EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 大平貴之
4月 彦坂 裕
5月 ヨシダダイキチ
5月 五味美保
5月 加藤登紀子
6月 井上葉子
6月 羽仁カンタ
6月〜
7月
浦沢直樹
7月 石飛智紹
7月 ABC アウト
ドアフェスタ2005
8月 大蔵喜福
8月 佐藤文廣
9月 石飛智紹
青山 貴
9月〜
10月
トヨタ
白川郷自然学校
10月 彦坂 裕
10月 藤崎達也
11月 仁志田博司
11月 宇多弘行
12月 川端由美
12月 水谷優子
12月 2005年を振り返って
1月 手塚眞
1月 鈴木重子
2月 竹下景子
2月 鮎川ゆりか
2月〜
3月
石井竜也
3月 青木静
3月 パトリック・ライアン
11月20日ゲスト:(株)ソニー・ミュージックコミュニケーションズ
宇多弘行さん

宇多弘行1 手塚「まず始めに、宇多さんの紹介も兼ねてソニー・ミュージックコミュニケーションズがどういう会社なのか、そこでどういうお仕事をされているのかについてお聞かせください」宇多「ソニーミュージックの子会社で、音楽CDやLPのジャケットデザイン、製版を100%やる会社としてスタートしました。その後、ソニーがゲーム機を出しましたので、そのパッケージのデザイン。またDVDのパッケージデザインもやっています」手塚「今年の1月に“エコソリューション開発部”というのを立ち上げられましたが、これは?」宇多「音楽あるいはエンターテインメント系の様々な場面をベース、そこから環境問題に対して取り組んでいこうと活動を始めました。一番最初に手がけたのが環境省が主催する“Re-Style LIVE”これが環境問題に関わる最初のきっかけでした。その他に手がけた物はCDケースがあります。CDケースは99.99%プラスティックで出来ています。直接にはCDは捨てる物ではないのでゴミにはならないのですが、作るのに石油を使います。そう意味で限りある化石燃料を使っています。それに変わる物としてパルプ・インジェクション・モールドCDケースという物があります。それを世の中に広める活動をしています。これは資源ゴミとして再利用することが出来ます」

 手塚「他には?」宇多「乃木坂にあるソニーのスタジオの使用電力のうち30万kwを、自然エネルギーさんと契約して、千葉の屏風ヶ浦にあります風車で発電された電気を使っています。いわゆる風力発電による録音スタジオということに置いて、たぶん世界初です。そのシステムを使った第一号はビリージョエルの名盤のリマスタリングでした」


宇多弘行2 手塚「ライブでも環境に配慮した活動をされていますね」宇多「チューブの夏のライブツアーで、使用する電気を自然エネルギー化しました。またチューブのライブは海岸で行われましたので、ゴミの持ち帰りをお客様に徹底しました。もう一つの“Re-Style LIVE Vol II”では配布するコンサートのチラシを全員ではなく希望者のみにしました。これも必要ない方にはただのゴミになってしまうので。実際2千人のお客様がいらして、千人の方がお持ちになりました。ということは単純に配っていたら千部のチラシがゴミになっていたということですから...またアーティストの食事もオーガニックのケータリングで。飲み物も大きなペットボトルをみんなでリユースカップを使って小分けをして飲むという徹底したゴミを出さないライブにしました」

 手塚「音楽業界で働く人たちの反応はいかがですか」宇多「今は環境問題を抜きにしては語れない時代になりつつあります。ですからスタッフも含めてネガティブに捉える者はいません」

 手塚「そういう活動を行っているというシンボルのようなマークはあるのですか?」宇多「“財団法人 水と緑の惑星保全機構”と“NPO法人エコロジー・オンライン”それと私どもが共同で立ち上げたムーブメント“GREENSTYLE”。そのマークを付けています」

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11月27日 宇多弘行さん

宇多弘行3 手塚「お仕事やプライベートに関わらずいろいろな世界をお知りになっている中で、環境に関わることはありますか?」宇多「今環境は“3R”という言葉が言われています。それはReduce,Recycle,Reuseの3つです。リサクルとリユーズはもう一度使うということがテーマで、物が最初にあります。ですがリデュースは、ゴミを出さない減量するという意味で、一番大事なんだと思います。必要な物しか買わないということなんです。それを強く意識するようになりました」

 手塚「最近はデビュー当時やインディーズの頃から環境意識を持った方が増えて来たと思うのですが」宇多「そうですね、インディーズレーベルのラストラムでも私どもの紙製のケースを使って商品化していますし、うちでも高田みち子さんのファーストアルバムはグリーン電力を使って作りました」

 手塚「他のレコード会社からも宇多さんにご相談されることもありますか?」宇多「あります。環境ソリューションビジネスという看板をあげていますので、環境・エコということであればうちの会社に話が来るようになっています」


宇多弘行4 手塚「今まで行かれたコンサートで、気がついたことはやこうだったらもっと環境に負荷がかからないのにと思ったことはありますか?」宇多「私はアコースティックサウンドが好きなので、そういう物がもっと普及してくれればと思います。またアコースティックでも最低限の電力は使います。その電力を自然エネルギーで賄われたらと思います。森山良子さんが昨年沖縄で、自然エネルギーを使ったコンサートを行いましたが、そういう物が全国的に普及したらいいと思います。1回のコンサートで使う電力はそんなに莫大ではありませんから、今の自然エネルギーが供給できる量で充分賄えます。ですからそれが広がればとつくづく思います。また今年、東京都とのコラボレーションでお台場の潮風公園で自然エネルギーとソーラー発電の電力でハイブリッドコンサートを初めて手がけました。これも面白い試みだと思います」

 手塚「今後ソニー・ミュージックコミュニケーションズの仕事として、また個人としてやってみたいことはなんですか?」宇多「環境ビジネスに関しては来年3年目になります。今までの2年間で、レールも敷けましたし、自分たちが何を得意としているかも分かりました。来年は、若い人たちに肩肘張らないで環境問題に取り組んでもらえるようなきっかけ作りをしていきたいと思っています」

 手塚「来年、どういったエコのライブがあるか気になるのですが、ご予定はありますか?」宇多「具体的な日にちは言えないのですが、“Re-Style LIVE Vol III”開催されると思います」


仁志田博司さん 川端由美さん

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