スタッフブログ

ヨーロッパ企画、あす初日

■ヨーロッパ企画、今朝小屋入り。第35回公演『来てけつかるべき新世界』あす大阪初日です■このタイトルは、「失われた世界」、「メトロポリス」、と並ぶ手塚治虫先生の初期のSF三部作のひとつ、「来るべき世界」の浪花のオッサン弁ヴァージョンですね■ここ3年の公演をとっても、≪再三の建て増しで迷路と化したお城≫、≪パズルを解かないと上の階に進めない摩天楼≫、≪異星人の観光名所となっている文房具だらけの机の上≫・・・と、ヨーロッパ企画の作品は、毎回全く毛色の異なる、けれどいつも素っ頓狂で愉快な世界設定で観客を楽しませてくれています■そして今回はと云うと・・・≪近未来の大阪・新世界≫。普通といえば普通です。だからかえってとても新鮮なんです。舞台上には通天閣からほど近い大阪の下町の風景が広がっています。奇しくも、ちょうど1か月前に当ホールで上演されたスクエア『芸人コンティニュー』の舞台も、新世界界隈の商店街でした。そしてセットの中心はどちらも、串かつが売りの安居酒屋だったりします■しかし、繰り広げられるお芝居は両劇団の個性そのままに全く違う、というのが面白いところです。スクエアは売れない芸人たちの悲喜こもごもを描いたペーソス溢れるコメディ。ヨーロッパ企画は、町の人々と先端科学のせめぎ合い。ドローン、AI、VR・・・等々がオッサンたちの穏やかな日常に侵入してくることによって起こる混乱を、ドタバタ群像劇に仕立てています■新しい試みとして、これまでのようにひとつの長いストーリーを語るのではなく、短い5つのエピソードが連なった、1話完結型の連続ドラマといった形式を採用しています。そしてこれも恐らく初めてだと思うのですが、東京在住のエグゼクティブという設定の1人を除き、出演者全員が大阪弁で台詞を話します。大阪が舞台ですから当たり前と云えば当たり前のことなんですが、これまでずっと標準語による実にナチュラルな会話劇を得意としてきたこの劇団ですから、それすら新しく感じられます■最近のテレビ界での多彩な活動を見ても、今回の作品を見ても、ヨーロッパ企画はいろんな意味で新しいフェーズに突入した感があります。関西を代表する人気劇団の近未来コメディ、是非(艦長)

ヨーロッパ企画第35回公演『来てけつかるべき新世界』 作・演出 上田誠
europe新世界.jpg10月5日(水)         19:00☆
    6日(木)14:00☆  19:00☆
    7日(金)         19:00☆
    8日(土)13:00    18:00☆
    9日(日)13:00
   10日(祝)13:00    18:00☆
    11日(火)         19:00
 
☆アフターイベントあり

各ページに記載している内容は、掲載時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。
バックナンバー
前の月 2016年10月 次の月
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31