授業風景

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明石市立中崎小学校

2013年1月11日

授業風景27

報道カメラマンの仕事とは?

授業対象5年生(44名)

今回の出前授業は明石市立中崎小学校です。教室の窓からは、明石海峡大橋と淡路島、そして行きかうたくさんの船が見えます。先生のお話では、海の色は季節によって変わるそうで、その変化を子どもたちと一緒に楽しむことができる、まるで教室が大きな船のデッキのような学校です。さて、今回の出前授業は報道カメラマンが講師です。「報道カメラマン」とはどんな仕事なのでしょう?

「報道カメラマンの仕事を知ろう」

報道カメラマンはスタジオでニュースやバラエティなどを撮影するのではなく、事件や事故などの現場に行って取材することが仕事です。具体的には、現実に起きている事件、事故の重大さを伝えたり、たのしいイベント、美しい景色など実際にその場に行かないと見られない感動をテレビの映像を通じて伝えることです。また、より分かりやすく現場の様子を伝えるためにヘリコプターに乗ったり、海にもぐったりして撮影することもあります。しかし、ときには命が脅かされるような危険な場面にあうことも。教室では今回の講師が取材したニュース映像を上映しました。それは、タヒチで民衆が暴動を起こし、それに対して、警察隊が催涙弾を発砲する様子を撮影したものです。その映像を見た児童たちからも「きゃー」との声があがりました。講師は「こんな危険なところでも撮影するのは、その現場を直接見ることができない人たちに現実に世界で起きていることを画面を通じて伝え、肌で感じてもらいたいから。」と話します。一般の人が入ることができない事件現場に報道カメラマンが入って撮影するのも「人々にその事件の重要性を伝える責任があるからこそ」という気持ちで仕事をしているそうです。


「カメラって重い!」

写真みんなにカメラマンの仕事や使っているカメラのことをより分かってもらうために、カメラマンの仕事やカメラにちなんだ○×クイズをしました。カメラの重さや値段、そして講師が小学生のころになりたかった仕事などが問題です。そして全問正解して最後まで残った子どもにはカメラを担いで実際にファインダーを覗いてもらいました。小学生カメラマンが撮影している映像を教室のテレビモニターに映し出すと、他のクラスメイトが「こっち撮って〜」「次はこっち!」と大盛り上がり!撮影した児童たちはカメラがとても重いことと、と映し出される映像はカラーですが、ファインダーの映像が白黒であることに驚いていました。

授業の終わりのあいさつでは、児童の代表が「ニュースでは、早さや分かりやすさが大切だと分かった」や「アナウンサーはニュース原稿を暗記していると思ったけどそうではないということが分かりました」など授業の感想を私たちに伝えてくれたのがうれしかったです。
今回の講師は出前授業を担当して、「カメラに触れる児童たちの目は、新鮮な驚きに満ちていました。『見たい』『触れたい』との積極的な好奇心は、私の小学生時代より旺盛に感じました。皆の将来の選択肢に、報道・放送業が加わる契機になったとすれば、こんな幸せなことはありません。児童たちの期待を裏切らない、魅力のある現場を維持していきたいと感じました。」と話しています。


みんなの感想
出前授業で心に残っていることや学んだことを書いて送ってくれました。
一部を掲載したいと思います。
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