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2019年9月25日

【真夜中の定点観測】なぜ学ぶのか? 年齢、国籍…それぞれ違う68人が集う学び舎「夜間中学」

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「2時間目社会の勉強です」


学校に集うのは、若者たちだけではありません。国際色豊かな教室は、学びたい理由も様々。


「こどもの頃、学校へ行ってないんで」

「再来年、高校へ行きたい。」


シリーズ「真夜中の定点観測」。今回は、夜間中学に、カメラを置いてみました。みなさん、なんのために学んでいるのでしょうか?


大阪市北区にある市立天満中学校。午後5時を過ぎるころ、生徒たちが登校してきました。


「これは『しめすへん』ですね。よく似たのに、点がついたこれ、何だっけ?」(先生) 「ころも、ころもへん。」(生徒)


学ぶ内容は、小学校の復習から。「夜間中学」という名前ですが、小学校に行けなかった方も多く通っているためです。

ここ天満の夜間中学では、68人の生徒が学力や日本語の能力別に4つのクラスに別れ、勉強しています。ただ、学びたいという意欲は、みんな同じ。年齢も、国籍も、教室の中では関係ありません。


字が書けず、指に包帯を

「世の中でいま政治を決めているのは、多数決です」(先生)


社会の授業中、黒板の文字を真剣な表情で書き取るのは、小田クニ子さん(72)。小田さんは、小学校へも行く事ができませんでした。


「親に『女の子は学校行かんでもいいから働いてもらわなあかんから。(学校には)行かされへん』って言われて。それで、もう・・・」(小田クニ子さん)


貧しさから、教育を受ける事ができず、ひらがな以外の文字を、書く事ができませんでした。


「役所関係とか、全部自分が行きますねんけど。恥ずかしい話、この指に包帯巻いて『書けないので、書いていただけますか』とか言ったりして。悪い事したな。みんなにね。結局迷惑かけてるでしょ?役所の人に手かけてるし」(小田さん)


字が書けなくても、3人の子どもを育て上げた小田さん。70歳を前に、夜間中学に通い始め、内向きだった性格にも変化があったそうです。


「変わりました。自分が前向きになって『書こうか、行こうか、しようか』とかいうことができるようになりました。一つ漢字書けて、あぁこれでこの漢字読めたらなと思ったらめちゃくちゃ嬉しくて…それがもう嬉しいですね。」(小田さん)

嫁や孫と話がしたい

 「敬語の種類は3種類ありました、それぞれ何だっけ?」(先生)

「尊敬語、、、」(生徒)


「先生 ゴは点々いらんの?」

「先生 7番ちょっと難しいな。」


先生に対し何度も質問をするのは、西田淑清(しゅくせい)さん(73)。中国・大連で生まれました。


「そのとき中国貧乏。生活、無理。食べものないし、お金もないし。学校行く時に服もないし。中学へ行ったら、2年の時に退学した。お母さん、お父さん、病気になった」(西田さん)


両親を支えるため、学校を辞めざるを得ませんでした。その後、大連で中国残留邦人だった夫と結婚。およそ30年前に日本へとやってきて、2人の男の子を育て上げました。


「困った。色々困った。2人の子どもも結婚した。嫁さんは全部日本の方、だから私ほんと

その時恥ずかしい。嫁さん直接言ってる言葉分からない。その時、やっぱりあかん。日本語できない、そう、でも無理です。だから私決めた、学校行く」(西田さん)


新しくできた家族と、普通に会話をしたい。西田さんは64歳の時に、夜間中学の門を叩きました。


「今、嫁と孫、会話できる。問題ない。心、ほんと明るくなった。私の第二の人生になりました。嬉しいよ!って。」(西田さん)

日本で夢をかなえたい

こちらは、日本へ来て日が浅い人たちが多く集まるクラスです。


「漢字難しい」

「これの漢字よりは、これもっと難しいじゃない」


隣の子にアドバイスをするのは、19歳のアニル・ガイレさん。2年前、ネパールからやってきました。


(Q.ネパールでは日本語勉強してましたか?)

「ぜんぜん無いです。」(アニルさん)

(Q.(日本語は)2年で覚えた?)

「そうです。まぁ頑張ってます。まぁ結構日本語は難しいです」(アニルさん)


お昼と週末は、居酒屋でアルバイト。日本語での接客、難しくないですか?


「とても。漢字とか読めないだから、もうたまにね、私がお客様に聞くときも困ることはいっぱい」(アニルさん)


将来の夢は、自動車に関する技術を学ぶこと。


「機械勉強したい。車の構造とか、そこに機械をやりたい」(アニルさん)


こちらも、ネパールから来た、20歳と19歳の姉妹。今年4月に入学し、沢山の漢字を覚えました。


(Q.覚えた漢字は?)

「日月火水木金土」(妹のサプコタ・シリシティさん)

「夜間学級で頑張って、再来年高校へ行きたい」(姉のサプコタ・スリジャナさん)


そんな2人、今まで休まず通っていましたが、この前、初めて欠席してしまったそう。


「祭りがあったから、おとといは休みました(笑)」(姉・スリジャナさん)


9月に入ると、ネパールはお祭りシーズン。おしゃれに着飾って、大阪で母親と一緒に楽しみました。たまには息抜きも、しないとね。

戦後に始まった夜間中学 変わるもの・変わらないもの

戦後の混乱の中。義務教育を受けられなかった人のために開設された夜間中学。時代の流れと共に、生徒の構成は大きく変わりました。


「今現在は、3割ぐらいの方がネパールの方です。中国とか引揚げのかたを含めて2割ぐらい。日本籍の方が2割。それ以外の方が3割という事になりますね。昔、戦争や生活が貧しくてとか、いろんな状況を抱えられて学校に行けなかったという方も、今はずいぶんと高齢になってきてはりますので、そういった方が減ってきています」(天満中学校・竹島章好先生)


しかし、時代が変わり、生徒が変わっても、夜間中学の役割は今も昔も変わらないと、先生は話します。


「籍が違って文化や背景が変わってきますけども、そういう意味では、基本的な教育を保証する場所としては一貫して変わってないと思います」(竹島先生)

来日半年で帰国するつもりが・・・

再び、社会科の授業。国際化の波はこちらでも・・・。


「行政っていいます」(竹島先生)

「英語で?」(女性の生徒)

「アドミニストレーション? これ(翻訳機)使おうか。『行政』」(竹島先生)

「Administration」(翻訳機)

「この発音できひん(笑)」(竹島先生)


先生、今は便利な機械ができましたね。翻訳機の発音に納得の表情を浮かべたのは、日系ブラジル人の、田中リリアン春江さん(57)。およそ28年前、29歳の時に来日しました。


「ちょっと家は困ってたところで、早めに仕事、出ていたということ」(田中リリアン春江さん)


1980年代。ブラジル経済は激しい混乱に見舞われ、田中さんはルーツのある日本にやってきました。最初は半年で帰る予定でしたが・・・。


「まわりの人が、おじいちゃんおばあちゃんら。ものすごい甘やかしてくれて。一生懸命よしよししてくれた」(田中さん)


日系ブラジル人を支援する人からの支えで、すぐに溶け込む事ができたという田中さん。

その経験が「学ぶこと」への原動力となりました。


「自分も昔いろんな人らから助けてもらった。日本来たときに、カタコトの日本語で。それの分を、今来ている若い子たちにも、できれば助けたいなっていう事」(田中さん)

「自分が覚えたことは、誰も盗らない」

夜間中学だからこそ知った、教育の意味。それは・・・


「一番大事な財産、やっぱり自分が覚える事。それは誰も盗る事できない。物はいつでも自分の手に入るけど。学校、覚える事、(簡単には手に)入らない。行って頑張らなあかんていう事。誰も盗らない。自分が1回覚えた事は。そういう事」(田中さん)


真夜中の夜間中学をのぞいてみると、そこには、人の数だけ物語がありました。次は、あなたの街に、カメラを置かせてもらえませんか。

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2019年9月24日

【オフレコ】6年間信じていたのに・・・650万円だまし取ったまま退職 行方をくらました「保険外交員」に直撃

特集

信じていた保険外交員が「詐欺師」だったら…

「10年以上働いていたうちのほとんどの貯金を、まるごとごっそり持って行かれているので」

「信頼」を利用して、お金を奪った男。裏切られた被害者の、「戦い」を追った。





信頼関係を逆手に・・・

 大阪市内に住む30代の女性・Aさん。医療関係の仕事をするAさんが、お金をだまし取られたことに気づいたのは、調査中の保険会社から問い合わせがあった、7月末のことだった。


「『自分の口座の入出金記録』を出したら、実際に何年何月に自分の口座から 500万の金額が動いてる状態ですね。これがもう1個の26年の2月ですね。言われた日付と金額自体はあってて。」(Aさん)


被害額は、あわせて650万円。だましとった男は、Aさんを担当する保険外交員、Kだった。


「前の分の保険の分を解約したときにある程度まとまったお金が入るじゃないですか。

『貯金した分と合わせてこの分を次こっちに回したらいいですよ』っていうような話の進め方でしたね。正直その方を信用していたので、言われるがままっていうか」(Aさん)


保険の解約金に10年以上かけて貯めた貯金も加え、より利回りのいい商品を契約するよう持ち掛けたKに、疑いもせず預けたAさん。知り合って6年。飲みに行くこともあったというが、その信頼関係こそ、Kの手口だった。


(Q.全部、有名な会社?)

「そうですね、保険に詳しくなくても、それこそテレビで見るような保険会社ばっかりなので」(Aさん)

(Q.ちゃんとした代理店だなという印象?)

「そうですね、ありますね」(Aさん)


保険代理店で、実際に大手保険会社の商品を取り扱っていたK。被害者はAさんも含め、およそ15人。高齢者も多く、Kをまだ、信じている人もいるという。

長年かけて信頼を築き上げ、お金を奪う。それがKの、「犯罪」。


「10年以上働いていたうちのほとんどの貯金を、自分の私生活を潤すために使っていたと思うんです。返してもらわないとこれから先結婚したりとか、子ども生まれたりとかのために置いているお金をまるごとごっそり持って行かれているので」(Aさん)

勤務していた保険代理店は

 Kはすでに、保険代理店を6月末で退職。携帯も解約し連絡がつかなくなっていた。

8月上旬、ABCテレビの取材班は、Kが勤めていた代理店の同僚に事情を聞くというAさんに同行した。しかしー


Aさん「たぶん5月のゴールデンウィークに発覚した時点でな、発覚した時点で会社はヒアリングしてるわけよ、K氏に。ヒアリングして私の名前も出て」

元同僚「ごめんなさい、一つあれなんですけど…被害は遭われたんですか?というのが率直な僕の疑問なんですけど…」

Aさん「え?被害に遭ってなかったら、こんな言い方せえへんし、こんなしゃべり方せえへんやんか。」

元同僚「いわゆる金銭のやりとりがあったんですか?」

Aさん「そうよ、そうよ。」


Kの犯罪行為について会社からおおまかに説明は受けたものの、詳しい内容はまったく聞かされていないという元同僚の男性。


元同僚「基本的にはもう…犯罪のものに関しては、ほぼ説明無い状態です」

Aさん「でも被害に遭われた方に会社として会うんだったら、少なくとも担当者として知っておかないと」

元同僚「僕も…ごめんなさい、Aさんが被害者というのも聞いてない状態で、今初めて知ったので」

Aさん「いや、知らないじゃなくて。お宅の会社、代理店がな、知らぬ存ぜぬ、こんなんまかり通るわけないやん」


あくまでK氏の「引き継ぎ」のためにきたと主張する同僚。話が進まないAさんは、代理店の社長に直接、話を聞くことにした。


社長「今、K氏は日雇いのアルバイトをやっとると」

Aさん「え?働いているんですか?」

社長「日雇いですよ」

Aさん「Kはちなみにどこにいるって言ってるんですか?」

社長「それは居場所は言わないです」

Aさん「う~ん…ちなみに被害届って出されてるんですか?」

社長「被害届?いやあ、被害届出てれば、もう警察動いてますよ。もうね、お客さんが良いお客さん過ぎちゃって…『お金だけ返してくれれば良いですよ、いつまでも待ちますよ』って…もうそんな感じなんですよ、お客さん。みんな年配の方が多いので」

Aさん「うん…それが良いお客さんなんですね?」

社長「いや…良いというか…」


保険代理店の誠実とは言いがたい対応。お金を取り戻す糸口は見いだせなかった。


(Q.(K氏は)お金の使い方が派手だった?」)

元同僚「まぁ…ある程度は稼いでいけば、多少使い方は大きくなってくるという認識しかないので」

(Q.お金の使いっぷりが良くても、営業成績が良いんだろうな、くらいの?」)

元同僚「くらい…になりますから」

Aさん「胃が痛い?」

元同僚「胃が痛いですよ…」

Aさん「こっちは胃どころじゃなくて全部が痛いけどな」

元同僚「ですよね」

Kはいまどこに・・・

 現在、40代前半のK。愛知県内の郵便局で保険外交員を務めた後、保険代理店に移籍し、「犯罪行為」を積み重ねていった。

取材班は、Kの自宅住所をたよりに愛知県岡崎市に向かった。


「いらっしゃらないですね」(記者)


妻と子供が暮らす家に、あまり姿を見せなくなったというK。しかし、取材班に「ある情報」がもたらされた。


8月半ば、我々は被害者Aさんとともに、名古屋市に向かうことになった。Kが、犯罪に利用した保険会社立ち会いの元、勤めていた代理店の社長から、事情聴取を受けるという。

Kに直撃するチャンスは、ここしかない。


(Q.きょうもしかしたら会えるかもしれないですけど、何をぶつけたい?)

「ぶつけたいというよりは、本人の反応というか、対応を見てみたいですね。どう釈明して、これからどうしていくつもりなのか」(Aさん)


奪われたお金は、Kから取り戻すしかないのか。Aさんはすがる思いで、Kが扱っていた大手保険会社に問い合わせることにした。

「個人的なお金の賃借については、保険に関係ないこところになってしまうので、ちょっと心苦しいかぎりなんですけど、対応はできない」(大手保険会社の担当者)

「お金の貸し借りっておっしゃいますが、友人同士のお金の貸し借りの話じゃあないですよね?保険会社ありきで動いているわけですよね」(Aさん)

「全く関係のないところの、たとえばなんとか証券会社、なんとかファンドっていうのがありますよという話だと、弊社としても立ち入る事ができないことになってしまいますので。何かあれば…」(大手保険会社の担当者)

「なければ、電話で『はい、おしまいです』という話ってことですか?」(Aさん)

「そうです。大変恐縮なんですけれども。」(大手保険会社の担当者)


会社の名前を利用したという証拠がなければ、あくまでそれは、個人の貸し借りだとする保険会社。お金を取り戻すには、もう、Kを問いただすしかなくなった。

「加害者」Kに直撃

取材班は名古屋市内で、Kを見つけた。数ヶ月ぶりの「再会」は、「客」と「保険外交員」ではなく、「被害者」と「加害者」として。


記者「ちょっとお話を伺ってもいいですか、一緒に。じゃあ車の中で。」

K「いや、警察ももう通しているので…ちょっと先に社長の方にも…」

記者「みんな被害者の方が連絡取れないということで、このチャンスしかないんで。ちょっと今、お話伺っても大丈夫ですか?」

K「ちょっとすみません。行きましょう。」

Aさん「え?どこ行くの?」

K「いるんで、社長が。一緒に…」

Aさん「いや、社長関係ないやん!」

K「あの…僕は勝手に動けないので…」

Aさんの友人「いや、もう辞めてんねんやろ?」

K「辞めてます、辞めてます。」

Aさんの友人「そしたら関係ないやん。」


Aさんの友人と、記者が詰め寄るも、あくまで、保険代理店の社長を交えて話したいというK。


記者「一応、犯罪を犯してるわけですよね?ご自身は認識はあるんですか?」

K「はい、はい、はい。」

記者「お金は返すつもりはないんですか?」

K「いや、あの…今の状況でどうこうとは今は言えないので…一緒に…」

記者「どうして言えない?今の状況だけ教えていただけますか?」

K「なので、一緒にちょっと…」

Aさん「いや社長は関係ないで!」

Aさんの友人「何でそんな悪いことしたん?」

K「…」

Aさんの友人「何でそんな悪い事したん?言うてんねん!」


社長に相談すると言い残し、ビルの中に入ったK。その後、取材に応じることはなかった。

このやりとりから1週間後、Kから「手紙」が送られてきた。


「弁済できる能力もなく、具体的にどうするということは言えない・・・」


形だけの謝罪文だった。


お金を取り戻す手段が、見つからないAさん。警察に、被害届を出すことを決断した。


「他に被害遭われた方もやっぱりたくさんおられるみたいで。一番大きい方で何千万、ウン千万という形では聞きましたけど。返す能力はたぶんもう無いような気はするんですけど…責任の所在ですね。代理店も、『個人のことなので知りません』ではたぶん無いと思うんですよね。大きな保険会社の名前を使って、商品を売って、お金をだまし取ってるような 形にはなってると思うので…責任の所在もハッキリして欲しいですね」(Aさん)


Kは、今もまだ、逮捕に至っていない。

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特集

2019年9月23日

【つかトレ】食欲の秋に「ギルトフリーグルメ」に大注目! どんなに食べても罪悪感なし

特集

おいしいものを食べたい食欲の秋。けど食べ過ぎると生まれる罪悪感・・・そんな罪悪感から解放される、話題の「ギルトフリーグルメ」をお届けします。ギルトフリーグルメとは…罪悪感がないということで糖質やカロリーがオフになっていたり、炭水化物があまり使われていなかったり、なるべく罪悪感を減らしながらおいしいものががいただけるグルメのこと。様々なギルトフリーグルメが最近増えているんですが、大阪の名物料理からスイーツまで調べてきました。

○○が糖質オフでたべられちゃう!

「ギルトフリーグルメということでまずは大阪・鶴橋にやってきました。鶴橋といっても焼肉じゃないですよ。なんとあの糖質がいかにもたっぷりそうなアレが、糖質オフで食べられちゃうお店だそうです」(塚本麻里衣アナウンサー)


 訪れたのは鶴橋駅から徒歩5分、「創作ローカーボダイニング 凛(リン)」。店名の通り、ローカーボ=低糖質がコンセプトとなっていて、なんと全てのメニューに糖質の量が表示されています。アスリートやモデルがお忍びで通っているんだとか。


「一番人気はピザなんです」(柿本正明さん)

「えっ、ピザ!?ピザなんてむしろ糖質のかたまりといいますか・・・」(塚本アナ)


 そう、ピザっておいしいんですけど、“ダイエットの大敵”みたいなイメージがありますよね。そんなピザを糖質オフで罪悪感なくいただけるんです!


「お待たせしました」(柿本さん)

「ありがとうございます。見た目はしっかりピザですね。しかもしっかりチーズもかかっているし、なんだったらずっしり系ピザに一見思えてしまうんですけど」(塚本アナ)

 見た目ではどこが糖質オフなのか全く分からないピザ、かなりやわらかいので、おはしでいただきます。


「ピザだけどな・・・」(塚本アナ)

「普通のピザですよね」(柿本正明さん)

「おいしい!チーズもたっぷりかかっていて具材もしっかりのってるし。でも、あえて何が違うかって言われたら、一番糖質の肝になりそうな生地の存在感がそんなに感じられない」(塚本アナ)

「おっしゃる通り、普通のピザは小麦粉をたくさん使って生地を焼き上げるんですけど、このピザは小麦粉を一切使ってません。ゼロです」(柿本さん)

「一切?」(塚本アナ)

「ええ、1グラムも使ってません」(柿本さん)

「じゃあ、ベースは何でできてるんですか?」(塚本アナ)

「生地は卵のメレンゲを活用して使っています」(柿本さん)

「だからフワフワでお箸で食べてくださいって言ったんですね」(塚本アナ)


 糖質オフの秘訣は小麦粉を一切使わない生地!卵のメレンゲでピザの食感を再現して焼き上げます!普通なら1枚の糖質、およそ60グラムですがこのピザは・・・


「糖質量なんと1、5グラムです」(柿本さん)

「1,5グラム!それかなり制限してますね」(塚本アナ)


 ただ、チーズや具がたっぷり乗っていたら、生地が糖質オフでも意味ないんじゃないですか?


「糖質オフされている方はタンパク質をとる必要があるので、卵・チーズ・ソーセージってタンパク質のかたまりですね」(柿本さん)

「チーズとかそういったところはガマンしなくていいんですね?糖質に関しては」(塚本アナ)

「はい、お肉・卵・チーズはたっぷり食べていただいて結構です」(柿本さん)

 まさに罪悪感なくいただけるピザですが、ご主人の柿本が糖質オフにこだわるようになった、理由が…


「2014年の7月に糖尿病になりまして」(柿本さん)


 こちらがその頃の柿本さん。糖尿病を患い即刻入院を宣告されるも、根っからの病院嫌いだったそうで、とった行動が…


「独学で勉強して糖質制限にたどりついて・・・それを実施したことで3か月で元に戻った経験があります」(柿本さん)


 糖質オフの食事制限で病気を治し、体形もスリムに!2年前に、自分の経験を役立てたいとお店を開き、低糖質でおいしいメニューを提供しているんです。


「説得力がハンパじゃないですよね」(塚本アナ)


 ピザの他にも糖質わずか1グラム、じゃがいもを使わないおからのポテトサラダ風や、ローストビーフなども大人気!その中でもう1品、糖質が多いイメージがあるメニューをいただきました!


「はい、どうぞ。梅マヨパスタです」(柿本さん)


 これまた見た目は普通のパスタですが・・・

 

「ん~、なんじゃこりゃ?食感が糸こんにゃくみたいな」(塚本アナ)

「そうです。糖質がゼロのパスタ麺でこんにゃくが原料なんです」(柿本さん)

「へ~、おいしい。糖質がほとんどないパスタ。こんなのが実在すると思わなかったです」(塚本アナ)


 糖質オフと美味しさは両立できるんですね。

女子必見!ギルトフリーのスイーツ

 難波にある高島屋の地下フロアにやってきました。


「デパ地下のスイーツってどれも本当においしそうですよね。でも皆さん、どこか罪悪感を感じながら買っていませんか?ですので私は自分へのご褒美!と言い聞かせて買うことが多いです。でもその罪悪感がなくなるとしたらそんな素晴らしいことないですよね」(塚本アナ)


 その素ん晴らしい、ギルトフリースイーツ  が期間限定で販売されているんです。


「どんなスイーツがいただけるんでしょうか?」(塚本アナ)

「こちらでございます」(洋菓子バイヤー 吉村翔子さん)

「え?見た目は本当に普通のスイーツですよね。めちゃおいしそう。プリンですか?」(塚本アナ)

「そうですね、プリンなんですけど、普通のプリンとちょっと違うんです」(吉村さん)


 このスイーツがギルトフリーな理由。それは・・・


「こちらに使われているパラチノースというもので糖を加えているんですけど、食べてもすぐに血糖値があがらずゆっくり吸収されるんです」(吉村さん)

「いわゆる私達が普段いただくお砂糖とは少し違う性質のお砂糖を使っているんですか?」(塚本アナ)

「その通りです」


 パラチノースは、普通の砂糖と比べ、食後に血糖値がゆっくり上昇するという性質から今ダイエット業界で注目されているんです。

 そのパラチノースを使ったスイーツ、お味は?


「え~~!めちゃくちゃおいしい!甘さもしっかりあるスイーツです。しかも血糖値がゆっくりあがるってことは満足感も持続するということですよね」(塚本アナ)

「そうですね。それが長続きするので、物足りないからもう1個っていう手が伸びにくい、1つで満足いくスイーツに仕上げています」(吉村さん)

「なるほど」(塚本アナ)


 そう!満腹感が長持ちするので、食べすぎ防止に!


「血糖値が上がりにくいお砂糖ってきいたら、甘さ控えめなのかな、物足りないんじゃないかなって思うけど、全くそんなことはないんですね」(塚本アナ)


 他にもかわいいカップに入った、ハロウィンにぴったりなパンプキンムースや、和のスイーツも満腹感長持ちのギルトフリー。10月いっぱいまでの期間限定ですのでお早めに。


「おいしいですね、なんといってもちゃんと甘いっていうのが女子からしたら嬉しいですよね。嬉しいですよね?」(塚本アナ)


「嬉しいです」(吉村さん)

あの大阪名物グルメもギルトフリー!

「続いてお邪魔するお店がこちら、なんと串カツ!?串カツが罪悪感なくいただけるとしたらそんな嬉しいことはないです」


 こちらは串カツ酒場。ギルトフリーの串カツとはいったいどんなものなのか?早速… 


「串カツの8種盛です」(大橋孝朗さん)

「え?」

 やはり、見た目はいたって普通の美味しそうな串カツ。いったいどこがギルトフリーなんでしょう?


「衣がすべてグルテンフリーの串カツです」(大橋さん)

「でた!グルテンフリー」(塚本アナ)


 グルテンフリーとは小麦などをとらない食事法。こちらの串カツはその小麦粉を一切使わないので、カロリーも、糖質もオフ!代わりに衣に使うのはトウモロコシ粉や玄米粉。


 そしてそのパン粉のつけ方にも秘密が・・・


「米粉のパン粉を使ってまして、さらにパン粉は半分だけ」(大橋さん)

「あ~本当だ!こっちから見みたらザクザクしたパン粉がついているんですけど、裏面はついてなくてツルっとしてます。これでより罪悪感が半減されるというわけですね」(塚本アナ)


 米粉のパン粉を片面だけにすることでカロリーと糖質もオフ!さらに身体に脂質が吸収されにくいオリーブオイルで揚げるという徹底ぶり!

 ではいただきます!


「ん~サックサク。ものすごく衣が軽くて元も子もない話ですけどいくらでも食べられそうですね」(塚本アナ)


 口当たりがよく、さっぱりいただける串カツです。ちなみにこのお店、もともとは普通の串カツを出していましたが、今年2月からグルテンフリーの串カツにしたところ、女性からの人気が高まり売り上げも20%アップしたんだとか。


「もう1つ、女性のお客様に一番人気の串カツがあるんですけど、そちらもぜひお召し上がりください」(大橋さん)?


 女性に大人気の串カツとは?


「ん?」

「串カツウニージョ。ウニソースで食べる串カツでございます」(大橋さん)

「これは女子好きでしょう」(塚本アナ)


 ウニと豆乳のソースで串カツをいただきます!


「ん~!口に入れた瞬間から、噛まずともウニの香りが広がるんです。これめっちゃおいしいです。しかも忘れちゃいけない。衣はグルテンフリーといことで罪悪感が半減される。これは画期的ですね」(塚本アナ)


 食欲の秋の味方、ギルトフリーグルメ!みなさんもぜひ!

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特集

2019年9月19日

【島田大の記者目線】少子化で駄菓子屋さんが8割減…大阪の駄菓子メーカーがさらなる進化で“冬の時代”に挑戦

特集

 少子化などの影響で“冬の時代”を迎えている駄菓子業界。生き残りをかけ駄菓子の進化に挑戦し続ける大阪のメーカーに、ABCテレビ・島田大記者が独自の「記者目線」で迫ります。


駄菓子もインバウンド向け?

 まず訪れたのは、大阪市淀川区にある創業71年のオリオン。子どもたちに大人気の駄菓子を作り続けています。


「いやいやいやいや、並んでますね、お菓子が。昔食べた懐かしの駄菓子がいっぱい。特にこれとか・・・」(島田記者)


「この代表は、ココアシガレット。1951年に作ったお菓子ですね。オリオンの創業からあります」(オリオン 常務取締役・高岡五郎さん)


駄菓子業界は、少子化の影響などで冬の時代に。駄菓子屋さんなどの小売業は、この25年でなんと8割も減っています。そんな中オリオンは・・・


「大阪人の持ってるサービス精神というのか、思いやりではないんですけど、人を喜ばせようという気持ちがついつい作りたくなる」(オリオン・高岡さん)


オリオンは、時代に合わせて得意の“ウケ狙い”戦略に出ています。例えば、この「ココアシガレット」。8年前から“禁煙を応援するお菓子”として、大人向けにも販路を拡大。

そして、禁煙応援グッズとして作ってきたあとにできたのが、この電子タバコがモデルの「マイコス」というお菓子。去年、開発した新商品です。


「ここにも舞妓さんが。電子タバコに「アイコス」というのがありますね」(島田記者)

「そうあれのパロディ版で一応いまインバウンドが、流行ってるんで外国の人にも買ってもらえるように舞妓さんの絵を入れて(笑)」(オリオン・高岡さん)


口にするとミントの味と香りが。これで禁煙できる・・・かもしれません。

止まらない注文に笑いが止まらない

さらに、発売から30年以上のロングセラー商品のラムネ『ミニコーラ』も「進化」しました。


「うわぁ来た来た来た」(島田記者)

「これがミニコーラアイスです」(オリオン・高岡さん)

「じゃあいただきます。ほんとだコーラの味がする!」(島田記者)

「で、アイスの中にミニコーラのラムネが入ってます」(オリオン・高岡さん)


コーララムネの濃厚な味わいと、コーラ味のかき氷の爽やかなハーモニー。

こうした商品の売れ行きは?


「注文いただいているのが全く間に合ってないということでこの9月から(工場が)夜勤までして増産しています」(オリオン・高岡さん)

「もうウハウハじゃないですか?」(島田記者)

「ウハウハですね、わはははは」(オリオン・高岡さん)


大阪人らしいアイデアで新しい商品を生み出していく。好調のオリオンを支える秘密が垣間見えました。

駄菓子?大人気ユーチューバー

「なんばHatchにやって参りました。きょうは何かおもしろいイベントが行われるようなんです。おもしろそうなので私も行ってみます」(島田記者)


68年の歴史を持つ「パインアメ」のイベント。会場には多くのお客さんが詰めかけています。実はこれ、長年愛されてきた商品の人気を維持するための戦略なんだとか。


イベントのキーマンは、大人気ユーチューバーのカジサックさん。「パインアメ」製造元のパイン株式会社(大阪・天王寺区)から「経営企画室第一係長」に任命され、「パインアメ」を使ったお菓子レシピを紹介するなど、宣伝活動を繰り広げています。

この日のイベントで行われたのは、カジザックさん考案、まあるい穴が空いた「パインアメ」で吹く“アメ笛”。参加者全員がパインアメを口にして笛をふいてみます。


「3.2.1フー そらそうなるわ!(笑)」(カジサックさん)


軽やかな音色が会場に響き渡るかと思いきや、参加者の息が漏れる音だけ…それでも会場は大爆笑で大いに盛り上がりました。イベントは今年で5回目。毎回、若者たちに影響力がある人を呼んでいるということですが、なぜこのようなイベントを…?


「これをきっかけにパインアメを思い出していただきたいというのがあります。やはり若い方のファンの育成というのも大事かなと思っているので」(パイン株式会社 広報室室長・井守真紀さん)


お客さんは、どう感じているんでしょうか?


(Q.こういうイベントは初めて?)

「初めてです。お友達に教えてもらって」(イベントに参加した女性)

(Q.初めてのパインアメイベントはどうだった?)

「楽しかったです!また来年も来ます」(女性)

(Q.ますますパインアメ好きになった?)

「はい」(女子生徒2人)

(Q.もっとこういうイベント来たい?)

「はい」(女子生徒2人)


時代を超えても愛される伝統の味。それを若い世代に伝え続ける。長年、売れ続ける理由が、ここにありました。

売れ行き安定のロングセラーにも暗雲が

 昭和初期からのロングセラー「都こんぶ」。製造している中野物産(大阪・堺市堺区)の 二色の浜工場(大阪・貝塚市)に潜入取材しました。


工場の中には昆布、昆布、昆布…ここで製造される「都こんぶ」は、なんと1日に5万個。「都こんぶ」といえば、気になるのが・・・


「あっ、ありました!! これが粉?ちなみにこの粉の原料は?」(島田記者)

「一般的にはアミノ酸を主体にした原料なんですけども。詳細は企業秘密といいますか・・・(笑)」(中野物産 二色の浜工場 工場長補佐・平井孝男さん)


企業秘密の白い粉がたっぷりかかった「都こんぶ」。できたてを、特別に試食させてもらいました。

「いや美味しそう美味しそう、できたての都こんぶいただきます。あ、お~なんか、売ってる都こんぶよりもおいしい!」(島田記者)


「都こんぶ」は、幅広い世代に受け入れられ近年、売れ行きは安定しています。しかし、社長の中野さんに心配なことがありました。


「なんせ昆布が最近、どんどんとれなくなってきてるんですよ。とる方がどんどん高齢化していって、なかなか若い方が昆布漁されない(後を継がない)」(中野物産社長・中野盛正さん)


調達先の北海道の漁業関係者が高齢化。さらに、一般家庭の需要も低迷していて、国内の生産量はこの20年でほぼ半減しているんです。


「昆布をとる者から作る者も、みんながひっくるめてひとつになってやっていかないと、この難局は乗り越えていけないのかなと」(中野社長)

「都こんぶ」の打開策は…

その打開策として開発中なのが、年配者向けの新商品。柔らかく食べやすくして、昆布に親しみのある世代に戻ってきてもらいたいと考えています。そのために、新しく工場を建設しました。


「まだ本格的な操業に至ってないんですけど、これからこの中に新しい機械を入れていって、新しい商品を作っていきたいなと思ってます」(中野社長)


駄菓子は今でも進化し続けています。新しい味はもちろん、子どもの頃に味わったあの懐かしい味をいまでも楽しめるのは、駄菓子業界の様々な工夫があればこそです。


「オリオン株式会社」ホームページ https://orionstar.co.jp/

「パイン株式会社」ホームページ https://www.pine.co.jp/

「中野物産」ホームページ http://www.nakanobussan.co.jp/


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特集

2019年9月19日

【ウエダのギモン】食品ロス減らす缶詰って!?廃棄される食材が生み出す新テイスト

特集

“食品ロス”というのは本当は食べられるのに廃棄されてしまう、もしくは別の用途に使われてしまうといった食べ物のことなんですが、それを解決するかもしれない缶詰があるんです。いったいどういうものなんでしょうか?

「その缶詰が売られているのが・・・これですね!わ~っ、たくさん缶詰がありまよ。おっ、マツバガニの缶詰がありますよ。お値段は・・・さすがにちょっとすごい値段してますよね」(上田剛彦アナウンサー)


 並んでいるのはおよそ20種類の缶詰。値段は少しお高めですが、どれも缶詰にしては珍しいものばかり。


「アマゴの缶詰なんか見たことないですよね。ちょっと、特別にここで食べさせていただきます。おっ、お~。いい香りがしますよ!(食べる)いける。もっと淡泊すぎるのかと思ったんですけど、甘みとうま味がすっごくしっかりしてる。でも、このおいしい缶詰めがどうして“食品ロス”の削減につながってるんですかね?」(上田アナ)

 これらの缶詰は全て「カンブライト」という会社が作っています。京都にあるということで行ってみたんですが…


「住所でいうとココなんですが・・・」(上田アナ)


 中に入ると、なぜかアイスキャンディーが売っていました。いったいどういうことでしょうか?


「缶詰のカンブライトさんというのは?」(上田アナ)

「(カンブライトは)この奥になります」(中川さん)


 そう、ここは缶詰とは無関係のアイスキャンディーのお店で奥へいくと、「カンブライト」があるというんです。ちょっと変わった作りですねえ。


「こんにちは。カンブライトってここになるんですか」(上田アナ)

「はいカンブライトの井上と申します」


 社長の井上さんです。さっき食べたあのアマゴの缶詰がなぜ“食品ロス”削減につながるのか訊いてみました。


「実はあのアマゴがですね、廃棄されてるアマゴだったんですよ。卵を実はとったあとの親のアマゴなんですね。通常でしたら卵をとったあとちょっと色が悪くなったりするので、それをああいう缶詰に商品化して販売させていただいています」(井上さん)

「ロスになるものを缶詰にしている」(上田アナ)

「そうです」(井上さん)


 生産地や加工場で商品にならずに、廃棄されてしまう食材を買い取って缶詰にしているんです。

 このサツマイモも本来なら捨てられるはずでした。


「これロスになってる?」(上田アナ)

「実はサツマイモを収穫した時に、端っこにコロコロと小芋が付いていると思うんですけど、なかなか商品にしづらいというか、実は廃棄されているんです」(井上さん)

「確かにこのサイズのサツマイモ売られてるの見たことないですもん」(上田アナ)


 農家さんによると多い時で年間60トンもの小芋が廃棄されるんだとか。そこで「カンブライト」が考えたのが、なんと“焼き芋”の缶詰です。


「(缶詰あける)うおー!」(上田アナ)


 ただ小芋を“焼き芋”にして詰めたただけのシンプルな缶詰なんですが、その味に驚きです。


「甘い!柔らかい、あまいおいしい!皮がついてるのでお芋の香りがしっかりしてるんですよね」(上田アナ)

「そうなんですよ」(井上さん)

 突然ですが、ここでクイズです。こちらの缶詰は、ある2つの売り物にならない食品を組み合わせて誕生した新商品なんですが、一つは刺身などに加工する時に切り落とされたサーモンの端材。では、もう一つの食材はなんだかわかりますか?ヒントはあの“鮒ずし”です。「実は“鮒ずし”の鮒ではなくて・・・これを漬けるための飯(いい)というお米・・・」(井上さん)



そう、答えは“鮒ずし”を漬けるときに使ったお米。ぬか漬けのぬかのような存在で、“鮒ずし”が完成したらお米は捨てるしかありませんでした。これをサーモンの端材と組み合わせておいしいディップの缶詰をつくったんです。





「ちょっと酸味のある香り」(上田アナ)


 パンに塗っていただきます。


「うまい。サーモンの魚のうま味もあるんですけども、飯っていうんですかね。これの酸味、凝縮されたうま味、で塩気がが絶妙」(上田アナ)

「これが捨てられているものだったり、端材になっているものの組み合わせでできているわけです」(井上さん)

「もったいない!ぜったい捨てちゃだめ」(上田アナ)

 ちなみにお値段ですが、サーモンと飯の缶詰は1,000円で来月から販売予定。さきほどいただいた“焼き芋”の缶詰は660円で来年1月から販売の予定です。少しお高めの値段にはこんな理由が・・・


「元々、缶詰って一日何万、何十万って大量に作ることで安く作れるっていう特徴があったんですけど・・・なかなか一日何万、何十万個も作れるほどの原料はない。だから捨てられていた、廃棄されていたものをこういう商品化ができるのであれば、すごく価値はあるのかなと思ってます」(井上さん)


 値段は少々高くても珍しい食品で、しかも美味しいということでギフト用としても人気なんだとか。


「生産者なんて言ってます?」(上田アナ)

「どうしてもB品とか規格外が出ることを想定して作付けだったり生産計画立てるんですけど、出たら缶詰にできるんだっていうのがあると、結構強気に作付けできたりとか強気に生産工程を作れるんですね。全部商品化できるので非常に経営的には安定するというので喜ばれてます」(井上さん)


 こうして捨てられるはずの食品は缶詰として新たな価値を見いだし“食品ロス”を減らしているんです。

 現在、「カンブライト」では京都に2つ、岡山に1つの工場があります。工場といっても必要なのは缶を真空にしてフタをする機械と、熱処理を行う洗濯機ほどの大きさの機械だけ。1つの工場で1日に100缶から200缶程度作っているんですが、井上さんはこういう場所を全国に作っていきたいと話しています。

 この日は試作品の品評会です。“牛タン”を使った7種類の缶詰を試食して商品になりそうな3つを選びます。これらは食用にならなかった“牛タン”だというんですが・・・
「でも牛タンって別に捨てるところないですよね?だってふだん食べてますもん」(上田アナ)

「実は焼き肉屋さんとかでふだん食べてるものは(牛タンの)根っこの方なんですね」(井上さん)

「へ~そうなんですか」(上田アナ)

「タンも先の方はどうしても硬くて商品価値がほぼないということで、肥料に回されたり人が食べるものになっていないんです」(井上さん)


 業者によっては“お金にならない”タンの先が年間およそ3トンも出るそうです。

それではまずは“牛タンのワイン煮込み”からいただきます。


「おー。ありですね。牛タンのコクみたいなのがものすごく濃縮されてますね」(上田アナ)


「全然固くないですね。むしろちょうどいい食べ心地で、これは全然ありですね。次の試作の候補に残していいと思います」(井上さん)


 7種類全てを食べ終えて、私なりに評価をさせていただきました。商品化されるかはまだ分かりませんが、私が選んだのはこの3つ。特に“昆布煮込み”はぜひみなさんにも食べてほしいです。


「これだけちょっと刻んで白ご飯に混ぜたらおいしいんじゃないかな」(上田さん)

「炊き込みご飯にしても」(井上さん)


「これ炊き込みご飯にして食べたらすごくおいしくなるんじゃないかなと思いました」(上田アナ)


「食品ロス」を減らす缶詰がもっと広まれば世の中から“もったいない”が消えるのかもしれません。

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特集

2019年9月17日

【つかトレ】気軽に海外旅行気分!近場の異国スポットでローカルグルメはいかが

特集

夏休み、海外に行かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、なかなか行けなかったという方もいるかもしれません。9月は連休もたくさんありますので、ぜひ近場から、まず海外気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。アジアからヨーロッパまで旅してきました。

京都・亀岡にイギリスのおとぎの国

 まずは、大阪から車でおよそ1時間。やってきたのは京都・亀岡です。田園風景広がるのどかな場所ですが・・・。


「なんか急にここだけちょっと雰囲気違いません?えっ、えっ!何ここ?どなたか手を振ってくださってる。おはようございます!」(塚本麻里衣アナウンサー)

「おはようございます」(オーナー マリーさん)

「あの、ここだけちょっと異国感あふれるんですけど」(塚本アナ)

「イギリスの田舎まちを日本風にアレンジし作った村です」(村長)

「イギリスの雰囲気を取り入れている場所なんですね。じゃあ村長さん?」(塚本アナ)

「村長です」(マリーさん)


 ここはイギリスの田舎町をイメージした村「ドゥリムトンヴィレッジ」。敷地も広く、中にはレストランや雑貨店などがあり、イギリス旅行が体感できる、複合施設なんです。


「本当にヨーロッパの田舎まちというか、まさにイギリスのとある町に来たような気分。あんまり詳しくないけど。きっとこんな感じなんだろうなと思わせてくれるんですけど。建物のつくりとかもけっこう独特というか、日本ではあまり見ない雰囲気ですね」(塚本アナ)

「建具やドアなど全部イギリスから取り寄せたものがメインになっています」(マリーさん)

「すごい!だからこの本格的な空間が作り上げられるわけですよね。たぶん、イギリスの方が来ても納得してくださいますね」(塚本アナ)

「(塚本アナが話し終わらぬうちに)そうなんですよ!!『うちのグランマのお家みたいだ』とイギリス人の英会話の先生たちが来てくれてます」(マリーさん)


 村長のマリーさんも自画自賛!本場イギリスさながらの「ドゥリムトンヴィレッジ」。案内されたのは、この村のメインとなるレストラン「ポント・オーク」。雰囲気抜群の店内で本場イギリスの家庭料理が楽しめます。


「お待たせしました。フィッシュ&チップスです」(マリーさん)

「イギリスといえば、たしかにフィッシュ&チップスのイメージありますよね」(塚本アナ)

「フリットと言って衣を泡立ててビールで溶いた昔ながらの作り方になってます「(マリーさん)

「お魚は何のお魚なんですか?」(塚本アナ)

「さすがにイギリスからは入れられないので、北海道産のタラを使っています」(マリーさん)

「う~ん、おいしい!衣が上品で中のお魚がふわっふわです。すごく口当たりが軽くて、一口食べてペロッといけると思いました」(塚本アナ)




さらにイギリスといえば、「紅茶」ですよね。イギリス伝統の焼き菓子スコーンと一緒に優雅な時間を楽しむこともできますよ。

 そしてまた、マリーさんに誘われ、森の奥へ行くと・・・。


「え~っ、すごい!こんなことになってる」(塚本アナ)


 建ち並ぶのは、かわいいイギリスの古民家。実はここ「B&B ベッド・アンド・ブレックファスト」というイギリススタイルの小さなゲストハウスなんです。


「かわいい!宿泊施設に来たっていうような感覚が全くないというか、現地のお家におじゃましているような感覚です」(塚本アナ)


 もちろん飾られている調度品や家具は現地から調達したものばかり。マリーさんのこだわりが感じられます。リビングから階段で二階に上がると、乙女心がくすぐられるような、メルヘンなベッドルームが!おとぎの国へトリップです。


「一点一点、その辺でパッと買えるものじゃないというか、なじみがないからこそ異国おというか、イギリスのリアルな空気感が味わえるっていう感じがします。すごい、夢の空間!」(塚本アナ)

台湾屋台がそのまま大阪に!

「大阪の本町駅近くにやってきました。ありますね、こちら『台湾食堂』。しかも“胃袋”、“台湾”、“小旅行”と書いてあるので・・・胃袋だけでも台湾を小旅行した気分にさせてくれますよ、ってことですかね?楽しみです」(塚本アナ)

 ここは本町にある台湾料理専門店、台湾食堂。
「すごい!お店の中がむちゃくちゃ現地っぽいですね」(塚本アナ)

「そうですね。大阪の中の台湾というイメージで」(店主 田淵雅圭さん)


「オーダー方式、メニューがこちらになっております」(田淵さん)

「えっ、紙!?」

「お客様に書き込んでいただく台湾の食堂スタイルになっています」(田淵さん)

「メニューが向こうの言語ですよね。高校生以来の漢文を読んでいる気分です」(塚本アナ)


 ほとんど何がなんだかわからなかったんですが、なんとなくおすすめであろう、この「推(おし)」マークの料理をお願いしました。でも、安心してください。ちゃ~んと日本語のメニューもあります。ただ、本場の雰囲気を味わうなら、台湾語メニューでぜひ注文を!

「まずは、ご注文いただきましたルーローハンと蜆(しじみ)のしょうゆ漬けでございます。(ルーローハンは)台湾のソウルフードです。皮つきの豚バラ肉を薬膳と一緒に煮込みごはんの上にかけて召し上がっていただきます」(田淵さん)

「大好きです!」(塚本アナ)

「3食これでもいけますね」(田淵さん)

「これはもうわしわしって食べた方がいいですよね。(一口頬張り)ン~、サイコー!お肉自体がとろっとろっで、台湾独特の香りっていうか…」(塚本アナ)

「八角とか、肉桂、桂皮などいろいろなもの香辛料を入れて炊き込むとこの香りがつきます」(田淵さん)


「(蜆のしょうゆも)台湾のお料理なんですか?」(塚本アナ)

「台湾の屋台でも出してるところはあります。ただ、現地では、加熱処理の時間がすごく短いので、くれぐれもおなかにご注意を!」(田淵さん)

「ここではちゃんと安心していただけるってことですね」(塚本アナ)

「はい、加熱温度と時間は守っています。食感は現地と同じように、ほぼ生みたいな感じなんですね」(田淵さん)

「(一粒口に入れ)ん~っ、これおいしい!!何これ?こんあに小粒なのに一口でインパクトがあるっていうのは想像してなかった。このおしょうゆなんですけど、鼻から抜ける最後の香りは台湾とかアジア系のお食事独特の風味で食べたことなかったです」(塚本アナ)


 続いてはメインディッシュ!


「大鶏排(ダーヂーパイ)という唐揚げでございます」(田淵さん)

「でっかっ!」(塚本アナ)


 顔より大きなビッグチキンカツ「ダーヂーパイ」。実はこれ、先日行った台湾の夜市でも見かけたんですが、行列ができるほどの人気ぶり!スナック感覚で食べ歩きする、台湾屋台の名物グルメなんです。


「(試食)これおいしい!まわりの衣がザクザク食感で、中の鶏はめちゃくちゃジューシーになってます」(塚本アナ)

「衣はキャッサバ芋のでんぷんで揚げるとザクザクの食感になります」(田淵さん)


 台湾に行きたくなっちゃうようになる、大阪とは思えない空間が広がってました。

天満で味わうベトナム旅行気分

 ここは天満の路地裏にあるカラフルなお店。ベトナム屋台酒場「デンロン」。


「ベトナム気分を味わおうということなんですね。たしかに路地の方にガッといすも机も出ていて、内装もかわいいランタンがいっぱいぶら下がっています」(塚本アナ)


 店名のデンロンは、ベトナム語でランタン。店内は「ランタン祭り」で知られる世界遺産の町・ホイアンをイメージしているそうで、内装の柄や色使いも独特。異国情緒がたっぷりです。店員さんもベトナムの伝統衣装アオザイでお出迎えしてくれました。


「ニックさんはベトナムの方ですか?」(塚本アナ)

「実は日本人です。よく間違われます」(ニックさん)


 ニックさんは日本人ですが、ベトナム人シェフが作る、本格的なベトナム料理がいただけますよ。

「この大きなオムレツみたいな料理はなんですか?」(塚本アナ)

「パインセオ、ベトナムのお好み焼きです。中にニラともやしが入っていてココナッツが香る生地を重ねてます」(ニックさん)

「けっこう生地がカリカリ」(塚本アナ)


 一見、卵焼きのようですが、これは、米粉とココナッツなどを合わせ、ターメリックで色付けしたパリッパリの生地。そこに、野菜や豚肉などを包んだのがパインセオ。ベトナム屋台、定番の料理です。魚介をベースにした調味料「ナンプラー」をつけていただきます。


「(サクサク)音もそうですけど、食べてもめちゃくちゃサクサクですね。酸っぱ甘いタレがアクセントになってとてもおいしいです。ん~、ベトナムっぽい味。行ったことないけど」(塚本アナ)


 こちらはブンティットヌオンという、豚肉を乗せた麺料理。ナンプラーにトウガラシやにんにくなどを合わせたベトナムの万能つけダレを合わせ、野菜と一緒に米粉で作った細麺「ブン」をいただきます。


「大好きな味。甘酸っぱい味ですよね。ナンプラーの風味も加わってめちゃくちゃおいしいです。全体的にさっぱり食べられますし、この米粉でできた麺ももちもち。天満にこんな本格的なベトナム料理のお店があったんですね。お味もさることながら、ベトナム人よりベトナム人ぽい笑顔が素敵なニックさんが出迎えてくれます」(塚本アナ)

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特集

2019年9月17日

「猪名川町ってどこ?」なんて言わせない! 自然豊かな町の魅力が1日たっぷりで2000円 “採算度外視”のバスツアーに密着

特集

町が主催のバスツアー 開催のワケは・・・

 町の魅力をもっと知ってほしい!兵庫県猪名川町が、バスツアーを初めて開きました。採算度外視のその中身とは。

9月に開催されたツアーに参加したのは、町内や近畿各地から集まった親子など50人。


(Q.今日はなぜ参加?)

「アマゴつかみ。子どもも好きなんで」

(Q.猪名川町はどういうイメージ?)

「イノシシ(笑)」


そう、町のキャラクターはイノシシの“いなぼう”です。

ところで、猪名川町の場所は、ご存知ですか?


「知らん」

「これ?このへん」

「あまりピンときてない」


ツアーに参加するみなさんからは、どこかあいまいな答えが・・・

兵庫県と大阪府の県境にある猪名川町は、大阪や神戸など都市部の近くにありながら、四季を通じて豊かな自然を感じられる町。雄大な岩壁や、豊臣秀吉の埋蔵金伝説が語り継がれる「多田銀銅山」など、名所が数多くあるものの、イマイチ知られていないのが町の悩みのようで…


「ぜひこの猪名川町のよさを認識していただけるような手を我々はうっていかないかんな、と思っています」(猪名川観光協会・辻口悦史会長)

そこで観光協会は、多くの人に町の魅力を知ってもらうため名所をめぐるバスツアーを開催。参加費は、採算度外視の2000円!


「猪名川町ご存知でしたか?」

「はい。よく来てます」

「ありがとうございます。もうそういう方大好き♥」


ガイド役を務めるのは、地元愛にあふれる「猪名川町観光ボランティア」の西尾圭子さん。さて、まずはどんな自然豊かな場所に?

バスツアー最初のスポットは「道の駅」

「もうすぐ道の駅に着きます」(西尾圭子さん)


ん?道の駅?実は「道の駅いながわ」は年間60万人あまりが訪れる“町1番”の人気スポットなんです。評判なのは、いながわ産の“朝採り野菜”。ツアー客は500円の金券を受け取り、お目当てを品定めします。


「100円」

「安!」

「90円もあるよ」

「かぼちゃ、しいたけと、ピーマンとナスを買いました」

「すごく人も多くてものも安くて、楽しいです」


ツアー客も大満足の野菜は、地元の人が安心・安全・新鮮をモットーに丹精込めて作っています。


「色ツヤもいいですしね、美味しいですよ。値段が安いこともありますけどよく売れています」(野菜を作る「元気ファーマいながわ」佐堀三喜男さん)


野菜のほかにも、挽きたて・打ちたての十割そばや、そば茶入りのソフトクリームなど、美味しいものが目白押し。

「珍しいです。初めて食べました」(女性客)

「香りがフーンと鼻の方についてきて、蕎麦の香りがすごくいいです」(ガイド・西尾さん)


猪名川町バスツアー。上々のスタートです。


お買い物で満足したあとは、猪名川町を南北に縦断する通称「猪名川渓谷ライン」と呼ばれる県道を北上します。


「風光明媚なところを走る。自転車で走っていただくと爽快な気分が味わえます」(ガイド・西尾さん)


秋になると、紅葉を感じながら走れるとあって、サイクリストにジワジワと人気が広がっているんだとか。

子どもも大人も興奮!アマゴつかみ

渓谷ラインを抜け、到着したのは「奥猪名健康の郷」。ここでのお楽しみは…アマゴつかみ!この施設では、子どもたちに夏の思い出をつくってもらおうと、毎年「アマゴつかみ」を行っています。


「うわー、びっくりした!びっくりした!めっちゃ動いた」

「つかまえた(逃げる)あ~。めっちゃヌルヌルしてた」


はじめはアマゴの素早い動きに悪戦苦闘。それでも徐々に…


「つかまえた!」


捕まえたアマゴに自分たちで串を刺し、炭火で塩焼きに…香ばしい匂いが漂います。生き物に感謝しながらいただく、自然の恵み。子どもたちには、かけがえのない思い出になったようです。


さらに、地元の食材がふんだんに使われたお弁当をいただき、お腹いっぱいになったところで、きょう一番のポイントへ。

360°の絶景パノラマスポット


「北摂のあたりでは1番高いと言われている山です。比叡山と一緒で昔はお坊さんが修行する山だった」(ガイド・西尾さん)


向かうのは標高753mの大野山(おおやさん)。


いざ頂へ…


「あそこまで登りましょう。頑張って」

「だいぶ景色が見えてきたでしょう」

「おおすごい」

「到着。いい景色」


山頂から見える緑深き山々。


「360度全体見渡せます」


パノラマビューの絶景。天気がいい日は、40キロ以上離れた大阪市の中心部・あべのハルカスまで見えるんです。


「待て~」

「ちょうちょちょうちょ」

(Q.お子さんも楽しそうですね?)

「ですね、はは。ちょうちょもあんまりいないから」


さらに、この大野山。夜になると…満点の星空に包まれるんです。

こうした雰囲気がプロポーズにふさわしいロマンティックな場所として、今年4月「恋人の聖地」に認定されました。このシチュエーションなら、プロポーズの成功率もグッ!と高まりそう。


「たくさんのカップルが上がってきてくれると嬉しいなと思います」(ガイド・西尾さん)

(Q.プロポーズの成功率は?)

「どうなんでしょうね。100%いってくれるとすごく嬉しいんですけどね」(西尾さん)


また、山頂には天文台もあり、プラネタリウムや…大きな望遠鏡で昼間でも星の観察を楽しむことができます。

ツアーの最後は・・・ダイナミックな“自然の芸術”

さて、ツアーのしめくくりは…


「岩めぐりをします。巨岩、奇岩がたくさんある山なんです」


大野山には8000万年前の火山の噴火でできた大きな岩がゴロゴロ点在しています。珍しい形のものが多く、「カメレオン岩」に「鯉の滝登り岩」など、町はユニークな名前を付けているんです。そして、一押しの岩がこちら!


父「えーすごいやん」

「こういう感じで太鼓を叩いていただいたら太鼓岩ですね。岩めぐりの中で1番大きなメインの岩です」


大野山に鎮座する、巨岩。その名も太鼓岩(たいこいわ)。


これにて、1日2000円の猪名川町名所めぐりバスツアーは終了です。


「楽しかった!」

「アマゴとった、川に遊びに行きたい」

「自分も子どもの気持ちになったような感じですごく楽しみました」

「改めて猪名川町いいなと再認識させられました」


1日かけて猪名川町の魅力をたっぷり満喫したお客さんたちは大満足したようです。


「大阪からも京都からも神戸からも近いですので。もう本当にいつでも来てください。もう猪名川町はオープンでお待ちしています」(ガイド・西尾さん)



さぁ皆さんも、猪名川町の豊かな自然に触れてみませんか。

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特集

2019年9月17日

【オフレコ】日本の女子大生も逮捕…摘発急増!「希少動物」の密輸 タイの「カワウソ」密猟現場に取材班が直撃(後編)

特集

ペットとして希少動物が人気を集める中、日本でブームを巻き起こしている、コツメカワウソ。しかし、その裏で・・・横行する、密輸。輸送の途中で死んでしまうカワウソも。ABCテレビ「キャスト」取材班はその実態を探るべく、タイへ飛んだ。そこで目にしたのは違法飼育の摘発。さらに取材班は、密猟者の直撃に成功。タイで今、何が起きているのか。

水際で密輸を食い止める獣医の悲痛な思い

 タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港。年間6000万人以上が利用するタイの玄関口は、時として、密輸事件の舞台となることも…。


「これは、スカンジナビア半島から密輸された鹿の角です」


空港検疫所で働く、獣医のナッタカーン・クルッパンさん。動植物の密輸がないか、常に目を光らせている。向かったのは、中国からの荷物が到着するエリア。違法な持ち込みが、横行しているという。


探知犬がある荷物に反応した。禁止されている品物が、入っている可能性がある。持ち主は、ふてぶてしい表情を浮かべる、中国人の男性。荷物を開けてみると…詰め込まれていたのは、持ち込みが禁止されている、肉まんだった。


しかし時には、違法な薬物、さらには動物たちが持ち込まれるケースも多発している。獣医であるナッタカーンさんは、横行する動物の密輸に、悲痛な思いを明かした。

「気圧も平地とは違いますし、上空の空気は冷たく、温度管理もされていないでしょう。そんな状況での密輸は虐待に等しいのです。動物を買いたいと思っている人がいるので、密輸をする人がいるのです。密輸された動物を買うのは絶対にやめてほしいです」(検疫所獣医 ナッタカーン・クルッパンさん)

日本人による密輸事件も

 しかし、その思いとは裏腹に、日本人による密輸事件も起きている。おととし10月、観光でタイを訪れた女子大生(当時21歳)が、カワウソ10匹をスーツケースに隠し、密輸しようとしたとしてタイ警察に逮捕された。

このほかにも、日本人によるカワウソの密輸は、後を絶たない。タイで逮捕された日本人の法律相談を受ける金丸昌弘さん。安易な気持ちで、密輸という犯罪に手を染めてしまうケースがあると指摘する。


「動物をたくさん売っている市場がありまして、観光客が興味を持っているものがありましたら、店にいる闇のバイヤーのようなものが声をかけてきます。『動物を日本に運べるよ』と。そこで安易に『日本に持って帰れるのなら』と買って。空港を通れるものだと思って何も知らず、そのまま荷物検査に出してしまうという感じですね」(金丸昌弘さん)


取材班は、女子大生がカワウソを購入したとされる、バンコク市内の「チャトチャック動物市場」へ向かった。

「こちらフェネックという動物が売られていますが、日本では1匹100万円以上もする貴重な動物です」(ABCテレビ・二村貴大記者)


世界中の希少動物が集まる、タイ最大の動物市場。しかし、カワウソに関する聞き込みをすると…


(Q.カワウソはいますか?)

「カワウソはいません。違法なので」(販売員)


かつてはこの市場で堂々とカワウソが売られていたというが、規制が強化されて以来、関係者の口は重い。

しかし、そんな中、ある男性から有力な情報を得ることができた。


「2,3年前に罰則が強化されてあまりカワウソを売らなくなりましたが、それでも密売をしている人はいます」(販売員)

(Q.カワウソはどのあたりにいますか?)

「タイ南部です。まだ密猟をやっている人がいるかもしれません」(販売員)


タイ南部で行われているカワウソの密猟。取材班は、その真相に迫るべく、現地へ飛んだ。

発砲の危険も 緊迫の「違法飼育」摘発現場に密着

ナコンシータマラート県。ここは古くから仏教文化が栄えた、タイ南部の古都。のどかな街並みとは裏腹に、この町の周辺地域が「カワウソ密猟」の温床になっているという。

野生動物の保護と密猟者などの取締りを行うタイ森林局。


「カワウソはこのように水の流れがない場所にいます」(タイ森林局 パカーシット・ホーチャンさん)

森林局は定期的にパトロールを行い、警戒を強めている。確かに、カワウソの密猟は、横行しているようだ。取材を続けていると、森林局に市民からの通報が入ってきた。


「これから出動します。この地域でカワウソを飼育している家があるという情報が入りました。ついてくるときは少し距離を開けてください。被疑者が拳銃を持っていて、発砲する可能性がありますので」(パカーシットさん)


違法飼育は、密売組織が関与している場合もある。万が一に備え、部隊は拳銃を携帯し、現場に急行した。


たどり着いたのは、車の部品を扱う店。緊迫感が漂う現場・・・果たしてカワウソは?


「車の部品屋にあるこちらの籠なんですが、表から見えない形で、コツメカワウソ1匹が飼育されています」(二村記者)

カワウソを飼育していたのは、店を経営する家族。罪を逃れるためか、「仕方なく迷子のカワウソを飼っていた」と言い訳を始めた。


パカーシットさん)「合法的に育てるなら、動物保護センターに持って行かなくてはいけませんよ」

家族の女性)「でもみんな猫とか飼ってるでしょ。苦情だってきていないわ」

パカーシットさん)「苦情は来ていないかもしれませんが、法律で決まっていることですから。一緒に警察に来てください。カワウソはこちらで引き取ります」


店主の男は、自然動物を違法に飼育していた疑いで逮捕された。タイの平均年収に相当する、およそ140万円以下の罰金、または4年以下の禁錮。あるいはその両方が科せられることになる。一方、押収されたカワウソは自然に慣れさせた上で、野生に返すという。


「野生動物の密売は絶対にあってはいけません。密売をなくすためには買うのをやめなければいけないということを日本の皆さんにもわかっていただきたい」(タイ森林局・パカーシットさん)

住民の足元に野生のカワウソが

買う人間がいるからこその、犯罪。さらに、調査を進めていた取材班に、「ある情報」がもたらされた。


ナコンシータマラート県のとある村。野生のカワウソが多く生息しているという。住人に聞き込みをしていたところ、民家に現れたのは・・・カワウソだ。

「カワウソなんてどこにでもいるわよ」(村の住人の女性)


犬に襲われ、親とはぐれてしまった子供のカワウソ。保護したところ、時折家に顔を出すようになったという。村の住人とってカワウソは、ごく身近な存在のようだ。しかし、こののどかな村に影を落とす存在が。カワウソの密猟者だ。


(Q.カワウソを捕まえて売っている人を知っていますか?)

「カワウソは養殖池の魚を食べてしまうので、そこで罠を仕掛けている人はいるかもしれません」

川べりに罠を仕掛ける男たち・・・密猟現場に遭遇

取材班は、住民からの情報を元に水辺を捜索。すると、夕方・・・川べりで何か作業をしている人の姿が。


「2人組くらいの男性ですかね。何か作業をしているのが見受けられますね」(二村記者)


何かを設置している2人組の男。いったい、彼らは何をしているのか。


(Q.何をしているんですか?)

「猟をしているんだよ」

(Q.何を捕まえるんですか?)

「小動物だよ。いったい何の用だ。あっちに行け」


明らかに様子がおかしい。我々は追及を続けた。


(Q.小動物って何ですか?)

「ネズミのようなものだ」

(Q.そんな罠でネズミを捕るのか?)

「そうだ。撮影するな。もう入ってくるな、出て行け!」


取材班を追い払う男たち。仕掛けた罠について、現地在住のコーディネーターは…


「カワウソを捕っているんじゃないですかね。夜行動物なんで暗くなる前に罠を仕掛けて、暗くなって巣穴からえさを探しに出てきたのを捕まえるのが通常だと」(現地コーディネーター・片山さん)

男たちが取材班に接触 密猟の理由は・・・

 真相を確かめるため、取材班は翌日の朝、罠の様子を確認することにした。もしあれが、カワウソを捕獲するための罠であれば、夜のうちに捕まっている可能性がある。


「きのう男性が設置していた罠には特に何もかかっていません」(二村記者)


幸い、罠には何もかかっていなかった。取材班が引き返そうとした、そのとき―。

きのう罠を設置した男たちが近づいてきた。罠を確認しに来たのだろうか。改めて、取材の趣旨を説明したところ、男たちは顔を映さないことを条件に取材に応じた。


(Q.本当はカワウソを捕まえるための罠じゃないのか?)

「そうだ。カワウソを捕まえる罠だ。カワウソがここに来て、この板を踏んだらひもが跳ね上がる仕掛けになっている」(密猟者の男)


重みに反応して竹が跳ね上がる、シンプルな構造。カワウソの通り道に仕掛けるという。確かに付近には、カワウソらしき足跡が…。


(Q.捕まえたカワウソはどうするのか?)

「仲買人が来るので、その人に売るんだ。大きさによって違うが、1000バーツから2000バーツ(日本円で3500円~7000円)で売れる」(密猟者の男)

(Q.どうしてカワウソを捕まえるのか?)

「生きていくためだ。生活費が足りないんだ。生きていくために、これからも続けるつもりだよ」(密猟者の男)


3500円から7000円ほどで取引されたカワウソが、密輸によって100万円ほどに跳ね上がる。しかし、彼らは、どこに輸出されるのか、いくらで売られているかも知らず、ただ、生活のためにカワウソを密猟していた。


取材班は彼らに罠を撤去するように伝え、その場を離れるしかなかった。タイで横行するカワウソの密猟。それは、買う人間がいる限り、なくなることはない。

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特集

2019年9月12日

【つかトレ】自分へのご褒美にブランド肉はいかが?選りすぐりの牛肉・豚肉を大阪で堪能

特集

今回は肉の中でもブランドの名がつくお肉を食べつくそう!ということで、珍しい、しかも大阪でいただけるブラ

ンド肉を取材してきました。


「天神橋筋商店街にやって来ました。一軒目にご紹介するお店、こちらなんですけど、ここに“幻の和牛 のざき牛”って書いてあるんですよ。ということは、このお店でいただけるブランド牛は“のざき牛”ってことですよね。でも“のざき牛”ってあんまり聞かないですよね」(塚本麻里衣アナウンサー)


 気になる“のざき牛”がいただけるのは、南森町の『市』。とっても美味しく食べられる、ある焼き方にも注目で

す。


「こちらがそののざき牛ですか?どういう牛なんですか?」(塚本アナ)

「だいたい牛の名前って仙台牛、米沢牛と県名や地名が付くんですが、のざき牛は個人の名前で初めて商標登75録されたブランド牛です」(店長 大野弘法さん)

「えっ、のざきさん家の牛ってことですか!?」(塚本アナ)


 そうなんです。のざき牛とは、鹿児島で黒毛和牛を生産し育てている“野崎さん”という方の個人ブランド!餌にこだわった飼育が特徴で、サシの入り方もお見事。これまで数々のコンクールで賞に輝いた、極上のブランド牛です。


「生産が少ないので国内でも取り扱いが少ない牛ですね」(大野店長)

「だからあまり名前も聞いたことがなくて珍しい幻の牛なんですね?え~っ野崎さんの牛なんだ。“塚本牛”みたいなことですよね?」(塚本アナ)

幻の和牛「のざき牛」

 今回出していただいたのは“のざき牛”のロース!しかもこのお店、珍しいのは、ブランド牛だけじゃありません。お肉の焼き方も一風変わっていてなんと、この「溶岩のプレート」で焼いていただくんです。


「ふつうの焼肉と違って、溶岩から出る遠赤外線で中からジュワっと焼けるので、炭みたいに表面だけじゃなくて中からじっくり焼けます」(大野店長)


 溶岩の遠赤外線効果で、表面を素早く焼き上げ、そしてじっくりと中まで熱を通すため、肉の美味しさを引き出し、肉汁とうまみを逃がしません。


「柔らかそう!何でいただくのがおすすめですか?」(塚本アナ)

「お塩で食べてみてください」(大野店長)

「(試食して)ん~、おいしい!それなりにしっかり噛み応えもあるんですけど、噛めば噛むほど中から甘い脂がどんどん出てきます。赤みの弾力もしっかり感じさせてくれて、お肉のガツンと感もあれば脂の繊細な甘みもバランスよく感じられるお肉ですね。のざきさん!おいしい!」(塚本アナ)


 さらに、溶岩で焼いたお肉の脂で野菜を焼いていただくのが通の楽しみ方!肉汁と共に、うまみが野菜にしっかりと染みわたります。


「(あまりの熱さに顔をしかめつつも)確かにお肉の脂で焼いているのでうまみが移っていますね。かぼちゃも中まで水分が残って焼けてる気がします。おいしい!」


 幻の和牛“のざき牛”。関西で取り扱うお店はひと握り!特別な日にぜひ味わいたいブランド牛です。

ひとり焼き肉でブランド牛

「続いてご紹介しますのは、千日前から一本路地に入ったこちら、『焼肉KJ』さんです。こんにちは!(中へ入りつつ)私の好きなスタイル!カウンターがメインでこのサイズのロースターがあるということは、ひとり焼肉もいけそうですね?」(塚本アナ)

「そうですね。結構ひとりのお客様も来られますね」(店主 中村桂司さん)

「塚本調べですけど、ひとり焼き肉に来るってことは、相当おいしいお肉じゃないとわざわざ来ないと思うんですよ。この段階から期待感ググッと高まりますね」(塚本アナ)


「大和牛のリブロースです」(中村さん)

「大和牛!?」(塚本アナI)

「奈良のブランド牛です」(中村さん)

「奈良はシカのイメージはあっても牛のイメージはあまりなかったです。前からあるんですか?」(塚本アナ)

「実は鎌倉時代くらいからあると聞いている」(中村さん)


 実は、鎌倉末期の資料には、奈良が「大和牛」の名とともに質の良い牛を産出する地域として紹介されているんですって。古くから育てられている大和牛ですが、実はブランド化されたのは2003年。これからもっともっと知名度が高まること間違いなし!

「(焼きながら)サシの入り方が本当に理想的!」(塚本アナ)

「胃もたれするっているイメージがあるんですけど、(食べた)次の日も胃もたれありません」(中村さん)

「わっ、む~ちゃくちゃきれい!しかもこのサイズ感。大き目から焼けるのがテンション上がりますね。はさみを入れると脂がジュワッと浮き出てきます。熱!」(塚本アナ)


「ワサビだけでどうぞ」(中村さん)

「いただきます!(口に入れて)ん~、あまっ、やわらかっ!!サシあれだけ入ってたのに全然脂っこくないですね」(塚本アナ)

「その上、脂もちゃんと甘みがあります」(中村さん)

「赤身のおいしさもしっかりあるから、2つのバランスがとてもいいですね。大和牛恐るべし!」(塚本アナ)

「お肉もさることながら、随所に大阪桐蔭高校の香りを感じるんですけど。もしかしてOBの方ですか?」(塚本アナ)

「はいゴリゴリです」(中村さん)

「もしかして甲子園出てます?」(塚本アナ)

「はい、スタメンで3番打ってました。自慢になるんですけど・・・東北高校戦でダルビッシュ投手と対戦してホームランを2本」(中村さん)

「すご~い!」(塚本アナ)


 なんと、春の選抜甲子園で、当時のダルビッシュ投手からホームランを2打ったすごい人!!


「コンパに行ったら絶対言うでしょ。ダルビッシュから俺、2本ホームラン打ったぞって」(塚本アナ)

「いや、言わないっすよ」(中村さん)


 おいしい大和牛に加え、野球トークも楽しめるお店。おひとり様もホントに多いそうですよ。

“牛”だけじゃない松阪ブランド

「これまでのざき牛、大和牛とブランドの“牛”をいただきましたが、ブランド名が付くのは牛だけじゃないんです。次はブランド“豚”をいただきます」(塚本アナ)


 次にお邪魔するのは、大阪・野田で人気の「松阪豚平」。松阪・豚平・・・ということは?


「あのおもての暖簾にも書いてあったんですけど、もしかしてこちらでいただけるブランド豚は松阪“豚”?」(塚本アナ)

「そうです。松阪豚になります」(店主 松浦隼平さん)

「松阪豚の松阪って三重県松阪市の松阪ですか?松阪牛は聞いたことがあっても松阪豚は初めて聞きました」(塚本アナ)

「これから認知度を上げるためがんばっています。おいしいです」(松浦さん)


 こちらでいただける豚は、あの松阪牛でな三重県・松阪で育った希少なブランド豚「松阪豚」。通常の豚の、1.5倍の大きさまで時間をかけて育てるため甘みが濃く、良質な脂が特徴です。

「松阪豚のうに巻き豚しゃぶです」(松浦さん)

「ゴージャス!この豚しゃぶにウニを合わせるんですか?お肉が本当にきれい!!あの松阪牛を彷彿させるようなすごくきれいなサシの入った豚なんですね」(塚本アナ)

「それは松坂の水ですね。ミネラルがたくさんあるみたいでサシに影響してくるようです」(松浦さん)

「やはり三重県の松阪で育てるというのが大きな意味があるんですね」(塚本アナ)


「(お肉をだしにくぐらせ)どんどん豚さんの脂がおだしに出てきてますね。もういいですか?」(塚本さん)

「お肉に野菜とウニを乗せて巻き,温泉卵をのタレにつけてから召し上がってください」(松浦さん

「え~っこれは初めての食べ方!では、いただきます!

「(一口で頬張ると)ん~・・・(しばし身もだえして)悶絶するおいしさ!!お肉が本当に柔らかくて、豚肉を食べてこんなとろける食感って初めてです。脂もホントにあっさりしてて、甘いし舌の上を豚肉が滑るような滑らかな食感なんですよ。中からあふれ出るウニのうまみもおいしい」(塚本アナ)

 こちらもお店のおすすめ!塊肉をじっくり蒸した、松阪豚の蒸し豚!注文後にカットするので、お肉はしっとり水水しい!自家製のピリ辛つけダレにつけていただきます。
「しゃぶしゃぶとまた違って肉質の密な感じとかきめ細やかさが感じられます。よりしっとりしますね。口に入れたら口の体温で脂が溶けていきます。これからは松阪“豚”ですね!」(塚本アナ)


 ワンランク上、味は一級品のブランド肉!みなさんも自分へのご褒美に、贅沢してみては?

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特集

2019年9月12日

「2人に1人が高齢者」過疎の町が誇る“海の幸”で町おこし 都心のアンテナショップに限界も...目を付けたのは「海なし県」

特集

おらが町の「地域商社」 自慢の品は海の幸

「魚はたくさん取れるけど、住人の2人に1人が高齢者」。高齢化が進む町を盛り上げるため、海のない都道府県に地元の「魚介類」を売り込む、ある男性の挑戦です。


 紀伊半島沿岸の東側に位置する、三重県南伊勢町。およそ6割が、伊勢志摩国立公園に指定されている、自然豊かな町です。自慢の産業は漁業。年間の漁獲量はおよそ7万トンで、三重県トップを誇ります。この日は、養殖鯛の水揚げが行われていました。その名も「お炭付き鯛」と呼ばれているそうですが、いったいなぜ?


「えさの中に少し炭をまぜてタイの生臭さを抑えています」


教えてくれたのは、小川伸司さん、60歳。

「本来は、沖の方にある養殖棚を港の方にひっぱってきて今日出荷する分をここで荷揚げしている」


小川さんの会社では毎朝「お炭付き鯛」を仕入れています。会社の名は「株式会社みなみいせ商会」。南伊勢町が3000万円を出資して、おととし誕生した「地域商社」です。事務所として使用しているのは、なんと、廃校になった小学校。使わなくなった公共施設を有効活用しています。

「アンテナショップ」の経済効果にギモン

南伊勢町は住みやすく、いいところですよ。気候もいいですし、景色もいいですし」(小川伸司さん)


「みなみいせ商会」取締役の小川さんは、福岡出身。JR東日本を退職したあと、自分の会社を作り、6年前から東京で、三重や和歌山のアンテナショップの立ち上げに携わってきました。そこで注目したのが、「地域の活性化」です。


「アンテナショップって、やっぱり地元の期待をすごく背負って東京に出てきてやってるんですけど、本当に経済効果がそこまであるのかとか、本当に地域活性化とかに役立てられてるのかと。地元の方々が、生活が変わったとか、収入が上がったとか、まずないんですよね」(小川さん)


実は南伊勢町は、高齢化率が三重県でダントツの1位。県内で唯一、50%を超えていて、有識者からは「将来消滅する可能性もある」とも指摘されています。そんな過疎が進む地域で「雇用」を生み出す仕事をしてみようと考え、小川さんは、南伊勢町への移住を決心しました。

「地域商社っていう名前から聞くと、地域に埋もれているいろんな産品を集めてきて、それを出すっていうようなイメージがつきまとうんですけど、この地域に埋もれている産品があるかとか言われたら不可能に近い。だからこそ、ここで僕らが作っていかなければいけない」(小川さん)

海のない地域で目指せ!「独り勝ち」

そこで、目をつけたのが、「海なし県・滋賀」の湖南市です。


「海産物のないところに海産物持っていけば、アドバンテージが得られる。なんせ、競合店がないので、一旦お客様がついていただければ比較的安定的な収入をあげられるかなと思います」(小川さん)


新鮮な海産物を持ち込み、海のない地域で「独り勝ち」。そんな戦略をもって、今年7月に湖南市にオープンしたのが、みなみいせ商会直営の居酒屋「磯処瑞賢(いそどころずいけん)」です。

店内にはタイ、エビ、サメタレ(サメの身の干物)、ニギス・・・南伊勢町の自慢・新鮮な海の幸が並びます。おすすめは「浜焼き」。新鮮な海の幸を自分で焼いて食べることができます。

「大アサリ。これがおいしかったです。ここら山ですからね、海産物ってなかなか良い物入って来づらいですしね」(男性客)

「滋賀県の人間って、魚に対しては、鮎かマスか。海の魚をそのまま直送したやつをここで食べるっていうのはやっぱりおいしい」(男性客)


「なかなかスーパーで売ってないような魚とかいただけるのでよかったかなと」(女性客)


オープンしておよそ1か月。お客さんには好評ですが、「連日、満員御礼」とまではいきません。大役を任された南伊勢町出身の店長は、気合いが入ります。


「滋賀県の方々はみんな温かいっていう感じですね。必ず繁盛店に導くっていうのが、南伊勢の期待に応えるためにはやらなければいけないから」(店長・山下貴将さん)

地元・南伊勢町で調理して滋賀へ輸送 その理由は・・・

店が生き残るにはやはり、お客さんに常に満足してもらえる料理の品質が大事。新鮮なまま、南伊勢から100キロ以上離れた、湖南市へ食材を輸送するには、ある秘密がありました。実は、料理のほとんどが鮮度が良いうちに、南伊勢町で調理されたもの。店では温めるなど少し手を加えるだけで提供できます。


食材が作られている「みなみいせ商会」の工場は・・・


「お金ないですからね。新しく水産加工場作るとかっていうお金もないですし」(「みなみいせ商会」取締役事業部長・小川伸司さん)


そう、ここも廃校になった小学校。給食室を改装しました。お店に運ぶ食材を一手に加工するセントラルキッチンです。水揚げから加工までの時間が短いため、新鮮なうちに一つ一つ手作業で調理することができます。

さらに、新鮮さを保つ工夫が・・・


「差別化として瞬間冷凍させてるんですよ。その装置がこっちにありまして。ここに真空パックした魚をつけると瞬間冷凍できるということで通常のフリーザーで凍らせるよりは鮮度維持がはるかにできている形で冷凍処理をしています」(小川さん)


ここで働く10数人の職員は全員、南伊勢町出身。目的である「雇用」も生み出しました。

発想の転換 新商品「一口アワビ」を開発

そして、小川さんが今取り組んでいるのが新しい商品の開発です。南伊勢町では、試験的にクロアワビの養殖を行っています。養殖アワビの中には成長が遅いものも。


「こんなやつなんかは小さくて売り物にならないんですよ。大きくはなるんですけど」(小川さん)


ある期間に出荷しないと、どんどんコストがかかっていく。小さな養殖アワビを安く仕入れようと考えたのです。

「小さいアワビ商品化できないアワビができる割合は?」(小川さん)

「だいたい4割くらい」(養殖担当の男性)

「けっこう大きいですね。逆にある意味価値があるといえば価値がある。(通常では)食べられませんから」(小川さん)


そこで、小川さんが考えたのが一口アワビでした。


「1万円くらいするようなアワビを全部食べる必要はなくて、一切れ二切れで欲しいっていう人はいると思うんですよ。こういうサイズのアワビでも十分満足いただける可能性はあるんですよね。そこをどうやって上手く見せるか」(小川さん)


いま検討しているのは、燻製。できるだけ早く商品化したいと意気込んでいます。


町がつくった地域商社「みなみいせ商会」は町を変えることができるのか?小川さんの挑戦はまだまだ続きます。

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