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「イシノマキにいた時間」、まもなく!

■『中之島春の文化祭2015』の総括もやらなければならない、精算もやらなければならない、のですがその前に一つご紹介しておきたい作品があります。ちなみに文化祭の精算って、ちょっと計算していただければ分かるように、金額的には実に可愛い。収入も支出も、そこらへんのIT企業家みたいな方が六本木だか北新地だかで一晩に使う遊興費にも満たないようなものなんですけどね。それでも作業は結構大変なのであります・・・。

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■さて。写真は、先だっての、ABCラジオ「ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です」生放送終了直後のもの。三代澤、桂両アナウンサーに挟まれているのは、俳優でお笑い芸人で演出家の、福島カツシゲさんです。福島さんが作・演出・主演を務める、『復興支演舞台 イシノマキにいた時間』という劇が、今週末、ABCホールで上演されるのです。東日本大震災の被災地でボランティア活動に携わる男たちのリアルな姿を、コミカルに、感動的に描いた作品です■大阪出身で、東京で中堅の俳優として活動をしていた福島さんがどうしてこの作品を作ることになったのか、その経緯を知ろうと私、先日福島さんのブログを数年前に遡って読み始めたのですが・・・完全にその克明な日記の虜になってしまいました■震災発生後約2か月経った2011年のGW明け。ちょうど今頃です。福島さんは小さなバイクを借り、東北にボランティア活動に向かいます。最初はほんの数日間のつもりでした。しかし・・・石巻の高台に立って町の姿を見たときから、彼の人生は大きく変わってしまうのです。彼は結局それからの1年のほとんどを石巻で過します■彼が受け持った、半壊の家屋の中を埋め尽くすドロを掻き出す作業。男2人がかりで数日を要するこの作業を待つ家が、石巻だけで2万軒・・・。そんな世界です。一生かかっても終わりそうにない途方もない仕事と、想像を絶する悲しみが集まった町。その中で活動するボランティアにも、一人ひとりの現実があります。≪なぜ自分はここにいるのか?≫■福島さんが同じボランティア仲間の俳優2人と共同で作り上げたお芝居は、ボランティアの眼差しを通して復興を考える、人の生き方を考える、そんな作品です。芸達者で、コメディを得意とする人たちばかりですから、笑いどころもふんだん。2011年の年の瀬、ほんの数十人収容の都内の小さな小屋で初演、以来3人は、日本各地で地道に上演活動を続けてこられました。その甲斐あってこれまでに合計12,000人を超える人たちがご覧になったこの『イシノマキにいた時間』ですが、なんと関西での上演は今回が初めて。実は私ビデオを拝見したのですが、まず第一にめちゃめちゃ楽しいです、笑えます■5/16(土)、17(日)、3ステのみ。時間があれば絶対に観ていただきたい作品です(艦長)

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2015年05月05日火曜日
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2015年05月15日金曜日
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