EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 福岡 司
4月 坂本美雨
5月

鈴木幸一

5月 小野田淳乙
5月 石古暢良
6月 渡辺正行
6月 中村 透
7月 宮脇 昭
8月 羽仁カンタ
8月 鈴木祐美子、北本忍
8月 矢島 稔
9月 鈴木祐美子、北本忍
9月 原田麻里子
9月 上岡 裕
9月 森谷秀樹
10月 櫻田 厚
10〜
11月
矢野恭弘
11月 ECO & MUSIC
11月 山崎伸治
12月 疋田 智
12月 小林武史
12月 この1年を振り返って
1月 田中 優
1月 藤崎達也
1月 インドラ・グルン
1月 土居健太郎
2月 金子竜太郎
2月 里中満智子
2月 鮎川ゆりか
3月 青木一夫
3月 桐田哲雄
3月 愛・地球博1
湯本哲哉
3月 愛・地球博2
2月27日ゲスト:
WWFジャパン 気候変動 日本担当シニア・オフィサー鮎川ゆりかさん

鮎川ゆりか1 手塚「まずWWFジャパンがどういう組織なのかお教えください」鮎川「WWF(世界自然保護基金)というもっとも大きな自然保護団体の一つです。今WWFが取り組んでいる問題は、森林、淡水、海洋、種の保全、有害物、温暖化という6つがあります。その中で私は温暖化の中の気候変動の日本代表として活動しています」

 手塚「2月16日に発行された京都議定書。鮎川さんはこの日をどういうお気持ちで迎えられたのですか?」鮎川「私にとっては感慨深いことで、アメリカが離脱した時は本当に京都議定書はこのまま死んでしまうのかとも思いました。でもある意味で不可能だと思われたことが可能になった、世界の意志として発行されたという喜びでいっぱいです」

 手塚「京都でCOP3(気候変動枠組条約第3回締結国会議)が開かれたのが1977年。それから発行の日を迎えるまでの8年間、NGO、NPOの方達はどのような活動をされてきたのですか?」鮎川「私達が“抜け穴”と呼んでいるルール、京都メカニズムという柔軟性措置が採択されました。それは海外でプロジェクトをやって、そこで削減した分を自国の成果として認めたり、大幅に目標よりも削減した所とオーバーした所は売り買いが出来るなどの制度のことです。環境NGOはその抜け穴をなるべく小さくするよう努力しました。結果、厳しいルールになったと思っています」

 手塚「アメリカが不参加を表明した時はどのように感じましたか?」鮎川「先ほども言いましたが、本当に終わってしまうと思いました。でもアメリカ抜きでも前進しようという世界の合意があり、そのことに感動しました。
 但し今アメリカ国内では温暖化対策を進めようとしている議員はたくさんいます。その活動はある意味では日本より進んでいるとも言えます」


鮎川ゆりか2 手塚「京都議定書が発行された当日、鮎川さんはどのような活動をされていたのですか?」鮎川「14日から東京 銀座のソニービルで発行イベントを行いました。当日は銀座でのイベントのあと京都へ行き、京都で開かれた環境省のイベントなどに出席しました」

 手塚「今後の取り組みとして、どのようなことをしようと思っていますか?」鮎川「京都議定書は2012年までのことしか決まっていません。それ以降どうするかという議論がこれから始まります。京都議定書には達成出来なかった場合の罰則があります。ですがこの枠組が2013年以降も続かないと罰則の意味が無くなってしまいます。ですから私達はもっと発展した枠組を決めたいと思っています。
 それと具体的に日常出来ることを提案するための“温DOWN化計画”というキャンペーンを始めました。一例を挙げますと、使っていない電気のコンセントは抜くですとか、家電製品の中でもっとも消費電力が多いのが、エアコン、冷蔵庫、照明、テレビなのですが、買い換える時に省エネ度をチェックして買うということを心がける事が必要ですね。また再生可能な自然エネルギーでは“グリーン電力”というのがあります。これは遠隔地にある風力発電や太陽光発電の電力を使うというものです。“グリーン電力証書”を買うことによって、自然エネルギーの電力を支援しているということになります」


里中満智子さん 青木一夫さん

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