放送内容
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4月 大山のぶ代
4月 中村征夫
5月 石垣島レポート
6月 西表島レポート
6月 本多俊之
6月〜
7月
Sophia
7月 舘内 端
7月 吉田戦車
7月〜
8月
Char
8月 近藤 篤
9月 森田正光
10月 お便り紹介
10月 アップリカ試験研究センター
10月〜
11月
Sugizo
11月 佐野元春
11月 久路流平
12月 片山右京
12月 坂本龍一
1月 お便り紹介
1月 筧 利夫
1月〜
2月
王様
2月 林あまり
2月〜
3月
舘内 端
3月 西村幸祐
3月 立川町風力発電レポート
3月24日 立川町風力発電レポート1
舘林茂樹1 まず風力発電への取り組みをスタートさせた、立川町の前町長、舘林茂樹さんにお話を伺いました。
 手塚「元々どういういきさつで風力発電を始めようと思ったのですか?」舘林「ここは風の強い土地なので、風力発電をやってみようと思ったんです。ですが2度ばかり失敗してしまったんです。最初は子供のおもちゃのような風車で、その次はオイルショックの後、科学技術庁が5カ年計画で、日本の風の強いところ10カ所で実験を始めたんです。ところが1年の3分の1は動くんですが、3分の2は壊れて修理中という状態でした。で結局実験期間が終わり、後は町でどうぞということになったんです。でもそんなに良く壊れるものではどうしようもなくて、形が良かったものですから観光用にしました。後で分かったことなですが、その時の機械はあまり良いものではなかったんです。ですが日本の風は気まぐれで風力発電に向いていないと言う結論が出てしまったんです。」

舘林茂樹2 舘林「昭和63年に故郷創生1億円がありましたよね。で何をするかアイデアを募ったんです。その時に出たアイディアに、立川町は合併して出来た町なので、あまり知られていない。それを解消するために、風の強いところでもあるしオランダの風車を作ったらどうだというのが出てきたんです。ただこのときは風力発電のことは考えないで、単なるシンボルだけの予定でした。そうこうしているうちに紹介していただいた、三重大学の清水教授が視察にきてくれて、“観光用だけではもったいない、風力発電をやってはどうですか”という話になったんです。でも以前の苦い経験があるから一度はお断りしたんです。でも“日本は経済大国といっても風力発電も出来ない国”と諸外国から言われている、という話を聞いて、それではここでやってみようということになったんです」
清野義勝1   続いて現立川町、町長の清野義勝さんにお話を伺いました。
 手塚「1995年から立川町新エネルギー導入計画を推進されて、ゆくゆくは町の全電力を風力発電でまかなえればということなんですが、現在の状況からお聞かせください」清野「現在はまだ40%ぐらいなんですが、風力だけでなく、いろいろな自然エネルギーを取り入れていければいいなと思っています」手塚「他の町などでもこれから風力発電を始めようとしているところがありますが、共通してやっていかなければいけない課題はありますか?」清野「自治体などで行っている風力発電などは、地域エネルギーというか、ローカルエネルギーこういう視点で捉えています。自然エネルギーをいただいて、環境に優しい町作りをしていく。こういう事をするには各地域で、特に地方でやることが全国的に広まっていけば大変素晴らしいことだと思っています」
 手塚「住民の方の意識はいかがでしょうか」清野「ようやく町の皆さんが目を向けてくれたと思っています。始めは反発もありましたが、環境問題のことになると説得力がありますので、今度はそういう考え方をしなければいけない時代になった、と認識していただいています」

清野義勝2 手塚「風力発電以外で環境に対する取り組みを具体的に教えてください」清野「立川町は山が多いところです。この山の資源、そして川も綺麗なところですので、その豊富な水もそ活用して、自然エネルギーを作っていくという目標を立てています」手塚「町にあるすべての自然を利用し、それをまた自然に帰していくという、自然と共存する町を作っていくということですね」清野「そうです。是非作っていきたいと思っています。儲からなくても良いから、町民に喜びと、多少なりとも還元出来ればいいと思っています。本当にこの風力発電は地球環境のために役に立っている、それが“おらが町にあるんだ”という誇りを町民みんなが持って、自然エネルギーを使って豊かな生活が出来る、そういうような町にしていきたいですね。ただ時間がかかることです。いわば、実験事業だと思っています。
  町で電力を使って余った電力を電力会社さんに買っていただく。こういう事が堅実で、しかも町民にも喜んでもらえる。そういうようにしたいと思っています」


西村幸祐さん
立川町風力発電レポート、デンマーク風車
立川町風力発電レポート2

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