関西ニュースKANSAI

　大阪・道頓堀のグリコ看板下の遊歩道、通称「グリ下」エリアに３月、塀を設置した大阪市は１２日、長時間滞在する若者が、去年の同時期に比べ、１４８人減少したことを明らかにしました。

　一方で、滞留場所が周辺の別地点に移っていることも確認され、市が状況の把握を進めています。

　大阪市は３月、道頓堀にある通称「グリ下」に、高さ２．４メートル、幅１６．５メートルの塀を設置しました。

　若者が座り込むなどの「たまり場」にしないようにして、犯罪に巻き込まれるのを防ぎたいとしています。

　市は１２日に会議を開き、「グリ下」に長時間、滞在する若者が去年の同時期と比べ、約１ヵ月間で１４８人減少したと明らかにしました。

　一方で市は、一部の若者の滞在場所が、「グリ下」近くの大黒橋などに移っていることも確認。

　会議に参加したＮＰＯ法人からは、「やっと見つけた居場所を奪うだけ奪って、何も与えてくれない。私たちが悪いの？」などという若者たちの声も紹介されました。