放送内容
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4月 高西淳夫
4月 坂本美雨
5月 田崎真也
5月 市川右近
6月 西村幸祐
6月 ワールドカップにまつわる話
6月 矢沢永吉
6月 坂本徹也
7月 吉村作治
8月 中村征夫
8月 三輪茂雄
9月 菜の花プロジェクト
9月 寺門和夫
9月 小林一紀
10月 近藤 篤
10月 篠 健司
11月 増井光子
11月 馬場直子
12月 CWニコル
12月 セヴァン・スズキ
12月 この1年を振り返って
1月 小黒一三
1月 幸田シャーミン
2月 下城民夫
2月 三國清三
3月 矢口高雄
3月 鈴木基芳
湯川信矢
3月 筑紫みずえ
9月1日 ゲスト:滋賀県愛東町「菜の花プロジェクト」
奥村清和さん、田中和則さん
奥村清和 「菜の花プロジェクト」とは菜の花を栽培して、そこから採れる菜種油を利用することによって、自然エネルギーによる循環型社会を作るという試みです。
 手塚「この菜の花プロジェクトがスタートした経緯をお教え下さい」奥村「愛東町では昭和60年ぐらいから廃食油(使用された天ぷら油等)の回収をし、石けんなどを作っていました。またその廃食油は軽油にもなるということで、平成7年から廃食油を燃料にする取り組みをやってきました。“菜の花プロジェクト”は菜の花から採れた油を食用油として使い、その廃油を燃料にするというプロジェクトで、平成10年から行っています」手塚「廃油をリサイクルしようと思ったきっかけは?」奥村「愛東町ではゴミを埋め立てていたのですが、場所もなくなってきたのでアルミ缶などのリサイクルが盛んになってきました。その一つとして廃食油の回収を始めました。また滋賀県の川は琵琶湖に流れ込みますので、廃食油を川に流さないという運動からも生まれました」
 手塚「一般の軽油と菜の花の軽油の違いは」奥村「大きな違いは、黒い煙が出ないと言うことです。匂いもきつくなく、ほのかに天ぷらの匂いがします」

 手塚「このプロジェクトが始まって町の方の意識はどのように変わりましたか?」奥村「愛東町ではリサイクルそのものが生活の中に入り込んでいるので、特別どうと言うことはありません。ただ菜の花については始めたばかりですので、コストの問題などクリアしなければならないことがあります。ですから積極的に関わる方や、どうなるのか見守る方もいます」

 手塚「菜の花プロジェクトの体験が出来るそうですが、具体的にどのような体験が出来るのですか?」奥村「9月の下旬に種まきをし、6月に収穫、そして油を搾るという体験が出来ます」

 手塚「国に対して、要請などをしていらっしゃるんですか?」 奥村「菜の花ネットワークというものがありまして、環境に優しいエネルギーに関しては税金を取らないで欲しいですとか、環境の視点で農業を考えて欲しいなどの要請をしています」


田中和則  手塚「田中さんは奥村さんからこのプロジェクトを受け継いだわけですが、今後やってみたいことなどをお聞かせ下さい」田中「菜の花の栽培についてはいろいろな問題があります。国からの奨励金も麦と比べると低く販売収入も低いので、なかなか農家の方に奨めることが出来ません。ですが菜の花は油を採るだけではなく、目でも楽しめます。日本の原風景だと思います。
 今年の菜の花の作付け面積は3ヘクタールでした。来年は10ヘクタールを目標にしています。この愛東町の「菜の花プロジェクト」は全国に広まりました。今後もこのプロジェクトを通して、環境問題に取り組む自治体でありたいと思います」


田中、奥村、手塚
愛東町のホームページアドレスは
http://www.town.aito.shiga.jp/

三輪茂雄さん 寺門和夫さん

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