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地震年表

365日のうち、260日あまりが「地震の記念日」です。

8

8月1日

1361年8月1日(正平16年6月22日)正平の畿内地震
この月18日より京都付近に地震多く、この日の地震で法隆寺の築地多少崩れる。23日にも地震あり。次の地震に先行した東海地震という見方が有力。
1729年8月1日(享保14年7月7日)
珠洲郡・鳳至郡で損・潰家791、死5、山崩れ31ヶ所。輪島村で潰家28、能登半島先端で被害が大きかった。

8月2日

1630年8月2日(寛永7年6月24日)
江戸城の石垣崩れ、塀も破損した。
1819年8月2日(文政2年6月12日)
近江八幡で潰家82、死5。木曽川下流では香取(多度町)で40軒全滅、金廻では海寿寺潰れ圧死70。名古屋・犬山・四日市・京都などのほか、金沢・敦賀・出石・大和郡山などでも被害。余震記事全く見当たらず、深い地震か。
1940年8月2日(昭和15年)積丹半島沖地震
震害はほとんどなく、津波による被害が大きかった。波高は、羽幌・天塩2m、利尻3m、隠岐1.5mなど。天塩川河口で溺死。全体で死10、流失建物20、流失船舶644。

8月3日

868年8月3日(貞観10年7月8日)
播磨諸郡の官舎・諸定額寺の堂塔悉く頽れ倒れた。京都では垣屋に崩れたものがあった。山崎断層の活動によるものか?
1361年8月3日(正平16年6月24日)正平の南海地震
摂津四天王寺の金堂転倒し、圧死5。その他、諸寺諸堂に被害が多かった。津波で摂津・阿波・土佐に被害、特に阿波の雪(由岐)湊で流失1700戸、流死60余。余震多数。南海トラフ沿いの巨大地震と思われる。
1664年8月3日(寛文4年6月12日)
新宮丹鶴城の松の間崩れる。和歌山で有感。
1965年8月3日(昭和40年)松代群発地震
この日に松代皆神山付近に始まり、少しずつ活動域を広げていった。ほとんど終息した1970年末までに松代で有感地震62821回、うち最大震度5、4の地震はそれぞれ9回、50回だった。被害を伴った地震は51回、全体で傷15、住家全壊10、半壊4、山(崖)崩れ60。1966年4月5日の最大地震はM5.4で、総エネルギーは、M6.4の地震1個に相当する。この間に皆神山が1m隆起した。

8月5日

1897年8月5日(明治30年)
津波により三陸沿岸に小被害。津波の高さは盛で3m、釜石で1.2m。

8月6日

1968年8月6日(昭和43年)
愛媛を中心に被害があり、傷22、家屋破損7、全焼1。道路の損壊や山崩れも多かった。重油が海に流出。

8月8日

1844年8月8日(天保15年6月25日)
28日まで地震が多く、久住北里で特に強かった。杖立村で落石により百姓屋崩れる。
1983年8月8日(昭和58年)
丹沢山地で落石があり、死1、傷8。ほかに山梨・神奈川で傷25、家屋全半壊2。

8月9日

1901年8月9日(明治34年)
青森県で死傷18、全潰家屋8、秋田・岩手でも被害があった。宮古近海で高さ約0.6mの小津波が7~8回来襲した。

8月10日

1628年8月10日(寛永5年7月11日)
江戸城の石垣所々崩れる。戸塚で道路破壊、八王子で有感。
1901年8月10日(明治34年)
青森県で死傷18、全潰家屋8、秋田・岩手でも被害があった。宮古近海で高さ約0.6mの小津波が7~8回来襲した。

8月11日

827年8月11日(天長4年7月12日)
舎屋多く潰れ、余震が翌年6月まであった。
2009年8月11日(平成21年)
横ずれ成分を含む逆断層型スラブ内地震(深さ23km)。初めて東海地震観測情報が出されたが、東海地震には結びつかないと判定された。死1、傷319、住家全壊0、半壊6。最大震度6弱(静岡県4市)で、家具などによる負傷が多かった。最大0.4m(御前崎)の津波。

8月12日

1943年8月12日(昭和18年)田島地震
崖崩れや壁の剥落など小被害があった。
1961年8月12日(昭和36年)
釧路付近で家屋の一部破損11、集合煙突倒壊15、木橋全壊1、その他小被害。小津波。

8月13日

1185年8月13日(元暦2<文治1>年7月9日)文治の京都地震
京都、特に白河辺の被害が大きかった。社寺・家屋の倒潰破損多く死多数。比叡山でも多くの建物が倒潰。宇治橋落ち、死1。9月まで余震多く、特に8月12日の強い余震では多少の被害があった。

8月14日

1725年8月14日(享保10年7月7日)
高遠城の石垣・塀・土居夥しく崩れる。諏訪高島城の石垣・塀・門夥しく崩れ、城内外侍屋敷の破損87。郷村36ヶ村で倒家347など、死4。山崩れがあった。江戸・八王子・奈良で有感。
1909年8月14日(明治42年)姉川地震
虎姫付近で被害が最大。滋賀・岐阜両県で死41、住家全潰978。姉川河口の琵琶湖湖底が数十m深くなったという。

8月15日

1331年8月15日(元徳3年7月3日)
紀伊国千里浜(田辺市の西)の遠干潟20余町が隆起して陸地となったというが、疑わしい。

8月16日

1739年8月16日(元文4年7月12日)
南部高森で特に強く、青森で蔵潰れる。八戸で諸士、町家ともに被害が多かった。14日に樽前山噴火。
2005年8月16日(平成17年)
日本海溝沿いやや陸寄り(深さ42km)の逆断層型プレート境界地震で、1978年の震源域の南半分で発生。傷100、全壊1、半壊0。最大震度6弱(宮城県川崎町)、東北地方太平洋岸で最大13cm(石巻市)の津波。

8月19日

1830年8月19日(文政13年7月2日)
洛中洛外の土蔵はほとんど被害を受けたが、民家の倒潰はほとんどなかった。御所・二条城などで被害。京都での死280。上下動が強く、余震が非常に多かった。
1961年8月19日(昭和36年)北美濃地震
福井・岐阜・石川3県に被害があった。死8、家屋全壊12、道路損壊120、山崩れ99。

8月22日

1667年8月22日(寛文7年7月3日)
市中の建物の破損が夥しかった。津軽・盛岡で大揺れ。
1718年8月22日(享保3年7月26日)
伊那遠山谷で番所全潰。山崩れで死5、堰き止められた遠山川が後に決壊し、死50余。飯田から天龍川沿いに三河国境まで山崩れが多かった。三河・遠江で強い揺れ。

8月23日

416年8月23日(允恭天皇5年7月14日)允恭天皇の大和河内地震
「日本書紀」に「地震」とあるのみ、被害の記述はないが、わが国の歴史に現れた最初の地震。疑わしきか?
1782年8月23日(天明2年7月15日)天明の小田原地震
月はじめより前震があり、15日に2度強震。小田原城破損、人家約800破損。箱根・大山・富士山で山崩れ。江戸でも潰家や死者があった。熱海で津波があったとする史料の報告があるが反論あり。
1856年8月23日(安政3年7月23日)安政の八戸沖地震
震害は少なかったが、津波が三陸および北海道の南岸を襲った。南部藩で流失93、潰100、溺死26、八戸藩でも死5など。余震が多かった。1968年十勝沖地震に津波の様子がよく似ており、もう少し海溝寄りの地震かもしれない。

8月24日

1858年8月24日(安政5年7月16日)
田辺で瓦が落ち、壁が崩れた家があった。

8月25日

1041年8月25日(長久2年7月20日)
法成寺の鐘楼が転倒した。

8月26日

887年8月26日(仁和3年7月30日)仁和の南海・東海地震
京都で民家・官舎の倒潰多く、圧死多数。津波が沿岸を襲い溺死多数、特に摂津で津波の被害が大きかった。南海トラフ沿いの巨大地震と考えられる。
1827年8月26日(文政10年7月5日)
日光奥院で石柵など少々損じる。
1962年8月26日(昭和37年)
8月24日に三宅島噴火、これに伴い地震があり、傷30、住家破損141、溶岩に埋没消失5。翌年8月まで続いた。

8月27日

1245年8月27日(寛元3年7月27日)
壁・築垣や所々の家々に破損が多かった。

8月28日

1668年8月28日(寛文8年7月21日)
仙台城の石垣崩れる。迫町で道割れ、家破損。江戸で有感。
1710年8月28日(宝永7年8月4日)
只見で大地割れ、戸が外れた。会津領で家潰・半潰14~15軒。地割れ・山崩れもあった。二本松城の石垣少々崩れる。
1826年8月28日(文政9年7月25日)
地裂け、石垣崩れる。土蔵の壁土落ち、石塔・石灯籠が倒れた。
1854年8月28日(嘉永7年閏7月5日)
三戸・八戸で被害。地割れがあった。

8月29日

1741年8月29日(寛保1年7月18日)寛保の渡島半島津波
渡島大島この月の上旬より活動、13日に噴火した。18日深夜(西暦では翌日早朝)に津波、北海道で死1953(1467とも)、流出家屋729、船1521破壊。津軽で田畑の損壊も多く、流失潰家約125、死37。佐渡・能登・若狭にも津波。緯度、経度、Mは津波を地震によるとしたとき。
1769年8月29日(明和6年7月28日)
延岡城・大分城で被害多く、寺社・町屋の破損多数。熊本領内でも被害多く、宇和島で強震。津波あり。暴風雨被害も混在か?
1771年8月29日(明和8年7月19日)
南風見・仲間の二村で8月5~6日頃まで毎日7~8回の地震。仲間村で地陥り、水湧く。局所的群発地震?
1909年8月29日(明治42年)
那覇・首里で家屋全半潰6、死1。その他で全半潰10、死1。

8月31日

1896年8月31日(明治29年)陸羽地震
秋田県の仙北郡・平鹿郡、岩手県の西和賀郡・稗貫郡で被害が大きく、両県で全潰5792、死209。千屋断層・川舟断層を生じた。