極端に少ない給食などで子どもの発育が遅れたとして、こども園の元園長に慰謝料の支払いを命じる判決が言い渡されました。

兵庫県姫路市の「わんずまざー保育園」は、約４０食の給食を７０人近くでわけるなど、劣悪な環境だったことが明らかになり、廃園となりました。神戸地裁姫路支部で行われた裁判では、保護者らが元園児の体重が増えず発育に遅れが出たとして、元園長に損害賠償を求めていました。きょうの判決で、裁判所は保護者らの主張をほぼ認め、元園長に約１０３万円の支払いを命じました。元園児の保護者は「何のためにあんなことをしたのかという真実が聞きたかった」と話しました。元園長側は、これまで一度も裁判に出席しませんでした。