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2008年8月25日

○○をありがとう

■オリンピック、終わりましたね■スポーツの話題で次にこれだけ国中(世界中?)が盛り上がれるのはあと4年待たなきゃいけないわけで、ちょっとさびしい気もしますが...。私、なんだかちょっと気になる風潮があります■日本人選手の活躍について、街頭インタビューなんかで一般の人がよく言う言葉。

「感動をありがとう」そして、「勇気をもらいました」

■よく聞きますよねー!...このフレーズ、主にテレビが広げた言葉だと思うので、放送局に働く人間としては少々複雑なものがありますが、既にとても陳腐な表現(ごめんなさい)になってしまっていると思います。前の前のオリンピックあたりからじゃないですかね、これらの言葉がテレビ発信で巷に溢れるようになったのは■...スポーツでも芸術でも何でもいいんだけど、それに触れて心を動かされた貴重な体験を、受け売りのフレーズで表現してしまうことってちょっとさびしいというか残念じゃないですか■いや、あくまで責任はメディアの側にあります。それにしても、です。いったい何にどう心を動かされたのか?を自分の言葉で自分の心にしっかり定着させる作業、というか心構えが、芸術とかスポーツを鑑賞するときにはあってもいいんじゃないだろうか?出来れば、感動した時には、「感動」という言葉を使わずにそれを伝えたい■そしてもうひとつ、日本選手の勝った負けたもいいけれど、むしろ、世界のどこの国の人でもいい、類まれな身体能力を持った人たちが走り、泳ぎ、投げ、闘い、跳ぶ...その美しい姿を連日目の当たりに出来ることこそ、われわれ一般人にとってのオリンピックの喜びではないかと思うのですが...■テレビを通じてしか体験できない世界的な大行事なだけに、テレビの仕事に携わる人間の表現に対する配慮とか工夫とか、もっともっと考えていかなければいけないと感じるのでした(艦長)

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