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2014年7月 8日

コント

■『大田王2014ジゴワット』、連日熱く面白いお稽古が続いております。本格的なシチュエーション短編劇あり、ナンセンスあり、音楽ネタあり、大喜利的なアドリブネタあり、実にくだらないコーナーあり・・・新作をメインに、過去公演(17年前と15年前)の懐かしの傑作を織り交ぜつつ、現在のところ全部で20近い『ネタ』を上演することになりそうです■稽古場にいると、後藤ひろひと、土田英生、川下大洋、石原正一・・・豪華な作家陣が書き下ろしたコントの初読みを目撃することができてめちゃくちゃ幸せです。役者陣も、さすが初見から超面白い!がっちりチューンアップして、本番でお披露目しますので、絶対見逃してはなりません■

・・・というわけで、僕はコント大好き人間なのですが、テレビの世界ではコントは今受難の時期を迎えているよう。数年前・・・ピークは2007-8年頃でしょうか、テレビにはプライム帯、深夜帯を問わず、『ネタ番組』が溢れていました。持ち時間1組4~5分から短いのは1分まで、芸人さん達が爆笑ネタを競い、軒並み高視聴率を獲得していました。しかし、今やネタブームは完全に終わりました。最近では、下積みの長かった芸人さんがようやく大型のコンテストに優勝しても、アルバイトを辞められない時代になっていると聞きます■実は現在、テレビにおけるコントというジャンルではNHKが孤軍奮闘しています。レギュラーで、「コント」という言葉がタイトルに入った番組が僕の知る限りで3つ。三宅裕司さんが座長を務める公開コント、選抜された7人の若手芸人によるスタジオコント、そして内村光良さんをリーダーとする一座のコント番組・・・。本当に頑張っている。少し前、これらを名指しで「わざわざNHKで作らなくてもいい番組」みたいに批判した議員さんがいましたが、何をかいわんや、これらはNHKでしか作れないのです。セットに何百万円もかけ、何時間も稽古して、出来上がる作品はたった数分・・・。ロケ、ゲーム、クイズ、トークなどで作る番組に比べて、コント番組はとてつもなくコストパフォーマンスが悪い。お金の面を含めいろんな状況が日々シビアになっているテレビ界において、コント番組は立派な"絶滅危惧種"です■日々の視聴率にきっと民間放送ほどはシビアじゃないNHKだからこそ守っていかなければならない。いや是非守って下さい、お願いします。

8人.jpg■翻ってわが『大田王2014ジゴワット』■演劇は元々コストパフォーマンスが最悪の世界なわけで、稽古は大変ですがスタッフ・キャストみんな慣れっこ。川下・三上・後藤・楠見・土田・腹筋・久保田・石原の8人に、今夜、映像出演の木下政治さんも合流!あるときは絶妙の間で台詞を合わせ、ある時はキレキレのダンスで腰を振り、闘いつつ楽しみつつ完成形がおぼろげに姿を現してきた感じです。めっちゃ面白いよー!ご期待下さい!(や)

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