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2018年11月4日

【調べちゃウォーカー】冬こそ気をつけたい「骨の健康」 骨粗しょう症を予防せよ!

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寒くなると増える!?高齢者の骨折 

 このところ朝晩かなり涼しくなってきましたが・・・これからの季節、気をつけなければならない事があるんです。それが・・・骨折。


 「骨の病気というのは気付かないことが多いんですね。知らない間に骨折してしまうということもあるんです」(大阪市立大学名誉教授 三木隆己先生)


 骨折患者は年々増加しており、昨年は?なんと18万件も発生。そしてその多くが高齢者なんです。


 「高齢者になってから骨折すると、寝たきりになってしまったり、時には死に至ることもあります!(三木先生)


 今回は、冬に向けて今から気をつけたい「骨の健康」について考えます。


 今回お話を伺ったのは、大阪市立大学の三木 隆己(みき たかみ)先生。骨の病気が専門です


 「これからの季節、寒くなってくると骨折をする人が増えるっていう風に聞いたんですけど」(塚本麻里衣アナ)


 「冬はどうしても骨折の頻度は高くなってきます」(三木先生)


 実は、寒くなり始める10月から翌年3月までの骨折患者数は、それ以外の時期と比べて、およそ2割も多いんです。寒さで筋肉が収縮して運動能力が低下していたり、分厚い靴下をはくことで廊下で滑ってしまったり、さらには暖房器具や加湿器のコードに足を引っ掛けてしまったり、そんな冬特有の危険が原因だそうです。


 「ただ、普通に生活していて転んでしまってもすぐに骨折するかなぁって思うんですけど」(塚本アナ)


 「通常は転んでも骨折はしないんですけど、やはり骨折をしやすい状況というのはあると思います」(三木先生)


もしかして骨粗しょう症!? 最悪死に至ることも

 みなさん、次のような症状が出たことはありませんか?


 ①身長が2センチほど縮んでいる


 ②背中や腰に痛みを感じる


 ③壁にもたれた時に、頭と背中が壁から離れている


 これらの状況に一つでも当てはまったらある疑惑が浮かび上がります。

   

 「こういう人たちは“骨粗しょう症”の前駆症状、あるいは明らかに“骨粗鬆症”だという可能性がかなりあると思いますね」(三木先生)


 「“骨粗しょう症”って聞きますよね。アナウンサー泣かせの言葉でもあるんですけど“骨粗鬆症”」(塚本アナ)


 1300万人いると推定されている“骨粗しょう症”。骨量の減少と、構造の変化により、骨がもろく弱くなっている状態のことを指します。「健康な人の骨」に比べて、“骨粗鬆症”の人の骨は・・・かなりスカスカ。


 「骨がスカスカになってしまったら、ちょっとしたことでも骨折しやすくなってしまうんですか?」(塚本アナ)


 「はい。例えばですね、くしゃみをしたら背骨が折れた、ろっ骨が折れたとか、そういう話はしばしばありますよ」(三木先生)


 「くしゃみなんてある種生理現象じゃないですか。それで折れてしまうんですか?」(塚本アナ)


 「骨が本当にもろくなってくるとそうなってしまうんですよね」(三木先生)


 こんな状態だと、つまずいてちょっと壁に手をついただけでも骨折してしまう・・・なんてことも。では、どういう人が“骨粗しょう症”になりやすいのでしょうか?


 「男性よりも女性のほうがはるかに高いですね」(三木先生)


 「はるかに高いんですか?」(塚本アナ)


 「女性の場合は、8割9割何にも理由がなく、ただ年を取っただけで・・・」(三木先生)


 「私も女性なんですけど、女性はただ年を取ったら“骨粗しょう症”になる可能性が高いんですか?」(塚本アナ)


 「これは女性ホルモンが減りますので、それが1番響いてくるんですね」 (三木先生)


 「女性ホルモンは、何か骨に作用しているんですか?」(塚本アナ)


 「女性ホルモンは骨が壊れるのを防いでいるんですね」(三木先生)


 年齢にともなう骨量の変化をみると、男性がゆるやかに減少していくのに比べ、女性は50代を境に大きく減っていることが分かります。これは女性ホルモンの減少が原因なんだそうです。そしてこの“骨粗しょう症”、骨が弱るだけではなく死に至る可能性もあると三木先生は言います。


 「我々が“骨粗しょう症”をなぜ治療しているかというと、大腿骨を折らないようにするために一生けん命研究しています。背骨が折れると5年後の生存率は約6割くらいですが、大腿骨が折れると4割ぐらいになってしまうという報告があります」(三木先生)


 そう、75歳以上で骨粗しょう症になり大たい骨を折ってしまった場合の5年後生存率はなんとおよそ40%。大たい骨は人間の骨格の中でいちばん長い骨で、体重を支えたり、歩いたりするのに重要な役割を果たしています。これが折れてしまうと当然歩けなくなり日常生活に支障をきたします。その結果、寝たきりや、最悪の場合、認知症になってしまい、それが死につながってしまうんです。


骨粗しょう症が気になったら…簡単にできる骨密度検査  

 「その骨がスカスカなのか、それともしっかりしているのか、どうやったら分かるんでしょうか?」(塚本アナ)


 「これは自覚症状はなかなか当てにならないので、やはり検査をする必要があるということです」(三木先生)


 簡単に検査できるということなので、私も受診させていただきました。保険が適用されるため、費用は1000円程度。時間も5分ほどで簡単に受けられます。こちらが私の検査結果。骨密度が最も多い29歳を100%とした時、私は104%と、少し丈夫なのが分かりました。この数字が80%を切ると“骨粗鬆症”の予備群で、70%未満になると精密検査を受ける必要があります。


 「問題があるよと認識していただくには、こういう検査を受けるということは非常に意味があると思いますね」(三木先生)



骨はカルシウムだけではダメ ビタミンDとKも一生に食べよう!

 加齢とともに骨がスカスカになっていくのは止められません。しかし、普段の生活を変えることで、その進行を遅らせることは出来るといいます。


 「予防するためには、カルシウムやビタミンなどの栄養素が非常に大事になってきます。 例えば似たようなものですけど、こちらに2種類の料理がありますけども、どっちがいいと思いますか?」(三木先生)


 「左側はひじきと大豆の煮物で、右側は小松菜と高野豆腐の卵とじすね」(塚本アナ)


 食卓でよく見る2つの料理、皆さんは、どっちが骨を健康にする上でいい料理だと思いますか?


 「パッと見たら、やっぱりこのひじき煮のほうが(いいと)思っちゃいますね」(塚本アナ)


 「確かにカルシウムの量はものすごく多いんですよ。でもね、人の骨っていうのはカルシウムをいくら与えても、骨になってくれないと困るんですね。骨になる為にはカルシウムだけではなくって、ビタミンDとかビタミンKといったものも要るんですね。そういった総合的に考えると、骨折を予防するという意味では、小松菜と高野豆腐の卵とじの方に価値があります」(三木先生)


 実はカルシウムを食べるだけでは骨に吸収されません。吸収を高めるビタミンDと骨への形成を助けるビタミンKをともに摂ることで初めて骨は強くなるんです。


 「高野豆腐、ここにはカルシウムが十分入っています。それから小松菜、これはビタミンKが豊富です。それから卵の中にはビタミンDが入っていますので、ビタミンK、D、それからカルシウムと三拍子揃っているという意味ではこちらの料理の方がいいんですね」(三木先生)


 カルシウムだけでなくビタミンDとビタミンKを一緒にバランスよく摂ることが重要です。


骨粗しょう症になる前に骨を強くする運動

 「食事以外に運動っていうものも非常に大事になってきます。骨っていうのは刺激があると強くなるんですね」(三木先生)


 私たちの骨には日々古くなった骨を「壊す細胞」と「骨を新たに作る細胞」があります。「骨を新たに作る細胞」は加齢と共に衰えますが、運動をすることによって活性化するんです。

 

 「何か先生オススメの骨を鍛えられる運動っていうのはあるんですか?」(塚本アナ)


 「運動としてはですね、毎日できる運動というのが1番オススメなんです。『かかと落とし』っていう運動があります。『かかと落とし』はまず立っていただいて、つま先で立っていただきます。そして突然ドンとかかとをつく。だから『かかと落とし』です」(三木先生)


 骨に衝撃を与えることによって骨の形成が促進されます。この動きを1セット5回。3セット程行ってください。膝に痛みがある人は「1分ずつ片足を上げる運動」でもいいですし、壁などで支えならやりましょう。


 「健康でいられる期間を長くしたいじゃないですか。そういう意味でもやっぱり骨っていうのは大きい存在なんですね」(塚本アナ)


 「大きい存在ですね。年をとったからと言って骨を丈夫にするのに遅すぎるということはないですから。いくら年をとっていても、きょうから頑張っていただきたいと思います」(三木先生)



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