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2019年2月12日

離婚、病気、リストラ… ローン破綻で憧れのマイホームを手放す人たち 彼らが選ぶ「任意売却」とは

特集

 マイホーム、それは多くの人の憧れ。しかし。

「希望に満ちあふれて入ってきたもんなんで。いざ退去するとなると、寂しいところがありますね」


家族3人の思い出が詰まった家との、別れ。


「(ローンの支払いが)遅れてくると、もうちょっと無理やなと。あきらめというかね」


「結婚」という夢を託した家が、迎えた結末。いま、住み慣れた我が家を手放す人が、増えています。

“長年の夢”を手放すとき

 じっと我が家を見つめる男性の姿がありました。角田二郎さん(仮名)、56歳です。ガソリンスタンドの店員として、コツコツと働きながら、長年の夢だったマイホームを手に入れました。

「けっこう野鳥とか、ここに来るんですわ。猫も普通なら逃げるんやけど、逃げないんです」(角田二郎さん・仮名)

「Q.なついてる?」(記者)

「なついてるかねぇ」(角田さん)


独身の角田さん、若い頃には、結婚目前だった女性もいたといいます。しかし、給料をギャンブルで使い果たす角田さんに愛想を尽かし、女性は、去って行きました。

「将来結婚する時のため、一からやり直そう」そう思った角田さんはギャンブルをやめ、心機一転、6年前に中古住宅を購入しました。


「ルンルンになってました。『よっしゃここから頑張ろうか』という気持ちにね」(角田さん)


借入額はおよそ1400万円。85歳までの35年ローンで、月におよそ5万円を、当初は順調に返済していました。ところが、2年ほど前から、生活が苦しくなり、カードローンを利用。次第に借金が膨らみ、住宅ローンの支払いが、できなくなってしまいました。

「任意売却」という選択肢

 このままでは自宅が競売にかけられてしまう。危機感を募らせた角田さんは、「任意売却」という方法を選択、専門家に依頼しました。

「任意売却の場合は、ほぼ一般に売却するのと同じくらいの金額で売れるので、残ったローンも少なくて済む。競売になってしまうより、遙かにメリットが大きいですね」(「任意売却119番」代表相談員・富永順三さん)


通常、住宅ローンの返済が一定期間滞ると、金融機関が申し立てをし、裁判所が「競売」を命じます。ただ、「競売」では、市場価格の6割ほどでしか、売れません。一方、「任意売却」であれば、競売にかけられる前に、所有者が自らの意思で金融機関と交渉して、相場に近い価格で、売ることができるのです。


角田さんのローンは、残り1200万円。今回の任意売却で、家は800万円前後で売れる見通しです。借金が400万円ほど残りますが、「競売」にかけられるより、大幅に有利になります。

任意売却を扱う「任意売却119番」。この会社への相談は増え続けていて、年間5千件以上もあると言います。この日、相談に訪れた男性は、離婚を機に家を売却しようとしていました。


「養育費支払いが困難になってきたので。子どもが成人するまでは私のほうが(家を売って)苦労してでも、その責任を全うしていきたい」(離婚で家を売却する男性)

突然襲った病を理由に…

 売却の理由はさまざまですが、なかでも多いのはリストラによる収入の減少や離婚、そして病気です。

「4年前に頸椎の手術をしましてね、それでもう建築はできないと」


伊藤文男さん(仮名)、61歳。中学校を卒業してすぐ、生まれ故郷の長崎から関西に出てきて、左官職人として生計を立ててきました。しかし4年前、伊藤さんを悲劇が襲います。


「ある日突然、あさ起きたら左手の握力がなくなって、『すぐ手術しましょう』と」(伊藤文男さん・仮名)


長年体を酷使してきたためか、痛みやしびれで、左手をうまく動かせなくなったのです。普段の生活にも支障が出るようになりました。伊藤さんは21年前、2500万円で3LDKの中古住宅を購入していました。


「(家を買ったときは)やったなぁという感じでしたね。田舎から出てきたときは何もなかったですから」(伊藤さん)


手術をしてから4年間、仕事はできず、収入はありません。貯金を食いつぶしながら、月々9万円のローンを、なんとか払い続けてきました。


「ここで死ぬ覚悟で来たから、だからなかなかここを退くっていうのはちょっとね。でも、ねぇ、仕方ないですわね」(伊藤さん)


とうとう貯金が底をつき、去年、自宅の「任意売却」を決断。今後、金融機関と売却の交渉をしていくつもりです。


「シルバーセンターとかそういうところで働けるんなら働いて、収入を得て、家賃を払う。それが無理だったら、生活保護を受けられたら」(伊藤さん)


伊藤さんはハローワークにも通いましたが、不自由な体で雇ってくれるところは、まだ、ありません。

給料に恵まれた職場から 突然リストラ

 大阪府内に住む48歳の会社員・橋本浩介さん(仮名)。長年住み続けた家を、この日、出て行きます。

「やっと広い家に住めると、両親とも喜んでいたんですけどね」(橋本浩介さん・仮名)


18年前、橋本さんは、両親と一緒に暮らすために3500万円・5LDKの住宅を新築で購入。ローンは父親と分担し、橋本さんは、2000万円を35年かけて支払うことになりました。その父親は15年前に亡くなり、橋本さんは、残った自分のローン、月々6万円の支払いを続けてきました。


「前の職場は給料よかったんで、なんとか払えるわという軽い気持ちでいてたんですけどね。リストラになってからはさすがに、そんな余裕がなくなってしまったんで」(橋本さん)


5年前に突然のリストラ。その後就職した会社では給料が大幅に減ってしまいました。追い打ちをかけるように、母親の認知症が悪化し、介護施設に入所。橋本さんは、毎月の食費を2万円まで切り詰め、やりくりしてきましたが母親の施設の負担が重くのしかかり、ローンの返済ができなくなりました。金融機関からは、督促の電話がかかるように。


「『このまま(未払いを)続けるようでしたら、違うところの段階に進みます』という話を受けまして」(橋本さん)


橋本さんは、両親との思い出の詰まった家を手放すことを決めます。それは、苦渋の決断でした。


「家族3人、健康で長く住めたらいいなと(思っていた)。人生の中で持ち家が持てたことだけは、よかったかなと思います」(橋本さん)


売却額は、買った時の半分以下の1550万円。それでも、ローンの残りをなんとか支払うことができ、借金は残りませんでした。


「18年住んで思い出がいっぱいありましたけども、新たに人生スタートと言うことで、新しい家でやり直していこうかなとは思っています」(橋本さん)

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特集

2019年2月6日

トドやペンギンとスキンシップ、夜の水槽をめぐるナイトツアー 水族館を裏側までたーっぷり!限定のプレミアム・ツアーにご案内

特集

 生きものたちをもっと知りたい!もっと裏側まで知り尽くしたい!期間限定・人数限定で行われている水族館の特別ツアーが、いま大人気を呼んでいます。参加者募集でたちまち満員必至。話題の水族館プレミアム・ツアーに皆さんをご案内します!


究極のバックヤードツアー

 まずやってきたのは、兵庫県豊岡市にある「城崎マリンワールド」。但馬の海を望む2万平方メートルの敷地に、さまざまなアトラクションが設けられています。カニのシーズンということもあり、観光客で賑わう今、この水族館で期間限定で開催されているのが、その名も・・・「究極のバックヤードツアー」!


「年間を通じてバックヤードツアーというものは展開してるんですけれども、その中で一番いいものを作ってみようということで、今回企画をさせていただきました」(城崎マリンワールド・今津宏基さん)


この「いいとこどりのツアー」に、大阪から来たカップルと一緒に参加させてもらうことにしました。

「皆さん、こんにちは!本日はツアーご参加いただき、ありがとうございます。本日ご案内致します、スタッフの清水と千葉と申します。よろしくお願いします」


土日・祝日のみの開催で、1回の定員はわずか5人。飼育員さんによるガイドのもと、普段は入ることができない水族館の裏側=バックヤードを1時間かけて巡るツアーです。

 さっそく案内されるのが、動物たちのエサを作る部屋、「調餌場(ちょうじば)」。生きものたちの健康を管理する、最も大事な作業場です。


「サバ・ほっけ・ししゃも・アジ・シイラというお魚を今使っています。一つの種類のエサだけだと、栄養偏ってしまいますので、色んな種類のエサを与えているんです。今は冬で水温も低いですね。なので、脂肪を蓄える必要がありますので、夏に比べれば冬の方がいっぱいエサを食べます」(城崎マリンワールド飼育員・清水亜朱沙さん)


そして、エサを保管するために備えられた、マイナス30度近い冷凍庫。この未体験ゾーンに足を踏み入れると・・・そこはまさに、神秘の世界!!

「寒いー!!!!」(ABCテレビ・保坂和拓記者)

「寒いですね。これがマイナス25度です」(飼育員・清水さん)

「すげえ!!」 (カップルの男性)

「何だこれー!」(保坂記者)

「見えましたね。ここ標本が置いてあるところですね」(清水さん)


迫力満点!地元の漁師さんの網にかかったアオザメです!さらに、深海の巨大生物、ダイオウイカの冷凍!小さなホタルイカの漁の最中に、こんな大きなイカがかかっちゃいました。

「これ何ですか?」(保坂記者)

「これ目玉です」(清水さん)

「ええー!目玉!?」

「ダイオウイカの目玉こんなに大きいんですよ。そうです、そこに付いてた感じですね」(清水さん)

マイナス30度の神秘の世界に浸っているうちに…

「メガネ曇っちゃってますよ」(保坂記者)

「寒くてもう・・・(笑)」(カップルの男性)

この他にも先日、豊岡の沖合で水揚げされた、体長4mを超えるリュウグウノツカイ。「幻の深海魚」と呼ばれるこのさかなも、こちらの冷凍室で、標本として保存されることになったそうです。

トドやペンギンとスキンシップ

 さてさて、今回のツアー、海の生きものたちとたくさん触れ合えるのが最大の魅力。城崎マリンワールドでいちばんの巨漢、トドのシュンタくんともご対面~!

「はい、では触ってあげてください」(城崎マリンワールド飼育員・千葉美結さん)

「どうも。ご機嫌いかがですか?うわ~、初めて触りました。えっ!?これ爪なんですか?」 (保坂記者)


そう、トドの前足にはそれぞれ指が5本。爪もしっかりついています。

「へえ~!初めて知りました。何となくこのあたりに指の骨の感触がありますね」(保坂記者)


多芸多才なシュンタくん。ツアー参加者の願い事をかなえる「かしわ手」もふるまってくれます!シュンタくんの前で手をたたくと「パン!」と後ろ足でお返し。


「うおー、ワハハハハ。これは届きますね!」

「ちなみに何をお祈りしたんですか?」(保坂記者)

「ずっと仲良く一緒にいられたらいいなって」(カップルの女性)

「うわー!ご馳走様でございます(笑)。そうか、そうですよね。シュンタくん、ぜひ叶えてあげてくださいよ」(保坂記者)


その途端、シュンタくんが…

「ウォー!」

「返事してくれた」(男性)

「大丈夫。太鼓判(笑)」(保坂記者)


ほかの水族館ではなかなか触れないペンギンともスキンシップが図れます。


「長い時間潜れるように、下の羽はホワホワしてて暖かいんです」(清水さん)

「ほんまや!」 (男性)

「上の羽が水をはじくことができます。人間で言ったら、ダウンコート着てその上にレインコート着てるみたいな感じですね」(清水さん)


ペンギンの翼って、見た目以上に固くて丈夫なんです。


「(海を)泳ぐ時に使うので結構丈夫。中の骨も丈夫です」(清水さん)

「もっとペラペラしてるものかと思ったら・・・本当だ、固い!」(保坂記者)

1時間といえど、中身は、まさしくてんこ盛り。こうしたバックヤードツアーは、水族館の新たな魅力を開拓するとともに、リピーターを増やすことにもつながっています。


「初めての体験がいっぱいあって、ずっとドキドキしてました」(カップルの女性)

「Q.一番何が楽しかった?」(保坂記者)

「そうですね、写真をたくさん撮らせてくれるタイミングがあったので、思い出もいっぱい残せたのがうれしかったです」(女性)

「いい思い出になりました?」(保坂記者)

「はい」(2人)

「もう一生記念に残ると思います」(男性)


好評につき、4月はじめまで期間が延長されたこのツアー。1ヵ月前から参加の予約ができます!

ニフレルの「夜にふれる」ツアー

「陽もとっぷりと暮れて夜になりました。続いては、閉館後の水族館の真っ暗な館内を体験して回るというツアーをご紹介します。行ってみましょう!」(保坂記者)


大阪・吹田市の生きものミュージアム「ニフレル」が、夏と冬の時期、わずか数日間だけ開催するまさにプレミアムな「ナイトツアー」。営業時間終了後の午後8時。館内の照明が落とされてからが、このツアーのスタートです。


「真っ暗で何も見えませんよね。ということで皆様に懐中電灯をお配りしたいと思います。こちらの懐中電灯、見ていただくとわかる通り、赤い光なんですね。魚たちが住んでいる水の中、一番この赤い光というものがストレスを感じない光と言われているんですね」(「ニフレル」キュレーター・百田和幸さん)


暗い館内を、懐中電灯のわずかな光だけを頼りに、キュレーターと呼ばれる飼育員さんの案内で巡る、1時間15分のツアー。昼間とはまったく違う、生きものたちの夜の生態をじっくり観察できます。


「映画でも有名になりました“ドリー”ことナンヨウハギ、見つけられますかね。実はこのナンヨウハギたち、先ほどまで元気に泳いでいました。

でも、夜になったりとか、日中でも身の危険を感じたりしたときには、このような形でサンゴの隙間に隠れる習性があるんですね」(百田さん)


夜の水族館は、昼間よりもさらにミステリアスな雰囲気。芸術的な光景も、夜ならではです。


「こちら、水槽の下が鏡のようになっていますので、このように光が当たってこんなふうに・・・」(百田さん)

「わあ、すごい!影になってる!」(女の子)

「見えますか?」(百田さん)

「すごーい!」(女の子)

「ニフレル」には、さかな以外の生きものたちも暮らしています。昼間は勇猛なホワイトタイガーも、夜はお腹を見せてぐっすり。昼間はほとんど水中で過ごすイリエワニは、夜になると体温を調節するために陸に上がってくるんです。


 生きものたちが放し飼いにされているエリアでは・・・。

「カピバラはね、この夜の時間帯は結構活発に動くそうなんですよ。どうも、こんにちは。元気ですね」(保坂記者)


そして、アイマスクを着けて感性を研ぎ澄まし、生きものたちのかすかな鳴き声やわずかな気配を体に感じるユニークな体験も!これも、ナイトツアーの醍醐味です。


「夜の生態を見て、また昼にここに来てもらう。ここは色んな生き物がいるので、いつ来ても動物たちの違う姿を見ることができます」(「ニフレル」獣医・村上翔輝さん)


参加者の反応は・・・

「夜しか見られない、生きものの姿が見られてうれしかった!」

「ビーバーは、普段はあんまり見られないけど、今日は活発だったから、

そういうところが見られてとてもうれしかった!」


1回につき、定員は15人。毎回抽選となるほどの人気を誇るナイトツアー。この冬の分は残念ながらすでに募集終了ですが、また夏休みの時期に予定されています。

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特集

2019年2月6日

“使い捨て”にされる少年たち 特殊詐欺グループの魔の手

特集

特殊詐欺の容疑者に未成年が急増

 不特定多数の高齢者らにうその電話をかけ、言葉巧みに現金をだまし取る特殊詐欺。オレオレ詐欺や還付金詐欺などが、その代表格とされます。この悪質な犯罪に、少年たちが巻き込まれるケースが相次いでいます。

少年を誘い込む、甘い言葉・・・。

「案件が入り次第、言われたところに行って、変な話、お金をもらって、モノをキャッチする感じなんですよ」(“闇バイト”業者)


巷には、怪しげな求人情報があふれています。


「友達と株買ったっていったやろ?実はな、友達の会社の金を勝手につかったんや。今日中に返してくれないと訴えるまでいわれたんや」(特殊詐欺の犯人)

「つかまるんやろ?」(被害者)

「捕まりたくない」(犯人)

(※大阪府警提供音声より)


高齢者らにうその電話をかけ、現金をだまし取る特殊詐欺。大阪では去年、過去最悪の水準となる1624件発生し、被害総額は35億円を超えました。警察が摘発した特殊詐欺の容疑者のうち、中高生を含む未成年の数が急増しています。

SNSで簡単に見つかる「闇バイト」

 SNSで「#受け子」や「#闇バイト」などのキーワードを検索すると、数多くの投稿が見つかります。高収入をうたった求人情報のターゲットは、若者です。記者がそのうちの一つに、連絡先を伝えると・・・

「かかってきました。もしもし。」(記者)

「もしもしお疲れ様です。まず最初に、仕事内容話す前に、都内に出てきてもらわないと出来ない仕事。来てもらえるんであれば、家とかもちゃんと用意するよって話はしてあるんで。」(“闇バイト”業者)

「Q.東京にはいつから行けばいいですか?」(記者)

「いつからでも。ただ、こっちも人がいないので、早ければ早いほどうれしい」(“闇バイト”業者)


大阪在住であることを伝えても、”仕事先”は都内。その内容は、特殊詐欺の被害者から現金を受け取りにいく、いわゆる「受け子」でした。

「30万稼げる、簡単、リスク少ない」

「一番良いときで、1日30万円くらい稼げるときもありますよ。1から10まですべて指示しますので正直マジで誰でもできます。めちゃくちゃ簡単です。それでリスクもほぼ少ないです。」(“闇バイト”業者)

「Q.これまで紹介された方で捕まったりない?」(記者)

「ぶっちゃけ僕もやっているんですけど、まだ1人もないですね。というか、長い人は2年ぐらい続いていますよ。」(“闇バイト”業者)


指定された場所にいけば、あとは指示通りに動くだけ・・・。ただ、「受け子」には、ある一定の条件もあるようです。


「Q.何か用意するものとかあるんですか?」(記者)

「容姿が…指に遊びとか入ってないですか?」(“闇バイト”業者)

「Q.遊びって何ですか?」(記者)

「へんな話、根性焼きとか墨とかそういうの。銀行員みたいな感じを装ってほしいんで、さわやか系で黒髪とかじゃないと。スーツ一式は持ってますか?公務員が着てそうなスーツだったら大丈夫ですよ」(“闇バイト”業者)

詐欺グループ末端の多くが若者

 詐欺グループの多くは、トップに暴力団が君臨します。仲介役はその指示を受け、高齢者らに電話をかける「かけ子」や現金を受け取りに行く「受け子」を操ります。その末端の役割を担う多くが、未成年を含めた若者です。

去年、警察が特殊詐欺で220人の容疑者を摘発。そのうち、未成年は67人に上り、前の年の4倍以上に急増しました。知らず知らずのうちに迫る魔の手。

さらに、“闇バイト”業者はこんな話も…。


「一応こちらも逆にリスクがあるんで。例えばお金500万円キャッチして次の人に預けに行くとするじゃないですか。その時に預けないで“飛んじゃう”(逃げる)みたいな可能性もある」(“闇バイト”業者)

「Q,受け取ってそのまま逃げる?」(記者)

「そうそう。そうされたらこっちも500万円の損害じゃないですか。なので、持ってる免許証とか保険証のコピーだけ取らせてもらうのと、あと戸籍謄本。それだけ取ってきてもらって預からせてもらいます。もちろん悪用とか一切しないんで。契約終わって辞める時にお返しする感じなんで」(“闇バイト”業者)


逃げられないよう、身元を特定できるものを提出するよう迫ります。

少年たちを“使い捨て”

警察の担当者は、組織の実態をこう話します。


「辞めようと思っても、なかなか辞めさせてもらえない。一番捕まる危険性が高いというところでそういった役割を“使い捨て”の少年に担わせると」(大阪府警少年課 稲垣英治・課長補佐)


実際に「受け子」として働いていた男性に話を聞きました。


「どんどん受け子をやってる連中が捕まってっちゃうから、入れ替わりでどんどん見つけてくるって話はしましたけど、受け子は本当に“しっぽ切り”にされちゃうんでしょうね」(元「受け子」の男性)


少年たちを“捨て駒”にしていく詐欺グループ。


「一応うちは中長期で扱ってるんで。最短で1か月、その後はまだ続けたいと思ったら本人の意思で続けてもらってもいいですし」(“闇バイト”業者)

「Q.途中でやっぱり怖いと思ったら・・・?」(記者)

「僕も上(の人間)に何ヵ月って期間を伝えて入れるんで、穴が開いちゃうと、僕が罰金食らっちゃうんですよ。結構それはやばい感じですよ」(“闇バイト”業者)


「Q.実は私、朝日放送テレビの記者なんですが」(記者)

「あー、なるほどなるほど」(“闇バイト”業者)

「Q.何人ぐらい受け子の仕事に誘いましたか?」(記者)

「・・・」(“闇バイト”業者)


その後すぐに電話を切られてしまいました。


「受け子」だった男性は、去年の暮れまで刑務所で服役していました。


「悪いことをしてでもお金を稼げて、生きていければそれでいいかなって考えに陥ってしまってたんで。後悔と反省ですね」(元「受け子」の男性)


未成年に伸びる詐欺グループの魔の手。安易な気持ちで犯罪に関わった代償は決して小さくはありません。

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特集

2019年2月4日

バレンタイン商戦真っ盛り!“幻の日本酒ボンボン”でオトナ女子のハートをつかめ!

特集

激戦!バレンタイン商戦 阪神の勝負チョコは…

 今年もやってきた大阪梅田・阪神百貨店の「ハッピーバレンタイン」。定番のブランドチョコに、阪神限定のタイガースチョコやいちごチョコ!大切な人に送るひと品をもとめて、初日から大盛況です。乙女心をくすぐるチョコの中、ある商品に熱い視線を送る男性店員の姿が・・・


「手間も時間もかかりましたんで、それだけ想いの強い商品になりました」


熱血バイヤーがこだわりぬいた、ひと粒のチョコ。その誕生秘話を追いました。


チョコレート×日本酒?

 去年11月、バレンタインに向けて特別チームが動き出していました。指揮をとるのは、宮辻佳宏さん(43)。神戸の老舗菓子メーカー「モロゾフ」とタッグを組んで、目玉商品の開発を進めることになりました。テーマは、「オトナ女子が満足するチョコレート」です。提案したのは、海外の酒コンテストで数々の賞を獲っている熊本県「花の香酒造」の日本酒。


「2017年に海外で賞を獲っている。フランスの酒グランプリ、初めての大会ですけど。純米で米の香りもいいし、チョコレートとしてバレンタインいけるんちゃうかなっていうので」(宮辻さん)
かつて酒売り場を10年間担当し、酒を知り尽くす宮辻バイヤー。その経験からこの香り高くキレのある純米大吟醸が甘いチョコレートと合う!と直感しました。


バイヤー注目!熊本が生んだ“幻の銘酒”

 去年12月、宮辻バイヤーがやってきたのは、緑豊かな山々と清流・菊池川に囲まれた熊本県和水町(なごみまち)。117年の歴史をもつ「花の香酒造」をこの目で確認するために訪れました。出迎えたのは、「花の香酒造」6代目社長・神田清隆さん(42)。人気の日本酒『獺祭』の製造元で異例の修行をし、いまや手に入りにくい、最上級の純米大吟醸を生み出した新進気鋭の杜氏です。


「水も和水町のですか?」(宮辻さん)

「もちろん。岩盤から湧き出る石清水」(神田さん)

「地元の米、地元の水はこだわるとこ?」(宮辻さん)

「やっぱり地酒だと思うのでそこはこだわりたい」(神田さん)


「花の香」に使われるのは、地元の神社からわき出る岩清水と地元農家が作った高級酒米の山田錦。さらに、蔵の室温にもこだわりが・・・


「マイナス5度まで部屋をしてるんですけど、香りを気化させて絞ったときの華やかな香りがそのままお客様の口元にお届けできるように」(神田さん)


6代目社長が香りや味を追求した「花の香」。はたしてお味は?

「美味しい。華やかですね。香りがいいですよね、女性の方でもすごい飲みやすい感じ、チョコレートにも合うとすごい思う」(神田さん)

断られつつも 情熱で勝ち取った信頼

「花の香」を使ったチョコレートはバレンタインにぴったり!宮辻バイヤーは確信しました。しかし、ここまで来るには一苦労もあったそうです。


「一度お断りさせていただきましたもんね。」(神田さん)


宮辻バイヤーは何度も気持ちを伝え、やっとの思いで神田社長の信頼を勝ち取っていたのです。

「華やかな花のような香りのお酒っていうのをチョコレートを通して感じて頂いて。この町自体を感じて頂ければ非常にうれしいなと思います。」(神田さん)

「ここは妥協できへん」

 その1ヶ月後。日本酒チョコの試作品が出来たと聞き、神戸市のモロゾフ本社まで駆けつけました。

「実際花の香さんに行かせてもらったときに感じた風味とか。そこがうまく表現できてるのかなっていうのがちょっと不安なところ」(宮辻さん)


並べられていたのは、目玉となる「花の香」のパッケージ。試作品は黒を基調としたシックなものから桜が舞うかわいいものまで。気になる中身は、甘さを抑えたほろ苦チョコで「花の香」をコーティングしたオリジナルボンボン。しかし、試作品を口にした宮辻さんはどこか納得のいかない表情でした。


「十分美味しいんですけど、最初にぱっと食べたときに、偉そうなこと言うと、もうちょっと風味というか華やかな感じが(欲しい)」(宮辻さん)


「(日本酒は)チョコレートと合わせると負けちゃう。ブランデーとかウイスキーより」(モロゾフのスタッフ)


「もうちょっと香りが出せるような工夫ができるのであれば、もう一回チャレンジして頂きたいっていうのは本音ではある」(宮辻さん)


自分を信じてくれた「花の香酒造」神田社長の思いを裏切りたくない。販売まで残り20日と迫る中、“「花の香」の香り”を再現してもらおうと作り直しをお願いしました。

「どうしてももうちょっと花の香のお酒の香りを感じたかったので。ここは妥協できへんかな」(宮辻さん)

迫り来る発売日 再チャレンジの勝負は…

 そして、一週間後。酒の量を調整したチョコレートが届けられました。果たして納得の味に仕上がったのでしょうか。

「めっちゃいいっすやん」(宮辻さん)

「いいですか?」(モロゾフのスタッフ)

「すごいお酒の、花の香さんの香りが凄い出てる。え~すご。すごいですねやっぱり。」(宮辻さん)


宮辻バイヤーが思い描く、香り高い日本酒チョコが完成しました!


「ほっとしたというか自信にも繋がってきましたね。うちはうちでしっかり短い期間でも頑張っていきたいと思います!」(宮辻さん)

いよいよ店頭に お客さんの反応は…

1月30日、迎えた阪神のバレンタイン当日。世界から注目される熊本・和水町の「花の香」を使ったチョコレート。多くの人に「花の香」を感じてもらおうと、5コ入り540円に値段をおさえました。

「17コ買いました。会社の男性陣に配るので」

「日本酒が香りと食べた瞬間じゅわっと出てきて、鼻に香りが上がってくるので、すごい美味しかったです」


お客さんの評価も上々!次々と売れていく様子に、宮辻バイヤーもひと安心です。


「(お客さんから)かなり好評価を得ているということで、うれしい声が聞けた。自分でいろんなところ回って、自分がいいっていうものを積極的におすすめできるようにしていきたいです。」(宮辻さん)


阪神百貨店「ハッピーバレンタイン」は2月14日まで、阪神梅田本店(大阪・北区)で開催されています。

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特集

2019年2月1日

最寄りのコンビニまで15km 住民の7割が高齢者 「北摂のマチュピチュ」バブル期に生まれたニュータウンは今

特集

山道の奥にある限界ニュータウン

 大阪北部の、とある山道。その曲がりくねった道を抜けた先に現れたのは、桃源郷?…ではなく、限界ニュータウン。バブルの時代、幸せの象徴だった街が、平成の世を経て、なぜ、「北摂のマチュピチュ」とまで揶揄されるようになったのか!?

取材班が目指すニュータウンは、大阪府茨木市の中心部から20キロ離れた場所にありました。


「え?なんですかこれ。通れます?通れますか?すごい狭い。うわうわうわ、大丈夫ですか?」(ABCテレビ・島田大記者)


入り口にはまるで車の侵入を拒むように置かれたブロック。その先を進み、ようやくたどり着いたのは、1980年代、バブル期に生まれた「茨木台ニュータウン」。


近くに店も病院もなく「大勢出て行ってはる」

 住宅街でまず、目についたのは、「コンビニエンスストア」と書かれた、とある商店。しかし…

「あまり店らしくないですね。お店としてはもうやってないですね。」(島田記者)


実は、ここ、街唯一のお店だったそうです。


ニュータウンの住人に聞いてみると

「不便。」

「Q.やはり不便?」

「買い物。病院。」

「大勢出て行ってはる。」

「空き家が多い。」


実際に街を歩いてみると、確かに空き家が目立ちます。物置が壊れたままになっていたり、玄関には蜘蛛の巣が張られていたり…。最盛期で230世帯あったそうですが、今は150世帯に激減。商店はおろか、学校も病院もありません。しかも、住民およそ350人の7割近くが「65歳以上」という超高齢化社会。唯一の公共交通機関は、山道を20分ほど下った場所にあるバス停。


「銭原というバス停ですが、こちらからJR茨木、阪急茨木方面に阪急バスが動いています。時刻表を見ると、あら、1時間に1本もないですね。これはかなり不便だな。」(島田記者)


一番近いコンビニまで、およそ15キロ。車を運転できないお年寄りにとって、買い物さえ、容易ではありません。

生活の“頼みの綱”は 住民運転のバス

 住宅街に住む村上クミ子さん(75)のお宅にお邪魔しました。この地域に住んで17年。夫と死別し、今は娘と2人で暮らしています。


「買い物のこととか、そういう不安がたくさん出てきました。でも買い物だけは2年前から車を出してくれることになって本当に助かっています。」(村上さん)


村上さんら、車を運転できない住民が頼りにしているのは、自治会が運営する買い物バス。

買い物弱者のお年寄りのために、住民たち自らが運転し、週3回、市内のスーパーまで走ります。ただ、急勾配の道路が多く、冬は凍結すると車が動かなくなるため、村上さんはこんな「自衛策」を。


「ベーコン、豚肉、牛肉、鶏肉。買いだめして、冷凍して(保存して)おります。」(村上さん)


ここでの暮らしは、常に不安がつきまといます。

「病気したらどうしようというのは絶えず頭にありますよね。倒れたら救急車呼んで、間に合わなかったここで死ぬしかないなと思って。」(村上さん)


高齢化と表裏一体なのが「少子化」。この街には現在、小学生2人と中学生1人のみ。スクールバスに乗るためには、坂道を1.5キロ下らなければなりません。

公園には錆びついたジャングルジムに、棒がなくなっている鉄棒が…街から子どもたちの声は消えました。

開発業者にだまされた?「茨木台」と名乗りながら…

 茨木台ニュータウンの標高は500メートル。空き家が目立つこの街を、かつて繁栄したあの南米の古代都市になぞらえ、ネット上では「北摂のマチュピチュ」と揶揄する声も…。街が「限界ニュータウン」へと変貌を遂げた裏にはこんな事情がありました。

「茨木かと思って引っ越してきたからね・・・亀岡市だと登記をしてからわかったんですわ。」(住民男性)

「登記をしてからわかった?」(島田記者)

「うん。 “亀岡市”ということが。」(住民男性)


そう、ここ「茨木台」ニュータウンは、実は、京都府亀岡市にあるのです。街は、茨木と亀岡のちょうど市境。この地域の茨木市側は、開発当初から、一切住宅を建ててはいけない場所でした。一方の亀岡市側は「白地地域」と言われ、市の許可なく住宅を建てても、何をやってもいい地域。そのため、開発業者は「茨木台ニュータウン」と銘打って、亀岡市側で開発を行ったのです。その結果、茨木市と勘違いして購入した人が多かったと自治会長は言います。


「Q.亀岡だとわかったときはどう思われました?」(島田記者)

「半分あきらめです。あれ?ここ亀岡やなと」(見立南区自治会長・濱井一夫さん)


ところで、街の入り口にあった車の侵入を拒むような狭い道路。これも、茨木市の施設と隣接する場所に理やり造成したため、大阪へ抜ける道は、その施設が管理する道路を「間借り」する形となっているのです。

開発業者が倒産 住民が背負わされた“代償”は…

 「Q.開発した元々の業者はどうなったんですか?」(島田記者)

「倒産した」(濱井さん)


なんと開発業者は、バブルが崩壊し始めた1991年に倒産。その結果、この「ニュータウン」は大きな代償を負わされることになりました。


「倒産したら我々で維持管理、メンテナンスを全部やっていかなければならないという状態になった。亀岡市が関与しなかったということなんですよね」(濱井さん)

「Q.どうして関与しなかったんですか?」(島田記者)

「ここがいわゆる無指定地区、白地地域で、業者が勝手に開発したと」(濱井さん)


実は、街の道路や水道のインフラは、亀岡市ではなく開発業者が管理していました。その業者が倒産した結果、自治会自ら管理せざるを得なくなったのです。住宅街の中にある立て看板の案内にも…


「水道施設分担金、開栓料、新築住宅入居50万。水道使うために、新築で家を建てる方は50万かかるんですね、はぁ」(島田記者)


水道は井戸を掘って自治会が管理するポンプで汲み上げています。当然、災害の時にも。


「Q.去年の6月18日の大阪北部地震で水道管が壊れたんですか?」(島田記者)

「水が噴き出して」(住民男性)

「自治会が業者に頼んで水道管工事をしなければいけない。はあ。」(島田記者)


水道管が破裂しても、亀岡市に頼ることができません。去年の地震による修理費用は100万円以上もかかりました。

住宅街の過酷な現状に 市もようやく支援

 この現状に、亀岡市も支援を開始。市長に話を聞きました。

「Q.都市整備区域外ということで、市は何もできないという状況があった?」(島田記者)

「できないというよりも、民間開発なので、そこに市が税金と投入するというのも、開発の中でやっていることなので。亀岡市は去年4月から、準市道という制度をつくって、90%亀岡市が公費で負担して、1割は住民に負担してもらうようにしました。」(亀岡市・桂川孝裕市長)


街のメイン道路の管理を市の9割負担に。また今後、水道管についても補助金を出す考えを市長は示しました。


しかし、「茨木台」という嘘から始まったこの街には、新築の家は、もう10年ない一方、空き家はどんどん増えています。1坪あたり60万円近くした土地も、今では30分の1から50分の1になる場所も。


「30数年ここで住んできたので、いちばん最後まで住みたい気持ちが強い。したがって今の支援自動車を充実させて、買い物と病院の送り迎えを(亀岡市が)もっと充実してくれたら最後まで行けると思う」(自治会長・濱井さん)


バブルが生み出した“限界ニュータウンの悲劇”。それでも住民たちは、前を向いて生きています。

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特集

2019年2月1日

「折りたたみスマホ」に、「人の心を読むロボット」・・・ 夢の商品が一斉集結!世界最大の家電見本市に潜入

特集

夢のような暮らしがすぐそこに!世界最大・家電見本市『CES』

 空間に浮かび上がる「3Dホログラム」の立体映像に、触れると、字が浮かび上がる家具。さらには次世代のバイクに、魔法のような鏡など、夢のような新技術がいっぱい。世界有数のカジノの街、アメリカ・ラスベガスに、毎年1月、最先端の技術を使ったアイデア家電が集まります。思い描いた未来が、手の届くところまで来ています!

「世界最大の家電の展示会CESは、ラスベガスのいたるところにある会場で開かれていて、街全体がイベントムードに包まれています」(ABCテレビ・北田淳記者)


空飛ぶタクシー、折れるスマホ・・・ 世界4500社の最新技術が集結

 今回で52回目の開催となる「CES(シー・イー・エス)」。20万人近くが来場します。ここで紹介された後、世界中でヒットした商品も数多く、会場には私たちの生活が、一変しそうな商品がずらり。

アメリカの航空機メーカーは、「空飛ぶタクシー」の試作品を初披露。未来の世界では、交通渋滞も解消されそうです。

そして、未来といえばロボット!会場にはたくさんのロボットも展示されています。日本のメーカーが開発した最新のAI搭載の家庭用ロボットは、くるくる表情を変える愛らしい目が特徴。抱き上げると体温を感じることができるほか、相手の目を見つめてきたり、甘えてきたりするんです。


「かわいい。おいで!」と記者が呼んだ途端・・・

「あ、去って行っちゃった・・・」(北田記者)

「少し乱暴に扱われる人は嫌いになって近づかなくなります」(開発担当者)


人の性格を読むところまで、AIの技術は進化しているようです。このかわいいロボットに、海外の取材陣も、興味津々でした。


「こちら一見普通のタブレットなんですが、なんと、曲げることができて、スマートフォンに姿が変わります」(北田記者)


中国のメーカーが展示しているのは、世界初の「折りたためるスマ―トフォン」。曲がるディスプレイは未来の世界でファッションの一部になるかもしれません。

「大手企業からベンチャー企業まで、4500社以上が参加しているため、2,3日ではとうてい回りきれない広さです」(北田記者)


 CESの魅力は、発売前の商品を体験できること。甲子園球場6個分ほどの会場では、2万点以上の魅力的な商品が紹介されました。中でも、多くの女性が集まっていたのは美容関係の商品を扱うブースです。

フランスのメーカーが開発した魔法のような鏡。自分に似合う髪の色を確かめることができます。また、体のわずかな変化を感知し、アドバイスを送ってくれます。


「『視力が低下しているようですが、チェックしますか』って知らせてくれるの。『はい』を押すと、こうやって視力検査ができるのよ。」(開発担当者)


肌の状態を細かくチェックしてくれる鏡も。記者が試してみたところ・・・

「ダークスポット(シミ)ですね。」(担当者)

「うわー、ボコボコ具合。これはちょっとへこむなぁ。かなり悪い結果ですけど、ちゃんとケアする商品を紹介してくれるので、使ってみたくなりますね」(北田記者)


会場には家電のほか、最新の電気自動車なども勢揃いです。


「かっこいい電動バイクが展示されていますが、実はここ、パナソニックのブースなんです。パナソニックは、乗り物と、今まで培ってきた技術を組み合わすことでこうした、新時代の新しい商品を生み出しています」(北田記者)


パナソニックは、アメリカのバイクメーカー「ハーレーダビッドソン」と協力してつくった電動バイクを発表。大手企業が共同で、ジャンルを超えた商品を生み出すのも最近のトレンドです。

さらに、イタリアの高級車メーカー「ランボルギーニ」は、マッサージチェアを開発。1台300万円以上しますが、座り心地は抜群です!

日本の若い企業も参加

経済産業省が支援する日本の「スタートアップ企業」のスペースも設けられています。「スタートアップ企業」とは、これまでにない、新しいビジネスモデルをつくることで急成長を目指す若い会社のこと。

会場には、口にくわえるだけで、歯を磨くことができる「全自動歯ブラシマシン」や、体に装着して尿のたまり具合を感知し、トイレのタイミングを事前に教えてくれる商品も展示。介護の現場での、活用が期待されます。


北田記者が会場で気になる商品を見つけました。

「タコのようなものが、パンパンと手をたたいているんですけど、何なんですかね?」


「集客ロボットです。拍手の音で人が勝手に集まってきて、楽しませるというかハッピーにさせてくれます」(開発した「バイバイワールド」橋口裕さん)


このロボットは、人が近づくと手をたたき、話しかけてきます。すでに商品化されていて、去年登場した大阪の百貨店のイベントでは人気者になりました。

世界が注目!京都発のアイデア家電

 今回、CESの会場で海外メディアなどから注目を集めた関西の企業があります。展示していたのは白い板に貼り付けられた1枚の木材。ここにどんな技術が隠されているのでしょうか。

「ぜひ木の表面にふれてみてください」(mui Lab代表・大木和典さん)

「すごい!ディスプレー!木に天気予報が映ってますね」(北田記者)

「情報とか端末をまとめるインフォメーションディスプレー。画面が簡単に直感的に切りかえられる」(大木さん)


「mui(ムイ)」と名付けられたこの商品。触れるとディスプレイにかわります。暖かみのあるデザインが特徴で、京都のメーカーが開発しました。


京都市内にある開発拠点の「mui Lab(ムイラボ)」を尋ねました。代表の大木和典(おおき・かずのり)さんのほかデザイナーなど6人のスタッフが「mui」を生み出しました。


「Q.文字なんですけど、なぜ木に?」(北田記者)

「下から透過させて高輝度のディスプレイを自作して強い光で木をすかせて見せている」(mui Lab代表・大木和典さん)


タッチセンサーがついていて、手で触れると、木のインテリアが、電子機器に早変わり。インターネットとつながっていて、天気予報を見ることができたり、照明やスピーカーの音量を調整できたりと、何かと便利な優れモノです。

さらに、こんなことも。


「コミュニケーション機能もありまして、子供が帰ってきて『アイス食べていい?』みたいな投げかけを、外にいる親にすることができます」(大木さん)


子どもの声が親のスマートフォンアプリに送られ、メッセージのやりとりができるんです。


「mui」は今回のCESで、優秀な商品に贈られる「イノベーション賞」を獲得。今後、世界へ広がっていきそうです。


「こういう表現が増えていくと、その分いわゆる黒いディスプレイが減っていくみたいな、人にとって優しいテクノロジーが広がっていけばいいなというのを、夢を描いています」(mui Lab代表・大木和典さん)


 CESで披露された次世代の家電。わたしたちのこれからのくらしをどのように変えてくれるのでしょうか。

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