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地震年表

365日のうち、260日あまりが「地震の記念日」です。

11

11月1日

878年11月1日(元慶2年9月29日)
相模・武蔵が特にひどく、5~6日震動が止まらなかった。公私の屋舎一つも全きものなく、地陥り往還不通となる。圧死多数。京都で有感。伊勢原断層の活動によるものか?

11月2日

1931年11月2日(昭和6年)
宮崎県で家屋全潰4、死1。鹿児島県で家屋全潰1。室戸で津波85cm。

11月3日

1645年11月3日(正保2年9月15日)
御城廻端々破損。詰門付近以西の石垣と櫓三つ崩壊。以後櫓は再建されなかった。江戸で有感。
1835年11月3日(天保6年9月13日)
日光で石柵倒れ、所々破損。会津・関東・甲斐・信濃・越後・近江で有感。
1841年11月3日(天保12年9月20日)
宇和島城の塀・壁など破損。四国・中国の西部と筑後で有感。
1936年11月3日(昭和11年)宮城県沖地震
宮城・福島両県で非住家全潰3、その他の小被害。小津波があった。

11月4日

1677年11月4日(延宝5年10月9日)延宝の房総沖地震
上旬より地震が多かった。磐城から房総にかけて津波があり、小名浜・中之作・薄磯・四倉・江名・豊間などで死・不明130余、水戸領内で溺死36、房総で溺死246余、奥州岩沼領で死123。陸に近いM6級の地震とする説がある。
1856年11月4日(安政3年10月7日)
江戸で壁の剥落や積瓦の落下があり、傷23。粂川で家屋倒潰15という。
1947年11月4日(昭和22年)
北海道の西岸に津波があり、波高は稚内区内で2m、羽幌付近で0.7m。小被害があった。

11月5日

1900年11月5日(明治33年)
4日より前震があった。御蔵島・三宅島で海岸の崩壊などがあった。神津島で家屋全潰2、半潰3。
1938年11月5日(昭和13年)福島県沖地震
この後年末までにM7前後の地震が多発した。福島県下で死1、住家全潰4、非住家全潰16。小名浜・鮎川などで約1mの津波。
1952年11月5日(昭和27年)
太平洋沿岸に津波、波高は1~3m程度。広範囲で家屋の浸水があり、三陸沿岸では漁業関係の被害があった。震央とMs・Mwは世界の年代表。

11月6日

1433年11月6日(永享5年9月16日)
相模大山仁王の首落ちる。鎌倉で社寺・築地の被害が多かった。当時東京湾に注いでいた利根川の水が逆流、津波か?余震が多かった。
1938年11月6日(昭和13年)福島県沖地震
この後年末までにM7前後の地震が多発した。福島県下で死1、住家全潰4、非住家全潰16。小名浜・鮎川などで約1mの津波。

11月7日

1855年11月7日(安政2年9月28日)
前年の東海地震の最大余震。掛塚・下前野・袋井・掛川辺りがひどく、ほとんど全滅。死者があった。津波があった。
1958年11月7日(昭和33年)択捉島沖地震
震害は少なく、釧路地方で電話線・鉄道などに小被害があった。太平洋岸各地に津波があり、小被害。

11月8日

1725年11月8・9日(享保10年10月4・5日)
9月26日に80回以上の地震を感じた。その後、この両日は揺れが強く諸所で破損が多く、平戸でも破損が多かった。天草・大分で有感。

11月9日

1837年11月9日(天保8年10月12日)
チリ沖のM>8の地震による遠地津波が三陸に襲来。大船渡で田荒れ、塩流失2000俵。今泉で鮎川留破る。

11月10日

1909年11月10日(明治42年)
宮崎市付近で被害が大きく、宮崎・大分・熊本・鹿児島・高知・愛媛・岡山・広島の各県に被害があった。家屋全潰4。大きなやや深発地震で、深さ約150km。

11月11日

1855年11月11日(安政2年10月2日)安政の江戸地震
下町で特に被害が大きかった。地震後30余ヶ所から出火したが、風が静かで焼失面積は2.2km2にとどまった。江戸町方の被害は、潰れ焼失1万4千余軒、死4千余。武家方には死約2600などの被害があり、合わせて死は計1万とも。瓦版が多数発行された。
1918年11月11日(大正7年)大町地震
震害があったのは大町および付近の村で、家屋全潰6、半潰破損2852、非住家全潰16。2回目の方が大きかった。大町を中心に15cmほどの土地の隆起があった。
1957年11月11日(昭和32年)新島地震
新島・式根島で石造家屋に被害(全壊2など)があった。6日頃より群発地震。

11月13日

1731年11月13日(享保16年10月14日)
近江八幡で青屋橋の石垣破損し、刈谷で本城廐前の塀倒れる。
1831年11月13日(天保2年10月10日)
会津若松城内石垣所々崩れ、家中在方潰家多く、所々地割れ。白川・鶴岡・村上・上田・日光・船橋・江戸などで有感。

11月16日

1915年11月16日(大正4年)
下香取郡万才村・長生郡西村・その他で崖崩れがあり、傷5、人家・物置の潰れがあった。群発地震で、12日から地震が続いていた。

11月18日

1802年11月18日(享和2日10月23日)
奈良春日大社・西大寺の石灯籠かなり倒れ、名古屋で本町御門西の土居の松倒れ、高壁崩れる。彦根・京都で小被害。やや深い地震か?

11月19日

1941年11月19日(昭和16年)
大分・宮崎・熊本の各県で被害があり、死2、家屋全壊27。九州東岸・四国西岸に津波があり、波高は最大1m。

11月21日

1707年11月21日(宝永4年10月28日)
佐波郡上徳池村で倒家289軒。死3。傷15。地震昼夜40~50回。徳山でも町家・侍屋敷破損多く、田熊・大返村で山崩れ、倒家。

11月22日

1360年11月22日(正平15年10月5日)
4日に前震、5日にこの地震、6日の六ツ時過ぎに津波が熊野尾鷲から摂津兵庫まで来襲し、人馬牛の死が多かったというも疑わしい。
1685年11月22日(貞享2年10月26日)
この日に5回地震。隠州公御屋敷など少々損じる。日光で有感。
1814年11月22日(文化11年10月11日)
垣壁少し破損。松阪・大阪・豊岡・善通寺・出雲・広島・岡山・琴平・近江・臼杵・佐賀で有感。
2014年11月22日(平成26年)
逆断層型地殻内地震(深さ5km)。糸魚川/静岡構造線断層帯の北部部分で発生したと考えられる。傷46、住家全壊77、半壊136。最大震度6弱(長野県長野市・小谷村・小川村)。

11月23日

880年11月23日(元慶4年10月14日)
社寺・官舎・民家の倒潰・傾斜・破損が多く、余震は10月22日に至るも止まらなかった。本震は京都でも強く感じたというがこの地震とは無関係で、規模ももっと小さかったとする説がある。
1640年11月23日(寛永17年10月10日)
家屋の損潰多く、人畜の死傷も多かった。

11月24日

1866年11月24日(慶応2年10月18日)
銚子市後飯町の浅間社の石の鳥居倒れる。日光・相馬・成田・江戸などで有感。

11月25日

1697年11月25日(元禄10年10月12日)
鎌倉で鶴岡八幡宮の鳥居倒れ、潰家があった。江戸城の石垣崩れる。日光で有感。
1778年11月25日(安永7年10月7日)
尾鷲で石垣が崩れた。京都・大阪・田辺・浅井・長浜で有感。
1794年11月25日(寛政6年11月3日)
鳥取藩上屋敷・幕府書物方の蔵で被害。津軽・日光・甲府・矢祭・花巻などで有感。これも余震の一つか。
1899年11月25日(明治32年)
宮崎・大分で家屋が小破し、土蔵が倒潰した。大分では2回目の方が強く揺れた。

11月26日

1177年11月26日(治承1年10月27日)
東大寺で巨鐘が落ちるなどの被害。京都でも揺れが強かった。
1614年11月26日(慶長19年10月25日)
従来、越後高田の地震とされていたもの。大地震の割に史料が少なく、震源については検討すべきことが多い。京都で家屋・社寺などが倒壊し、死2、傷370という。京都付近の地震とする説がある。
1916年11月26日(大正5年)
神戸・明石・淡路北部で死1、家屋倒潰3など。有馬温泉の泉温1℃上がる。
1930年11月26日(昭和5年)北伊豆地震
2~5月に伊東群発地震。この月11日より前震があり、余震も多かった。死272、住家全潰2165。山崩れ・崖崩れが多く、丹那断層(長さ35km、横ずれ最大2~3m)とそれに直交する姫之湯断層などを生じた。
1953年11月26日(昭和28年)房総沖地震
伊豆諸島で道路亀裂、八丈島で鉄管亀裂など。関東沿岸に小津波、銚子付近で最大2~3m。

11月29日

684年11月29日(天武天皇13年10月14日)天武天皇の南海・東海地震
山崩れ、河湧き、家屋社寺の倒潰、人畜の死傷多し、津波来襲して土佐の船多数沈没。土佐で田苑50余万頃(約12km2)沈下して海となった。南海トラフ沿いの巨大地震と考えられる。