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2014年8月13日

明日初日!

零式l.jpgブルーシャトルプロデュース『零式』、今日小屋入り、明日初日を迎えます■『ゼロ』、『ゼロ・ファイター』、『八月のオリオン』に続いて、ゼロ・シリーズもはや4作目、なのかな。今回は終戦の日、8月15日を含む日程で登場です■さて、今や日本でいちばん本が売れる作家として有名な、『永遠の0』の作者・百田尚樹さん。十数年前までは僕も仕事でご一緒していたのですが、最近ある取材でこんなことを話されていました。自分は無論戦後生まれだけれど、幼い頃、町には傷痍軍人が溢れ、建物に銃弾の跡が残り、親たちの世代が集まれば必ず戦争の思い出話になった・・・。僕も百田さんとは同世代なので全く同じ体験をしています。今年で日本は終戦後69年を迎えるわけですが、今や太平洋戦争を自らの体験として記憶している人は既に70代半ばより上の人たちだけ、どんどん少なくなっています。少なくとも社会の中枢を担っている人たちはほぼ全員戦後世代になっているんですね、うーむ■もうひとつ、『戦争と時間』という問題で僕がいつもすごいなあと感じるのは、ライト兄弟が初めて飛行に成功したのが1903年。それからわずか10年と少し、1914年に始まった第一次世界大戦の時には、飛行機は既に立派に実用的な兵器だったという事実です。勝利と繁栄のために、誕生したばかりの道具を瞬く間に高度に進化させてしまった人間の欲望の強さ!驚くしかありません・・・■視点を変えれば、『自由に空を飛ぶ』という人類の太古からの夢は、実現するや否や、『空を飛んで"敵"の頭上から爆弾を落とす』という悲しい行為にすり替えられてしまったのです。ああ■しかしそれにしても、零式艦上戦闘機は美しい。本物はもちろん見たことがありませんが、子供の頃はよく僕もプラモデルを作りました。零戦の設計者・堀越二郎を描いた宮崎駿監督の映画『風立ちぬ』にもそんな思いが込められていると感じましたが、戦争のための機械は、それが美しければ美しいほど、戦争の悲しみを強く訴えかけるような気がするのです■日本が誇る名機零戦に搭乗して明日なき戦いに挑む若者たちを描いた『零式』、いつものように、舞台は完全に裸の状態。俳優の肉体のみで、人を、飛行機を、空中戦を描写します。千秋楽には恒例の『ディレクターズ・カット版』も搭乗、もとい登場、お見逃しなく!(艦長)

ブルーシャトルプロデュース『零式』

8月14日(木)       19:00

   15日(金)       19:00

   16日(土)  13:00  17:00

   17日(日) 12:00 16:00(ディレクターズ・カット)

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