EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 立川談志
4月 毛利 衛
4月 藤井フミヤ
5月 安在尚人
5月 坂本徹也
5月 近藤 篤
6月 羽仁カンタ
6月 故・手塚治虫講演より
6月 上田壮一
7月 今井絵理子
7月 杉山清貴
8月 船越令子
8月 大野由紀恵
8月 小島あずさ
8月 大宮美智枝
9月 KONISHIKI
10月 西垣成雄
10月 疋田 智
10月 斎藤 誠
10月〜
11月
高樹沙耶
11月 上岡 裕
11月 渡邉英徳
11月 柴田政明
12月 大塚明夫
12月 安寿ミラ
12月 この1年を振り返って
1月 伊藤瞭介
1月 秋山 孝
2月 寺薗淳也
2月 藤子不二雄A
2月 つやまあきひこ
2月 丸田信之
3月 皆川孝徳
3月 大矢寛朗
3月 持丸和朗
3月28日ゲスト:樹木医 持丸和朗さん
持丸和朗1 手塚「まず樹木医のお仕事からご説明ください」持丸「1991年に林野庁が故郷の木を守るというプロジェクトを立ち上げました。その一環として木を守るお医者さんを制度の中に組み込みました。それが始まりです。その後行政改革があって、現在では(財)日本緑化センターが資格の管理をしています」

 手塚「樹木医になるためにはどうしたらいいのでしょうか?」持丸「まず研修がありますが、その研修を受けるための資格を取ります。その条件は樹木関係の仕事を7年間以上携わっていること...造園関係の方、林業の研究をされている、樹木の害虫や病気などを研究されている方などです。私は元々放送の仕事をしていたのですが、その中で樹木に関係する番組を作っていました。それが論文1本にカウントされました。それで資格が取れました。そういう意味で資格の幅は広いんです。その後に研修を受けるためのペーパーテストがあります。それで2週間ぐらいの泊まり込みの研修があり、最後に小テストを含めて面接に通って免状が貰えるんです。こう言うとすごく大変そうですが、参考書もあり、楽しい勉強に違いないと思いますからチャレンジしてはいかがでしょうか」


持丸和朗2 手塚「樹木医の活動についてお聞かせください」持丸「季節で変わりますから...大雑把に言うと樹木の病気の治療。その治療の前の診断というのが重要です。人間のように調子悪いと病院に来てくれませんから。ですからこっちが気をつけてあげなければいけないんです。で、診断というのがとっても大変で、何を指標に健康とするかというのを研究している所です。例えば虫食い。庭木や盆栽では困りますが、自然の木ですと虫に食べられるのは当たり前ですよね。元々木は虫に食べられるのを前提に葉っぱを作っていますから、それだけでは不健康とは言えないんです。キノコは腐りますが、どこまで腐ったら病気なのかそれも難しいですね」手塚「そうやって聞くととても難しいですね」持丸「それと街路樹や公園の木などは下を人が通りますね。その気が腐って倒れたら危ないので、倒れる前に調べて切り倒すなどの最終的な判断をするのも仕事のうちです。最近は各自治体で保存木というというのか、個人の持ち物の木でも町としてサポートするというのがあります。それを実際に管理するのも私達の仕事になっています」

 手塚「樹木に接していて、樹木や環境などに思うことはありますか?」持丸「樹木はその時々の環境の指標になります。ですから昔の樹木はもっと健康だったと思うけれど今の、特に都市の樹木はやはりどう考えても生活条件が良いとは言えないですよね。街路樹など本来山にあったものを我々人間のために無理矢理連れてきて狭い所に植えている。そういう人間には引け目もあるわけです。ですからそれだけに大事にしてやれないといけないと思います。それともう一つは、そういう状況になるもっと以前はどうだったかというと、昔から人間は樹木を大事にしていたのではないでしょうか?人間が進化する過程で、森から開けた所にでてきたときに、森が忘れられなくて一緒に木を連れてきたんだと思うんです。それがそもそもの植木の始まりだと思います」手塚「樹木のある生活というのは我々は人間は欠かしたくないものという意識がどこかにあるんですね」


大矢寛朗さん 福岡司さん

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