放送内容
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4月 高西淳夫
4月 坂本美雨
5月 田崎真也
5月 市川右近
6月 西村幸祐
6月 ワールドカップにまつわる話
6月 矢沢永吉
6月 坂本徹也
7月 吉村作治
8月 中村征夫
8月 三輪茂雄
9月 菜の花プロジェクト
9月 寺門和夫
9月 小林一紀
10月 近藤 篤
10月 篠 健司
11月 増井光子
11月 馬場直子
12月 CWニコル
12月 セヴァン・スズキ
12月 この1年を振り返って
1月 小黒一三
1月 幸田シャーミン
2月 下城民夫
2月 三國清三
3月 矢口高雄
3月 鈴木基芳
湯川信矢
3月 筑紫みずえ
5月5日 ゲスト:田崎真也さん

田崎真也1 ソムリエの田崎真也さんがゲスト。田崎「ソムリエという仕事はサービススタッフの一員。ワインに限らず、ノンアルコールの物も、お出しします」とのこと。
 手塚「ソムリエになろうとしたきっかけは?」田崎「最初はフランス料理のサービスの仕事に就こうと思っていました。ただそれをやろうとすると、ワインのことを覚えなくてはならないんです。それで食材や、ワインなども日本では勉強しにくくて、19歳の時にフランスに渡りました。それで3年ぐらいで帰国したんですが、まだソムリエという職業は日本にはなかったんです。1980年に日本でソムリエコンクールというのがあって、これはいけるかなと思って次ぎトライしてみようと思いました。ですから職業としてのソムリエではなくて、コンクールの競技的な方がきっかけです。元々負けず嫌いでしたし」

 手塚「世界方から日本人のソムリエというのはどう見られましたか?」田崎「19歳の時は日本がワインの消費国として認められていなくて、門前払いでした。その後日本でビストロブームが起こり、フランスも日本を主要なワイン消費国と認め、日本の大会で優勝したこともあって、どこへ行っても大歓迎でした。世界大会で優勝したときに聞かれたのは、“参加国の中で、何で一人当たりのワイン消費量の少ない選手が優勝したのか”ということでしたね」

 手塚「やっぱりワインを勉強するには、現地に行かなければならないんでしょうね?」田崎「テイスティングだけとっても、自分のお金でワインを買って飲むというのは、コンクールの前は年間1万種類飲むので、交通費を出しても割が合うんです。現地でワイナリーをまわって“世界コンクールの勉強しています”と言えばどこでも協力してくれますから」


田崎真也 手塚「お仕事についてお聞きしたいのですが」田崎「フランスで習ってきた物をそのまま日本に持ち込むのはどうかな、と感じたときに、フランス料理店にずっといるよりも、日本料理店でサービスを覚えようと思いました。日本のお客様は毎日フランス料理を食べるわけではないので。基本は私の目の前に座ってお金を払っていただこうとするお客様に、どのような物を提供すればよいかという事です。.居酒屋にこられるお客様から、国を代表するお客様まで、同じようにサービスを提供出来る人間になりたいと思っていました」
 手塚「田崎さんは沖縄サミットで飲み物をプロデュースされていましたが...」田崎「何を選んだらいいか、というのを1年間考えたんです。大事なことは、高価な物を提供することではなくて、そのテーブルでの話題性だと思ったんです。それで8カ国のワインをブレンドして提供したんです。でそのテーブルがワインの話になったんです。で食後酒が泡盛だったんですが、これもブレンドして、8か国首脳の平均年齢と同じにしました。それでまた話題を提供出来ました」

 手塚「今なさっているお仕事は?」田崎「フランス料理店だけで必要な仕事であれば、日本人にとって日常必要のない仕事になってしまうので、一家に一人のソムリエを目指しています。それでメディアですとか、イベントなどに出させていただいています」


5月12日 ゲスト:田崎真也さん
田崎真也3  手塚「ワインを取り巻く自然環境についてお伺いします。温暖化によってぶどうの木が影響を受けますよね」田崎「温暖化って皮肉なもので、メリットと言っていいかどうか、もあるんです。それは今まで寒くて、ぶどうが出来なかった地域で作ることが出来るようになったんです。ただ逆に、寒かったから出来ていたワイン、例えばアイスワインなどは出来なくってきました」
 手塚「ぶどうを作っている国やその生産者の皆さんは何か対策を立てているのですか?」田崎「災害などでぶどう畑が被害に遭った場合、援助はでます。ただ自然農法の推進のための援助は行っていませんね。あと水の問題は、川が国をまたいでいますから一国だけでどうにかしようというのは無理ですね」手塚「ヨーロッパ全体で環境についての取り決めはあるんですか」 田崎「フランスでは自然な状態で活性化させた土を使って栽培しています。これは有機肥料すらも与えないということです。これがヨーロッパに広まりつつあります」

田崎真也4  手塚「ワインと環境についてお聞きしていますが、リサイクルという面から考えると...」田崎「ワインの瓶は他に転用が利かないので、リサイクルしづらい。キャップシールも問題になって、金属ではない物がでてきています。コルクも木を伐採して作るので、代用出来る物を探しています。ただ他の飲み物でもリサイクル出来ない部分というのはあると思います」

 手塚「いろいろな国をまわられている田崎さんですが、環境に配慮していると思われた国はどこでしたか?」田崎「シンガポールですね。国がらみでゴミ捨てなどを推進していますね。もちろんドイツとか、スイスも町の美化に対してはうるさいですし、町が本当に綺麗ですね。国の面積が小さいので管理がしやすいんでしょうかね」

 手塚「田崎さんはいろいろなプロデュースをしていく中で、どうしても環境に関わってきますね」田崎「食べ物を扱っていますから...自分の子供や孫にも、おいしいものを食べてもらいたいですし、人生楽しんでもらいたいですから、今日本でやるべき事は、河川とか山を整備していくというか、元に戻していくと言うのが大事ですね。そうしないと農作物や魚貝類がダメになっていってしまいますから。日本の良いところはそういうものが美味しいというところですからね」


田崎真也さんのホームページのURLは、
http://www.tasaki-shinya.com/

坂本美雨さん 市川右近さん

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