特別企画
2014年12月31日放送

「匠」が選ぶビフォーアフター大賞2014

家族の窮地を救うために立ち上がった匠は16人。16軒の家・アパートを劇的に大改造しました。登場した「匠」たちが、互いに厳しい目で評価し、2014年の優秀作品を選びます。
「家具・収納」、「キッチン・水回り」、「空間アイデア」、「思い出・再生」の4部門。それぞれのテーマで受賞した物件と、最も多くの「匠」たちから支持された2014年のビフォーアフター大賞の物件をご紹介いたします。

「家具・収納」部門

ヤバすぎるダボダボルーム  (2014年1月19日(前編)・1月26日(後編)放送:台所でシャワーを浴びる家)

「家具・収納」部門 第1位 ヤバすぎるダボダボルーム

木の骨組みを組んで作った子供部屋はまるでジャングルジムのよう。ダボを差替えることで成長に合わせてレイアウトを変更でき、子供たちの個性をはぐくみます。

京町家の粋人
坂田基禎

推薦した「匠」のコメント

〜 価値ある素材の目利き 〜 浅井裕雄
狭小空間を立体的に使い見事に省スペースを実現。
〜 和とモダンの融合者 〜 川口とし子
さすが日本の家具職人。技術の高さを改めて実感。

画鋲いらずの孫ギャラリー (2014年5月4日放送:孫娘が泊まりたくない家)

「家具・収納」部門 第2位 画鋲いらずの孫ギャラリー

壁一面に孫の写真を貼っていた祖父のために、収納の扉に写真を飾れるように細工。写真の入替えも簡単にできるよう工夫し、レイアウトも楽しんでもらえるようになりました。

型破りの空間モデリスト
小田 健

推薦した「匠」のコメント

〜 日本伝統建築の語り部 〜 古川 保
これ見よがしにならず建具のディテールも美しい
〜 住環境の時代考証人 〜 倉橋英太郎
写真の入替えはもちろん扉の開け閉めさえ楽しくなる

取っ手が三役安心の箱階段 (2014年9月28日放送:安心して子供を預かれない家)

「家具・収納」部門 第3位 取っ手が三役安心の箱階段

ロフトに上る階段を収納として活用しつつ、普段は子供が上がれないように工夫しました。
収納の取っ手が階段を引き出すための取っ手、階段のストッパーと三役をこなします。

狭小空間の航海士
三瓶満真

推薦した「匠」のコメント

〜 楽しい住まいの発明家 〜 原 宏
十分な収納量を確保しつつ機能性と安全対策を両立
〜 人と自然の仲介人 〜 米田雅夫
階段と引き出しの組み合わせアクションの意外性が秀逸

「キッチン・水回り」部門

水も涙も流す廃校キッチン (2014年12月7日(前編)・12月21日(後編)放送:薪で支える家)

「キッチン・水回り」部門 第1位 水も涙も流す廃校キッチン

100万円の低予算リフォーム。役目を終えた調理実習台が収納や装備も充実したシステムキッチンへと大変身。以前は通っていなかった水も蛇口から出るようになりました。

モダニズムの継承者
柴田達志

推薦した「匠」のコメント

〜 型破りの空間モデリスト者 〜 小田 健
「水が出る」そんな当たり前のことが実はずごいことだと実感。
〜 狭小空間の航海士 〜 三瓶満真
まさにビフォーアフターの原点を見る思いがして感動。

女子ウケ満点キッチン+1 (2014年9月14日放送:誰にも貸せないアパート)

「キッチン・水回り」部門 第2位 女子ウケ満点キッチン+1

元々ついていたキッチンの中央に調理台を付けたし、広さを確保。さらに水切りかごやまな板収納、ごみ箱を置けるスペースなどを設け、格段に便利なキッチンにリフォームしました。

和とモダンの融合者
川口とし子

推薦した「匠」のコメント

〜 家の記憶の修復師 〜 下田卓夫
古いキッチンの再生は違和感なく使い易さは女性の匠ならでは。
〜 自然素材の伝道師 〜 瀬野和広
水切りシンクのデザインがシンプルかつ機能的で美しい。

壁まで外せる未来指向トイレ(2014年3月9日放送:出した食事を慌てて片付ける家)

「家具・収納」部門 第3位 壁まで外せる未来指向トイレ

店舗を辞めた際に、住居空間として使用できるよう計画的にリフォーム。
将来の工事で壁を取り壊す必要がないよう、壁を取り外し可能にしました。

夢の家の具現者
安田憲二

推薦した「匠」のコメント

〜 価値ある住まいの伝承者 〜 藤吉洋司
12坪に店舗と住居を確保し動線計画にも無駄がない。
〜 人と自然の仲介人 〜 米田雅夫
先を見越した設計に説得力があり間取りの可動性と合理性に関心。

「空間アイデア」部門

空まで届く緑の吹き抜け (2014年7月27日放送:孫がハイハイできない家)

「空間アイデア」部門 第1位 空まで届く緑の吹き抜け

緑の好きなお母さんのために、中庭に緑を配置。
壁一面に緑を配置することで、コンクリートの輻射熱を押さえる効果も。自動散水装置で手間もかからず手入れができます。

価値ある素材の目利き
浅井裕雄

推薦した「匠」のコメント

〜 気負わない家の仕立屋 〜 木村茂伸
中庭を介した空間の連続性が親子二世帯の程よい距離感に。
〜 廃材のスタイリスト 〜 金井良一
コンクリートに生命が宿る都会の庭作りの新たな提案。

壁も登れる平屋の2階 (2014年3月23日放送:天井から子供が落ちてくる家)

「空間アイデア」部門 第2位 壁も登れる平屋の2階け

床を下げ小屋組みを上り梁に変えて、縦の空間を最大限に広げ、平屋を完全な2階建てに。
さらに階段ではなく壁をロッククライミングにするなど子供が遊びまわれる空間になりました。

余白の演出家
室田高義

推薦した「匠」のコメント

〜 雅空間の若き志士 〜 長谷川 渉
家の形を一切変えずに増築。これぞ小屋裏利用のお手本。
〜 和とモダンの融合者 〜 川口とし子
子供たちの笑顔がはじけるアスレチック空間が最高。

見て納得の立体廊下 (2014年6月8日(前編)・6月15日(後編)放送:階段が邪魔な家)

「空間アイデア」部門 第3位 見て納得の立体廊下

同じ方向を向いていた2つの階段をハの字型に架け替え、邪魔だったはずの廊下が便利な立体廊下に。
2つの階段の下は、一面、収納スペースとして有効利用し、以前よりも空間にゆとりもできました。

価値ある住まいの伝承者
藤吉洋司

推薦した「匠」のコメント

〜 住環境の時代考証人 〜 倉橋英太郎
まさに逆転の発想。アイデア1つで不便が便利に。
〜 価値ある素材の目利き 〜 浅井裕雄
間取りの計画が戦略的で設計の熟練さが際立っている

「思い出・再生」部門

残して良かった父のトラス (2014年4月20日放送:玄関まで40メートル以上ある家)

「思い出・再生」部門 第1位 残して良かった父のトラス

家族で過ごすために必要となる一切の障害がないバリアフリーに、倉庫の柱がないトラス組は理想的な構造。家族一緒に食卓を囲めるよう、ダイニングにも工夫が凝らされました。

気負わない家の仕立屋
木村茂伸

推薦した「匠」のコメント

〜 動線の旅人 〜 関谷昌人
家の歴史を目に見える形で残し、建物の大きさを最大限活用。
〜 価値ある素材の目利き 〜 浅井裕雄
家族の身体的差異を理解しデザインした食卓が素晴らしい。

笑顔の花咲く物置の丘 (2014年10月12日放送:夢が打ち砕かれた庭)

「思い出・再生」部門 第2位 笑顔の花咲く物置の丘

もともとあったスチール製の物置のまわりに土を盛り、強化した屋上には芝生を敷き、仕上げは藁土をまとって築山に仕立てました。最終的には、貼りつけた土から発芽した草などで穴蔵のようになることを狙っています。

廃材のスタイリスト
金井良一

推薦した「匠」のコメント

〜 日本伝統建築の語り部 〜 古川 保
広すぎる庭を間延びしない空間に仕上げた手腕に脱帽。
〜 自然素材の伝道師 〜 瀬野和広
物置の機能をそのまま残した築山の造形は実に圧巻。

ゴムパッキンでいい具合 (2014年6月22日放送:日に日に傾く家)

「思い出・再生」部門 第3位 ゴムパッキンでいい具合

スロープの滑り止めを作る際、車椅子が通ることも考え水道管のパッキンを利用。パッキンの斜めになっている形も好都合で、水が溜まらず冬も凍結しません。

楽しい住まいの発明家
原 宏

推薦した「匠」のコメント

〜 夢の家の具現者 〜 橋塚晃司
手のかかる広い庭を活用した思い切った動線計画が奏功。
〜 和とモダンの融合者 〜 川口とし子
首都圏でこんなに豊かな住まい。親子二世帯同居も安心。

「ビフォーアフター大賞」

お客様が一番の家 (2014年11月2日放送)

「ビフォーアフター大賞」 お客様が一番の家

45年間続けた料理旅館を3年前に閉め夫婦二人きりで過ごす家はかつての旅館のまま。両親を心配する息子の願いを受け、伝統工法を駆使して見事にリフォーム!
絶好の立地と伝統工法を最大限に活かした「匠」古川保が見事2014年のビフォーアフター大賞に輝きました。

日本伝統建築の語り部
古川 保

推薦した「匠」のコメント

〜 自然素材の伝道師 〜 瀬野和広
海まで間取りに取り込むランドスケープデザインは見事。
〜 モダニズムの継承者 〜 柴田達志
夫婦のこれからの生き方を後押しする最高の空間作り。
〜 京町家の粋人 〜 坂田基禎
温泉旅館のようなお風呂で日々贅沢な気分を満喫できる。
〜 間合いの調律師 〜 室田高義
自然に人が集う絶景快適空間。旅館の頃の賑わいが戻りそう。
このサイトの最初のページに戻ります