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2019年9月19日

【島田大の記者目線】少子化で駄菓子屋さんが8割減…大阪の駄菓子メーカーがさらなる進化で“冬の時代”に挑戦

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 少子化などの影響で“冬の時代”を迎えている駄菓子業界。生き残りをかけ駄菓子の進化に挑戦し続ける大阪のメーカーに、ABCテレビ・島田大記者が独自の「記者目線」で迫ります。


駄菓子もインバウンド向け?

 まず訪れたのは、大阪市淀川区にある創業71年のオリオン。子どもたちに大人気の駄菓子を作り続けています。


「いやいやいやいや、並んでますね、お菓子が。昔食べた懐かしの駄菓子がいっぱい。特にこれとか・・・」(島田記者)


「この代表は、ココアシガレット。1951年に作ったお菓子ですね。オリオンの創業からあります」(オリオン 常務取締役・高岡五郎さん)


駄菓子業界は、少子化の影響などで冬の時代に。駄菓子屋さんなどの小売業は、この25年でなんと8割も減っています。そんな中オリオンは・・・


「大阪人の持ってるサービス精神というのか、思いやりではないんですけど、人を喜ばせようという気持ちがついつい作りたくなる」(オリオン・高岡さん)


オリオンは、時代に合わせて得意の“ウケ狙い”戦略に出ています。例えば、この「ココアシガレット」。8年前から“禁煙を応援するお菓子”として、大人向けにも販路を拡大。

そして、禁煙応援グッズとして作ってきたあとにできたのが、この電子タバコがモデルの「マイコス」というお菓子。去年、開発した新商品です。


「ここにも舞妓さんが。電子タバコに「アイコス」というのがありますね」(島田記者)

「そうあれのパロディ版で一応いまインバウンドが、流行ってるんで外国の人にも買ってもらえるように舞妓さんの絵を入れて(笑)」(オリオン・高岡さん)


口にするとミントの味と香りが。これで禁煙できる・・・かもしれません。

止まらない注文に笑いが止まらない

さらに、発売から30年以上のロングセラー商品のラムネ『ミニコーラ』も「進化」しました。


「うわぁ来た来た来た」(島田記者)

「これがミニコーラアイスです」(オリオン・高岡さん)

「じゃあいただきます。ほんとだコーラの味がする!」(島田記者)

「で、アイスの中にミニコーラのラムネが入ってます」(オリオン・高岡さん)


コーララムネの濃厚な味わいと、コーラ味のかき氷の爽やかなハーモニー。

こうした商品の売れ行きは?


「注文いただいているのが全く間に合ってないということでこの9月から(工場が)夜勤までして増産しています」(オリオン・高岡さん)

「もうウハウハじゃないですか?」(島田記者)

「ウハウハですね、わはははは」(オリオン・高岡さん)


大阪人らしいアイデアで新しい商品を生み出していく。好調のオリオンを支える秘密が垣間見えました。

駄菓子?大人気ユーチューバー

「なんばHatchにやって参りました。きょうは何かおもしろいイベントが行われるようなんです。おもしろそうなので私も行ってみます」(島田記者)


68年の歴史を持つ「パインアメ」のイベント。会場には多くのお客さんが詰めかけています。実はこれ、長年愛されてきた商品の人気を維持するための戦略なんだとか。


イベントのキーマンは、大人気ユーチューバーのカジサックさん。「パインアメ」製造元のパイン株式会社(大阪・天王寺区)から「経営企画室第一係長」に任命され、「パインアメ」を使ったお菓子レシピを紹介するなど、宣伝活動を繰り広げています。

この日のイベントで行われたのは、カジザックさん考案、まあるい穴が空いた「パインアメ」で吹く“アメ笛”。参加者全員がパインアメを口にして笛をふいてみます。


「3.2.1フー そらそうなるわ!(笑)」(カジサックさん)


軽やかな音色が会場に響き渡るかと思いきや、参加者の息が漏れる音だけ…それでも会場は大爆笑で大いに盛り上がりました。イベントは今年で5回目。毎回、若者たちに影響力がある人を呼んでいるということですが、なぜこのようなイベントを…?


「これをきっかけにパインアメを思い出していただきたいというのがあります。やはり若い方のファンの育成というのも大事かなと思っているので」(パイン株式会社 広報室室長・井守真紀さん)


お客さんは、どう感じているんでしょうか?


(Q.こういうイベントは初めて?)

「初めてです。お友達に教えてもらって」(イベントに参加した女性)

(Q.初めてのパインアメイベントはどうだった?)

「楽しかったです!また来年も来ます」(女性)

(Q.ますますパインアメ好きになった?)

「はい」(女子生徒2人)

(Q.もっとこういうイベント来たい?)

「はい」(女子生徒2人)


時代を超えても愛される伝統の味。それを若い世代に伝え続ける。長年、売れ続ける理由が、ここにありました。

売れ行き安定のロングセラーにも暗雲が

 昭和初期からのロングセラー「都こんぶ」。製造している中野物産(大阪・堺市堺区)の 二色の浜工場(大阪・貝塚市)に潜入取材しました。


工場の中には昆布、昆布、昆布…ここで製造される「都こんぶ」は、なんと1日に5万個。「都こんぶ」といえば、気になるのが・・・


「あっ、ありました!! これが粉?ちなみにこの粉の原料は?」(島田記者)

「一般的にはアミノ酸を主体にした原料なんですけども。詳細は企業秘密といいますか・・・(笑)」(中野物産 二色の浜工場 工場長補佐・平井孝男さん)


企業秘密の白い粉がたっぷりかかった「都こんぶ」。できたてを、特別に試食させてもらいました。

「いや美味しそう美味しそう、できたての都こんぶいただきます。あ、お~なんか、売ってる都こんぶよりもおいしい!」(島田記者)


「都こんぶ」は、幅広い世代に受け入れられ近年、売れ行きは安定しています。しかし、社長の中野さんに心配なことがありました。


「なんせ昆布が最近、どんどんとれなくなってきてるんですよ。とる方がどんどん高齢化していって、なかなか若い方が昆布漁されない(後を継がない)」(中野物産社長・中野盛正さん)


調達先の北海道の漁業関係者が高齢化。さらに、一般家庭の需要も低迷していて、国内の生産量はこの20年でほぼ半減しているんです。


「昆布をとる者から作る者も、みんながひっくるめてひとつになってやっていかないと、この難局は乗り越えていけないのかなと」(中野社長)

「都こんぶ」の打開策は…

その打開策として開発中なのが、年配者向けの新商品。柔らかく食べやすくして、昆布に親しみのある世代に戻ってきてもらいたいと考えています。そのために、新しく工場を建設しました。


「まだ本格的な操業に至ってないんですけど、これからこの中に新しい機械を入れていって、新しい商品を作っていきたいなと思ってます」(中野社長)


駄菓子は今でも進化し続けています。新しい味はもちろん、子どもの頃に味わったあの懐かしい味をいまでも楽しめるのは、駄菓子業界の様々な工夫があればこそです。


「オリオン株式会社」ホームページ https://orionstar.co.jp/

「パイン株式会社」ホームページ https://www.pine.co.jp/

「中野物産」ホームページ http://www.nakanobussan.co.jp/


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特集

2019年9月19日

【ウエダのギモン】食品ロス減らす缶詰って!?廃棄される食材が生み出す新テイスト

特集

“食品ロス”というのは本当は食べられるのに廃棄されてしまう、もしくは別の用途に使われてしまうといった食べ物のことなんですが、それを解決するかもしれない缶詰があるんです。いったいどういうものなんでしょうか?

「その缶詰が売られているのが・・・これですね!わ~っ、たくさん缶詰がありまよ。おっ、マツバガニの缶詰がありますよ。お値段は・・・さすがにちょっとすごい値段してますよね」(上田剛彦アナウンサー)


 並んでいるのはおよそ20種類の缶詰。値段は少しお高めですが、どれも缶詰にしては珍しいものばかり。


「アマゴの缶詰なんか見たことないですよね。ちょっと、特別にここで食べさせていただきます。おっ、お~。いい香りがしますよ!(食べる)いける。もっと淡泊すぎるのかと思ったんですけど、甘みとうま味がすっごくしっかりしてる。でも、このおいしい缶詰めがどうして“食品ロス”の削減につながってるんですかね?」(上田アナ)

 これらの缶詰は全て「カンブライト」という会社が作っています。京都にあるということで行ってみたんですが…


「住所でいうとココなんですが・・・」(上田アナ)


 中に入ると、なぜかアイスキャンディーが売っていました。いったいどういうことでしょうか?


「缶詰のカンブライトさんというのは?」(上田アナ)

「(カンブライトは)この奥になります」(中川さん)


 そう、ここは缶詰とは無関係のアイスキャンディーのお店で奥へいくと、「カンブライト」があるというんです。ちょっと変わった作りですねえ。


「こんにちは。カンブライトってここになるんですか」(上田アナ)

「はいカンブライトの井上と申します」


 社長の井上さんです。さっき食べたあのアマゴの缶詰がなぜ“食品ロス”削減につながるのか訊いてみました。


「実はあのアマゴがですね、廃棄されてるアマゴだったんですよ。卵を実はとったあとの親のアマゴなんですね。通常でしたら卵をとったあとちょっと色が悪くなったりするので、それをああいう缶詰に商品化して販売させていただいています」(井上さん)

「ロスになるものを缶詰にしている」(上田アナ)

「そうです」(井上さん)


 生産地や加工場で商品にならずに、廃棄されてしまう食材を買い取って缶詰にしているんです。

 このサツマイモも本来なら捨てられるはずでした。


「これロスになってる?」(上田アナ)

「実はサツマイモを収穫した時に、端っこにコロコロと小芋が付いていると思うんですけど、なかなか商品にしづらいというか、実は廃棄されているんです」(井上さん)

「確かにこのサイズのサツマイモ売られてるの見たことないですもん」(上田アナ)


 農家さんによると多い時で年間60トンもの小芋が廃棄されるんだとか。そこで「カンブライト」が考えたのが、なんと“焼き芋”の缶詰です。


「(缶詰あける)うおー!」(上田アナ)


 ただ小芋を“焼き芋”にして詰めたただけのシンプルな缶詰なんですが、その味に驚きです。


「甘い!柔らかい、あまいおいしい!皮がついてるのでお芋の香りがしっかりしてるんですよね」(上田アナ)

「そうなんですよ」(井上さん)

 突然ですが、ここでクイズです。こちらの缶詰は、ある2つの売り物にならない食品を組み合わせて誕生した新商品なんですが、一つは刺身などに加工する時に切り落とされたサーモンの端材。では、もう一つの食材はなんだかわかりますか?ヒントはあの“鮒ずし”です。「実は“鮒ずし”の鮒ではなくて・・・これを漬けるための飯(いい)というお米・・・」(井上さん)



そう、答えは“鮒ずし”を漬けるときに使ったお米。ぬか漬けのぬかのような存在で、“鮒ずし”が完成したらお米は捨てるしかありませんでした。これをサーモンの端材と組み合わせておいしいディップの缶詰をつくったんです。





「ちょっと酸味のある香り」(上田アナ)


 パンに塗っていただきます。


「うまい。サーモンの魚のうま味もあるんですけども、飯っていうんですかね。これの酸味、凝縮されたうま味、で塩気がが絶妙」(上田アナ)

「これが捨てられているものだったり、端材になっているものの組み合わせでできているわけです」(井上さん)

「もったいない!ぜったい捨てちゃだめ」(上田アナ)

 ちなみにお値段ですが、サーモンと飯の缶詰は1,000円で来月から販売予定。さきほどいただいた“焼き芋”の缶詰は660円で来年1月から販売の予定です。少しお高めの値段にはこんな理由が・・・


「元々、缶詰って一日何万、何十万って大量に作ることで安く作れるっていう特徴があったんですけど・・・なかなか一日何万、何十万個も作れるほどの原料はない。だから捨てられていた、廃棄されていたものをこういう商品化ができるのであれば、すごく価値はあるのかなと思ってます」(井上さん)


 値段は少々高くても珍しい食品で、しかも美味しいということでギフト用としても人気なんだとか。


「生産者なんて言ってます?」(上田アナ)

「どうしてもB品とか規格外が出ることを想定して作付けだったり生産計画立てるんですけど、出たら缶詰にできるんだっていうのがあると、結構強気に作付けできたりとか強気に生産工程を作れるんですね。全部商品化できるので非常に経営的には安定するというので喜ばれてます」(井上さん)


 こうして捨てられるはずの食品は缶詰として新たな価値を見いだし“食品ロス”を減らしているんです。

 現在、「カンブライト」では京都に2つ、岡山に1つの工場があります。工場といっても必要なのは缶を真空にしてフタをする機械と、熱処理を行う洗濯機ほどの大きさの機械だけ。1つの工場で1日に100缶から200缶程度作っているんですが、井上さんはこういう場所を全国に作っていきたいと話しています。

 この日は試作品の品評会です。“牛タン”を使った7種類の缶詰を試食して商品になりそうな3つを選びます。これらは食用にならなかった“牛タン”だというんですが・・・
「でも牛タンって別に捨てるところないですよね?だってふだん食べてますもん」(上田アナ)

「実は焼き肉屋さんとかでふだん食べてるものは(牛タンの)根っこの方なんですね」(井上さん)

「へ~そうなんですか」(上田アナ)

「タンも先の方はどうしても硬くて商品価値がほぼないということで、肥料に回されたり人が食べるものになっていないんです」(井上さん)


 業者によっては“お金にならない”タンの先が年間およそ3トンも出るそうです。

それではまずは“牛タンのワイン煮込み”からいただきます。


「おー。ありですね。牛タンのコクみたいなのがものすごく濃縮されてますね」(上田アナ)


「全然固くないですね。むしろちょうどいい食べ心地で、これは全然ありですね。次の試作の候補に残していいと思います」(井上さん)


 7種類全てを食べ終えて、私なりに評価をさせていただきました。商品化されるかはまだ分かりませんが、私が選んだのはこの3つ。特に“昆布煮込み”はぜひみなさんにも食べてほしいです。


「これだけちょっと刻んで白ご飯に混ぜたらおいしいんじゃないかな」(上田さん)

「炊き込みご飯にしても」(井上さん)


「これ炊き込みご飯にして食べたらすごくおいしくなるんじゃないかなと思いました」(上田アナ)


「食品ロス」を減らす缶詰がもっと広まれば世の中から“もったいない”が消えるのかもしれません。

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特集

2019年9月17日

【つかトレ】気軽に海外旅行気分!近場の異国スポットでローカルグルメはいかが

特集

夏休み、海外に行かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、なかなか行けなかったという方もいるかもしれません。9月は連休もたくさんありますので、ぜひ近場から、まず海外気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。アジアからヨーロッパまで旅してきました。

京都・亀岡にイギリスのおとぎの国

 まずは、大阪から車でおよそ1時間。やってきたのは京都・亀岡です。田園風景広がるのどかな場所ですが・・・。


「なんか急にここだけちょっと雰囲気違いません?えっ、えっ!何ここ?どなたか手を振ってくださってる。おはようございます!」(塚本麻里衣アナウンサー)

「おはようございます」(オーナー マリーさん)

「あの、ここだけちょっと異国感あふれるんですけど」(塚本アナ)

「イギリスの田舎まちを日本風にアレンジし作った村です」(村長)

「イギリスの雰囲気を取り入れている場所なんですね。じゃあ村長さん?」(塚本アナ)

「村長です」(マリーさん)


 ここはイギリスの田舎町をイメージした村「ドゥリムトンヴィレッジ」。敷地も広く、中にはレストランや雑貨店などがあり、イギリス旅行が体感できる、複合施設なんです。


「本当にヨーロッパの田舎まちというか、まさにイギリスのとある町に来たような気分。あんまり詳しくないけど。きっとこんな感じなんだろうなと思わせてくれるんですけど。建物のつくりとかもけっこう独特というか、日本ではあまり見ない雰囲気ですね」(塚本アナ)

「建具やドアなど全部イギリスから取り寄せたものがメインになっています」(マリーさん)

「すごい!だからこの本格的な空間が作り上げられるわけですよね。たぶん、イギリスの方が来ても納得してくださいますね」(塚本アナ)

「(塚本アナが話し終わらぬうちに)そうなんですよ!!『うちのグランマのお家みたいだ』とイギリス人の英会話の先生たちが来てくれてます」(マリーさん)


 村長のマリーさんも自画自賛!本場イギリスさながらの「ドゥリムトンヴィレッジ」。案内されたのは、この村のメインとなるレストラン「ポント・オーク」。雰囲気抜群の店内で本場イギリスの家庭料理が楽しめます。


「お待たせしました。フィッシュ&チップスです」(マリーさん)

「イギリスといえば、たしかにフィッシュ&チップスのイメージありますよね」(塚本アナ)

「フリットと言って衣を泡立ててビールで溶いた昔ながらの作り方になってます「(マリーさん)

「お魚は何のお魚なんですか?」(塚本アナ)

「さすがにイギリスからは入れられないので、北海道産のタラを使っています」(マリーさん)

「う~ん、おいしい!衣が上品で中のお魚がふわっふわです。すごく口当たりが軽くて、一口食べてペロッといけると思いました」(塚本アナ)




さらにイギリスといえば、「紅茶」ですよね。イギリス伝統の焼き菓子スコーンと一緒に優雅な時間を楽しむこともできますよ。

 そしてまた、マリーさんに誘われ、森の奥へ行くと・・・。


「え~っ、すごい!こんなことになってる」(塚本アナ)


 建ち並ぶのは、かわいいイギリスの古民家。実はここ「B&B ベッド・アンド・ブレックファスト」というイギリススタイルの小さなゲストハウスなんです。


「かわいい!宿泊施設に来たっていうような感覚が全くないというか、現地のお家におじゃましているような感覚です」(塚本アナ)


 もちろん飾られている調度品や家具は現地から調達したものばかり。マリーさんのこだわりが感じられます。リビングから階段で二階に上がると、乙女心がくすぐられるような、メルヘンなベッドルームが!おとぎの国へトリップです。


「一点一点、その辺でパッと買えるものじゃないというか、なじみがないからこそ異国おというか、イギリスのリアルな空気感が味わえるっていう感じがします。すごい、夢の空間!」(塚本アナ)

台湾屋台がそのまま大阪に!

「大阪の本町駅近くにやってきました。ありますね、こちら『台湾食堂』。しかも“胃袋”、“台湾”、“小旅行”と書いてあるので・・・胃袋だけでも台湾を小旅行した気分にさせてくれますよ、ってことですかね?楽しみです」(塚本アナ)

 ここは本町にある台湾料理専門店、台湾食堂。
「すごい!お店の中がむちゃくちゃ現地っぽいですね」(塚本アナ)

「そうですね。大阪の中の台湾というイメージで」(店主 田淵雅圭さん)


「オーダー方式、メニューがこちらになっております」(田淵さん)

「えっ、紙!?」

「お客様に書き込んでいただく台湾の食堂スタイルになっています」(田淵さん)

「メニューが向こうの言語ですよね。高校生以来の漢文を読んでいる気分です」(塚本アナ)


 ほとんど何がなんだかわからなかったんですが、なんとなくおすすめであろう、この「推(おし)」マークの料理をお願いしました。でも、安心してください。ちゃ~んと日本語のメニューもあります。ただ、本場の雰囲気を味わうなら、台湾語メニューでぜひ注文を!

「まずは、ご注文いただきましたルーローハンと蜆(しじみ)のしょうゆ漬けでございます。(ルーローハンは)台湾のソウルフードです。皮つきの豚バラ肉を薬膳と一緒に煮込みごはんの上にかけて召し上がっていただきます」(田淵さん)

「大好きです!」(塚本アナ)

「3食これでもいけますね」(田淵さん)

「これはもうわしわしって食べた方がいいですよね。(一口頬張り)ン~、サイコー!お肉自体がとろっとろっで、台湾独特の香りっていうか…」(塚本アナ)

「八角とか、肉桂、桂皮などいろいろなもの香辛料を入れて炊き込むとこの香りがつきます」(田淵さん)


「(蜆のしょうゆも)台湾のお料理なんですか?」(塚本アナ)

「台湾の屋台でも出してるところはあります。ただ、現地では、加熱処理の時間がすごく短いので、くれぐれもおなかにご注意を!」(田淵さん)

「ここではちゃんと安心していただけるってことですね」(塚本アナ)

「はい、加熱温度と時間は守っています。食感は現地と同じように、ほぼ生みたいな感じなんですね」(田淵さん)

「(一粒口に入れ)ん~っ、これおいしい!!何これ?こんあに小粒なのに一口でインパクトがあるっていうのは想像してなかった。このおしょうゆなんですけど、鼻から抜ける最後の香りは台湾とかアジア系のお食事独特の風味で食べたことなかったです」(塚本アナ)


 続いてはメインディッシュ!


「大鶏排(ダーヂーパイ)という唐揚げでございます」(田淵さん)

「でっかっ!」(塚本アナ)


 顔より大きなビッグチキンカツ「ダーヂーパイ」。実はこれ、先日行った台湾の夜市でも見かけたんですが、行列ができるほどの人気ぶり!スナック感覚で食べ歩きする、台湾屋台の名物グルメなんです。


「(試食)これおいしい!まわりの衣がザクザク食感で、中の鶏はめちゃくちゃジューシーになってます」(塚本アナ)

「衣はキャッサバ芋のでんぷんで揚げるとザクザクの食感になります」(田淵さん)


 台湾に行きたくなっちゃうようになる、大阪とは思えない空間が広がってました。

天満で味わうベトナム旅行気分

 ここは天満の路地裏にあるカラフルなお店。ベトナム屋台酒場「デンロン」。


「ベトナム気分を味わおうということなんですね。たしかに路地の方にガッといすも机も出ていて、内装もかわいいランタンがいっぱいぶら下がっています」(塚本アナ)


 店名のデンロンは、ベトナム語でランタン。店内は「ランタン祭り」で知られる世界遺産の町・ホイアンをイメージしているそうで、内装の柄や色使いも独特。異国情緒がたっぷりです。店員さんもベトナムの伝統衣装アオザイでお出迎えしてくれました。


「ニックさんはベトナムの方ですか?」(塚本アナ)

「実は日本人です。よく間違われます」(ニックさん)


 ニックさんは日本人ですが、ベトナム人シェフが作る、本格的なベトナム料理がいただけますよ。

「この大きなオムレツみたいな料理はなんですか?」(塚本アナ)

「パインセオ、ベトナムのお好み焼きです。中にニラともやしが入っていてココナッツが香る生地を重ねてます」(ニックさん)

「けっこう生地がカリカリ」(塚本アナ)


 一見、卵焼きのようですが、これは、米粉とココナッツなどを合わせ、ターメリックで色付けしたパリッパリの生地。そこに、野菜や豚肉などを包んだのがパインセオ。ベトナム屋台、定番の料理です。魚介をベースにした調味料「ナンプラー」をつけていただきます。


「(サクサク)音もそうですけど、食べてもめちゃくちゃサクサクですね。酸っぱ甘いタレがアクセントになってとてもおいしいです。ん~、ベトナムっぽい味。行ったことないけど」(塚本アナ)


 こちらはブンティットヌオンという、豚肉を乗せた麺料理。ナンプラーにトウガラシやにんにくなどを合わせたベトナムの万能つけダレを合わせ、野菜と一緒に米粉で作った細麺「ブン」をいただきます。


「大好きな味。甘酸っぱい味ですよね。ナンプラーの風味も加わってめちゃくちゃおいしいです。全体的にさっぱり食べられますし、この米粉でできた麺ももちもち。天満にこんな本格的なベトナム料理のお店があったんですね。お味もさることながら、ベトナム人よりベトナム人ぽい笑顔が素敵なニックさんが出迎えてくれます」(塚本アナ)

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特集

2019年9月17日

「猪名川町ってどこ?」なんて言わせない! 自然豊かな町の魅力が1日たっぷりで2000円 “採算度外視”のバスツアーに密着

特集

町が主催のバスツアー 開催のワケは・・・

 町の魅力をもっと知ってほしい!兵庫県猪名川町が、バスツアーを初めて開きました。採算度外視のその中身とは。

9月に開催されたツアーに参加したのは、町内や近畿各地から集まった親子など50人。


(Q.今日はなぜ参加?)

「アマゴつかみ。子どもも好きなんで」

(Q.猪名川町はどういうイメージ?)

「イノシシ(笑)」


そう、町のキャラクターはイノシシの“いなぼう”です。

ところで、猪名川町の場所は、ご存知ですか?


「知らん」

「これ?このへん」

「あまりピンときてない」


ツアーに参加するみなさんからは、どこかあいまいな答えが・・・

兵庫県と大阪府の県境にある猪名川町は、大阪や神戸など都市部の近くにありながら、四季を通じて豊かな自然を感じられる町。雄大な岩壁や、豊臣秀吉の埋蔵金伝説が語り継がれる「多田銀銅山」など、名所が数多くあるものの、イマイチ知られていないのが町の悩みのようで…


「ぜひこの猪名川町のよさを認識していただけるような手を我々はうっていかないかんな、と思っています」(猪名川観光協会・辻口悦史会長)

そこで観光協会は、多くの人に町の魅力を知ってもらうため名所をめぐるバスツアーを開催。参加費は、採算度外視の2000円!


「猪名川町ご存知でしたか?」

「はい。よく来てます」

「ありがとうございます。もうそういう方大好き♥」


ガイド役を務めるのは、地元愛にあふれる「猪名川町観光ボランティア」の西尾圭子さん。さて、まずはどんな自然豊かな場所に?

バスツアー最初のスポットは「道の駅」

「もうすぐ道の駅に着きます」(西尾圭子さん)


ん?道の駅?実は「道の駅いながわ」は年間60万人あまりが訪れる“町1番”の人気スポットなんです。評判なのは、いながわ産の“朝採り野菜”。ツアー客は500円の金券を受け取り、お目当てを品定めします。


「100円」

「安!」

「90円もあるよ」

「かぼちゃ、しいたけと、ピーマンとナスを買いました」

「すごく人も多くてものも安くて、楽しいです」


ツアー客も大満足の野菜は、地元の人が安心・安全・新鮮をモットーに丹精込めて作っています。


「色ツヤもいいですしね、美味しいですよ。値段が安いこともありますけどよく売れています」(野菜を作る「元気ファーマいながわ」佐堀三喜男さん)


野菜のほかにも、挽きたて・打ちたての十割そばや、そば茶入りのソフトクリームなど、美味しいものが目白押し。

「珍しいです。初めて食べました」(女性客)

「香りがフーンと鼻の方についてきて、蕎麦の香りがすごくいいです」(ガイド・西尾さん)


猪名川町バスツアー。上々のスタートです。


お買い物で満足したあとは、猪名川町を南北に縦断する通称「猪名川渓谷ライン」と呼ばれる県道を北上します。


「風光明媚なところを走る。自転車で走っていただくと爽快な気分が味わえます」(ガイド・西尾さん)


秋になると、紅葉を感じながら走れるとあって、サイクリストにジワジワと人気が広がっているんだとか。

子どもも大人も興奮!アマゴつかみ

渓谷ラインを抜け、到着したのは「奥猪名健康の郷」。ここでのお楽しみは…アマゴつかみ!この施設では、子どもたちに夏の思い出をつくってもらおうと、毎年「アマゴつかみ」を行っています。


「うわー、びっくりした!びっくりした!めっちゃ動いた」

「つかまえた(逃げる)あ~。めっちゃヌルヌルしてた」


はじめはアマゴの素早い動きに悪戦苦闘。それでも徐々に…


「つかまえた!」


捕まえたアマゴに自分たちで串を刺し、炭火で塩焼きに…香ばしい匂いが漂います。生き物に感謝しながらいただく、自然の恵み。子どもたちには、かけがえのない思い出になったようです。


さらに、地元の食材がふんだんに使われたお弁当をいただき、お腹いっぱいになったところで、きょう一番のポイントへ。

360°の絶景パノラマスポット


「北摂のあたりでは1番高いと言われている山です。比叡山と一緒で昔はお坊さんが修行する山だった」(ガイド・西尾さん)


向かうのは標高753mの大野山(おおやさん)。


いざ頂へ…


「あそこまで登りましょう。頑張って」

「だいぶ景色が見えてきたでしょう」

「おおすごい」

「到着。いい景色」


山頂から見える緑深き山々。


「360度全体見渡せます」


パノラマビューの絶景。天気がいい日は、40キロ以上離れた大阪市の中心部・あべのハルカスまで見えるんです。


「待て~」

「ちょうちょちょうちょ」

(Q.お子さんも楽しそうですね?)

「ですね、はは。ちょうちょもあんまりいないから」


さらに、この大野山。夜になると…満点の星空に包まれるんです。

こうした雰囲気がプロポーズにふさわしいロマンティックな場所として、今年4月「恋人の聖地」に認定されました。このシチュエーションなら、プロポーズの成功率もグッ!と高まりそう。


「たくさんのカップルが上がってきてくれると嬉しいなと思います」(ガイド・西尾さん)

(Q.プロポーズの成功率は?)

「どうなんでしょうね。100%いってくれるとすごく嬉しいんですけどね」(西尾さん)


また、山頂には天文台もあり、プラネタリウムや…大きな望遠鏡で昼間でも星の観察を楽しむことができます。

ツアーの最後は・・・ダイナミックな“自然の芸術”

さて、ツアーのしめくくりは…


「岩めぐりをします。巨岩、奇岩がたくさんある山なんです」


大野山には8000万年前の火山の噴火でできた大きな岩がゴロゴロ点在しています。珍しい形のものが多く、「カメレオン岩」に「鯉の滝登り岩」など、町はユニークな名前を付けているんです。そして、一押しの岩がこちら!


父「えーすごいやん」

「こういう感じで太鼓を叩いていただいたら太鼓岩ですね。岩めぐりの中で1番大きなメインの岩です」


大野山に鎮座する、巨岩。その名も太鼓岩(たいこいわ)。


これにて、1日2000円の猪名川町名所めぐりバスツアーは終了です。


「楽しかった!」

「アマゴとった、川に遊びに行きたい」

「自分も子どもの気持ちになったような感じですごく楽しみました」

「改めて猪名川町いいなと再認識させられました」


1日かけて猪名川町の魅力をたっぷり満喫したお客さんたちは大満足したようです。


「大阪からも京都からも神戸からも近いですので。もう本当にいつでも来てください。もう猪名川町はオープンでお待ちしています」(ガイド・西尾さん)



さぁ皆さんも、猪名川町の豊かな自然に触れてみませんか。

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特集

2019年9月17日

【オフレコ】日本の女子大生も逮捕…摘発急増!「希少動物」の密輸 タイの「カワウソ」密猟現場に取材班が直撃(後編)

特集

ペットとして希少動物が人気を集める中、日本でブームを巻き起こしている、コツメカワウソ。しかし、その裏で・・・横行する、密輸。輸送の途中で死んでしまうカワウソも。ABCテレビ「キャスト」取材班はその実態を探るべく、タイへ飛んだ。そこで目にしたのは違法飼育の摘発。さらに取材班は、密猟者の直撃に成功。タイで今、何が起きているのか。

水際で密輸を食い止める獣医の悲痛な思い

 タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港。年間6000万人以上が利用するタイの玄関口は、時として、密輸事件の舞台となることも…。


「これは、スカンジナビア半島から密輸された鹿の角です」


空港検疫所で働く、獣医のナッタカーン・クルッパンさん。動植物の密輸がないか、常に目を光らせている。向かったのは、中国からの荷物が到着するエリア。違法な持ち込みが、横行しているという。


探知犬がある荷物に反応した。禁止されている品物が、入っている可能性がある。持ち主は、ふてぶてしい表情を浮かべる、中国人の男性。荷物を開けてみると…詰め込まれていたのは、持ち込みが禁止されている、肉まんだった。


しかし時には、違法な薬物、さらには動物たちが持ち込まれるケースも多発している。獣医であるナッタカーンさんは、横行する動物の密輸に、悲痛な思いを明かした。

「気圧も平地とは違いますし、上空の空気は冷たく、温度管理もされていないでしょう。そんな状況での密輸は虐待に等しいのです。動物を買いたいと思っている人がいるので、密輸をする人がいるのです。密輸された動物を買うのは絶対にやめてほしいです」(検疫所獣医 ナッタカーン・クルッパンさん)

日本人による密輸事件も

 しかし、その思いとは裏腹に、日本人による密輸事件も起きている。おととし10月、観光でタイを訪れた女子大生(当時21歳)が、カワウソ10匹をスーツケースに隠し、密輸しようとしたとしてタイ警察に逮捕された。

このほかにも、日本人によるカワウソの密輸は、後を絶たない。タイで逮捕された日本人の法律相談を受ける金丸昌弘さん。安易な気持ちで、密輸という犯罪に手を染めてしまうケースがあると指摘する。


「動物をたくさん売っている市場がありまして、観光客が興味を持っているものがありましたら、店にいる闇のバイヤーのようなものが声をかけてきます。『動物を日本に運べるよ』と。そこで安易に『日本に持って帰れるのなら』と買って。空港を通れるものだと思って何も知らず、そのまま荷物検査に出してしまうという感じですね」(金丸昌弘さん)


取材班は、女子大生がカワウソを購入したとされる、バンコク市内の「チャトチャック動物市場」へ向かった。

「こちらフェネックという動物が売られていますが、日本では1匹100万円以上もする貴重な動物です」(ABCテレビ・二村貴大記者)


世界中の希少動物が集まる、タイ最大の動物市場。しかし、カワウソに関する聞き込みをすると…


(Q.カワウソはいますか?)

「カワウソはいません。違法なので」(販売員)


かつてはこの市場で堂々とカワウソが売られていたというが、規制が強化されて以来、関係者の口は重い。

しかし、そんな中、ある男性から有力な情報を得ることができた。


「2,3年前に罰則が強化されてあまりカワウソを売らなくなりましたが、それでも密売をしている人はいます」(販売員)

(Q.カワウソはどのあたりにいますか?)

「タイ南部です。まだ密猟をやっている人がいるかもしれません」(販売員)


タイ南部で行われているカワウソの密猟。取材班は、その真相に迫るべく、現地へ飛んだ。

発砲の危険も 緊迫の「違法飼育」摘発現場に密着

ナコンシータマラート県。ここは古くから仏教文化が栄えた、タイ南部の古都。のどかな街並みとは裏腹に、この町の周辺地域が「カワウソ密猟」の温床になっているという。

野生動物の保護と密猟者などの取締りを行うタイ森林局。


「カワウソはこのように水の流れがない場所にいます」(タイ森林局 パカーシット・ホーチャンさん)

森林局は定期的にパトロールを行い、警戒を強めている。確かに、カワウソの密猟は、横行しているようだ。取材を続けていると、森林局に市民からの通報が入ってきた。


「これから出動します。この地域でカワウソを飼育している家があるという情報が入りました。ついてくるときは少し距離を開けてください。被疑者が拳銃を持っていて、発砲する可能性がありますので」(パカーシットさん)


違法飼育は、密売組織が関与している場合もある。万が一に備え、部隊は拳銃を携帯し、現場に急行した。


たどり着いたのは、車の部品を扱う店。緊迫感が漂う現場・・・果たしてカワウソは?


「車の部品屋にあるこちらの籠なんですが、表から見えない形で、コツメカワウソ1匹が飼育されています」(二村記者)

カワウソを飼育していたのは、店を経営する家族。罪を逃れるためか、「仕方なく迷子のカワウソを飼っていた」と言い訳を始めた。


パカーシットさん)「合法的に育てるなら、動物保護センターに持って行かなくてはいけませんよ」

家族の女性)「でもみんな猫とか飼ってるでしょ。苦情だってきていないわ」

パカーシットさん)「苦情は来ていないかもしれませんが、法律で決まっていることですから。一緒に警察に来てください。カワウソはこちらで引き取ります」


店主の男は、自然動物を違法に飼育していた疑いで逮捕された。タイの平均年収に相当する、およそ140万円以下の罰金、または4年以下の禁錮。あるいはその両方が科せられることになる。一方、押収されたカワウソは自然に慣れさせた上で、野生に返すという。


「野生動物の密売は絶対にあってはいけません。密売をなくすためには買うのをやめなければいけないということを日本の皆さんにもわかっていただきたい」(タイ森林局・パカーシットさん)

住民の足元に野生のカワウソが

買う人間がいるからこその、犯罪。さらに、調査を進めていた取材班に、「ある情報」がもたらされた。


ナコンシータマラート県のとある村。野生のカワウソが多く生息しているという。住人に聞き込みをしていたところ、民家に現れたのは・・・カワウソだ。

「カワウソなんてどこにでもいるわよ」(村の住人の女性)


犬に襲われ、親とはぐれてしまった子供のカワウソ。保護したところ、時折家に顔を出すようになったという。村の住人とってカワウソは、ごく身近な存在のようだ。しかし、こののどかな村に影を落とす存在が。カワウソの密猟者だ。


(Q.カワウソを捕まえて売っている人を知っていますか?)

「カワウソは養殖池の魚を食べてしまうので、そこで罠を仕掛けている人はいるかもしれません」

川べりに罠を仕掛ける男たち・・・密猟現場に遭遇

取材班は、住民からの情報を元に水辺を捜索。すると、夕方・・・川べりで何か作業をしている人の姿が。


「2人組くらいの男性ですかね。何か作業をしているのが見受けられますね」(二村記者)


何かを設置している2人組の男。いったい、彼らは何をしているのか。


(Q.何をしているんですか?)

「猟をしているんだよ」

(Q.何を捕まえるんですか?)

「小動物だよ。いったい何の用だ。あっちに行け」


明らかに様子がおかしい。我々は追及を続けた。


(Q.小動物って何ですか?)

「ネズミのようなものだ」

(Q.そんな罠でネズミを捕るのか?)

「そうだ。撮影するな。もう入ってくるな、出て行け!」


取材班を追い払う男たち。仕掛けた罠について、現地在住のコーディネーターは…


「カワウソを捕っているんじゃないですかね。夜行動物なんで暗くなる前に罠を仕掛けて、暗くなって巣穴からえさを探しに出てきたのを捕まえるのが通常だと」(現地コーディネーター・片山さん)

男たちが取材班に接触 密猟の理由は・・・

 真相を確かめるため、取材班は翌日の朝、罠の様子を確認することにした。もしあれが、カワウソを捕獲するための罠であれば、夜のうちに捕まっている可能性がある。


「きのう男性が設置していた罠には特に何もかかっていません」(二村記者)


幸い、罠には何もかかっていなかった。取材班が引き返そうとした、そのとき―。

きのう罠を設置した男たちが近づいてきた。罠を確認しに来たのだろうか。改めて、取材の趣旨を説明したところ、男たちは顔を映さないことを条件に取材に応じた。


(Q.本当はカワウソを捕まえるための罠じゃないのか?)

「そうだ。カワウソを捕まえる罠だ。カワウソがここに来て、この板を踏んだらひもが跳ね上がる仕掛けになっている」(密猟者の男)


重みに反応して竹が跳ね上がる、シンプルな構造。カワウソの通り道に仕掛けるという。確かに付近には、カワウソらしき足跡が…。


(Q.捕まえたカワウソはどうするのか?)

「仲買人が来るので、その人に売るんだ。大きさによって違うが、1000バーツから2000バーツ(日本円で3500円~7000円)で売れる」(密猟者の男)

(Q.どうしてカワウソを捕まえるのか?)

「生きていくためだ。生活費が足りないんだ。生きていくために、これからも続けるつもりだよ」(密猟者の男)


3500円から7000円ほどで取引されたカワウソが、密輸によって100万円ほどに跳ね上がる。しかし、彼らは、どこに輸出されるのか、いくらで売られているかも知らず、ただ、生活のためにカワウソを密猟していた。


取材班は彼らに罠を撤去するように伝え、その場を離れるしかなかった。タイで横行するカワウソの密猟。それは、買う人間がいる限り、なくなることはない。

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特集

2019年9月12日

「2人に1人が高齢者」過疎の町が誇る“海の幸”で町おこし 都心のアンテナショップに限界も...目を付けたのは「海なし県」

特集

おらが町の「地域商社」 自慢の品は海の幸

「魚はたくさん取れるけど、住人の2人に1人が高齢者」。高齢化が進む町を盛り上げるため、海のない都道府県に地元の「魚介類」を売り込む、ある男性の挑戦です。


 紀伊半島沿岸の東側に位置する、三重県南伊勢町。およそ6割が、伊勢志摩国立公園に指定されている、自然豊かな町です。自慢の産業は漁業。年間の漁獲量はおよそ7万トンで、三重県トップを誇ります。この日は、養殖鯛の水揚げが行われていました。その名も「お炭付き鯛」と呼ばれているそうですが、いったいなぜ?


「えさの中に少し炭をまぜてタイの生臭さを抑えています」


教えてくれたのは、小川伸司さん、60歳。

「本来は、沖の方にある養殖棚を港の方にひっぱってきて今日出荷する分をここで荷揚げしている」


小川さんの会社では毎朝「お炭付き鯛」を仕入れています。会社の名は「株式会社みなみいせ商会」。南伊勢町が3000万円を出資して、おととし誕生した「地域商社」です。事務所として使用しているのは、なんと、廃校になった小学校。使わなくなった公共施設を有効活用しています。

「アンテナショップ」の経済効果にギモン

南伊勢町は住みやすく、いいところですよ。気候もいいですし、景色もいいですし」(小川伸司さん)


「みなみいせ商会」取締役の小川さんは、福岡出身。JR東日本を退職したあと、自分の会社を作り、6年前から東京で、三重や和歌山のアンテナショップの立ち上げに携わってきました。そこで注目したのが、「地域の活性化」です。


「アンテナショップって、やっぱり地元の期待をすごく背負って東京に出てきてやってるんですけど、本当に経済効果がそこまであるのかとか、本当に地域活性化とかに役立てられてるのかと。地元の方々が、生活が変わったとか、収入が上がったとか、まずないんですよね」(小川さん)


実は南伊勢町は、高齢化率が三重県でダントツの1位。県内で唯一、50%を超えていて、有識者からは「将来消滅する可能性もある」とも指摘されています。そんな過疎が進む地域で「雇用」を生み出す仕事をしてみようと考え、小川さんは、南伊勢町への移住を決心しました。

「地域商社っていう名前から聞くと、地域に埋もれているいろんな産品を集めてきて、それを出すっていうようなイメージがつきまとうんですけど、この地域に埋もれている産品があるかとか言われたら不可能に近い。だからこそ、ここで僕らが作っていかなければいけない」(小川さん)

海のない地域で目指せ!「独り勝ち」

そこで、目をつけたのが、「海なし県・滋賀」の湖南市です。


「海産物のないところに海産物持っていけば、アドバンテージが得られる。なんせ、競合店がないので、一旦お客様がついていただければ比較的安定的な収入をあげられるかなと思います」(小川さん)


新鮮な海産物を持ち込み、海のない地域で「独り勝ち」。そんな戦略をもって、今年7月に湖南市にオープンしたのが、みなみいせ商会直営の居酒屋「磯処瑞賢(いそどころずいけん)」です。

店内にはタイ、エビ、サメタレ(サメの身の干物)、ニギス・・・南伊勢町の自慢・新鮮な海の幸が並びます。おすすめは「浜焼き」。新鮮な海の幸を自分で焼いて食べることができます。

「大アサリ。これがおいしかったです。ここら山ですからね、海産物ってなかなか良い物入って来づらいですしね」(男性客)

「滋賀県の人間って、魚に対しては、鮎かマスか。海の魚をそのまま直送したやつをここで食べるっていうのはやっぱりおいしい」(男性客)


「なかなかスーパーで売ってないような魚とかいただけるのでよかったかなと」(女性客)


オープンしておよそ1か月。お客さんには好評ですが、「連日、満員御礼」とまではいきません。大役を任された南伊勢町出身の店長は、気合いが入ります。


「滋賀県の方々はみんな温かいっていう感じですね。必ず繁盛店に導くっていうのが、南伊勢の期待に応えるためにはやらなければいけないから」(店長・山下貴将さん)

地元・南伊勢町で調理して滋賀へ輸送 その理由は・・・

店が生き残るにはやはり、お客さんに常に満足してもらえる料理の品質が大事。新鮮なまま、南伊勢から100キロ以上離れた、湖南市へ食材を輸送するには、ある秘密がありました。実は、料理のほとんどが鮮度が良いうちに、南伊勢町で調理されたもの。店では温めるなど少し手を加えるだけで提供できます。


食材が作られている「みなみいせ商会」の工場は・・・


「お金ないですからね。新しく水産加工場作るとかっていうお金もないですし」(「みなみいせ商会」取締役事業部長・小川伸司さん)


そう、ここも廃校になった小学校。給食室を改装しました。お店に運ぶ食材を一手に加工するセントラルキッチンです。水揚げから加工までの時間が短いため、新鮮なうちに一つ一つ手作業で調理することができます。

さらに、新鮮さを保つ工夫が・・・


「差別化として瞬間冷凍させてるんですよ。その装置がこっちにありまして。ここに真空パックした魚をつけると瞬間冷凍できるということで通常のフリーザーで凍らせるよりは鮮度維持がはるかにできている形で冷凍処理をしています」(小川さん)


ここで働く10数人の職員は全員、南伊勢町出身。目的である「雇用」も生み出しました。

発想の転換 新商品「一口アワビ」を開発

そして、小川さんが今取り組んでいるのが新しい商品の開発です。南伊勢町では、試験的にクロアワビの養殖を行っています。養殖アワビの中には成長が遅いものも。


「こんなやつなんかは小さくて売り物にならないんですよ。大きくはなるんですけど」(小川さん)


ある期間に出荷しないと、どんどんコストがかかっていく。小さな養殖アワビを安く仕入れようと考えたのです。

「小さいアワビ商品化できないアワビができる割合は?」(小川さん)

「だいたい4割くらい」(養殖担当の男性)

「けっこう大きいですね。逆にある意味価値があるといえば価値がある。(通常では)食べられませんから」(小川さん)


そこで、小川さんが考えたのが一口アワビでした。


「1万円くらいするようなアワビを全部食べる必要はなくて、一切れ二切れで欲しいっていう人はいると思うんですよ。こういうサイズのアワビでも十分満足いただける可能性はあるんですよね。そこをどうやって上手く見せるか」(小川さん)


いま検討しているのは、燻製。できるだけ早く商品化したいと意気込んでいます。


町がつくった地域商社「みなみいせ商会」は町を変えることができるのか?小川さんの挑戦はまだまだ続きます。

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特集

2019年9月12日

【つかトレ】自分へのご褒美にブランド肉はいかが?選りすぐりの牛肉・豚肉を大阪で堪能

特集

今回は肉の中でもブランドの名がつくお肉を食べつくそう!ということで、珍しい、しかも大阪でいただけるブラ

ンド肉を取材してきました。


「天神橋筋商店街にやって来ました。一軒目にご紹介するお店、こちらなんですけど、ここに“幻の和牛 のざき牛”って書いてあるんですよ。ということは、このお店でいただけるブランド牛は“のざき牛”ってことですよね。でも“のざき牛”ってあんまり聞かないですよね」(塚本麻里衣アナウンサー)


 気になる“のざき牛”がいただけるのは、南森町の『市』。とっても美味しく食べられる、ある焼き方にも注目で

す。


「こちらがそののざき牛ですか?どういう牛なんですか?」(塚本アナ)

「だいたい牛の名前って仙台牛、米沢牛と県名や地名が付くんですが、のざき牛は個人の名前で初めて商標登75録されたブランド牛です」(店長 大野弘法さん)

「えっ、のざきさん家の牛ってことですか!?」(塚本アナ)


 そうなんです。のざき牛とは、鹿児島で黒毛和牛を生産し育てている“野崎さん”という方の個人ブランド!餌にこだわった飼育が特徴で、サシの入り方もお見事。これまで数々のコンクールで賞に輝いた、極上のブランド牛です。


「生産が少ないので国内でも取り扱いが少ない牛ですね」(大野店長)

「だからあまり名前も聞いたことがなくて珍しい幻の牛なんですね?え~っ野崎さんの牛なんだ。“塚本牛”みたいなことですよね?」(塚本アナ)

幻の和牛「のざき牛」

 今回出していただいたのは“のざき牛”のロース!しかもこのお店、珍しいのは、ブランド牛だけじゃありません。お肉の焼き方も一風変わっていてなんと、この「溶岩のプレート」で焼いていただくんです。


「ふつうの焼肉と違って、溶岩から出る遠赤外線で中からジュワっと焼けるので、炭みたいに表面だけじゃなくて中からじっくり焼けます」(大野店長)


 溶岩の遠赤外線効果で、表面を素早く焼き上げ、そしてじっくりと中まで熱を通すため、肉の美味しさを引き出し、肉汁とうまみを逃がしません。


「柔らかそう!何でいただくのがおすすめですか?」(塚本アナ)

「お塩で食べてみてください」(大野店長)

「(試食して)ん~、おいしい!それなりにしっかり噛み応えもあるんですけど、噛めば噛むほど中から甘い脂がどんどん出てきます。赤みの弾力もしっかり感じさせてくれて、お肉のガツンと感もあれば脂の繊細な甘みもバランスよく感じられるお肉ですね。のざきさん!おいしい!」(塚本アナ)


 さらに、溶岩で焼いたお肉の脂で野菜を焼いていただくのが通の楽しみ方!肉汁と共に、うまみが野菜にしっかりと染みわたります。


「(あまりの熱さに顔をしかめつつも)確かにお肉の脂で焼いているのでうまみが移っていますね。かぼちゃも中まで水分が残って焼けてる気がします。おいしい!」


 幻の和牛“のざき牛”。関西で取り扱うお店はひと握り!特別な日にぜひ味わいたいブランド牛です。

ひとり焼き肉でブランド牛

「続いてご紹介しますのは、千日前から一本路地に入ったこちら、『焼肉KJ』さんです。こんにちは!(中へ入りつつ)私の好きなスタイル!カウンターがメインでこのサイズのロースターがあるということは、ひとり焼肉もいけそうですね?」(塚本アナ)

「そうですね。結構ひとりのお客様も来られますね」(店主 中村桂司さん)

「塚本調べですけど、ひとり焼き肉に来るってことは、相当おいしいお肉じゃないとわざわざ来ないと思うんですよ。この段階から期待感ググッと高まりますね」(塚本アナ)


「大和牛のリブロースです」(中村さん)

「大和牛!?」(塚本アナI)

「奈良のブランド牛です」(中村さん)

「奈良はシカのイメージはあっても牛のイメージはあまりなかったです。前からあるんですか?」(塚本アナ)

「実は鎌倉時代くらいからあると聞いている」(中村さん)


 実は、鎌倉末期の資料には、奈良が「大和牛」の名とともに質の良い牛を産出する地域として紹介されているんですって。古くから育てられている大和牛ですが、実はブランド化されたのは2003年。これからもっともっと知名度が高まること間違いなし!

「(焼きながら)サシの入り方が本当に理想的!」(塚本アナ)

「胃もたれするっているイメージがあるんですけど、(食べた)次の日も胃もたれありません」(中村さん)

「わっ、む~ちゃくちゃきれい!しかもこのサイズ感。大き目から焼けるのがテンション上がりますね。はさみを入れると脂がジュワッと浮き出てきます。熱!」(塚本アナ)


「ワサビだけでどうぞ」(中村さん)

「いただきます!(口に入れて)ん~、あまっ、やわらかっ!!サシあれだけ入ってたのに全然脂っこくないですね」(塚本アナ)

「その上、脂もちゃんと甘みがあります」(中村さん)

「赤身のおいしさもしっかりあるから、2つのバランスがとてもいいですね。大和牛恐るべし!」(塚本アナ)

「お肉もさることながら、随所に大阪桐蔭高校の香りを感じるんですけど。もしかしてOBの方ですか?」(塚本アナ)

「はいゴリゴリです」(中村さん)

「もしかして甲子園出てます?」(塚本アナ)

「はい、スタメンで3番打ってました。自慢になるんですけど・・・東北高校戦でダルビッシュ投手と対戦してホームランを2本」(中村さん)

「すご~い!」(塚本アナ)


 なんと、春の選抜甲子園で、当時のダルビッシュ投手からホームランを2打ったすごい人!!


「コンパに行ったら絶対言うでしょ。ダルビッシュから俺、2本ホームラン打ったぞって」(塚本アナ)

「いや、言わないっすよ」(中村さん)


 おいしい大和牛に加え、野球トークも楽しめるお店。おひとり様もホントに多いそうですよ。

“牛”だけじゃない松阪ブランド

「これまでのざき牛、大和牛とブランドの“牛”をいただきましたが、ブランド名が付くのは牛だけじゃないんです。次はブランド“豚”をいただきます」(塚本アナ)


 次にお邪魔するのは、大阪・野田で人気の「松阪豚平」。松阪・豚平・・・ということは?


「あのおもての暖簾にも書いてあったんですけど、もしかしてこちらでいただけるブランド豚は松阪“豚”?」(塚本アナ)

「そうです。松阪豚になります」(店主 松浦隼平さん)

「松阪豚の松阪って三重県松阪市の松阪ですか?松阪牛は聞いたことがあっても松阪豚は初めて聞きました」(塚本アナ)

「これから認知度を上げるためがんばっています。おいしいです」(松浦さん)


 こちらでいただける豚は、あの松阪牛でな三重県・松阪で育った希少なブランド豚「松阪豚」。通常の豚の、1.5倍の大きさまで時間をかけて育てるため甘みが濃く、良質な脂が特徴です。

「松阪豚のうに巻き豚しゃぶです」(松浦さん)

「ゴージャス!この豚しゃぶにウニを合わせるんですか?お肉が本当にきれい!!あの松阪牛を彷彿させるようなすごくきれいなサシの入った豚なんですね」(塚本アナ)

「それは松坂の水ですね。ミネラルがたくさんあるみたいでサシに影響してくるようです」(松浦さん)

「やはり三重県の松阪で育てるというのが大きな意味があるんですね」(塚本アナ)


「(お肉をだしにくぐらせ)どんどん豚さんの脂がおだしに出てきてますね。もういいですか?」(塚本さん)

「お肉に野菜とウニを乗せて巻き,温泉卵をのタレにつけてから召し上がってください」(松浦さん

「え~っこれは初めての食べ方!では、いただきます!

「(一口で頬張ると)ん~・・・(しばし身もだえして)悶絶するおいしさ!!お肉が本当に柔らかくて、豚肉を食べてこんなとろける食感って初めてです。脂もホントにあっさりしてて、甘いし舌の上を豚肉が滑るような滑らかな食感なんですよ。中からあふれ出るウニのうまみもおいしい」(塚本アナ)

 こちらもお店のおすすめ!塊肉をじっくり蒸した、松阪豚の蒸し豚!注文後にカットするので、お肉はしっとり水水しい!自家製のピリ辛つけダレにつけていただきます。
「しゃぶしゃぶとまた違って肉質の密な感じとかきめ細やかさが感じられます。よりしっとりしますね。口に入れたら口の体温で脂が溶けていきます。これからは松阪“豚”ですね!」(塚本アナ)


 ワンランク上、味は一級品のブランド肉!みなさんも自分へのご褒美に、贅沢してみては?

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特集

2019年9月11日

【ABC特集】「寝たきりならずに儲かりまっせ!」介護費用7億円を減らした体操って?

特集

 舞台となるのは大阪府大東市。健康体操と言ってもいろいろあるんですが、大東市のオリジナル体操は何が違うのかどんな体操なのか、どうして介護費用が削減したのか探ってきました。

ウワサの「元気でまっせ体操」どんな体操?

そのウワサの体操をみんな知っているのでしょうか?大東市民に、まずは聞いてみました。


「大東で有名な体操があるって聞いたんですけど知ってます?」(上田剛彦アナウンサー)

「老人を対象にした体操をやってるのは聞いたことがあります」(男性)

「大東で有名な体操があるって聞いたんですけど?」(上田アナ)

「えっ・・・元気でまっせ大東」(女性)

「有名かどうかは分かんないですけど・・・元気でまっせ体操」(子ども連れの女性)

「元気でまっせ体操!?ご自身でやってるわけじゃない?」(上田アナ)

「ではなくて、おばあちゃんがやってるんです」(子ども連れの女性)


 どうやら「元気でまっせ体操」という名前で、高齢者向けの体操らしいんです。そこで、ご高齢の方にしぼって30人に聞いたところ22人が「知っている」と回答。確かに有名なようです。

「今、公民館で行われている体操を早速、のぞいてきます」(上田アナ)


“次は前でパー4回。パー、パー・・・”


 お手本のDVDを見ながらする体操みたいですね。


“つま先。かかと。つま先。かかと。戻して!”


 この「大東元気でまっせ体操」は、文字通り、大東市のオリジナル体操。考案者の一人である大東市の職員、逢坂さんに伺います。


「この体操の目的ってどんなところにあるんですか?」(上田アナ)

「高齢者が転倒して、痛い目にあったり骨折したりしないようにそれを目的としています」(大東市 高齢介護室 逢坂伸子さん)


 つまり、転倒を防ぐためにつま先やかかとを念入りに鍛えているんですね。


「骨折すると治るまでしばらく安静にしますよね。それで寝たきりの道に進んでしまうんです。本人の望まないことがちょっとした転倒で起こってしまうので、それを(体操で)防ぐためです」(逢坂さん)

 人生の先輩方に混じって私も参加させていただくことにしました。

 

「ふくらはぎが張るぐらいに上げてくださいね」(逢坂さん)

(しばらくつま先やかかとの上げ下げを続けて)「この運動、簡単すぎませんか?」上田アナ)

「簡単に見えますけど、この動きを日常生活ですることありますか?」(逢坂さん)

(ちょっと考えて)「ないですね」(上田アナ)

「ないから、かかとが硬くなってつまずくようになるんです。とっても大事な動きです」(逢坂さん)


 逢坂さんは、理学療法士の資格を持つリハビリのプロ。その視点から、理にかなった体操をつくりました。座ってやるだけでなく、立ってやるバージョンもあります。


「横に押し出して前へ。腕を広げながらしゃがみまーす」(逢坂さん)

「ちょっと武道の動きですよね。どういう効果があるんですか?」(上田アナ)

「ゆっくり動くことでしっかり筋肉がつきます」(逢坂さん)

「あつ!」(逢坂さん)

「汗かいてきましたね」(上田アナ)


 この「大東元気でまっせ体操」は2005年に誕生しました。“75歳以上の人にもできるラジオ体操”というコンセプトで、最初は1団体20人からスタート。以来、着実に広がり・・・


「いま122団体がやってます」(逢坂さん)

「122団体!?」(上田アナ)

「2200人を超すぐらいの方が週1回どこかで体操しています」(逢坂さん)


 「座る」のと「立つ」のを合わせて30分ぐらい。 けっこうな運動になりました。

介護費用が激減!ウワサの「元気でまっせ体操」

 ナゼここまで広げることができたのでしょうか?そこには、高齢者を「その気にさせる」工夫がありました。


「大阪なので商売人の方が多いです。なのでもうかる話好きですよね。損すること嫌い。お風呂入れてもらう介護で20万円使うのか、元気なままで20万円でハワイ旅行行くのかどっちが良いですか?というような売り込み方をしました」(逢坂さん)

「介護になったら大損ですよというのを伝えたと?」(上田アナ)

「そうです。キャッチコピーを考えました。それが“寝たきりならんで儲かりまっせ”」(逢坂さん)


 もうかる話に乗った、おばあちゃまたち。どんないいことがあったかを聞くと?


「今までマッサージ毎月1回行ってましたけど今は1年に1回」(84歳女性)

「えー、だいぶちゃいますね」(上田アナ)

「マッサージ1回行ったらやっぱり3000円要りますから」(84歳女性)

「(体操を始めて)誤嚥がなくなって助かってます。楽にご飯が食べられます」(73歳女性)

「ホントに!?それ、儲かったどころか・・・(笑)」(上田アナ)

さらに大東市は、半年ごとに 参加者の体力測定を、無料で実施。日々の努力を「見える」ようにしてやる気をサポートしています。その結果・・・。


「介護保険の7段階の中で軽い方々2段階を要支援レベルって言いますけど、要支援レベルの方々がサービスを使うことがどんどん減っていってます」(逢坂さん)


 特に顕著なのはココ3年。2015年度末に1133人いた、介護サービスを受ける要支援者は、昨年度末には、466人と半分以下に。この間、行政が負担する介護サービスの費用は、実に7億円も減ったというのです。


「重度になったときにしっかりと介護(保険)を使っていただくために、軽度の方はできるだけ住民同士で支え合う。そういう街になるとここに住んでおられる住民たちが一番安心して暮らせるということです」(逢坂さん)


 要支援者一人一人が、今より少し元気になれば人手や財政が不足するなかでも、介護サービスが本当に必要な人に行き届くようになるわけです。

 この「元気でまっせ体操」には、国も注目。介護サービスに頼らない、良い取り組みとしてホームページで紹介しています。その影響もあって、「元気でまっせ体操」は実は、他の自治体にも広がっているんです。


「東北とかにも広まってまして、(岩手県)花巻市とか、福島の南相馬市とか」(逢坂さん)


 これまで、50以上の自治体に出向いて指導したという逢坂さん。ただ、そこで「あること」に気づきました。


「大阪は商売人だから“儲かりまっせ”でいけたんですけど、特に東日本は全然だめで、儲かりまっせの話は通用しない。やっぱりそこに住んでいる方々の価値観、何を一番大事に生活されているかをつかむべきということがわかりました」(逢坂さん)


 つまり、大阪以外の人をやる気にさせるにはその地域の事情に合わせた誘い文句が必要だったんです。例えば、福島県の山あいのまち、三島町(みしままち)の場合は・・・


「山の上に住み続けたい、その想いがあるならば“山から下りてちゃんと上がってこれる足腰を作る体操を”というと、みんなこぞって来ました」(逢坂さん)


 広島県江田島市(えたじまし)の場合は・・・


「島なので、漁業ですよね。息子の手伝いをしたい。そのためには体づくりが必要なので自分の息子に役に立つための体操教室ですよと言ったらみんなが来る」(逢坂さん)

「なるほど。住民の気持ちを一番に考えるのが大事なんですね」(上田アナ)

誰かにおしつけられるのではなく、自分がやりたいから、やる。住民が主体の「元気でまっせ体操」は、大成功しています。





「やっぱり人間自分でないと、自分の体は治せない。医者は治してくれません」(元気でまっせ体操に参加する女性)

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特集

2019年9月6日

【オフレコ】空前のペットブーム背景に「希少動物」の密輸 摘発が急増するタイの「カワウソ」密猟現場に直撃(前編)

特集

1匹50万円でも大人気 愛好家垂涎の「希少動物」

 絶滅が心配される「希少動物」の密輸が今、増えている。ペットブームを背景に増加する密輸の裏で、いったい何が起きているのか。7月。取材班は、京都市内で行われていたある販売イベントを訪れた。


「本当にいろんな動物がいますね。こちらの小動物ショップ、ショウガラゴは1匹50万円ほどしますね」(ABCテレビ・二村貴大記者リポート)


売られていたのは、世界各地に生息する希少動物。全国から愛好家が詰めかける、人気のイベントだ。


「カメレオンに興味があって、買えるものとは思ってなかったんですよ。

一度飼ってみたいなと」(訪れた客)

「家にモモンガがいて、将来ショウガラゴを飼いたいなって」(訪れた客)


ペットも、多様性の時代。少しでも珍しい動物を求める人が、増えているという。


「アフリカジャコウネコ、国内で初めての繁殖例のはずなんですけど。犬猫以外の珍しい動物の人気というのも、だいぶ上がってきているのかなと思います」(ペットショップ代表の男性)


しかし、ブームの影で、ある問題が起きていた。


(Q.怪しい人から動物の買い取りを持ちかけられたことは?)

「買い取りとかの依頼はあるにはあるんですけど、(動物を)送るので振り込んでくれみたいな」(ペットショップ代表の男性)


(Q.そういうのは密輸のブローカー?)

「中にはそう(密輸)なのかなというのはなくはないです」(ペットショップ代表の男性)


そう、希少動物の「密輸」だ。

後を絶たない密輸 いま摘発急増の動物が・・

密輸を水際で止める防波堤・関西空港税関。今年4月、会社員の男が逮捕された。押収されたのは、取引が規制されているトカゲとヘビ24匹。食品に紛れ込ませ、鍋の中に隠して東南アジアから密輸したという。


「密輸の発見を逃れるために巧妙になっているということは考えられると思います。国際取引が禁止されているものが多いですから、それらを密輸することでですね、国内で販売すれば利益が得られると」(大阪税関関西空港支署・坂本直也 統括監視官)


後を絶たない、動物の密輸。その中でも、ここ数年、摘発件数が急増した希少動物がいる。それが・・・カワウソだ。2016年には7匹。17年には32匹が押収されている。今年1月に、羽田空港で摘発された男たちは、キャリーバックに、カワウソ5匹を隠して密輸。発見された時には、すでに2匹が死んでいて、別の2匹もまもなく死んでしまった。


 2017年、東南アジアで、密輸により押収されたカワウソのうち3分の2以上が日本向けだったという。なぜ、日本なのか…

カワウソカフェで起きた逮捕劇

東京・池袋にあるカワウソカフェ「コツメイト」。カワウソと直接ふれあえる事が評判となり、連日多くのお客さんで賑わっている。ここにいるのは、正規のルートで輸入されたカワウソたちだ。


「最高。やばいっす。もう」(利用客)


しかし、去年6月、この店が「逮捕劇」の舞台となった。きっかけは、若い男からの1本の電話。


「『カワウソがいるので、いくらで買い取ってくれますか』と。そもそもコツメカワウソは日本にはいない動物なんで、買い取ってくれという話はまず密輸だなと思いました」(「コツメイト」オーナー・長安良明さん)


店主の長安さんは、すぐ、警察に通報。男は3日後、警察が待機するなか、カフェを訪れた。


「当日ここから入ってきて、段ボールを抱えてこんにちはと。これくらいのアマゾンの段ボールに2頭入っていまして」(長安さん)


長安さんは、男とのやりとりを録音していた。

「これどこからとかわかる?国によって持ってる病気が違うのよ。予防接種とか多分やってないよね」(長安さん)

「そうですね。タイ・・・ですね」(男)

「すごいね、タイからまだ入ってくるんだ」(長安さん)

「そうですね」(男)


男はこの直後、踏み込んだ警察官により、逮捕された。

取材班、タイへ

先月開かれた、ワシントン条約の締結国会議。ペットとして人気を集めるコツメカワウソについて、国際取引を全面的に禁止する提案が可決された。コツメカワウソは、過去30年間で、生息数が30%減少したという調査結果もあり、絶滅の可能性が指摘されている。


世界的な流れとは裏腹に、日本で高まるカワウソの需要。では、どうやって密輸は行われているのか。その実態を探るため、ABCテレビの「キャスト」取材班は、タイへ、飛んだ。


向かったのは、タイ最大の動物市場「チャトチャック市場」。


「本当にいろんな動物が。鳥から、ミーアキャットですかね。かわいいな。ハムスター・ハリネズミなんかもいるんですね。うわぁ!こわ・・・こちらフェネックという動物が売られていますが、日本では1匹100万円以上もする貴重な動物です」(二村記者)

市場には、タイのみならず、世界中の珍しい動物が集まってくる。数年前は、カワウソも、堂々と売られていたというが…。

(Q.カワウソはいますか?)

「カワウソはいません。違法なので。森林局の職員が毎日見回りをしています」(販売員の男性)


コツメカワウソの写真を見せると・・・


「ないわ。警察に捕まってしまいます。お店にはありません」(販売員の女性)


(Q.カワウソはありますか?)

「ありません。売っているお店も知りません」(販売員の女性)


タイで、飼育・販売が禁止され、罰則が強化されて以降、姿を消したカワウソ。しかし、市場の男性からある有力な情報を得ることができた。


「2、3年前に罰則が強化されて、あまりカワウソを売らなくなりましたが、それでも密売をしている人はいます」(市場の男性)

(Q.カワウソはどのあたりにいますか?)

「タイ南部です。まだ密猟をやっている人がいるかもしれません」(市場の男性)


取材班は密猟の実態を探るべくタイ南部へ。そこで目にしたのは…違法飼育の摘発現場だった。

「車の部品屋の表にあるこちらのカゴなんですが、表から見えない形で、コツメカワウソ1匹が飼育されています」(二村記者)


「キャスト」取材班は、カワウソを密猟している現場を捉えようと、さらに手がかりを探った。


後編は9月12日(木)の「キャスト」で放送予定です。

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特集

2019年9月5日

【災害列島2019】近畿直撃 大きな被害もたらした「台風21号」から1年  6年後に万博開催の“大阪ベイエリア”で何があったのか

特集

3トン超の巨大コンクリートも 「万博」予定会場に残された“爪あと”

 去年9月、近畿地方を直撃した台風21号。2025年に大阪万博が開かれる人工島「夢洲」(ゆめしま・大阪市此花区)も、大きな被害を受けました。25年ぶりに、「非常に強い勢力」で日本に上陸した台風。あのとき、“大阪ベイエリア”で、何が起きていたのでしょうか。


関西空港の連絡橋にタンカーが衝突。神戸の六甲アイランドではコンテナが炎上するなど、沿岸部に大きな被害をもたらした台風21号。大阪港の周辺には今も、その爪あとが残されています。


大阪万博の会場となる、夢洲。大阪市立大学の研究チームが、ドローンで台風21号による被害の全容を撮影しました。


「これが、被害を受けた護岸の部分ですね。ここがもともとあったブロックの位置ですよね。跡が残っているんですけど、それが台風後に護岸から落ちて行ってしまっている」(大阪市立大学・吉田大介准教授)


重さ3トン以上もある巨大なコンクリートが、高波の影響でずれ動いていました。

さらに。


(Q.人の背丈越えてますもんね。すごく大きい。これがどこかから流されて、岸壁を乗り越えてここまで来たということですか?)

「うーん、おそらく」(吉田准教授)


(Q.把握はしていた?)

「それはわかってますけど、どちらのほうから来ているかは、正直わかりません」(大阪市港湾局・木口行治さん)


台風前にはなかったコンクリートの塊が、どこからか流されてきていました。突き出た鉄筋はぐにゃりと曲がっています。あの日、岸壁にいったいどんな波が押し寄せていたのでしょうか?

台風の直後に夢洲に入った、大阪市立大学の重松孝昌教授は土手の削れ方に注目します。


「土手側がえぐれているのと、砂地がいつもと質が違うというのを感じましたね。このあたりぐしょぐしょに濡れていて。おそらく波が入ってきたのでこの上に這い上がっていくと。そのあとに波が引いていくときにえぐられたんだろうなというふうには思いましたね」(重松教授)


護岸を乗り越え、土手をえぐるほどの激しい波。この波が発生した原因は、「台風が通った進路」にありました。


「大阪湾から見て西側を通っていくコースが大阪湾にとっては非常に危険なコースです。西側を通られると大阪湾に向かって南からの風が吹きますので、その風に吹き寄せられて海水面が湾の奥では高くなるということになります」(重松教授)


大阪湾の西側を、一直線に通過した台風21号。台風を動かす風と、巻き込む風が、同じ方向になることで勢力を増し、大阪湾では、最大瞬間風速60メートルに迫る風が吹き荒れました。暴風で押し寄せられた海水は、湾の奥で逃げ場を失い、潮位は過去最高となる、3メートル29センチの高さを記録したのです。

魚つり園、ホテル…注目集まるベイエリアで見た被害

大阪ベイエリアでは、他にも、台風の被害が出ていました。南港(大阪・住之江区)にある「魚つり園」。現在は営業を再開していますが、今年4月に訪れたときには・・・


(Q.これが売店ですか?)

「はい、これが売店です。元売店ですね。」(大阪市港湾局・福本肇さん)

(Q.海に面しているところが、見る影もない感じになってしまってますね?)

「こちらの壁もですし、奥の壁も手前の壁も全てやられてしまいましたね」(福本さん)


釣り道具のレンタルなどを行っていた建物が波で破壊され、今にも崩れそうな状態に。中にあったものは全て流され、自動販売機が原型をとどめないほど折れ曲がりました。


さらに、此花区にある別の宿泊施設では・・・


「当時事務所にいたんですけど、木が目の前でバサバサ倒れていて…。ログハウスのほうが結構被害があって。テラスのところのガラスなどがすべてダメになってしまいました」(ホテル・ロッジ舞洲 小畑藍子副支配人)


強い風でなぎ倒された木々。ログハウスのガラスが割れ、テラスの柵は折れてしまっています。台風が通過していた当時、数人の宿泊客がいました。

「丸太がこういうふうな作りになっているので、(宿泊客から)『間から水が入ってきて怖いです』という内線をいただいたんですけど、そのときには直撃していた時間帯だったので・・・」(小畑副支配人)


外に出ては危険なため、2階に避難するよう伝えたといいます。ところが、台風が通りすぎた後も、問題が。


「停電しました。電話もつながらない状態になってしまいますし、お水が一番困りましたね。お手洗いが。大阪自体があまりそんなに台風が来るところでもないですので、正直ここまでの被害がというのは予測はできませんでした」(小畑副支配人)

有数の観光スポット「海遊館」では

外国人観光客に人気の観光スポット「海遊館」(大阪・港区)では、ベイエリアの施設ならではの対策がとられました。


「岸壁がありますけど、それを乗り越えて水が来る場合がありますので、それをここでせき止めるといった形でできあがっていると思いますね」(海遊館 施設部・米本博嗣さん)


「防潮鉄扉」と呼ばれる扉を閉じることで、高潮による浸水を防ぎました。

当日は朝から休館。ところが。


「やはり何名かの方は来られていたということで、帰っていただいたというのがありました」(米本さん)

(Q.どういう人が来た?)

「外国人の方が多かったように思います」(米本さん)


ホームページや駅で案内していても、施設を訪れる人がいたのです。


「台風のことは、よく知らないなぁ」(アメリカ人観光客)

「日本で台風にあったら?全然わからないよ。たぶんホテルに残るね」(中国人観光客)

海上からわかった「舞洲」の意外な効果

去年、台風21号が上陸してから1年。大阪市立大学の重松教授と、改めて海の上から見渡してみました。


「これたぶん、コンテナかなんかでちぎられてるんじゃないですか?」(大阪市立大学・重松教授)


近くの人工島から流されてきたコンテナが、手すりや柵を破壊していました。各地であまりにも多くの被害が出たため、復旧作業は今も続いています。


そして、高波が押し寄せた、夢洲南側の岸壁は。


「右手側の柱にカメラっぽいのが見えると思いますけども、雰囲気としたらあれくらいのところまで波は来てるというような感じです」(重松教授)


台風で壊れてしまったという、波の力を計測する装置。カメラがとらえていたのは、くり返し押し寄せる激しい波の映像でした。大阪市によると、6メートル以上の波が護岸を乗り越え、30回ほど土手の中腹あたりまで到達していたのではないかということです。


一方で、重松教授は「夢洲」には「防災効果」があったと指摘します。


「この人工島自身が高潮を防護してくれていたのではないかなと思いますけど、風も同じでこれが最前線になるので、これが一つの抵抗物となるので、背後の土地にとっては少し風が弱まるような効果があったかもしれない」(重松教授)


台風による暴風や高波を最前線で受けた夢洲がブロックとなり、その奥のエリアが大きな被害を免れた可能性があるというのです。

万博開催まで6年 「夢洲」に何が必要か?

大阪万博の開催期間は5月から11月。台風の直撃に備えるために、何が必要なのでしょうか。


「最前線にあるので、ここで飛来物を作ってしまうと、背後の市域に飛んでいってしまうことになりますから、いわゆる“災害の種”が飛んでいくということになるので、そこが気をつけて設計をしたほうがいいかなと思います」(大阪市立大学・重松教授)


もし、夢洲から強風で物が飛ばされると、周辺の観光地や住宅に被害が出るおそれも考えられます。


「暴風対策はこれから建物を建ててやる中において、もちろん強度はしっかりしたものをやる。」(大阪市・松井一郎市長)

「万博やIRが開催されるにあたって、もし台風が来たときにどうやって避難経路を確保するか、どうやって災害から守るかというソフト対策の部分が非常に重要だと思っています」(大阪府・吉村洋文知事)


大阪万博の開催まであと6年。より手厚い防災対策が必要です。

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