月、２０２５年度の施政方針で、誰もが安心して出産・子育てができる環境整備に取り組むことを表明し、「赤ちゃんポスト」の設置を検討するとしていました。
　これに伴って市は２９日、体制の整備や熊本市慈恵病院などへの現地調査にかかる費用約８００万円の予算案を６月議会に提出すると発表しました。

　設置が実現すれば全国３例目ですが、泉佐野市によりますと、行政主導での運用は全国初になるということです。　
　（千代松大耕・泉佐野市長）「赤ちゃんポストは生まれてきた子どもを守る最後の砦として、行政として本格的に予算をつけて進めていこうと思っています。２０２５年度内に委託する医療機関を決定し、早ければ２０２６年度からスタートさせたいです」