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2012年8月

七代目、今日初日!

七代目劇団そとばこまち『おりょう』、本日初日です■"おりょう"とは、坂本龍馬の奥さんですね。この作品は、龍馬亡き後その死を受け入れられないおりょうがその真相を探るうち、衝撃の事実に直面する・・・という"時代劇エンターテインメント"です■そとばこまちといえば、ご存知の通り80年代から関西小劇場界の寵児として大活躍、つみつくろう(辰巳琢郎)、上海太郎、はりけーんばんび(川下大洋)、槍魔栗三助(生瀬勝久)など錚錚たるスターを生み出しました。現在はすっかり若返り、「七代目」として元気に活動しています■本拠地は「大阪の下北沢」(?)十三で、ここで約100㎡のアトリエ空間を運営、様々なイベントをプロデュースしたり、外部にレンタルしたり、なんと女性団員でアイドルユニット"STB138(じゅうそうえいと)"を結成したり。さらに劇場での公演のみならず、消費者被害防止や司法修習生支援のための啓発劇を上演するなど、社会にリンクし自立していくため多角的な活動をしています■今回は、先輩の中西邦子さん、そして大先輩の川下大洋さんなどをゲストに迎え、満を持して初ABCホールです(いやーABCホールにそとばこまちかー・・・と、ここで艦長ちょっとだけ個人的感慨に耽っておきます)■ただ、素晴らしいことなんですが前売チケットは全ステージ完売とのこと。各回、キャンセルが出た分だけわずかの当日券が発売されるそうです。どうしても観たい方は、イチかバチか1時間前までにABCホールへ!あ、日替わりゲストも豪華です!

七代目劇団そとばこまち記念公演第二弾 『おりょう』  作/演出・坂田大地

おりょう.jpg8月31日(金)      19:00

9月 1日(土) 15:00 19:00

    2日(日) 15:00

※当日券はキャンセルが出た場合のみ、開演1時間前から販売。初日(金)は数枚出ます。

明日からニコルソンズ

■劇場公開時に観たのですが、先日ブルーレイ・ディスクがレンタルされていたのを見つけ迷わず借りて帰った映画が、『宇宙人ポール』です。家で2度も観直してしまいました■おたく文化やUFO関連の名所に憧れてアメリカにやってきた英国人男性2人と、ちょっと下品なエイリアンが偶然出会う。そして西部を旅しつつ様々な出来事に巻き込まれて・・・という痛快ロード・ムービーです。全編に溢れているのが、『E.T』『未知との遭遇』などのスピルバーグ作品を始めとした、様々な映画の引用やパロディ。しかしそんなことを全然知らなくても楽しめる!・・・一見全くタイプは異なりますが、話題の邦画『桐島、部活やめるってよ』同様、僕のような冴えない文化部系男子に活力を与えてくれる作品でした。未見の方は是非!■さて、エイリアンといえば

■ABCホール初登場、劇団ニコルソンズの『グッバイ・エイリアン』本日仕込み2日目、明日初日です!天才物理学者と詐欺師の2人が仕組んだUFO目撃にまつわる嘘が、とうとう政府やNASAを巻き込む大事件に発展していくという、"昭和人情エイリアン喜劇"。出演は、片桐仁、火野蜂三、赤星まき他、土佐和成(ヨーロッパ企画)、原敏一(劇団赤鬼)、下村和寿(〃)と関西の役者陣も参加しています。千秋楽以外は当日券あり、とのこと。今話題の劇団です。是非是非!!(艦長)

ニコルソンズ第3回本公演 『グッバイ・エイリアン~スケベ心が宇宙を変える?~ 

作/演出:木下半太

 

グッバイ・エイリアン.jpg8月24日(金)     19:00

  25日(土) 15:00 19:00      

  26日(日) 14:00 (sold out)

※当日券は開演1時間前より発売

本日

本日の催しは『ワタナベエンターテインメントLIVE SPECIAL2012』です(事情によりイベントスケジュールに載っていませんでした、すみません)。ネプチューン、アンガールズ、ロッチ、我が家、イモトアヤコ・・・というゴールデン・アワーのテレビを見ているかのような豪華メンバーの中に、あのPatchが出演しています。そう、Patchとは、この春のオーディションを経て結成された、関西発の若手俳優による劇団プロジェクト。ぴっちぴちのイケメン男子15人の集団です。既にABCの深夜テレビ番組『イケメン食堂』や『おはよう朝日 土曜日です』などに一部メンバーが出演中。既報の通り、10月にこのABCホールで旗揚げ公演『OLIVER BOYS』が上演されます。ようやくチラシが完成したとのことなので、まもなくイベント情報ページにアップしますね。

アップしました!

【チラシ挟みこみ情報】

まだまだ酷暑大阪です。ABCホール前のウッドデッキは焼けそうです。

暑い8月ですが、まだまだ公演が続きます。

 

8月24日(金)~26日(日)

劇団ニコルソンズ「グッバイ・エイリアン」

8月31日(金)~9月2日(日)

劇団そとばこまち「おりょう」

 

どちらもABCホール初登場となります!

劇団ニコルソンズさんは一般折込はございません、ご了承くださいませ。

劇団そとばこまちさんは下記となっております。

8月30日(木)17:00~1100部

※1種類につき1名要員

※後ばさみはございません。

ご希望の方は上記日時に直接ABCホールロビーへお越しくださいませ。

残暑厳しいですが、熱中症にはご注意の上ABCホールへお越しください!(乗組員N)

あす、しょにち

劇団ひまわり『スーホの白い馬』明日初日です。白馬と少年の、美しく悲しい物語です。元宝塚トップスターの日向薫さん、ABCホールでもお馴染みの田渕法明さんを始めとする大人の役者陣、そしてたくさんの子供たちが一緒になって、二幕の音楽劇を作り上げます。ご期待ください。■この『スーホの白い馬』、お話の内容はともかく、多くの日本人が題名くらいは聞き覚えがあるのではないでしょうか?もともとはモンゴルの民話です。1960年代に児童文学の翻訳家・大塚勇三さんの文、赤羽末吉さんの絵による絵本が出版され、大評判になりました。まもなく教科書にも載りました■我が家にも、子供たちのために買ったこの絵本、確かにありましたね。きっと読み聞かせなどもしたことがあるのだと思います。でもお話は全く覚えていませんでした。たいてい夜アルコールが入った状態で読んでやり、最後のページをパタリと閉じた後、その続きをアドリブで出鱈目に語ったりしていたからなあ・・・あれが良くなかったかもしれない■さて、この作品を日本で一躍有名にした大塚勇三さんという方、若い頃から世界中の無数の児童文学を翻訳してこられたのですが、その作品リストを眺めていたら、僕は、スウェーデンの作家・リンドグレーンの本で子どもの頃いっぱいお世話になっていることがわかりました。『長靴下のピッピ』、『やかまし村の子どもたち』などです。特に、豊かな自然の中で暮らす子どもたちの姿が生き生き描かれた『やかまし村』シリーズが、僕は小学校時代大好きでした。日本の下町とはあまりに違う、北欧の四季の移ろいや不思議な習俗。おかげで、こんな情操豊かな中年に育ちました■でですね、今ネット事典などでこの駄文作りの下調べをしていて、感じたことがあるのです。大塚勇三さんは1921年のお生まれで91歳。今でも元気でご活躍のようです。アストリッド・リンドグレーンは10年前、94歳で生涯の幕を閉じました。また日本の児童文学の第一人者・石井桃子さんは4年前、101歳の天寿を全うされています。そして、文学者ではありませんが、『アンパンマン』でお馴染みの漫画家・やなせたかしさんは現在93歳で現役バリバリです。つまりですね、サンプルがごくわずかで暴論であるのは承知の上ですが、『子どもたちの心を豊かに育む素敵な物語を紡ぎ出す人々は、神様からそのご褒美として長寿を与えられる』、のではないかと思うのです。まさかね。でもね、あってもいいと思いませんかそういうの(艦長)

 劇団ひまわり ミュージカル『スーホの白い馬』 

 脚本:笹部 博司  音楽:サキタ ハヂメ   演出:あしだ深雪

スーホ.jpg 

7月 10日(金)  15:00    19:00

   11日(土)  13:00    17:00

   12日(日)  13:00    17:00

   13日(月)  12:00     16:00

   ※当日券は開演1時間前より発売

より遅く!

■あまりに世の中がオリンピックオリンピックと五月蠅いので、へそ曲がりな僕は辛気臭い演劇のビデオなどを観ております■昨夜は、劇場で見逃してしまった第三舞台の封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』(2011)。今日は、事務所でお留守番をする合間に、転形劇場『小町風伝』を観ました■ご存知ですか?5年前に亡くなった劇作家・演出家の太田省吾さんの代表作で、1978年に岸田國士戯曲賞を受賞、国際的にも高い評価を得た作品です。古びたアパートの一室に暮らす老婆の生活と、彼女が見た夢とも幻ともつかぬ情景を、能舞台の上で描く、という前衛劇なのですが・・・この作品、ハッキリ云って、辛気臭いにも程があるのです。実は、僕は1977年の初演時に京都の河村能舞台で観ています。どの程度予備知識を仕入れてから観たのかは記憶にないのですが、それはもうビックリしました■まず主役、と云うか劇全体の視線の中心である"老婆"が全編を通じて一言も言葉を発しません。彼女の眼前に現れる他の人物たちが、何やら不条理なお喋りをするのみです■そして最大の驚愕ポイントは何といっても劇の冒頭。役者の登場口から本舞台をつなぐ、長さ10メートルほどの橋懸り(渡り廊下)を伝って、老婆が極度にゆっくり登場する場面です。彼女の身体は、上半身どころか、両足も全く動いていないように見えます。しかし、ほんのわずかずつですが前進しているのは間違いない。よく見ると、足の指だけがモゾモゾ動いています。イモムシのように、指で床をたぐり寄せるようにして前に進んでいるのです。こうして本舞台にたどりつくまでの所要時間が、実に40分!観客にとっては時計の長針をじっと眺めているような時間です。この間、能楽堂内に生まれる音は、わずかな床板のきしみや衣ずれ、そして観客の咳払いなどのノイズだけ。さらに驚くべきは、この部分の戯曲の描写です。この歩行の間中ずっと老婆が心の中で問わず語りに語り続ける思い出話が、饒舌に、びっしりと書き込まれているのです。つまり、彼女は喋っていないけれど喋っている(戯曲が今手元にないので、少々間違っていたらすみません)■僕が今日再見したのは1984年に上演された時の映像で、2008年にNHK-BS2の『昭和演劇大全集』という枠で再度放映された時に録画したものです。実は、この40分の登場シーンはほとんどカットされています(初回放送時は不明)。これはまあ、いかにBSとはいえ仕方ないかもしれません。放送事故だと思われるかもしれない。その代わり、本編の前に、歌舞伎批評家で現代演劇にも造詣が深い渡辺保さんによる鮮やかな解説がついています。劇作家・女優の高泉淳子さんとの対談形式によるこの名解説によって、日本の現代演劇史におけるこの作品の意義、そして独自の魅力が実によく理解できるのです。唐十郎、つかこうへいはじめ、マシンガンのように素早く大量の台詞繰り出される舞台が演劇界を席巻していた70年代。その嵐の中で、"沈黙"を武器に、言葉の権力を完璧に奪い相対化して見せた『小町風伝』。いやー素晴らしかった!■・・・とても残念なのは、こうした貴重なアーカイブ映像の発掘にせよ最新作品の紹介にせよ、NHKで日本の現代演劇が見られる機会が、昨年のBSチャンネル統合以来激減してしまったことです■『出来るだけ身体を動かさず出来るだけゆっくり10m歩く』という競技があれば、間違いなく老婆役の女優・佐藤和代さんは金メダルなのになあ(艦長)

明日から

7月最後は山里亮太さんのソロイベント。その負のオーラを払拭するために、というわけではないのですが(ごめんなさい)、8月最初の催しに向けて、ABCホールには今イケメン男優&美人女優が大挙集結しています。『イケメン金融工学』、ただ今仕込真っ最中で明日初日です。"史上初!金融工学の世界を舞台化"とのことなんですが、果たしてどんな作品なのでしょうか!?興味津々です。

 『イケメン金融工学』  作/演出・成瀬活雄

イケメン.jpg8月 4日(土)   13:00  17:00

    5日(日)   12:00  16:00

 

※当日券は各回開演1時間前より発売。 「ブログ(またはTwitter)を見た」と言えば、前売価格で購入できるそうです。

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