手塚「フリーマーケットはどこが発祥になるのですか？」丸田「フリーマーケットのフリーは“自由”の意味のフリーと思っていらっしゃる方が多いのですが、本当は“蚤の市”なんです。最初に始まったのは30年ほど前、アメリカ西海岸でガレージセール、ヤードセールという形で行っているのが雑誌に取り上げられました。それを見たのがきっかけで始めました。最初は銀行の駐車場を借りて3〜4件から始め、今に至っています」

　手塚「こういうフリーマーケットを行っている組織は全国にどのくらいあるのですか？」丸田「関東だけでも少なく見ても300〜400はあります」手塚「そんなにあるのですか」丸田「団体もありますし、行政がやっているところもあります。それと青年会議所ですとか、青年団、町内会でもやっていますので個人も合わせると10万人ぐらい日本全国でいるのではないでしょうか」

　手塚「出店料は？」丸田「会場に依って若干違いますが、基本的には“手持ち出店（バスや電車で持ち込む）”が2mX2mで2千円ぐらいです。“車出店（会場の中まで車を入れる）”は間口2.5m、奥行き6.5mで3千円になります」

　手塚「あと用意する物などは？」丸田「お釣り銭ですとか、下に敷くもの。特にお尻の下に敷く空気座布団などは重宝します。それとちょっとしたコツですが、衣類などはきれいに洗っておく。クリーニングまでする必要はありませんがきれいに畳んである方が見栄えもいいですし高く売れます」

　手塚「フリーマーケットが終わったあと、主催者側からこうしてくださいということはあるのですか？」丸田「基本的にゴミは持ち帰るということになっています。段ボールなどはこちらで集めていますので、分別してあれば始末します。一番困るのは燃える物、燃えない物が一緒になって捨ててあるということです」手塚「そういうマナーの悪い人にはどうするのですか？」丸田「どこに誰が出店したかこちらは分かっていますから、次回の時に注意します」手塚「リサイクルが目的なのにごみ残してどうするですよね（笑）」丸田「本当に...ゴミを減らすためにフリーマーケットやっているのに、ゴミを増やして帰るなと言いたくなる時があります（笑）」

　手塚「買う側の心得というのありますか？」丸田「まず細かいお金を持っていくということですね。100円や50円、500円などを持っていますと、値切るのにもちょうどいいですから。あとは買いたい物はその場で買う」手塚「狙いめの時間帯は？」丸田「最近は最初からいい物を出す人がいなくなってきました。オープンと同時に買いたたかれることが多いと言うのが分かっていますので、本当に売りたい物や、ちょっと高い物は人がはけてから出そうとしています。ですから10時オープンですと、11時ぐらいから本当に売りたい物を出してきます。値段の安い物を欲しいと思えば終了間際。最後にはただでもいいですということもあります（笑）」手塚「袋も持っていった方がいいですよね」丸田「そうですね。衣類関係を買う方はリュックなどがあるといいですね。紙袋だと大変ですから」