放送内容
Line
4月 高西淳夫
4月 坂本美雨
5月 田崎真也
5月 市川右近
6月 西村幸祐
6月 ワールドカップにまつわる話
6月 矢沢永吉
6月 坂本徹也
7月 吉村作治
8月 中村征夫
8月 三輪茂雄
9月 菜の花プロジェクト
9月 寺門和夫
9月 小林一紀
10月 近藤 篤
10月 篠 健司
11月 増井光子
11月 馬場直子
12月 CWニコル
12月 セヴァン・スズキ
12月 この1年を振り返って
1月 小黒一三
1月 幸田シャーミン
2月 下城民夫
2月 三國清三
3月 矢口高雄
3月 鈴木基芳
湯川信矢
3月 筑紫みずえ
11月17日 ゲスト:ナマケモノ倶楽部事務局長
馬場直子さん

馬場直子1 手塚「Slow is beautifulを合い言葉に、環境共生方ライフスタイルの提案をなどを行っている市民団体ナマケモノ倶楽部。まずこの名前の由来からお教え下さい」馬場「動物のナマケモノの名前から取っているんですが、ナマケモノはあまり動きませんから、主食の木の上で食べ、排泄します。その排泄物が木の肥やしになります。と言う循環型の動物のうえに、縄張り争いもしません。そういう平和主義の動物でもあります。この弱肉強食の世界で、絶滅しないで生き残ってきたと言うことは、単なるのろまではないのではないか。そこに生きるヒントがあるのではないかと考え、この名前にしました」 手塚「ナマケモノ倶楽部はナマケモノの保護もしているんですよね?」馬場「動物の保護と言うよりは、ライフスタイルの見直しです」

 手塚「合い言葉のSlow is beautifulはどういう事なのですか?」馬場「今はスピードアップの時代ですが、速くなることで見落としてきたことがあるのではないかと考えたんです。環境運動というのは、四角四面で動いてきたところがあると思うんです。例えば森を守ろうと言っても、普段の自分の生活はすごく忙しくて、環境に配慮出来ていなかったりします。そういったところで環境運動と実際の生活が切れてしまっていると思うんです。それで私達は環境運動と文化運動、そしてビジネスを繋げて多角的にやっていこうと考えたんです」


馬場直子2 手塚「馬場さん個人の生活の中に取り込んでいますか?」馬場「まずひとつは、町でペットボトルの飲料を買うのではなくて、水筒を持ち歩いています。後たまにですけれど、ロウソクの明かりを意識するようになりました」

 手塚「暗闇カフェというのをやっているとのことですが」馬場「発端は昨年の6月にカナダから来たEメールがきっかけです。それはアメリカのブッシュ大統領が“エネルギーをもっと使う”という発表に抗議するというものなんです。ただそのやり方が、6月21日に夜7時から10時の3時間電気を消そうと言うことでした。世界中の現地の時間で行われて、それをもし宇宙から見たらドンドン暗闇の場所がずれていっておもしろいのではないかというものだったんです。それでこの倶楽部の会員に呼びかけて実行しました。それで電気のありがたみなどが分かって、それこそがこの倶楽部のコンセプトにあうと言うことで続けています」


11月24日 ゲスト:馬場直子さん

馬場直子3  手塚「ナマケモノ倶楽部に入るきっかけは?」馬場「明治学院大学の辻のゼミ生だったんです。それで声をかけられて参加しました」手塚「大学を卒業して、就職されたんですよね。それで今はナマケモノ倶楽部の事務局長と言う立場になっていらっしゃいますが、仕事とボランティア活動をうまく両立出来るものなのですか?」馬場「私は出来ると思います。この倶楽部にもいろいろな方がいますが、基本的に自分たちの空いている時間に手伝うということです。私は皆さんの無理の無いように手伝ってくれるのが、続けていく鍵だと思っています」
 手塚「こういう事に参加したいと思ってもなかなか情報が集まらない方もいると思いますが、どういう所で呼びかけなどをしているのですか?」馬場「ホームページですとかチラシなどで発信しているのですが、なかなか限られた方にしか目に触れないですね。ですから環境イベント等は重要な機会だと思っています」

 手塚「カフェスローという活動を行っていますが、これは?」馬場「2001年に私達が応援している地域(エクアドル)のコーヒーが飲めてそこの雑貨なども展示して、落ち着ける場所、そして情報発信出来る場所があったらいいなということで、有志の方が集まって開いたんです」


馬場直子4 手塚「ナマケモノ倶楽部の特徴として、地域通貨を作っていらっしゃいますが?」馬場「通貨の名前は“ナマケ”というんですが...」手塚「ナマケ(笑)」馬場「だいたいこの名前を聞くと聞き返すんです(笑)...紙幣と硬貨がありまして、エクアドルの素材を使っています。紙幣はエクアドルのエコパピルを、硬貨はエクアドル産の椰子のみを使っています」手塚「これはナマケモノ倶楽部でのフェアトレードやカフェで使えたり、ゆくゆくはいろんな企画での通貨として使うということですね」馬場「デザインもナマケモノ倶楽部の会員がしたんです」手塚「カワイい、名刺みたい」馬場「スペイン語でメッセージが入っているんですが、これはエクアドルの小学校に書いてある言葉をそのまま写しました。“人間が最後の木を切り、最後の魚を取り、最後の食べ物を食べ尽くしてしまったときに初めて、私達は気付くでしょう、お金だけでは食べられないということを”」

増井光子さん CWニコルさん

このページのトップへ戻る
手塚るみ子プロフィール 放送内容 お便り トップページへ。

Line