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前田耕陽さんと。

■なんとなくご無沙汰しております。ABCホールは今週はちょっとゆっくりしておりまして、日曜に、中之島春の文化祭で毎年お世話になっているダイナマイトしゃかりきサ~カスさんのライブがあるのみ。しかしまあみんなやることは一杯あるんだなー■さて、水曜の朝はいつもどおり「浦川泰幸の劇場に行こう!」の録音でした。今日は、来週の土曜から当ホールで公演されるTeam54プロデュース『のらん』のご紹介で、ゲストとして、Team54の主宰、ご存知前田耕陽さんにお越しいただきました■云わずと知れた、元ジャニーズ事務所のスーパーアイドル。しかしABCとのご縁も深く、長年当局の名物番組だったドラマ『部長刑事』シリーズの『新・部長刑事アーバンポリス24』に、若手刑事役として数年間出演されています。大阪暮らしも長くて、奥様は上方女流漫才の星・海原ともこさんですから、今やすっかり関西人といってよいのではないでしょうか■その前田さん、近年は中川浩三、副島新五(soezimax)という同年代の関西俳優とユニットを組んで、演劇活動を活発に展開中。春の文化祭にも去年・今年と連続出場していただいているのですが、本公演としてはABCホール初登場です。演目は『のらん』。聞けば、江戸末期・天保年間の大事件、『大塩平八郎の乱』(1837)の最後の3文字を取って『のらん』なのだとか■今日お会いするに当たって、日本史の教科書に登場した記憶がある程度だった大塩平八郎について簡単に調べてみたんですが、とんでもない人です。すごいインテリで、人格は限りなく高潔だが、全く計画性がないというか、想像力が欠如しているというか。天保の大飢饉以来苦しみ続けている大坂の庶民を救うために権力に反旗を翻すわけですが、もうやり方が無茶苦茶で、大坂の町を焼け野原にしてしまった。あげくに反乱はわずか一日で鎮圧され、自分は息子と刺し違えて自害。しかしこの事件をきっかけに、幕府の現体制は腐りきってもうアカンという空気が生まれ、時代は幕末へと向かっていくわけですね■ピュア過ぎて、現実社会では適応力がなくてダメダメなんだけど、だからこそ絶対憎めない。そんな男だったのでしょうか、平八郎という男。耕陽さん、この大塩平八郎について知れば知るほど惚れ込んでしまったようです■楽しみ!(かんちょう)  

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写真左から、岩崎真吾(劇団Patch)、浦川アナウンサー、前田耕陽さん、筆者、杞山星璃(劇団Patch)、中山義紘(劇団Patch)

 

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