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独自で設計・建設する「タイプA」を断念した万博・アルメニアパビリオン 急成長する「ICT産業」など紹介
03/31 18:31 配信

2025年大阪・関西万博に参加するアルメニアが、急成長する「ICT産業」など、自国の進化を表現した展示をすることがわかりました。
東ヨーロッパに位置する旧ソビエトの国・アルメニアは、パビリオンを複数か国で共同で使用する「タイプC」で万博に参加します。
テーマは「Pillars of Today&Tomorrow(現在と未来を支える柱)」で、アルメニアの歴史や文化のほか、急速に成長しているICT産業や力を入れている教育分野など、国の進化や発展を表す8つのテーマにわけて紹介します。
館内につり下げられた「柱」にはプロジェクターが仕込まれ、それぞれのテーマにあわせて3Dプリンタで作られた造形物を照らすしかけになっています。
アルメニアは万博への参加を決めた当初、独自で設計・建設する「タイプA」でのパビリオン出展を目指していました。
しかし、日本でパビリオンの準備を進めてきた建設会社が、資材や人件費の高騰などで撤退したことでパビリオン建設の進捗は難航しました。
そして去年5月末、アルメニア国内で発生した大雨による洪水災害が決め手となり、タイプAを断念してタイプCで出展することになりました。
今年1月、万博の参加国が集まる会議に出席したアルメニアの担当者は、ABCテレビの取材に対し、「アルメニアにあるメガプロジェクトや色んな傾向をメッセージとしてお伝えするパビリオンになると思います。日本はアルメニアにとって遠いですが、万博はアルメニアを知ってもらい、協力するためにとても素晴らしい機会です」と話しました。
大阪・関西万博は4月13日に開幕します。
最終更新:04/04 16:58