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2013年4月22日

火曜19時、追加公演あるよ!

■『ゴドーは待たれながら』、先ほど大阪3ステ目の幕が開きました。2幕で休憩込み計120分の作品。小劇場の一人芝居で二幕ものというのは珍しいと思うのですが、元ネタである『ゴドーを待ちながら』が二幕であることに倣ったのだと思われます■しかし実際問題、幕間休憩は役者のためにも必要なのでしょう。たった一人の出演者である大倉孝二さんの運動量は半端なものではありません。『ゴドーを待ちながら』というと、前にも書きましたがウラジーミルとエストラゴンという2人の男がうだうだとお喋りしながら謎の人物(?)"ゴドー"をただ待っているというお芝居。演出にもよるにせよ役者の運動量はさほどではない、という印象があったのですが、少なくともこのケラリーノ・サンドロヴィッチ演出による『待たれながら』の"ゴドー"はよく動く。大倉さんは、舞台を縦横に動き回りつつ、ヴォードヴィリアンの如き切れ味のよい身のこなしでゴドーを演じます。ウラジーミルとエストラゴンが、そして世界中の演劇ファンが待ち焦がれたゴドーの苦悩を。客席には終始笑い声が絶えないのですが、演じる側にとっては肉体だけでなく精神にもきつい舞台だそうです。文字通り全人類の苦しみを背負っているようにもみえるわけで、追い込まれるのも仕方がないかもしれません■さて、実は昨夜予定されていた、いとう、KERA、大倉のお三方によるアフタートークに、サプライズな4人目が登壇しました。20年前にこの『ゴドーは待たれながら』をいとうせいこうさんの作・演出で初めて演じた、きたろうさんです。ご自身が属するシティボーイズのライブの大阪公演千秋楽がちょうど昨日のマチネで跳ねて、共演されていたいとうさんと一緒に夜ABCホールに本作を鑑賞に来られたのです(シティボーイズミックス、僕も拝見しましたが、素晴らしくトンガった舞台でした。熟年俳優による不条理爆笑コントライブ。あんな六十代になりたい!)■自分が20年前に青山の小さな会場で3日間だけ演じて以来一度も上演されていなかった幻の作品を、つまり初めてご覧になったわけですが、きたろうさん、大倉ゴドーを大絶賛されていました。自分の戯曲を上手く刈り込んでくれた、とこれまたKERAさんを絶賛のいとうさんと共に、この作品を海外に持っていく話で大盛り上がり。なるほど、大倉さんの素晴らしい長身痩躯と無国籍?な風貌もゴドーにはぴったりです。海外の演劇ファンもこの作品には驚くかもしれません■千秋楽の明日・火曜日は、追加公演が出来たことを知らない方もおられるのか、当日券がそれなりに出ます。大阪ではラストチャンスです。発売開始は18時!開演は19時!

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