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2019年2月27日

シリーズ「真夜中の定点観測」1泊1700円!“ドヤ街”の宿は個性豊かな外国人がいっぱい ~大阪・西成の格安宿泊施設

特集

3畳一間の“スモールワールド”

 かつてドヤと呼ばれた、大阪・西成の宿。今、寝泊りしているのは…

「ようこそ、私のダーティールームへ」

「ホテル東洋へようこそ!。どんな人が泊まるっていうか、こんな変な人ですよ~。いっぱい、しょっぱい、おっぱい!言って!!」


かなり個性的、そしてちょっぴりワケありそうな外国人。大阪・西成区にある「ホテル東洋」を定点観測。かつて日雇い労働者でにぎわった、3畳一間の宿にカメラを設置しました。1泊1700円の宿に、いったいどんな人がやってくるのか。夜を待ちます。



声優さんの追っかけ、寺院めぐり…来日の理由は様々

「きょうから3泊ですか?」

「はい」


午後7時、韓国人の男性がチェックイン。何をしに日本へ?


「『ラブライブ!サンシャイン!!』という作品の、アクアというグループがあるんですけど。そのグループのファンミーティングがあって」(韓国人男性・ファンさん)

「Q.どういうグループ?」(記者)

「アイドルグループです」(ファンさん)


日本の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」。その声優さんの1人が好きなんですって。


「声優の名前は『高槻かなこ』と言います。2年前に、この声優さんたちが韓国に来て・・・初めて見たんですけど。そこで一目ぼれ。日本まで、来てしまいました」(ファンさん)


国境を超えた“追っかけ”。仕事はひと月休み、大阪、東京とファンミーティングをハシゴするそうです。


 続いてやってきたのは?


「タイの仏教の僧侶です。金剛山(大阪)へ行ってきました」(タイから来た僧侶の男性)

「Q.はだしですよね?」(記者)

「僧侶はいつもこうなんです。寒くないよ。ずっとこれで歩いてきたんだ。雪の中もこれで歩いてきたんだよ」(僧侶の男性)


旅の目的は日本の寺院巡り。風邪、引かないでくださいね。

西成で「お姫様」体験?

 午後8時、若いアメリカ人女性がチェックイン。3畳一間でも大丈夫?

「この壁紙はかわいいわね~!狭いけど私は小柄だからパーフェクトよ。ベッドの方がいいわ、布団は何か変な感じがする。地べたに寝るって」(アメリカ人女性・エミリーさん)


仕事の関係で大阪にきたエミリーさん。一息ついて、通天閣がある繁華街「新世界」にお出かけです。


「せっかくここに来たから寝る前にちょっとぶらぶらしようかな。ここは気に入ったわ、キラキラした看板がたくさんあるわね」(エミリーさん)

さらに、ディープなエリアへ。そこで目にしたのは…成人映画の看板。


「何!?何これ、なんてことなの~」(エミリーさん)


さらに…

「What is this?」「なんなのこれ~」「クレイジーね」エッチな雰囲気のガチャガチャが並ぶ店を発見し、驚き連発。最後は、街の屋台でおでんに缶ビール。西成、満喫できたのかな?


「夜中に、通りの真ん中でビール片手におでんを食べて、まるでお姫様のよう~!!」(エミリーさん)

コタツを囲んで国際交流

 午後9時、コタツのある共有ルームに、自然と宿泊者が集まってきます。

「ハロー、みんなごきげんよう!どこから?」(サウジアラビア人男性)

「スウェーデンよ」(女性)

「スウェーデン!素晴らしい。君はどこから?」(サウジアラビア人男性)

「フィリピンだよ」(男性)

「寒いんでしょ?(笑)」(スウェーデン人女性)

「雪は降らないよ(笑)」(フィリピン人男性)


初対面でも、あっという間に仲良くなれるのが、この宿の魅力。


「家のリビングルームみたい。寂しいなんて感じないし」(サウジアラビア人男性)

「特に1人で旅行をしている人は、ここで友達を見つけ恋も始まるかもしれないし(笑)」(フィリピン人男性)


1日100人ほどが宿泊するホテル。いろんな問い合わせも相次ぎます。


「エアコンのリモコンが動かない」

「この小銭、全部でいくら?」

「おいしいお好み焼き店、ありますか?」

「美容室、おすすめを教えてください」

日本で起業したい

「ただいま」

「おかえり」


頭にバンダナを巻いた男性が帰ってきました。


「仕事から帰ってきたところです。高校で英語教師をしています」(男性)

「Q.ここに住んでいるの?」(記者)

「はい」(男性)


ニュージーランドからやって来たマットさんは、ここに住み始めて、なんと8カ月。3畳一間の部屋は、自分の部屋のようです。


「Q.洋服はこれですべて?」(記者)

「はい。後ろにたたんでいるものもあります。ハンガーにかかっている服はよく着る分です」(マットさん)


手狭なスペースに住み続けているのには、理由が。


「自分の仕事を作り出そうと思ってます。今は起業したいと思ってる」(マットさん)

「Q.日々、がんばって生きてるのね?」(記者)

「そうだね、そんな感じだね。」(マットさん)


さらに、日本語でも…


「たぶんあとに僕はもっとお金もらいます。そしたら引っ越します。がんばりましょう!」(マットさん)


いつの日か、もっと広い部屋へ。

世界を股にかけるユーチューバー

 早朝5時前。女性がご機嫌な様子で、ホテルに帰ってきました。

「Q.ハイ!酔ってる?」(記者)

「うん」(女性)

「Q.どこに行ってたの?」(記者)

「バーよ」(女性)

「Q.ビール何杯飲んだの?」(記者)

「浴びるほどよ」(女性)


酔っ払って帰ってきたのはフランス人のアンジェレさん。部屋を訪ねると…


「私のちらかったお部屋へようこそ!どこに何があるかわからないけど、とりあえずコンピューターはここです」(アンジェレさん)

「Q職業は?」(記者)

「ユーチューバー。だいたい漫画について語っています。これが撮影するカメラです」(アンジェレさん)


漫画の魅力を、この部屋から世界へ発信。小さい頃から日本の漫画やアニメに魅了されたアンジェレさん。


「6歳のときに『天空の城ラピュタ』を見ました。何回も何回も見て夢中だったわ」(アンジェレさん)


3ヵ月前に来日し、日本中を旅しながら、漫画だけでなく、町の魅力も発信しています。彼女の動画にも…


「この商店街は古い雰囲気でとてもいい感じ。大阪人はめちゃイケてる。東京とは言葉のアクセントが違うの」(アンジェラさんのユーチューブ動画より)


この宿にいるのは今月いっぱい。そのあとは?


「西成のあとは自転車で四国へ行って八十八ヶ所めぐりをしたい」(アンジェレさん)

また、ここに戻ってくるよ

 朝6時、宿を旅立つ人の姿が。

「またホテル東洋に戻ってきます!」(フィリピン人男性)


「大阪はお気に入りの町です」(ドイツ人男性)

「Q.また帰ってきますか?」(記者)

「もちろんさ」(ドイツ人男性)


「ほかの国で泊まったホテルよりずっとよかったよ。妻と娘が3月にくるので、同じホテルを予約します」(フィリピン人男性)


かつて、ドヤと呼ばれた西成のホテル。のぞいてみると、そこには外国人宿泊者の数だけ物語がありました。

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特集

2019年2月22日

世界から狙われた遺伝子  「和牛」に迫る危機 伝統のブランドを守れるか

特集

日本が誇る「和牛」に異変

 日本が世界に誇る、「和牛」。鮮やかなサシの入った肉は、一口食べれば口の中でとろける、絶品です。

「アメリカ牛などに比べると、全然風味が変わってきます。海外の方は、アメイジングとか、ファンタスティックとか」(レストランのシェフ)


今、その和牛をめぐって、異変が起きています。


「海外に持ち出されるということは、財産を持ち出されるということ。あってはならない」(神戸肉流通推進協議会 事務局長・谷元哲則さん)


海外の市場に出回る、外国産の「Wagyu」。日本の和牛に、今、何が起きているのでしょうか。


兵庫県養父市(やぶ・し)にある牧場。ここではおよそ1700頭の「但馬牛(たじまうし)」が1頭1頭、丁寧に育てられています。


「各農家いろいろとこだわり持ってやってるやろうけど、もちろん血統。あと環境、餌ね。

肉質をよくするための餌を、ブレンドしてやってます」(飼育農家の男性)

和牛は、古くから日本で改良されてきた4つの品種と、それを掛け合わせて生まれた牛のことです。その中でも、但馬牛は、兵庫県内でしか育てることができません。種牛だけでなく、受精卵まで、すべて、兵庫県が管理しています。


「但馬牛、神戸ビーフは、兵庫県でしか作れないからね。やっぱり、それだけの値打ちがあると思ってやっている」(飼育農家の男性)

持ち出し禁止の遺伝子が海外に

 すべての和牛の遺伝子について、国外への持ち出しは、原則、認められていません。厳しく管理していたはずでした。ところが…

「去年7月、大阪府の男性が、フェリーに和牛の受精卵を持ち込み、中国に持ち出そうとしました」(ABCテレビ・二村貴大記者)


男性が、持ち出そうとした受精卵は、ストロー状の容器数百本分。結局、中国当局に指摘され、男性は、受精卵を日本に持ち帰ります。和牛の遺伝子が、海外に流出するまで、あとわずかでした。


農林水産省は和牛の受精卵の国外持ち出しをめぐって、初めて男性を刑事告発します。


「大変私は、これは遺憾なことだと思います。再発防止策をしっかり講じなければならない」(吉川貴盛・農林水産大臣)


無断で、和牛の受精卵などを持ち出すと3年以下の懲役、または、100万円以下の罰金が

科される可能性があります。和牛の遺伝子が海外に流出すれば、日本の畜産業が大きなダメージを受けるとして、農水省も調査に乗り出しました。

「和牛」と「WAGYU」

 その一方で、海外では、すでに、和牛をめぐって、驚くべきことが起きていました。実は、これまでに、和牛の遺伝子情報を持ち出すことが可能だった時代がありました。和牛が初めて海外に輸出されたのは1970年代。研究用として、アメリカに2頭が輸出されたのです。その後、およそ20年間で、合わせて247頭が、海を渡りました。

当時、和牛を海外に輸出していた男性は・・・


「私は、味のいい和牛を、世界に広めたかった。しかし、それによって、全国から激しい批判を受けることになった」


海外に出て行った和牛は、現地の牛と交配され、瞬く間に、広まりました。日本固有の「和牛」が、外国産の「WAGYU」へと、変わっていったのです。

日本の和牛と、外国産の「WAGYU」。2つの間には、大きな違いがあります。日本では、和牛同士を掛け合わせ、100%の遺伝子を受け継いでいなければ「和牛」を名乗ることは、許されません。ところが、海外では、別の種類と掛け合わせていても、「WAGYU」と呼んでいるのです。


外国産の「WAGYU」は、すでに海外で、広く流通しています。5年前のフランス・パリでも・・・

「こちらのお店では日本産ではない和牛が販売されているということです。ありましたね。こちら“WAGYU”オーストラリア産と書かれています」(ABCテレビ・天本周一記者)


オーストラリアでは、25万頭もの「WAGYU」が飼育されています。日本のものより安い「WAGYU」をフランスなどに輸出しているのです。

「オーストラリア産の『WAGYU』の販売は続けるよ。この商品を前から知っている人も多いし、それに価格も安い。みんなが日本の和牛を買えるほどのお金を持っているわけじゃないからね」(パリの精肉店店主)

遺伝子情報流出で農家に大きな損失も

 和牛以外にも、遺伝子情報が海外に流出したものがあります。去年、韓国・平昌オリンピックで、注目を集めたカーリング女子日本代表。選手たちが食べていた、韓国産のイチゴは日本の品種を元に作られたものでした。イチゴの品種が流出したことによる日本の農家の損失は5年で220億円に上るともいわれています。

高品質のイチゴも和牛も、日本が長年守り続けてきたブランド。和牛の遺伝子が流出していたかもしれない事態に関係者は、危機感を募らせています。


「日本の特有の和牛の生産が海外でされてしまうという脅威はありますね。輸出の農畜産物の牛肉は非常に大切なものですので、それに携わる方に対しても大きな影響は出てくると思います」(神戸肉流通推進協議会 事務局長・谷元哲則さん)


遺伝子流出から守るために

 現在、和牛の遺伝子の流出を防ぐためにどのような対策がとられているのでしょうか。和牛の受精卵などを管理している「兵庫県立畜産技術センター」。但馬牛から受精卵を採取し、県内の畜産農家に販売しています。品質を守るため、厳しい管理体制が敷かれています。


「受精卵の形態をよく観察して、生きている、死んでいるというのと、それから生きていても状態の善し悪しがあるので、もう少し詳しく観察します」(兵庫県立畜産技術センター 所長・大川浩一さん)


ストロー型の容器に詰められた受精卵は液体窒素で冷凍保存され、農家の元に渡ります。


「Q.受精卵が流出する可能性は?」(二村記者)

「ここで作っている受精卵に関しては全くそういう心配はしてないですね。最後そこから子牛が生まれて、子牛がどうなったというところまで追跡してますので、大丈夫です」(兵庫県立畜産技術センター 主任研究員・篠倉和己さん)


和牛は日本国内で進化を続けていて、かつて海外に持ち出されたものよりも品質は良くなっているといいます。但馬牛を飼育している畜産農家も日本の和牛の品質は外国産の「WAGYU」には、絶対に負けないと話します。


「海外は規模ももっと大きいやろうし、うちは1頭1頭丁寧に、手間暇かけてという感じやな。但馬牛に関していったらうちらのレベルと海外で作るものとは全然違うから、味も違うだろうし、別に脅威には思わない」(飼育農家の男性)


長年の歴史と、技術、そして、日本の多くの人々の思いが詰まった和牛。大切な「日本の財産」を、どうやって守っていくのか、その在り方が、問われています。

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特集

2019年2月21日

「あこがれの星を見つけたい…」夢を見続け50年 その名を残す連続発見の偉業!スゴ腕の“コメットハンター”

特集

ロマンチックな偉業成し遂げた“すい星の狩人”

 2000億個以上もの星があるという銀河系。

「僕が新しい星を見つけたときはまず、その星に君の名前をつけることを約束しよう」

「それはつまり、僕と結婚してくれないかということになるんだけども」

累計1900万部を突破した大人気マンガのワンシーン。ロマンチックすぎて、夢みたいな話…かと思いきや!


「家内の三子っちゅう名前を…(見つけた小惑星につけた)」

「ありがとうございます!」(妻・三子さん)


夜空の星に魅せられ50年、夢を現実にする偉業を成し遂げた。人呼んで「”すい星の狩人”コメット・ハンター」。その男性とは…


徳島県阿波市でイチゴ農家を営む、岩本雅之さん(64)。


「イチゴも品種によって色々特徴があってね。」(岩本雅之さん)


一見すると普通の農家さんですが、彼にはもう一つ別の顔が-。


「この望遠鏡だったらあのすい星、確実に見えますのでね」(岩本さん)


実はアマチュア天文家の岩本さん。星空観測の趣味が高じて、ある偉業を成し遂げました。去年12月19日、岩本さんは新たなすい星を発見。その名もズバリ、「岩本彗星」と命名されました。さらに驚くことに。


「(去年)11月8日に発見した分。あれはかなり明るかったんです。見た瞬間にこれは彗星だろうと。」(岩本さん)


「岩本彗星」の1か月前にも、すい星を発見したばかり。この時は、日米3人の天文愛好家が同時に発見したため「マックホルツ・藤川・岩本彗星」という名前がつけられました。日本人によるすい星発見は、実に5年ぶりという快挙。しかも、その5年前の発見も岩本さんによるものというから驚きです。


「Q.なぜ岩本さんばかり見つけられるんでしょう?」(記者)

「それはたまたまですね。」(岩本さん)

すい星を連続発見!スゴ腕のナゼ…?

 天文家の間で「汚れた雪だるま」と呼ばれるすい星。その80%近くが水の氷で、そこに二酸化炭素や、砂利などが加わって出来ています。太陽光で暖められると、表面の氷が溶け、ガスやちりを吹き出します。これが、ほうき星とも呼ばれる所以、「すい星の尾っぽ」の正体です。

偶然にしては凄すぎる岩本さんの連続・すい星発見。天文の専門家からも称賛の声が上がっています。


「こんなすごい方が徳島におられたんだなと。すい星の発見というのはやはりなかなか最近は難しい。大学や研究機関がこぞって自動でやっておりますので。」(阿南市科学センター・今村和義さん)


望遠鏡やコンピューターの技術が進んだ今、アマチュア天文家がすい星を見つけるのは、至難の業だそうです。岩本さんは、一体どうやって見つけているのか。まだ夜が明けきらない早朝、お宅にお邪魔しました。


「いまの時刻は午前4時43分。4時40分に目覚まし。それで寒いんでね、こういうの被って観測するんです」(岩本さん)


そう言って、向かった先は。なんとベランダ!


「以前しし座流星群があったときは、家内とここでシートをひいて寝そべってみましたけどね」


自宅2階のわずか4畳ほどのベランダが、岩本さんの観測基地。ここで撮影した星空の写真を、パソコンで解析するという、シンプルな方法ですい星を探しているといいます。


「Q.今日は見つかりますか?新しいすい星。」(記者)

「無理でしょうね。そんなに簡単に見つかるもんではないです」(岩本さん)


中学生の時、友達の望遠鏡を借りて見上げた天体に興味を持ち、「いつかすい星を見つけたい」という夢を持ち続けてきた岩本さん。星空の地図を片手に50年。今では主な星座の位置や特徴は、全て頭の中に入っています。


地球と太陽との距離の1万倍以上も遠い場所からやってくるすい星。円形の軌道を描く太陽系とは違い、多くの彗星は、細長い楕円の軌道で動き、一度地球のそばから離れると、何百年と帰ってこないものや、二度と戻ってこない場合も。

6年前、岩本さんが人生で初めて発見したすい星も…


「それについては3300年後に帰ってくるというのを天文雑誌で書いてあるのを見かけましたけどね。」(岩本さん)

一番大切な人へ とっておきのプレゼント

 寒空の下での観測が終わると、朝ご飯でほっと一息。奥さんの三子さんは、岩本さんのすい星探索を支える一番の理解者です。


「5年前はすっごくドキドキというかね、もう興奮してたんですよ。”ひょっとしたら見つけたかもしれーん!”や言うて、”えー!”とか言いながら。イチゴとるどころじゃなくてね。」(妻・三子さん)


結婚後も、星空観測の趣味を温かく見守ってくれた奥さんのために。岩本さんはある日、とっておきのプレゼントを贈りました。


「30代のころにね、小惑星を全部で19個発見して。そのうち5個までは名前つけたんです。『徳島』、『阿波』。それから『眉山』、『土柱』(徳島県の観光地)。それと家内の『三子』っちゅう名前を。」(岩本さん)


命名したときの想いを綴ったメッセージには…


“冬場などは寒さに体を気遣い、暖かい衣服、カイロ等も用意してくれ、新しい発見があると、共に喜んでくれる妻の存在を忘れることはできません”


「いいなぁ。空を見たら三子があるんやな~って、友達にいつも言われてます」(三子さん)

すい星ハンティングに挑戦!

 夫婦二人三脚でつかんだ、「新すい星発見」という大きな夢。ロマンチックな夫婦愛に触れ、私たちもすい星を見つけてみたい―。という気分に駆られたキャスト取材班。岩本さんと共にコメットハンティングに挑戦しました。

「Q.今日の星空いかがですか?」(記者)

「100点ですね。100点満点。すごいです」(岩本さん)


今回観測場所に選んだのは、徳島県南部にある「南阿波サンライン・第四展望台」午前4時半、いざ観測スタートです。4年前から星空撮影を続けるABCテレビの中西カメラマンにもすい星発見の手ほどきを…


「あれがはくちょう座なんですけど、下にちょっと2つくらいあるでしょ?あれの右辺りは、過去発見されてるのが割とあるんですよ」(岩本さん)

「はい、分かりました。狙います!」(ABCテレビ・中西カメラマン)


この日の日の出は午前6時50分。与えられた制限時間はわずか2時間ちょっと。


「ああっ!流れ星!!」(岩本さん)

「ええっ!?」(中西カメラマン)

「私見えたー!」(記者)

「見えたね」(岩本さん)

「流れ星も見てなかったけど、シャッターも切ってなかった。」(中西カメラマン)


偉大なすい星探索家の前で、若干緊張ぎみの中西カメラマン。


「中西さんの名前がつくすい星があるかもしれないですよ?」(記者)

「“中西彗星”…ちょっとその気になってきた!」(中西カメラマン)

 あっという間に夜が明け、撮影時間が終了。早速岩本さんに撮った画像をチェックしてもらいます。果たして中西カメラマンの写真の中に、新すい星は見つかるのか―!?鋭く光る、岩本さんの眼差し…とその時!

「お、これちょっと色が変わったやつ。拡大してみたら…」(岩本さん)

「あっ!!」(中西カメラマン)

まさか…すい星発見か!?


「あっこれ、画面の汚れですかね…」(中西カメラマン)

「あっ、画面の汚れか!」(岩本さん)


チェックしていた中西カメラマンのパソコン画面が少し汚れていたようで…


「すいません…」(中西カメラマン)

「きれいに拭いといてや(笑)」(岩本さん)


「Q.それらしいものは?」(記者)

「…ない!(笑)」(岩本さん)

「ありがとうございます」(中西カメラマン)


残念ながら、「中西彗星」の発見はなりませんでした。


ひと時の夢を見せてくれた、コメットハンティング。その魅力を岩本さんに聞きました。


「自分のお腹を満たすわけでもないんですけど、あこがれたすい星、いつかは発見してみたいと思った夢、それをずっと続けよるということです。」(岩本さん)

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特集

2019年2月20日

“空飛ぶ救急救命医” 年間出動2000回を超える「日本一忙しい」ドクターヘリ

特集

45キロの距離を14分で到着

 兵庫・豊岡市にある公立豊岡病院の「但馬救命救急センター」。9年前、病院の少ないこの地域の救急医療をカバーするため、ドクターヘリを導入。その出動回数は、全国でトップの年間2000件以上にも上ります。

「86歳、男性、左半身まひ」


この日、最初のヘリの出動要請は京都府綾部市から。わずか3分ほどで、救急医らを乗せたドクターヘリが飛び立ちました。ヘリに乗るのは、2人の医師、小林誠人センター長(50)と、星野あつみさん。患者がいる場所までは病院からおよそ45キロ。車ではおよそ1時間半かかるところ、ヘリなら14分で到着します。


「こんにちは。わかります?」(星野さん)

「わからん」(男性患者)

「左半身のふるえが、入浴後に見られて、本人さん『痛い』と言う言葉を出されておられた」(救急隊員)

「ごめん、点滴するよ、ちくっとするよ」(小林センター長)


患者は、86歳の男性。過去に、脳梗塞で倒れたことがあると言います。けいれんを抑える薬を投与しながら病院に戻り、到着後すぐにCT撮影を行います。

「症候性てんかんだね」(星野さん)


検査の結果、けいれんは、脳梗塞の影響による発作であるとわかりました。


「けいれんが持続しちゃうと、脳にダメージが残ってしまって、意識の状態が悪くなったりすることもあるので。僕らが最速で接触しているので、そこはできるだけ抑えるようには」(星野さん)


男性は経過観察のため入院することになりましたが、医師らの迅速な対応で、命に別状はありませんでした。

冬の時期特有の患者も

 兵庫県北部の広大な山を含む半径およそ80キロをカバーする、但馬救命救急センターのドクターヘリ。雪が多く降るこの時期特有の患者も運ばれて来ます。

「このままちょっと、画像の検査に行かせて頂きますね」(医師)

「すみません、お願いします」(搬送された女性患者)


奈良県から、ハチ北高原スキー場に遊びに来た20代の女性は、スノーボード中に、転倒して運ばれました。坐骨を折る重傷ですが、女性の意識ははっきりしているようです。


「いったんは、入院して様子を見て、万が一血が悪く出てきたら、足の付け根からカテーテルを入れて、血が出てる血管のところを、ゼリーみたいなので詰める。そういう処置が場合によっては必要だけど、まあ大丈夫かな」(担当医師)

「スノーボードで、結構な坂を勢いよく滑ってて、派手にこけちゃった感じです。自業自得です。すごい大事になっちゃったなって。ヘリまで(出してもらって)。でも結構早い対処をして頂けたので」(女性患者)


心配された大量出血もなく、女性は数日入院したあと、地元の病院に、移ることになりました。

出産後も変わらぬ熱意 女性医師たちの活躍

 現在、但馬救命救急センターに所属する救急医は25人。そのうち5人が、女性医師です。

「(男性が多いのは)希望する先生の数だけであって。たまたま男性の方が、希望者が多いというのと、医者の数自体も、男が多いので」(小林誠人センター長)

「Q.先生から見て女性、男性の違いはありますか?」(記者)

「全くないです。実力の世界なので」(小林センター長)


全国で救急科専門医の資格を取得した女性医師の数は、この10年間で3倍ほどに増えているものの、それでも全体の10分の1以下。結婚や出産を機に、救急医を辞めてしまう女性医師も多くいます。


その一方で、新たな動きもありました。


「こんにちは」


救命救急センターに、子どもを連れてやってきたのは番匠谷友紀さん。救急医として働いていましたが、同僚の看護師、勝一さんと結婚。去年10月に長女を出産し、現在は育休中です。


「Q.職場を離れて、寂しくなったりはしませんか?」(記者)

「めっちゃ寂しいです。何か仕事のアップテンポ感がなくて、すごいスローな時間が流れてるから、全然慣れなくて。寂しいのは寂しいですけど、でも、今しかこの時間はないと思うので」(番匠谷友紀さん)


9年前、ドクターヘリの立ち上げに加わり、最前線で活躍し続けてきた番匠谷さん。その頃の熱意を、今も変わらず持ち続けていました。


「Q.また戻る予定ですか?」(記者)

「戻ります。ヘリにも乗りたいと思っています。今まで助けられへんかった人を、やっと助けられるようになんとかなってきて、それを無駄にしないためには、続けていく必要があるのかなと思います」(番匠谷さん)

「ちょっと恥ずかしいですけど、働いてる妻が僕は好きなので、そういう働く姿を、娘にも見てもらえるように、一緒に働いている姿が、娘に誇れるように、やっていけたらいいなと思ってるので、もちろん妻には復帰してもらいたいと思ってますし、そのために自分もできることは、したいと思っています」(夫・勝一さん)


病院も、番匠谷さんの復帰を心待ちにしています。


「ずっと中心で、やってきてるメンバーなので。周りからの信頼もすごく厚いし、他職種、救急隊含めて、消防の人たちからの信頼も厚いし。(現場のカンを)あっという間に取り戻しますよ」(小林センター長)

電動のこぎりで大けがの患者 その時新人医師は…

 年間1万6000人以上の患者を受け入れる、但馬救命救急センター。ドクターヘリの要請は多いときで、1日に10件を超えます。

「患者情報。60歳男性、電動のこぎりで、前腕を切った」


男性が仕事中に、誤ってのこぎりで腕を切ってしまったと連絡が入りました。ひどく出血しているとの情報もあり、医師らがドクターヘリで現場に急行します。


「10センチくらいの切創(切り傷)、深さは2センチくらいありますね」(医師)


幸い、男性の意識ははっきりしていて、現場で応急処置を施した後、病院で詳しく検査することになりました。


「ちょっとね、点滴したりとかしながら、病院までヘリコプターで行きます。痛いね、頑張りますよ」(医師)


救命救急センターでヘリの到着を待っていたのは、柿崎結美さん。救急医としては1年目の新米です。患者を処置室に運びながら、情報の引継ぎを受けます。小林センター長の指導のもと、丁寧に治療を行います。


「傷口は、ひどいですか」(男性患者)

「10センチくらいですかね、切れているのは。幸い、骨は大丈夫そうです」(柿崎さん)

「ほんとですか、ありがたい」(男性患者)


傷口を縫い合わせ、抗生物質の点滴を受けた男性は、その日のうちに、帰宅することができました。


ケガの処置を無事終えた柿崎さんに、先輩医師からいきなり質問が。


「Q.何で、救急医になったん?」(先輩医師)

「ヘリに乗りたいから(笑)」(柿崎さん)

「それ、ちょっと笑わずに」(先輩医師)

「でも、まだ、ヘリ乗ってないから」(柿崎さん)


新人医師がドクターヘリに乗るには、救急医として1年以上経験を積み、さらに、2度の試験に合格しなければなりません。


「Q.救急は過酷な現場ですよね。なぜ選んだんですか?」(記者)

「状態の悪い患者さんを助けると言う意味では、救急が一番、やりがいはあるかなと思って。女性なんで、出産とか育児とか、そういうことも考えるんですけど、若いうちは、結構バリバリ働きたいなと思ってて、最終的には、救急に決めました」(柿崎さん)

やりたい仕事を諦めない

 「但馬救命救急センター」では、女性医師も活躍できる職場環境に向けて、メンバー全員が前向きに取り組んでいます。

「男性だから、女性だからと言うわけではなくて、産休育休というのがちゃんとあるわけですし、ちゃんとそれができる体制をとって、また気持ちよく帰ってきてもらうっていうのがあれば、いいんじゃないかなと思いますけどね」(小林センター長)


「私自身も、実際、救急医でこういうふうにバリバリ働いていて、妊娠、出産をして、そのあと帰ってきた人とか見たことなくて。後輩たちのためにも、きちんと休むところは休んで、

できないことはできない、でもその中で、これはやりたいとか、そういうのをしっかり話し合って、いいシステム作りに、今後、貢献できたらと思います」(育休中の医師・番匠谷さん)


女性医師が、「やりたい仕事」を諦めない。そのための環境づくりが始まっています。「日本一忙しいドクターヘリ」。その背景には、命の危機に立ち向かう救急医らの、熱意と努力がありました。

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特集

2019年2月19日

幼い命を救いたい…心臓移植手術が必要な2人の男の子 支援のバトンでつなぐ善意のリレー

特集

重い心臓病から快復した3歳の男の子

 重い心臓病を患い、アメリカで移植手術を受けた、京都府福知山市の後一 尊(ごいち・たける)ちゃん3歳。帰国後も入院生活が続いていましたが、2月、ようやく自宅に帰れることになりました。


「本当にみなさんのおかげでありがたいと思います」(尊ちゃんの父・充宏さん)

「この子が色んな人に助けてもらって、こうやって元気になれたので、困っている人がいれば助けてあげる優しい子に育ってほしい」(尊ちゃんの母・美優紀さん)



手術には多額の費用…尊ちゃんを支えた多くの人たち

 心臓の筋肉が薄くなり、心室が肥大して、全身に血液を送るポンプの力が弱くなる難病「拡張型心筋症」。尊ちゃんがそう診断されたのは、生後4か月の時でした。補助人工心臓で何とか命をつなぐも、脳血栓や感染症など常に大きなリスクと隣り合わせで、残された道は、心臓移植しかありませんでした。


移植手術にかかる費用は、3億2000万円。国内では移植例が圧倒的に少なく、両親はアメリカでの手術を決めました。募金活動を行うこと、100回以上。11ヵ月経って、ようやく費用のめどが立ちました。


おととし、ドナーを待つため渡米し、我が子の命に一筋の光明が見えた父・充宏さんでしたが、記者会見でにじませたその思いは複雑なものでした。

「尊のほかにも海外での心臓移植に向けて3団体が募金活動をしております。こちらの方もご支援ご協力いただけたらありがたいと思います」(父・充宏さん)

尊ちゃんからつながる善意のリレー

「もう機械がないと生きていけない状態。それをずっとね~見続ける、支え続けるのは辛いものがありましたけど…」(翔平ちゃんの母・静葉さん)

 尊ちゃんと同じ「拡張型心筋症」を患う、兵庫県尼崎市の川﨑翔平ちゃん。翔平ちゃんの両親もアメリカでの移植手術を希望しています。


「1歳4か月の翔平くんは心臓移植しか助かる道はありません!」

両親は街頭での呼びかけなどの活動を懸命に行っていますが、幼い命を救うために必要な多額の費用を集めるまでには、気の遠くなるような長い道のりが続きます。そんな中、翔平ちゃんの支援団体が3日前、募金額が目標に達したことを発表しました。

大きな力の1つになったのは、尊ちゃん支援のために集まった募金のうち、使われずに残ったおよそ2200万円が寄付されたことでした。

「3億5000万円という途方も無い金額に、本当に集まるのか、翔平を救えるのか不安でたまらない状況で、こうやって支援のバトンをいただけて、希望になりました。ご協力頂いた皆様のお力があったからこそ、余剰金というバトンがあることを実感しております。」(翔平ちゃんの母・静葉さん)


幼い命を救いたい。善意のリレーは確実に、その実を結んでいます。

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特集

2019年2月19日

厳冬の自然織りなす氷の芸術が奈良にあった! 村おこしに情熱かける青年がプロデュース“氷瀑”ツアーにご案内

特集

 大阪市内から車で2時間。滝が凍ってできる“氷爆(ひょうばく)”を見ることできる場所があります。大自然が織りなすダイナミックな氷の芸術。その規模は関西最大級です!


「この山に神様がいるよと言われても信じてしまうぐらいの景色ですね!」

「自然の芸術はすごいです!」


登山初心者でも体験OK!「氷瀑トレッキングツアー」にご案内します。


高齢者が5割超 限界集落の村に飛び込んだ青年

 奈良県の東部に位置する、人口1410人の川上村。ここで、一人の若者が、村を盛り上げようと頑張っています。竹中雅幸さん、28歳。いまから5年前、地域おこし協力隊として大阪からやってきました。

「もうちょっと、自然の中で生活したいというか。満員電車に揺られて、オフィスに勤める生活が大半の中で、自然の中で暮らしたり、1回山にも住んでみたいなって気持ちがあった。」(竹中雅幸さん)


近所のコンビニに行くにも車で片道30分は、かかるそうです。それでも、川上村での生活は・・・


「ストレスはないですね。自分の性に合っているというか・・なんか、森が深い感じっていうのも良いのかなと思っています。」


地域おこし協力隊の任期を終えた後も川上村に残った竹中さん。今や高齢者が5割を超える限界集落の村にとって、かけがえのない存在です。


「川上村にとって若い人は貴重な存在だと思う。彼の場合は、仕事もこの川上村の山の自然を生かしたお仕事で観光のお客さんを呼んできてくださるので、とても、ありがたいと思っています。」(村で旅館を営む女性)

ネイチャーガイドで村の魅力を発掘!

 竹中さんは、この村を元気づけたいと仲間2人とともに洞窟探検やカヤックなどが体験できるネイチャーガイドの会社「ヨイヨイかわかみ」を立ち上げました。そして、4年前、竹中さんが考えたのが、氷ばくトレッキングツアー!


「川上村の奥の方に、でっかい氷瀑、氷の滝が冬の間だけ出来るという話がありまして。私も、もともと、地元の方に連れて行っていただいたんですけども・・・」(竹中さん)


大学時代には、中国の6,000m級の山やヒマラヤ山脈の未踏峰に初登頂した竹中さん。自分が得意とするトレッキングを川上村のネイチャーガイドに取り入れました。


「トレッキング自体の魅力は、やっぱり山の中で、いろんな今も風が吹いていて寒いとかですね、こういう感覚を味わう。それによって自分の普段気づかないような自分に気づくところが面白いとこかなと思いますね。」(竹中さん)

“氷瀑”ツアーに出発

 1月の寒さ厳しい日。竹中さんはお客さんを連れて、山の中にいました。


「おはようございます。これから大峰アイスガーデンの氷瀑トレッキングということで、 いよいよ山道を歩いていきます。見ていただくと、山の上の方に氷が!ここから見ただけで、あれだけの大きさがあるので。氷の世界を歩いていくイメージです。」(竹中さん)


氷瀑トレッキングツアーに参加したのは大阪から来た一組の夫婦。まずは、雪も氷もない山道を歩きます。2人に話を聞くと・・・


「Q.どうして氷瀑のツアーに参加されたんですか?」(記者)

「去年の竹中さんの氷瀑のツアーがフェイスブックに出ていて、それ見てすごく行きたいなと思って。」(ツアーに参加した妻)

「私は嫁さんに誘われるままに。氷瀑って、なかなか自分で企画して行くことはないので、ツアーで連れて行っていただけるというのは非常に良い機会ですね。」(夫)


この4年で参加した人は、およそ150人。最近ではSNS映えする写真を目当てにツアーに申し込む女性客も多いそうです。

川上村の魅力を知ってほしい

 滝にたどり着くまでにも、SNS映えしそうなものに出会いました。


「通称“抹茶ロールケーキ”。ここら辺は大台ケ原が近くて、大台ケ原は本州では一番、日本では屋久島と並ぶぐらい雨が多くて湿気の多い環境が苔むした景色を作るわけですね。だいたい川上村だけで500種類弱ぐらい苔がいると言われています。」(竹中さん)


「川上村は、林業の発祥の場所とも呼ばれているんですよ。自然の木を切って森から取ってくるだけではなくて人間が植えて育てる。畑の考え方を山や木に持ち込んだのが川上村が最初と言われていて、だいたい、500年前に始まったと言われているんです。」(竹中さん)


竹中さんはツアーの途中に、少しでも川上村のことを知ってもらおうと、大自然の魅力だけでなく村の文化や歴史も伝えていきます。

 一歩一歩、滝に向かって山道を進んでいきますが、ここでちょっとお昼。竹中さんが持ってきたのは、フリーズドライのお米にお湯を入れると3分で出来上がるリゾット!竹中さんイチオシの定番ランチメニューです。

「かき混ぜま~す。いただきまーす。」(夫)

「うんうん。おいしいわ。」(妻)

「いま気温3℃です。3℃の中で食べるご飯は最高じゃないですか」(竹中さん)

「いいですよ。やっぱり温かいものを食べるのは!」(夫)

「夏に汗かいて登って、熱いラーメンってのはうんざりですけど、冬はやっぱり、ほっとするよね。」(妻)


ほっこりとつかの間のランチを楽しんだ後、再び出発。麓から歩いて2時間。お目当ての氷の滝が見えてきました。


「正面に見えているでっかい氷が、あれが今日の目的地のアイスガーデン!ここから急になるので、上の方で、氷っているところもあるので、アイゼンつけて行こうと思います。」(竹中さん)


ここで、登山初心者でも簡単に装着できる軽アイゼンを装着。とはいえ、普段はなかなか経験することの無いため、アイゼンをひっかけて転倒しないよう慎重に、慎重に、山を登っていきます。そして・・・

「神様がいる景色」 神秘的な氷瀑の絶景

「やって参りました。どうぞご覧ください。」(竹中さん)

「すごいー!」(妻)

「この山に神様がいるよと言われても、信じてしまうぐらいの景色ですね。」(夫)


川上村ご自慢の氷ばく「大峰アイスガーデン」に到着しました!幅20メートル、高さ10メートルの巨大な岩肌が氷で覆われ、無数のつららが、天然の造形美を作り出しています。


「これだけ近寄ると迫力違いますね。遠目に見るのと違って自然の威力というか・・・」(夫)


「キレイです。つららの大集合が、物凄い迫力があって思ってたよりも、すごいなって、今日はすごい感無量です。」(妻)


さらにこの先にある急こう配の山奥には、ブライダルヴェールと呼ばれる氷の滝や、氷のタケノコと言われる氷筍(ひょうじゅん)もあり、ある程度の登山経験者にはツアーでも紹介しているそうです。


そして、氷瀑トレッキングツアーの最後には川上村・ご自慢の温泉をご用意!訪れたお客さんに、もっと村を好きになってもらうための竹中さんのアイデアの一つです。


「楽しかったですね。こんなところに近寄っていいのかなっていうぐらい綺麗な印象に残る氷ばくでしたね。」(夫)

「道中もそんなに険しいところもなくて、川沿いをゆったり歩きながら、苔の観賞もしながら、ゆったりゆるゆると氷ばくの場所まで行ってすごく感動しました。大阪からもけっこう近いし、奈良にこんな氷の世界があるんだというのが感動です!」(妻)


竹中さんに今後の抱負を聞いてみました。


「過疎化と言う言葉もありますけども、最近は移住されてきた方が増えていたりとか、自分としては一緒にツアーをやっている仲間がいたりとか、若手でこれから頑張っていこうという仲間がいる場所だという感覚があるので、そういう人たちと協力しながら、いろんなことをやっていけたらなと思っています。」(竹中さん)

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特集

2019年2月19日

【ウエダのギモン】滋賀国体開催にナゼ500億円かかる!? 県民一人あたり3万5千円の税金負担へ

特集

 2024年開催予定の滋賀国体に500億円を超えるお金をかけるそうです。過去10年の国体の平均で言うと209億円ということなので、滋賀国体にはそれより300億円も多い費用が使われるんです。なぜ、滋賀だけこんなに膨らむんでしょうか、そのお金はどこから賄うんでしょうか、そして、そもそも国体って何なんでしょうか?見てきました。

一体何にそんなにかかるの?

 「彦根城のすぐ近く滋賀県彦根市のこの場所で、2024年の滋賀国体が開かれるという事なんです。」(上田剛彦アナウンサー)


 まだ更地ではありますが、現在、県内最大の陸上競技場の建設現場に特別に入らせていただきます。案内していただくのは、滋賀県スポーツ局の中嶋義基さんです。


 「全部で広さ的にはどれくらい?」(上田アナ)

 「22ヘクタールです。」(中嶋さん)


 「こちらが陸上競技場の完成予想図です」(中嶋さん)

 「ビジョンもついてるんですか。オリンピックでもできそうな」(上田アナ)


 滋賀国体のメイン会場。1万5千人以上のお客さんが入れるそうです。この陸上競技場の建設を含め、全部で滋賀国体には511億円かかるというんです。


 「でもなぜ、500億円を超えるお金がかかるんですか?」(上田アナ)

 「まぁあの、全体の中で大きな部分を占めてるのは施設整備のお金になります。ここの陸上競技場でありますとか、今、新しい県立体育館も作り始めていますので。他にもまぁ本番の時の開会式とか、あるいは色んな運営費ですね。」(中嶋さん)

 そもそも国体は陸上やサッカーなど全部で37競技。それだけの場所の確保や運営費が必要だと滋賀県は言います。ただ、国体は47都道府県で毎年開催されるイベント。滋賀でも1981年に開催されました。当時の施設を利用すればもっと安く抑えられそうですよね。


 「前回の国体から40年50年経っている施設がほとんどでしたので、全体として老朽化していたということもございましたので、この機会に改修させていただくと」(中嶋さん)


 ボート会場となる大津市の漕艇場も築50年近く。見るからに、補修が要りそうでありますが…。


 「どうして今まで将来的に大きく使うということを考えてやらなかったのかなと思ったんですが。」(上田アナ)

 「厳しい財政状況の中で優先順位をつけてやっていますので、やはり、その時々の優先順位の中で判断しながらこういう形になったということです」(中嶋さん)

 「その間、ちょくちょく投資をきちんとしていれば、ここまで膨らむことはなかったんじゃないですか?」(上田アナ)

 「そうですよね。もちろん一度に来るということは非常によくない事だと思いますけれども、まぁそういうことですね、ちゃんとやっていれば一度には来なかったということかもしれません」(中嶋さん)

その大半が県民の税金です

 今まで補修をしてこなかった分、今回、一気にのしかかってきたという511億円。この大金はいったいどこから出るんでしょうか?


 「当然、県民のみなさまの税金であるとか国の補助金を使ったりとか、民間からご寄付をいただくように取り組み始めていまして・・・」(中嶋さん)


 現時点での内訳を聞いてみました。国からの補助金が、5億円。そして個人や企業からの寄付が、1億円。なんと残りの505億円が、県民の税金!?


 「となると、滋賀県としても結構負担が大きいのではないのかなと思うんですけども、そのへんいかがでしょうか」(上田アナ)

 「それにつきましては、財政は厳しいんですけども、収支の見通しとかも長期的に作って、その中で計画的にやっていこうということで今やっています」(中嶋さん)

 さらに、国体にこんな費用がかかっている事、ご存知でしょうか?


 「例えばあの、選手の強化費ということで約32憶円ということで見込んでいます」(中嶋さん)

 「強化費で32億円ですか?」(上田アナ)

 「はい」(中嶋さん)


 国体というのは“都道府県対抗”の全国大会。各競技の総合得点で優勝する都道府県が決まります。そのため滋賀県もお金を使って選手を強くしようとしているんです。滋賀県が取り組んでいるのは、運動能力の高い小学生にさまざまなトレーニングや競技に触れてもらい、トップアスリートを目指すプロジェクト。他にも…


 「県外で住んでいるような大学生であるとか、社会人も含めてですけども、滋賀県内に就職してもらえるようなそういった職業紹介というか、取り組みを始めています」(中嶋さん)

開催県が優勝する国体の不思議

 そんな強化費の甲斐あってかどうかわかりませんが、過去の開催地と、優勝した都道府県を見てみると…不思議な事にほとんどの大会で開催地が優勝しています。この謎について滋賀県は…


 「なんで開催県が優勝するんだろうっていうのが私、いつも不思議に思っているんですけども…」(上田アナ)

 「まず一つは、地元で開催されるので、それも早くから決まっているので、選手のモチベーション、あるいはそれを支えておられる競技団体とか指導者の皆さんもモチベーションというか熱いものがあって、頑張って強化していこうと」(中嶋さん)


 なんと、熱いモチベーションという不思議な力のおかげで開催地が優勝しているとの事。開催地の熱いモチベーションで優勝できるなら、東京オリンピックが楽しみですね。150個くらい金メダルとれそうですね。国体を研究している立命館大学の権(こん)教授にうかがいますと、開催地がなぜ強いか、まず一つには開催地には予選免除があるそうなんです。トーナメントの組み合わせを開催地が決めることもあるんだそうです。また、いわゆる“渡り鳥選手(大会ごとに都道府県の所属が違う選手)を”スカウトすることも理由だそうです。

果たして“投資”か“無駄遣い”か

 お金の話に戻ります。


 「なぜ、新しく体育館、競技場などをつくらなきゃいけないんでしょうか?」(上田アナ)

 「地域を開発していく手段として見ているわけなんです。開発主義の一つとして。国体は土建業者にとって、建設業界にとって大きなお金が動きますので、投資する機会でもあるわけなんです。だから簡単に止められないと」(立命館大学 権学俊教授)

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特集

2019年2月15日

市境に救護施設の建設計画 隣接する市側には住宅街 「なぜここに?」当事者意識のない2つの市に募る住民の怒りと不安

特集

京都府向日市で開かれた、ある住民説明会。


「なぜあの場所なんでしょう、適切ですか?」

「京都市長どうなっとんねん、ええかげんなこと言うて!」

「京都市の掲げる社会福祉って何なんですか!?」



住民たちが怒りをぶつけるのは、隣の京都市。

「これだけ大きな批判を頂くのがそもそも想定外だった」(京都市の担当者)


救護施設の建設を巡って浮かびあがってきたのは、行政への不信感。

「われわれは頼りすぎてしまったのかな」

「京都市は向日市民に説明責任はないのかもしれないけど」

「まだはっきりわからないままに建とうとしてるんです」


住民が声をあげ続けるそのわけを取材しました。

施設の建設反対 その理由は

 京都市伏見区内の国道わきにある空き地。ここに今、京都市がある施設の建設を予定していますが、周辺住民からの反対で計画がストップしています。その施設は、障害などがあるためにひとりで生活するのが困難な人を受け入れ、支援をする救護施設。生活保護法に基づく施設で、犯罪で服役した後、身寄りの無い人も受け入れます。


「計画が難航している理由のひとつはこの立地にあります。この建設予定地自体は京都市伏見区ですが、ここから先は隣の向日市になるんです」(ABCテレビ・辻塚理沙記者)


建設予定地は、国道と新幹線に挟まれた場所で、住所は、ギリギリ京都市。向日市との境にあるのです。建設予定地のすぐ隣、向日市側は住宅街で、学校や保育所も。さらに、ここからの最寄り駅は向日市側にあり、入所者の生活圏は向日市になるとみられます。


向日市側の住民たちは・・・


「なぜここなのか。生活区域は向日市しかない。道路の向こう側(京都市側)に渡るかって言ったら渡らない」

「入所される方のなかで、刑務所の刑期を終えた方とかホームレスの方がいると聞いているので、単純に治安が悪くなるのかな」

救護施設での生活

 住民が不安を募らせる救護施設。一体、どんな施設なのでしょうか…

大阪・吹田市にある救護施設・千里寮。この千里寮を運営する社会福祉法人「みなと寮」が、今回、京都市の救護施設を運営することが決まっています。


千里寮を利用している人は、現在150人。平均年齢は58歳。全員が生活保護を受けています。入所者の多くは、身体や精神などに障害を持っていて、将来、自立した生活ができるよう、介護士や看護師など総勢50人のスタッフがサポートします。寮で生活する期間は、平均で4年弱です。

入所者は主に昼の間、就労に向けた内職作業などを行います。この日行っていたのは、クリップの組み立て作業。自立に向けた訓練を重ね、少しずつ、外での生活に挑戦していくのです。


入所者に話を聞きました。

「Q.ここに来るきっかけは?」(記者)

「脳卒中で病院に入ってた。それで病院から千里寮へ。仕事終わって帰りに一杯やろうと思って倒れて」(入所者)

「Q.今、仕事はされていますか?」(記者)

「いや、してない。右手がまひ。足もちょっと」(入所者)


「Q.もともとはどういう事情でここへ?」(記者)

「だらしない人生過ごしてたから。鍛え直すつもりで。私の体、自分では何もできないけど、1から10まで施設の人がやってくれる。助かっています」(入所者)


いまや利用者にとってかけがえのない施設。しかし、この千里寮が出来るときも、近隣住民の間で反対運動が起こっていました。


「何か地域で起こるんじゃないかという住民の不安というのは、それこそ老人ホーム・グループホームを建てるだけでも総スカンで反対運動が起こる。施設の中身を当然知らないから。中身知ったら、大丈夫やなって。あれだけスタッフで守られて、そんなことは起こらないねってわかるまで時間かかります。絶対かかります」(千里寮の近隣住民)

「つっけんどんな説明会じゃなくて、住民の不安を少しでも解消してあげないと。根気の要るコミュニケーションは必要」(近隣住民)


千里寮を建設する際、「みなと寮」は住民への説明会を6回にわたって開きました。管轄する大阪市も協力的で心強かったといいます。


「地域住民の代表と、行政と、法人の代表者が集まって施設運営連絡協議会というのを作って、施設運営について協議するとか、ご意見ご要望を聞くということで続けてきた」(「千里寮」施設長・木島初正さん)

当事者意識のない市に募る不安 深まる溝

そんな救護施設のノウハウを持った「みなと寮」。なぜ今、向日市の住民との間に溝が出来てしまっているのでしょうか。


「一番心配なのは、地域に問題のある人がウロウロして小学校とかでそういうことが起こらないか。日常生活を心配してる」(向日市の住民)


先月、京都市と「みなと寮」が、向日市民向けに開いた2度目の住民説明会。集まった500人もの住民たちの多くは、怒っていました。


「施設の必要性は誰もわかってるんですよ。必要性はわかるけど心配を取り除かないと、と言っている」(住民)

「もし何か危害を加えることがあった場合にどうするんですか。対処を明確にお答えください」(住民)

「それは被害者とちゃんとお話しして納得いくような承諾を」(社会福祉法人「みなと寮」の担当者)


住民は、危機管理体制などについて十分に話を聞けていないというのです。「みなと寮」は、去年8月に施設を運営することが決まった直後、京都市や向日市に対し、住民説明会について相談はしていましたが、開かれたのは、工事を始めるわずか1ヶ月前でした。


「Q. 説明会をするのに3ヶ月もかかるものなんですか?」(記者)

「京都市・法人としても事前に準備とかあるので、そういう手順を踏んで計画しながら進めてきた。これだけ大きな批判の声を頂くのがそもそも想定外だったので」(京都市の担当者)

「Q.ある程度理解は得られると?」(記者)

「そうですね福祉施設ですので」(京都市の担当者)


さらに住民は、向日市側にも説明会に出席してもらうよう求めていましたが、向日市の担当者はABCテレビの取材に対し…


「京都市の事業を京都市が説明する。そこに向日市が入るのはおかしい」(向日市の担当者)


当事者意識のみられない2つの市に対し、住民の不信感は募るばかりです。

「しっかりとした説明を」

「まだはっきりわからないままに(施設が)もう建とうとしてるんです。向日市長にも京都市に言って欲しいという署名をいま集めています」(向日市の住民)


向日市の住民たちは今月、京都市と向日市に対して、十分な説明がなければ計画の見直しを求める署名活動を始めました。


「実際、京都市としては向日市民に対して説明責任あるわけでもなんでもないので。ただ救護施設という施設は社会的弱者が社会復帰する訓練の場でもあるので、近隣住民との共存・共栄とかふれあいも大事だと思う。ただ、そういったことをどこまでちゃんと京都市さんが考えて今回の計画になっているのか」(向日市の住民)

「Q.みなさんが一番求めたいことは?」(記者)

「しっかりとした説明です」(向日市の住民)


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特集

2019年2月13日

シリーズ「真夜中の定点観測」24時間営業の託児所  大阪有数の繁華街・十三のママたちの事情は…

特集

 真夜中。託児所の子供たち。預けていくママたちは?

「シングルマザーです」

「夜のお仕事」

「キャバクラ」


街で気になる、あの場所この場所に、そっと、カメラを置いてみました。シリーズ「真夜中の定点観測」。今回は、大阪有数の繁華街・淀川区十三にある24時間営業の託児所「ユーカリハウス」にお邪魔しました。いったい、どんな人がやってくるのか。夜を待ちます。


子どもとともに“同伴出勤”のママ

 夕方。小さな男の子を連れた若いママがやってきました。

「こんばんは」(託児所の先生)

「え、こんなに(人が)おる!?」(女性)


カメラにはしゃぐ男の子と、取材クルーに驚いたちょっと派手めの、ママ。近くのキャバクラで働く、ほのかさん(仮名)。21歳。


「かわいいからな(子供の頭なでる)」(ほのかさん・仮名)

「ママいってらっしゃいしよ。いってらっしゃい!」(託児所の先生)


ほのかさんは、男の子を預け出勤。託児所の近くには、ほのかさんを送迎すると思しき車が1台。

「Q.お客さんの車で(託児所に)来ました?」(記者)

「そうなんです、いまから一緒にお店まで行かなきゃダメなので」(ほのかさん)

「Q.お子さんも一緒に乗せて?」(記者)

「一緒に来た」(ほのかさん)

「Q.お客さんも全然気にしない?」(記者)

「いいよ、みたいな顔になってくれてます」(ほのかさん)


ほのかさん、「同伴出勤」で託児所に。お迎えは、午前2時頃になるそうです。

“北新地”のホステスは2児のママ

 続いて6時半。ベビーカーと、抱っこの子、2人を連れたママが来ました。託児所に入るなり、撮影クルーにひと言。

「モザイクめっちゃぶ厚めで、全身かけて!」(母親の女性)

「全身?」(記者)


なんだかこちらも、訳ありのようです。


「お仕事は?」(記者)

「あの、飲食店。北新地です」(母親の女性)


ホステスのお仕事は日付をまたぐことも。お迎えは、仕事帰りのパパがするそうです。


「Q.ご主人は何をされているんですか?」(記者)

「普通に会社員です。」(母親の女性)

「Q.ホステスさんやってて、(パパから)何か言われたりすることはあるんですか?気にしてたりとか?」(記者)

「そうですね、たぶん気にはしているとは思うんですけど…」(母親の女性)


23歳。2児のママは、このあと、「夜の蝶」へ。


 子どもを預けに来るお母さんたちのラッシュがひと息つくと、子どもたちの夕食の準備が始まります。先生たちは子どもをあやしながら、相次いで鳴る電話にも応対。さらに、お迎えに来る人たちも次々と…


「Q.この時間は子供が帰っていく時間?」(記者)

「そうですね、バタバタとしますね」(先生)


バイバイ、また明日も会おうね。


午後9時。明かりを消して、子どもたちはそろそろおやすみの時間です。

真夜中まで共働き そのわけは

 子どもたちがすやすやと眠り始めた頃、ひとりのお父さんがやってきました。

「嫁さんはコンビニで夜勤してて、私が整骨院で、柔道整復師として働いてます」(父親の男性)

「Q.深夜まで共働きの理由は?」(記者)

「私が今後まぁ、整骨院の院長になるので、(妻が)『それまで頑張って、私も働くから』と。私が院長になったら、私が家庭支えて行くので」(父親の男性)


 午後11時にやってきたのはパチンコ店勤務・24歳のママ。9ヵ月の子どもを迎えに来ました。すっかり眠っていたところを起こされたようで…


「機嫌わるいのぉ(笑)。あー重た…米10キロですよ(笑)ね」(母親の女性)

「Q.深夜まで共働きの理由は?」(記者)

「外に出て、育児楽しくなる」(母親の女性)

「Q.余計に愛おしくなりますか?」(記者)

「そうですね」(母親の女性)


真夜中に働くパパとママ。理由は、それぞれです。

「お母さんのお役に立ちたい」奮闘する先生たち

 夜もすっかり更けた静かな託児所の部屋。なかなか眠れないのか、男の子が撮影クルーのカメラに向かってはしゃぎ続けます。

「この子はなかなか寝ない?」(記者)

「寝ないですね。元気元気」(園長先生)


突然、ピピピピッとタイマーの音が鳴りました。


「このタイマーって何か意味があるんですか?」(記者)

「0歳児は5分に1回と、1歳児は10分に1回、バイタルチェック(呼吸などのチェック)をしないといけなくて。どういう向きで寝てたとか、チェック表に記入しないといけない」(園長先生)


子どもたちが眠りについても働き続ける、真夜中の保育士さんたち。どんな気持ちでこの仕事を続けているのでしょうか。


「子どもが好きだとか、お母さんたちのお役に立ちたいだとか、子どもたちの成長も楽しみですし」(園長先生)

パパにはちょっと“ややこしい”事情がありまして…

 そして、まもなく、日付が変わろうとする頃。託児所に迎えに来たお父さんに、男の子が一目散に駆けていきます。

「眠たかったん?」(父親の男性)

「保育園にも行ってるんですが、シングルなんで、時間帯が合わないときはこちらを利用させていただいています」(父親の男性)


会社員のひろきさん(仮名)、37歳。男手一つで、3歳の一人息子を育てています。


「数えて!今何階?」(ひろきさん・仮名)

「ご よん さん に いち」(子ども)


エレベーターの中のわずかな時間も、親子の楽しいひとときです。


「Q.差し支えなければ、シングルになられた理由は?」(記者)

「えーと、ちょっと、すごい諸事情の最中ですね。今から(親権の)協議みたいな。ほかほかです。ほかほかです」(ひろきさん)

「Q.(原因は)男性関係ですか?」(記者)

「うーん、これがまたややこしいんですね。説明すると小一時間ぐらいかかります」(ひろきさん)


その「ややこしい」ところが気になるので、自宅に小一時間、お邪魔させてもらいました。


「Q.お子さんと2人で暮らしている?」(記者)

「いやまぁ、3人というか。」(ひろきさん)

「Q.奥さんも一緒に?」(記者)

「一緒に本当は、はい。」(ひろきさん)

「Q.今も夫婦ではある?」(記者)

「いえ、離婚はしてます。」(ひろきさん)


本当にややこしいのでまとめますと…キャバクラの店長だったひろきさんは、お店に勤めていた同じ女性と、2回結婚して、2回離婚。別れた後も、たまにおうちに来るそうです。


「その僕が仕事を前に辞めて、ガラッとこの年齢で転職っていうのも、覚悟決めてやったので。今、すごい(子どもと)いられる事がうれしいですね」(ひろきさん)

「Q.子どものために仕事も変えた?」(記者)

「そうなんです、そうなんです。それってすごいんです僕の中では」(ひろきさん)


確かに、ややこしい事情はありますが…頑張ってほしい。

「自分の寝る時間を削れば、いくらでも子どもと…」

 日付が変わって1時間も過ぎると、また、ラッシュがやってきます。迎えに来たのは、北新地に勤める、シングルママさん。なんだか足元がおぼつかないようですが、大丈夫でしょうか?


「Q.働いている方がいい?」(記者)

「なんかそういう、親ってそういうもんだって思うんで。ていうか、働かないとね、人間って生活できなくて、働くのって義務じゃないですか。」(母親の女性)

「Q.遅い時間に預けないといけない事に罪悪感とかみたいなものはあったりします?」(記者)

「逆に、子どもが寝る時間に働いている方が、いいのかなって。自分の寝る時間を削れば、いくらでも。昼も夕方も子どもと一緒に接することができるし。」(母親の女性)



疲れて心が折れそうなときは「ギューッ」

「ママ-」

「寝起き悪いなぁ。先生、ありがとうございます」


午前2時。夕方6時に“同伴出勤”で預けに来たママ・ほのかさん(仮名)が迎えに来ました。


「Q.お客さんには言ってるんですか?子どものこと」(記者)

「言ってる人もいれば言っていない人もいます」(ほのかさん・仮名)

「Q.その差は?」(記者)

「うーん、これ言っていいんかな。ほんまに一人の女性として見てくれている人には、言われへんし。なんか『いいよ別になんでも』とか、『子供がいようがいまいが』と言う人もいるし。」(ほのかさん)


「仕事の事とかで疲れてて、メンタル折れそうになった時は、(子供抱く仕草して)はぁ~ってなる。寝てる時とかギューッてして来るんですよ。『飛んだ飛んだ疲れ』と思って」(ほのかさん)


「Q.明日も仕事、出勤ですか?」(記者)

「明日も出勤です。ありがとうございます」(ほのかさん)

「こちらこそありがとうございました」(記者)


真夜中の託児所をのぞいてみると、そこには人の数だけ物語がありました。

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特集

2019年2月13日

【ウエダのギモン】関西初の「変なホテル」はさらに変だった!?

特集

今月、大阪・心斎橋にオープンした「変なホテル」。「変なホテル」といえば始まりは長崎のハウステンボス。ロボットが働くホテルと言われるくらいロボットがいっぱいのホテルが大阪にもできるのかと思ったらそうじゃありません。「変なホテル」は予想外に変でした。

関西第1号の「変なホテル」オープン

「心斎橋駅のすぐ近く、長堀通からちょっと入った、この東急ハンズを中心に非常ににぎやかなエリアのすぐおとなり。ココに「変なホテル大阪心斎橋」があります」(上田剛彦アナウンサー)






11階建てで90部屋ある「変なホテル」。今月1日、関西で初めてオープンしました。


「いました、いました。ご覧ください。変なホテルのフロントマンといえばこの恐竜ですよね」(上田アナ)


 フロントに人は立っていません。代わりに恐竜ロボットが働きます。私、長崎のハウステンボスの「変なホテル」にも行ったことがあるので、一応知ってはいますが、チェックインを体験させていただきました。


 「こちらの画面にタッチしていただきまして・・・」(外屋敷忍統括マネージャー)





(チェックイン画面にタッチする上田アナ)






「お客さまのお名前をお話しください」(恐竜ロボット)






「ウエダダケヒコ!・・・なんかドキドキするなあ。滑舌悪かったらどうしようと思っちゃう」(上田アナ)


「出ました出ました」(上田アナ)


「お間違いがなければ、ボタンを押してください」(恐竜ロボット)


 恐竜ロボットは
日本語のほか、英語・中国語・韓国語も話すので多くの外国人にも難なく対応します。







タブレットで客室の操作をコントロール

続いてお部屋へ。(ドアを開ける上田アナ)



 



「開きました。おっ、電気がつきました。あぁ、すごいきれい!白が基調になっていてモダンな感じのホテルですけど、特に変ではないですね」


客室でのポイントは、このタブレット端末。以前行ったハウステンボスの「変なホテル」にはありませんでした。


「タブレットですよね、テレビ、エアコン、 照明なんかがありますが」(上田アナ)


「テレビのオンオフもこれでできますし、エアコンのオンオフも」(外屋敷統括マネージャー)


 「あ、ピッていいましたね今」(上田アナ)


















つまり、この端末一つで部屋のあらゆるスイッチが操作できるから便利だというわけです。


「レストランって何ですか?」(上田アナ)


「レストランの混雑状況をこの画面で見ることができます」(外屋敷統括マネージャー)


「へー」(上田アナ)

 

 コレがあれば、朝食会場に行ってから待たされるなんてことが減りますね。さらに・・・。

 

「照明の色を選んでいただくことができます」(外屋敷統括マネージャー)






「色を選ぶ?」(上田アナ)




「はい」(外屋敷統括マネージャー)



 



「これをジャングルっぽいグリーンにしてみよう。おっ、すごい!!」(上田アナ)




冬場は暖かい色にしたり、逆に夏場は涼しい色にしたり、お好みで何色でも1600万色もあるそうです、ってそんなに使いこなせませんけどね。





客室スマホは持ち出し可能

そして、内線電話の代わりに設置されているのが特別仕様のスマホ。国際電話も無料でかけられる、外国人にもうれしい機能付き。






「じゃあ中国の人が家に『いまホテル着いたよ』とか、ここからかけてもいいってことですか?」(上田アナ)



 



 「はい、できます」(外屋敷統括マネージャー)

 

しかも、外へ持ち出すこともできるんです。観光スポットの紹介や割引クーポンなどお得情報も満載。



 



「なるほど。フロントの人に『あのーこの辺り、駅にどうやって行ったらいいですか?』とか聞くけど、それが要らないってことですか?」(上田アナ)






「そうですね」(外屋敷統括マネージャー)

ロボットでおなじみのはずが・・・

だからフロントは
恐竜でもいいんですね。こうしていろんな設備があって楽しそうなんですが・・・ただ、私が知っている「変なホテル」とは違っていました。そう、ロボットが、少ないんです。「変なホテル」は元々、人件費などのコストを抑えるためにロボットをたくさん導入していたハズ。しかし。






「必ずしもロボットがたくさんいることがローコストにつながるかというと、そうではないと思うんですよね」(外屋敷統括マネージャー)


実は、“本家”ハウステンボスの「変なホテル」も、もはやロボット一色ではありません。ピーク時は243体ありましたが、現在は85体と激減しているんです。理由は、ロボットの“限界”。例えば、音声認識する「コンシェルジュロボット」は多様化する客の質問にしだいに答え切れなくなり、撤去。「荷物搬送ロボット」はスピードの遅さがネック。人が運んだ方がやっぱり速いため、これも撤去しました。ローコストにつながるかを見極めてきた結果、ロボットは万能ではなかったわけです。


「でも、受付のあの恐竜ロボットは変わらないんですね?」(上田アナ)


















「そうですね。フロントに人が立たないって言うのは、圧倒的にコストパフォーマンスが良いもんですから」


「『変なホテル』って、でも変じゃないですよね?」(上田アナ)


「そうですね。『変なホテル』の“変”って言うのは、変化して進化し続けるという意味になります」(外屋敷統括マネージャー)










「あーなるほど」(上田アナ)



ロボットから“新サービス”へ

ただコストを下げることだけにこだわりすぎると、サービス低下につながりかねません。その分、心斎橋の「変なホテル」では、ロボットに代わる、新しいサービスで満足してもらおうとしているのです。こちらも、その一つ。


「あっ、これって・・・テレビCMとかでよくやってる・・・」(上田アナ)


「はい」(外屋敷統括マネージャー)
















衣類のニオイやシワなどを取ってくれる、いま話題の「LGスタイラー」と聞けば、試してみない手はないっ。


「じゃあココに、置いて、閉めて」(上着をLGスタイラーに入れる上田アナ)


「これで、ピ」


「なんかお水が出てるような音がするけど大丈夫ですか?ホントに。開けた後ビッチョビチョになってるとかないですか?」(上田アナ)


「大丈夫です」(外屋敷統括マネージャー)

(20分後)






「できましたよね」(上田アナ)






「はい」(外屋敷統括マネージャー)






「どうなってんのかな?(恐る恐る扉を開ける上田アナ)






「おっ、当たり前ですけど見た目が変わったわけではありません。あ、でもなんか触った感じがあたたかい。少ししわ伸びてますかねこれ。伸びてますよね。(上着を羽織りながら)軽くなってる気がする。あぁ!ちょっとほんのりあたたかいですね。」(上田アナ)






これ目当てで「変なホテル」を利用する人もいるそうですよ。お客の「満足度」とホテル側の「コストパフォーマンス」。どうバランスをとっていくべきか。変わり身がうまいこのホテルは例えば数年後、また違う「変なホテル」になっているかもしれませんね。

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