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国技

■『漫才が国技になる日』。・・・放送作家で長らくM1のスタッフでもある、倉本美津留さんの今日のつぶやきにあった言葉です■そう、今日はM1グランプリ2010準決勝の日。今年はシステムが変わって、従来東京・大阪で二日間にわたって開催されてきた準決勝が、東京の両国国技館で一斉に行われているのです。うー、行きたい。行ったら行ったで、胃が痛くなるほど緊張するんでしょうが■しかし漫才が本当に国技みたいになって、都道府県対抗の大会が開かれたらどうなるでしょう?やはり大阪勢が強いでしょうか?まあ層は厚い。しかし連覇へのプレッシャーから、隣接する兵庫県尼崎市から大物新人を引き抜き住民票を移して問題になったりして。尼はダウンタウンの生地ですから、レベルの高さは定評のあるところ。ブラマヨ、チュートとM1連覇の実績があり、島田紳助を生んだ京都も強そう■・・・とまあ当初は関西勢と東京の争いでしょうが、何年かすれば東北や九州から天才コンビが出現しないとも限りません。U字工事の栃木弁や千鳥の岡山弁は聞いているだけで楽しい■関西の芸人さんがテレビバラエティ界を席巻しているおかげで、元々のスタンダードであった『標準語≒東京言葉』に加えて、『テレビ用関西弁』(普通の関西人は『ほんまでっか?』なんて云わないし)のふたつが今の放送の言葉を支配しているわけですが、どうもつまらない。今のテレビの閉塞感の原因がこの二極化にあるとは思いませんが、僕個人の加齢のせいからか、ひな壇からのお決まりの突っ込みに時として苦痛を感じるようにもなってきました。本格的なズーズー弁や琉球言葉の漫才が出てこないかなあ■漫才は誰にとっても恐らく絶対にmother tongueでしか出来ない。それほど繊細な言葉の芸術だと思うのです。それに、ネタ作りって実に論理的な思考を要する作業だし、観察力や想像力を育む場にもなる。全国の学校で、土地土地の言葉による漫才教育のムーブメントが起きたりしないかしら。まあ役所主体でやるとロクでもないことになるとは思いますが、少なくとも小学生に英語を習わせるよりはいいんじゃないかなあ。その時こそ、本当に漫才が知的国技になる日であるような気がします■でも全国高校生漫才選手権をやったら、やっぱり『高校生クイズ』さながら、開成・灘の東西の雄に九州のラ・サールが絡んでくる、みたいなことになるんだろうか?■それはそれで面白いですけどね(艦長)

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2010年12月08日水曜日
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