EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 福岡 司
4月 坂本美雨
5月

鈴木幸一

5月 小野田淳乙
5月 石古暢良
6月 渡辺正行
6月 中村 透
7月 宮脇 昭
8月 羽仁カンタ
8月 鈴木祐美子、北本忍
8月 矢島 稔
9月 鈴木祐美子、北本忍
9月 原田麻里子
9月 上岡 裕
9月 森谷秀樹
10月 櫻田 厚
10〜
11月
矢野恭弘
11月 ECO & MUSIC
11月 山崎伸治
12月 疋田 智
12月 小林武史
12月 この1年を振り返って
1月 田中 優
1月 藤崎達也
1月 インドラ・グルン
1月 土居健太郎
2月 金子竜太郎
2月 里中満智子
2月 鮎川ゆりか
3月 青木一夫
3月 桐田哲雄
3月 愛・地球博1
湯本哲哉
3月 愛・地球博2
4月4日ゲスト:黒沢楽器店福岡 司さん

福岡司1 手塚「黒沢楽器店はマーティンギターの日本における総代理店です。そのマーティンギターが行っている森林保護を意識したギター作りについてお話を伺っていきます。まずマーティンがどういうギターメーカーなのかお教えください」福岡「普通のフォークギターを一番最初に作ったメーカーと思っていただければ分かりやすいですね」手塚「と言うことは老舗中の老舗ですね」福岡「1833年に最初にギターの原型を作り、その後色々なメーカーさんが真似して作ったんです」

 手塚「マーティンのギターを愛用しているミュージシャンは?」福岡「分かりやすい方ではエリック・クラプトンさん、ポール・マッカートニーさん、ポール・サイモンさんなどです。国内では南こうせつさん、吉田拓郎さん、森山良子さん、ミスター・チルドレン、スピッツなどが愛用しています」手塚「色々なフォークギターがある中でマーティンを選ぶ魅力、ここが違うと言う所は?」福岡「あまり物がなかった時代は良いものがきちんと存在していて、分かりやすかったんです。でもそういう物は高価でした。でギターではマーティンだったのです。結局はシンプルの中に人が物を作る精神が受け継がれている所に皆さん魅力を感じているのだと思います」


福岡司2 手塚「マーティンの森林保護活動への取り組みについてお聞かせください」福岡「ギターを作るということは伐採された木を使って消費することです。でそれを何とか還元することと、保護の意識を高めていこうということが会社の理念に有りました。それが実現したのが1998年に“スマートウッド・プログラム”という所で認可された木材を使って作ったことです」手塚「その“スマートウッド”とはどういった材質なんですか?」福岡「それはその保護団体が認可したもので、材質としては、チェリー、樺。それとリサイクルされた木です。通常ですとマーティンは音を重視しますので、世界中で一番良い木材を使うんですが、そればっかりを目指していくと地球のことは全く考えなくなってしまいます。それでそういう木材でもきちんとしたギターを作れると立証したことがその答えではないかと思います」
 手塚「主に使っているのはチェリーですか?」福岡「そうです」手塚「それで音色は今までと遜色ないのですか?」福岡「ギターというのは木によって音色が違うので、この木でなければいけないというのはないんです。例えば柔らかい木ですとソフトな音が、堅くて重い木ですと低音の響きが良かったりとか...それは演奏するカテゴリーの中でミュージシャンと製作者が選択して作るのです」

 手塚「ミュージシャンの方達はそういったマーティンの考え方に、どう行った反応をされましたか?」福岡「スティングというミュージシャンが、そういう環境問題に取り組んでいるということをマーティン社も理解していて、翌年の99年に彼に“シグネチャーモデル”というのを提案しました。それでスティング本人から“自分のシンボルとなるギターはその保護活動の材を使用してください”というメッセージを貰ったことが、象徴になると思います」手塚「シグネチャーモデルは売上げの一部の森林保護団体に寄付されているのですね」福岡「そうです」

 手塚「福岡さんが色々なミュージシャンとお会いしていて、変わってきているなということはありますか?」福岡「斎藤誠さんを始めとするアーティストサイドから、弦のリサイクルという問題を提起されました。弦というのは消耗品で、例えば1人のギタリストが1回のコンサートで4本のギターを使うとしますと、その時点で4セットの弦が必要になります。それがツァーなどで回るとなると....。で弦というのは鉄で出来ていますから危険物ですし。それのリサイクルということを今考え始めています」


持丸和朗さん 坂本美雨さん

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