EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 福岡 司
4月 坂本美雨
5月

鈴木幸一

5月 小野田淳乙
5月 石古暢良
6月 渡辺正行
6月 中村 透
7月 宮脇 昭
8月 羽仁カンタ
8月 鈴木祐美子、北本忍
8月 矢島 稔
9月 鈴木祐美子、北本忍
9月 原田麻里子
9月 上岡 裕
9月 森谷秀樹
10月 櫻田 厚
10〜
11月
矢野恭弘
11月 ECO & MUSIC
11月 山崎伸治
12月 疋田 智
12月 小林武史
12月 この1年を振り返って
1月 田中 優
1月 藤崎達也
1月 インドラ・グルン
1月 土居健太郎
2月 金子竜太郎
2月 里中満智子
2月 鮎川ゆりか
3月 青木一夫
3月 桐田哲雄
3月 愛・地球博1
湯本哲哉
3月 愛・地球博2
4月11日ゲスト:坂本美雨さん

坂本美雨9 坂本美雨さんは2002年4月21日以来2年ぶり3回目のご出演です。
  手塚「昨年(2003年)9月に創刊された詩画集“aqua”についてお伺いします。これはどういう本なのですか?」坂本「画家の山口由起子さんが絵を、私が詩をそれぞれ書いた物を組み合わせて作りました。お互い“アクア(水)”の心象風景が共通していたので一緒に作りました」手塚「美雨さんは山口さんの絵のどういった所に惹かれたのですか?」坂本「色かな?繊細な線とそれにマッチする壊れそうな色が好きです」手塚「最初に来て頂いたときに水に興味があると言っていましたね。どういう所に惹かれるのですか?」坂本「そうですね、デビューアルバムも“aquascape”だし、高校の時も水をテーマに絵を描いていたりとか...憧れのような...どちらかというと水は怖いんです。泳げなかったし、溺れたこともあったし...でも水に触れててこの透明になりたいというか、帰りたいというかそういう気持ちはいつもあって表現するうえでどうしてもでて来ちゃうものです」

 手塚「11月には“ネコの絵本”という美雨さんが翻訳を手掛けた本が出版されましたね。これは『ネコがよろこぶ“ゴロゴロ”のツボ』と『人生がうまくいくネコの9つの習慣』という2冊、出されたんですね。これは私も読んだのですが猫好きの方が楽しめる本ですよね」坂本「そうですマニアックな方ほど面白いと思います」手塚「どういった経緯で翻訳を手掛けることになったのですか?」坂本「編集者の方が、私が猫の雑誌の取材を受けているのを見てくださって...ニューヨークの家には4匹猫がいるので結構熱弁をふるったんです...それで」手塚「翻訳は結構難しかったのでは?」坂本「9歳からNYに住んでいるんですけれど、会話の英語と翻訳の英語は全く違う脳みそを使うんです。英語で分かっても日本語の表現が分からなかったりで、色々な人に助けて貰いながらやりました」
 手塚「この本CDが付いているけれど、オリジナルには付いていないんですよね。これは美雨さんが詩と歌をされているんですが、どうして付けることになったのですか?」 坂本「付けたのは思いつきで...自分の猫に対する思いを歌にしたいなと思って...」


坂本美雨2 手塚「美雨さんはラジオや雑誌で地球環境をテーマに活動されていますが、ラジオのパーソナリティとして、誰かにメッセージをしていく立場になって変わったことはありますか?」坂本「毎週毎週教えて貰えることが多いので、それを自分で吸収して出していこうと思いました。また色々なゲストの方とお話しして世界が広がりました」手塚「実生活にそれは影響していますか?」坂本「意識しなくても入ってきているとは思います。身近な所でリサイクルするという意識は高くなったと思うんですけれど。エコだけではなくてその番組のテーマが“スローライフ”だったので、自分の心を豊かにする面があってそこで考え方の変化がありました。1歩引いて見たり、一瞬一瞬を大切にすることが生活に、身に付いたと思います」

 手塚「自分がこれは伝えていきたいというテーマはありますか?」坂本「人間は生かされてると思っています。例えば人間は勝手に生きていて、土地を買ったらそこをどうしても良いだとか、どうしてそんなに傲慢になれるのか不思議です。ですから謙虚な気持ちを思いだして欲しいなと思っています。身近な所では自分が持っている物を大事に、愛情を込めて使いたいという気持ちですね」

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4月25日 坂本美雨さん

坂本美雨11 手塚「押井守監督の映画“イノセンス”の挿入歌のお仕事をしたそうですが」坂本「音楽総監督が川井憲次さんで、前に“風光る”というシングルを一緒に作ったことがあるんです。その関係で今回“英語の詩を書いて”と言われたんです。歌っていらっしゃるのはジャズシンガーの伊藤君子さんです」手塚「作詞の依頼だったんですか。その依頼が来た時に、この映画はどんなイメージだと言われました?」坂本「映画館で流す予告編が出来上がっていて、その映像見て...でもそれはあまり考えないでと言われて(笑)じゃ〜何でもいいのかなと思って。曲を頂いた時に夜の川というイメージが湧いたのでそれを膨らませて書きました」手塚「それでタイトルが“River of Crystals”というんですね」手塚「出来映えはいかがでした」坂本「伊藤君子さんが本当に深い歌声を持っていらっしゃる方で、全然違う曲になっていました。詩も自分が書いたとは思えないほど深い物になっていて感動しました」手塚「ちなみに押井さんのアニメというのはどうなんですか。アニメ自体あまり見ていないかな(笑)」坂本「そうなんです。小さい頃あまりテレビ見せてもらえなかったんです(笑)」

 手塚「いろいろな方のアルバムに参加されていますね。例えばジョアンジルベルトのトリビュートアルバムや北京のチャン・ヤートンさんのアルバムなど」坂本「ジャンジルベルトに関しては、ナタリー・ワイズと一緒に作りました。チャン・ヤートンはフェイオンのプロデューサーとして有名な方で、私の父(坂本龍一)のことが好きで私の声も聞いてくださっていたんです」手塚「海外の方とやってみていかがですか?」坂本「多分向こうから呼んでくださる時は私の声のイメージが必要だからだと思うんです。でもそれは国内海外を問わず同じですね」

 手塚「昨年上海と北京のイベントに出演したことがきっかけでできたユニット、 キーボードの吉村龍太さん、チェロの徳沢青弦さんの3人のユニット。これユニット名はあるんですか?」坂本「う〜ん、ないです(笑)ユニットとしてというよりは...気持ち的にはユニット、でも固めている訳ではないんです」


坂本美雨12 手塚「自らデザイン、製作しているアクセサリーブランド、aquadrops(アクアドロップス)をやってるんですよね」坂本「そうです。またここでも“アクア”が...」手塚「これはどういった経緯で始めたんですか?」坂本「昔からビーズとかチクチクするのが大好きだったので作っていたら、友人がセレクトショップをオープンすることになって“そこに置かない?”と言われて、じゃ頑張りますって...」

 手塚「いろいろなことをやっていますが、すべて自分の中から何かを外に出していくという共通性がありますね。その中での“私”とは?」坂本「アクアという物に共通する、透明な物に憧れる気持ちとか、自分が生かされているというどうしても謙虚にならざるを得ない気持ちとか、それがずっと共通する物です」


福岡司さん 鈴木幸一さん

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