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福島迷い歩き

■日曜日。大雨の京都から苦労して出勤したら大阪は晴れ。ちょっと昼時に時間が空いて、とはいえ芝居や映画を観に行くほどの時間もないので、会社の近所を少し散歩■最初はね、本を買おうと思っていたのです。立川談春さんの「赤めだか」。名著らしいです。僕を知ってる人なら「なんやまだ読んでないの?」っていわれそうな類の本。あまりに未読の本が家に溜まっているので、どうせ読むのは少し先だろうからと楽しみに取っておいたのですが、今朝例によって愛犬と散歩しながら(その途中で降り出した)podcastを聴いていたら、水道橋博士がこの本を絶賛していたのでついに我慢できなくなりました■最近は不精というかほとんどの本を某巨大オンライン書店で買う癖がついてしまい、ほぼ週1ペースで段ボール箱が届いて家族の顰蹙をかっているもので、たまには町の本屋さんで買おうと・・・したのですが、ないのですよ。会社の近くに開いてる本屋さんが 2008092113270000.jpg■福島のガード下の書店が閉まっていたので、聖天通りという駅前から続く古い商店街に入りました。確か小さな本屋さんがあったはず・・・あったあった・・・でも日曜だからか、店をたたまれたのか分かりませんが、シャッターがおりています。で、いつしか本は諦めて福島散歩に予定変更■本は結局ネットで買うことになるわけで、僕らがこんなことしてるから町の本屋さんがどんどんなくなるんですよね・・・(反省)■さて、この「福島聖天通り商店街」には楽しいキャッチフレーズがあります。「売れても占い商店街!!」■大型小売店の進出で昔ながらの商店街が苦境に陥っている、という話をよく耳にしますが、ここ聖天通りは、そんな流れに負けるものかと、占いイベントの開催を町の名物にして頑張っておられるのです。通りに沿ってズラリとこの言葉を染め出したのぼりが立ち並んでちょっとした壮観です。日曜の昼間はご覧のように静かで、確かに生鮮食料品店など、地元に密着した店舗はやはり減っているようではありますが・・・。それと入れ替わるように、なのでしょうか、とにかくこの商店街、素敵な飲食店が多いのです■といっても僕そんなに頻繁に食べ歩く人間ではないので、以下雑誌等の受け売りも含めてご紹介すると・・・お洒落串揚げの草分け的お店、何ヶ月も前に予約で埋まる小さな洋食屋さん、ホルモンが新鮮で超旨い焼肉店、大人気でどんどん拡張していくモツ鍋屋さん、昔から定評ある割烹、大阪の超有名店から独立して早くも予約がとれないカウンターフレンチ、豪快なマグロ料理専門店、こだわりの現代風そば切り屋さん、それ以外にも左右をきょろきょろしながら歩けば、美味しそうなお店が目白押しです 2008092113460000.jpg■あいにくお昼は社員食堂で済ませてしまったので、さらに裏通りに進むと、なんだか不思議な路地に迷い込んでしまいました。戦前のたたずまい、というのは大げさですが、《レトロな店構えに、うねるような筆文字で店名が書かれた看板》、というお店が、四軒、五軒と並んで・・・ン!?・・・ななんと、松島容子さんの「ボンカレー」ホーロー看板です■まさかなあ、いくら古い町並みとはいえ、大阪の真ん中やもんなあ、ツクリだよなあ・・・。それにしても何だか、つげ義春の世界だな。滝田ゆうかな?いずれにしても「ガロ」だよなぁ(分かりますか?)などと考えてました■ん?どうしてそんなダークな連想しちゃうんだろ?えーっ!?・・・気がつくと、昼下がりなのにいつの間にか空は真っ暗。大雨の気配なのです。「もう彼岸だというのになんだよこの天候は!?俺は温暖化とか異常気象とか信じてないかんな!!」などと心の中で叫びつつ、ガロワールドを抜け出してABCホールへと逃げ帰ったのでした■書き終わった今、外は雷雨です■あ、ダークで思い出しましたが昨日やっと観た「DARK KNIGHT」、最高でした(艦長)

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