EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 福岡 司
4月 坂本美雨
5月

鈴木幸一

5月 小野田淳乙
5月 石古暢良
6月 渡辺正行
6月 中村 透
7月 宮脇 昭
8月 羽仁カンタ
8月 鈴木祐美子、北本忍
8月 矢島 稔
9月 鈴木祐美子、北本忍
9月 原田麻里子
9月 上岡 裕
9月 森谷秀樹
10月 櫻田 厚
10〜
11月
矢野恭弘
11月 ECO & MUSIC
11月 山崎伸治
12月 疋田 智
12月 小林武史
12月 この1年を振り返って
1月 田中 優
1月 藤崎達也
1月 インドラ・グルン
1月 土居健太郎
2月 金子竜太郎
2月 里中満智子
2月 鮎川ゆりか
3月 青木一夫
3月 桐田哲雄
3月 愛・地球博1
湯本哲哉
3月 愛・地球博2
6月6日ゲスト:渡辺正行さん

渡辺正行1 手塚「5月25日に発売された、渡辺正行さんの創作絵本“さよならってなんだろう”についてお伺いしていきます。この本は渡辺さんの愛犬“ゴンタ”と過ごした10年間を基に作られた絵本なんですね。まずはその主人公“ゴンタ”君について詳しくお聞かせください」渡辺「“ゴンタ”はですね、去年の3月21日に亡くなったんです。最初はテレビ番組の賞品だったんです。で当時のマネージャーやスタッフが“あんたは飼えないからやめたほうがい”と言われたんです。でもそう言われると逆に反発して飼い始めたんです。でも飼い始めたらすっごく大変でした。生き物ですからね。それからどんなことがあっても家に帰ってくるようになりましたね。である時散歩に行って首輪を外したんです。そうしたらはしゃいじゃって呼んでも戻ってこないんです。それでやっと捕まえて殴って、怒ったんです。その時に犬はなんで怒るんだろうという目で僕を見たんです。それでやっと分かったんです。犬に悪気はないって事を...僕の都合で怒ったんですからね。それから優しさという物を学んだ気がしますね(笑)」


渡辺正行2 手塚「他に犬を飼って変わったことは?」渡辺「散歩しに公園に行くじゃないですか。そうするとそこに来ている人たちは僕、渡辺正行のことは知っているじゃないですか。でもみんな僕のことを“渡辺さん”と呼ばないんですよ。ゴンタ君のお父さんと呼ぶんですよ。だから構えなくていいんです。とっても新鮮な付き合いが出来て面白かったですね」

 手塚「その渡辺さんの中で存在感が大きかったゴンタ君が亡くなってしまった後というのは...」渡辺「飼っている時は、こいつは家族じゃないんだ、おまえは“犬”と思っていたんですが、やっぱり情が移ってしまったんでしょうね。死んじゃってからは寂しいというか、切ないというか、今までやって来たことがちゃんとやってきたのか“おまえに飼って貰って良かった”と思ってくれているのかということを考えましたね。そういう気持ちを形にしたいと思って絵本を作りました」

 手塚「絵本を作ったのは初めてですか?」渡辺「初めてです」手塚「拝見してそうは思わなかったんです。文も素直ですし、絵も優しくて...絵はやっていらしたんですか?」渡辺「全然やってなくて、5〜6年前に清水國明さんの家に番組で取材にいったんです。あの方は絵手紙をやっていてそれを紹介して貰ったんです。で“ナベちゃんも描いてみなよ”と言われて、その現場で描いたんです。それが面白くて自分で絵手紙セットを買って、犬の絵を描き始めたんです。それを犬好きの人に見せたら“犬を飼ってる人でなければこういう絵は描けないよ”と言われて、いつかこいつの絵本を描けたら面白いかもしれないな〜ぐらいの気持ちだったんです。でゴンタが死んでそういえば絵本というのを考えていたよな〜と思って、自費出版でもいいからやってみようかな〜...と言う話を出版社の方にしたら、トントン拍子に決まったんです。それから絵をまた描いたんです」手塚「イヤ〜初めてとは思えない絵ですよ〜。そういうオファー来ると思うんですけどね〜」渡辺「絵のですか?来ますかね」手塚「私保証しますよ」渡辺「本当ですか?手塚プロで雇って貰えないでしょうかね〜(笑)」

 手塚「これが出来上がって今のお気持ちは?」渡辺「毎日仕事をしていく中で、出来の良いものとまあまあのもの、悪いもの。色々あるじゃないですか。でも良いものってそんなにないじゃないですか。そういう中でこの絵本はかなり上位に入るもので満足してます」

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6月13日 渡辺正行さん

渡辺正行3 手塚「渡辺さんは今48歳。年を重ねるごとに仕事や人生に対する考え方が変わってきたということですが...」渡辺「35ぐらいまでは年を重ねていくだけで、そんなに何も考えていなかったんですよ。でも35過ぎぐらいから体力が落ちていくのが分かるんですよ。で40を過ぎると老人になっていくんだなというのが分かってくるんですよ。老眼になったり髪が薄くなったり...仕方がないじゃないですか。で48でしょ。これから何をやっていこうというよりも、後何をやったら良いんだろう、どういう事をやり残したんだろうというふうに考えるようになりました」手塚「じゃ人生後半になって具体的変わったことは?」渡辺「これがね〜考えただけで、なんにもないんですよ〜」手塚「あらまぁ〜」渡辺「(大笑)あらまぁ〜ですよね〜(笑)今模索している状態なんでしょうね〜。まぁ〜体を鍛えるというか体調を整えることをやっています」

 手塚「サイクリングをされているとか?」渡辺「番組で谷川真理さんとご一緒した時に、彼女が“膝を痛めて、自転車に乗ってるんです。それは気持ちがいいです”と言ったんです。それで家にマウンテンバイクがあるんで乗ってみたんです。そしたら本当に気持ちが良かったんです。それで家の回りを走ってみて色々な発見がありましたね〜」手塚「でもそんなにお休みがとれるんですか?」渡辺「最近は週に2〜3日はとれますね。でも若い時は休みの日何をしたんでしょうかね〜。今はその他に英会話とピアノもやっているけど...ピアノはあなた、3曲だけは弾けるんです。飲み屋さんにピアノが置いてあるでしょ。そこでポロポロンと弾いたらカッコいいでしょ。そうなろうと思って...」手塚「心もなんか健康的な感じがしますね〜」渡辺「今は体に優しくとか、世間にあんまりバカに思われちゃいけないとか(笑)ピアノの一つも弾けたらね“さすがロマンスグレーの素敵なおじさまだわ”ってクラブのお姉ちゃんに言われたりとか...(笑)」手塚「結局そこに行くんじゃないですか〜(笑)」渡辺「そうか〜(笑)言わなきゃ良かったね(笑)」


渡辺正行4 手塚「今はご結婚されて、4歳になるおこさんもいらっしゃる...」渡辺「これがなんの取り柄もないけど...可愛いだけが取り柄の...」手塚「充分じゃないですか」渡辺「そうですよね〜(笑)」手塚「お子さんが出来てから生活や考え方が変わった方は多いんですが、渡辺さんは?」渡辺「そうですね。よくね、子供が出来て親の気持ちが分かるというけれど本当にそうですね。で人間を育てるって事は、自分の子供を育てるんじゃなくて一つの個性とか、人間としてのなんかこう物を僕らが作ってあげるんだということを意識して接してあげられるから。ただ可愛い可愛いと育てるんじゃなくて、こいつがどういう人間になっていくんだろう、これをうまく見守ってあげられるようなね、そういう親になりたいと思いますよね」

 手塚「空気とか食べ物とか気になりませんか?」渡辺「そうですね、都会に住んでいるとなかなか自然の物というのはね...僕は千葉県で生まれたんですけど、名所旧跡なんてない所で、本当になんにもなくて嫌いだったんですよ。でもある日ゴルフで田舎に帰って道を車で走っていたら、緑がすっごく綺麗なんですよ。山も田んぼも緑で、澄み切った青空で。その時俺はこんな綺麗な所で生まれたんだと思いましたね〜。大人になって都会で暮らすようになって初めて思いましたね」


石古暢良さん 中村透さん

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