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2012年3月23日

キミとボク

■ニューアルバムの発売がらみだと思うのですが、最近各メディアで毎日のように、クレイジーケンバンドの横山剣さんを目にします。いかにも酸いも甘いも噛み分けたナイスミドルって感じですが、自分があの方より4つも年上だという事実に愕然としてしまう今日この頃です。・・・ま、どうでもいいですけど。ぐす■このあいだ『浅草芸人 ~エノケン、ロッパ、欽ちゃん、たけし、浅草演芸150年史~という新書を読んでいたのですが、あ、なるほど!と驚いたことがあります。第二次大戦前の東京の興行界で覇を競っていたのは、松竹、東宝、吉本という3つの会社。この3つの興行団体を中心に、新しい演し物の開発競争やタレントの引き抜きなどの戦いが繰り広げられていました。で、です。現代日本のエンターテインメント業界でも中心的な存在であるこの3社、なんとルーツは全部関西なんですね。白井松次郎と大谷竹次郎の松竹。小林一三の東宝。吉本せいと林正之助の吉本興業。うーん、地盤沈下とか嘆いてばかりいないで、頑張んなきゃダメだな関西■さてご存知の方も多いと思いますが、吉本興業は今年4月1日、創業100周年を迎えます。その記念企画のひとつとして、吉本の総本山・なんばグランド花月で、『吉本百年物語』という月替わりの作品が上演されるそうです。豪華キャストによる12本のお芝居で、吉本が歩んで来た100年を振り返るという壮大な企画。5月には、近代漫才の元祖、横山エンタツ・花菱アチャコのコンビを、板尾創路と中川家・礼二のご両人が演じるとか■実はエンタツ・アチャコがコンビを組んでいた期間はごく短く、もちろんテレビもない時代ですから、ちゃんとした形の漫才の舞台映像は残されていません。しかし、コンビ解消後も二人での映画出演は数多く、その中で、《登場人物の滑稽な掛け合い》としての漫才を繰り広げた映像は残されています。僕も見たことがあるのですが、鷹揚で温かい感じのアチャコさんに対し、エンタツさんは、動きもしゃべりも『これぞコメディアン!』な、何とも軽妙な芸風です。そのエンタツさんを、あの板尾さんがどう演じるのか!?興味あるなあ・・・■余談ですが、昔の日本のプログラム・ピクチャーには、ストーリーと関係なく、人気お笑い芸人がかなり唐突に本芸を披露する、みたいなシーンがよくあったようですね。当然作品の一貫性とか完成度は下がってしまうわけですが、大衆娯楽の王様としての観客サービスなのだと思います。尺を稼ぐ、という意味合いもあったのかもしれません。いずれにせよ、今となっては貴重な映像資料です。

■さて、『少年ハリウッド』上演チームの皆さん、昨日小屋入りされ、明日、明後日と4ステの上演です。かっこいい男の子がいっぱい。前売チケットは全ステージ完売していますが各回若干の当日券が出る模様。夢をあきらめない男の疾走の物語、です(艦長)

 『少年ハリウッド~僕らのオレンジにまた逢いたい~

少年ハリウッド.jpg3月24日(土)   15:00   19:00

    25日(日)  13:00   17:00      

※当日券若干枚は開演1時間前から発売

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