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2009年2月21日

笑い飯登場!

■笑い飯、ABCホールに登場です!

waraimeshi.jpgご存知、M‐1決勝がテレビのレギュラーというすごいコンビ(第2回の2002年から7年連続決勝進出)。しかしどうしても優勝に届かない■調べてみると、2002年から順に、3位2位5位2位4位5位4位という、とてつもない成績です。決勝に残るだけでも大変なことなんですから■中でもいちばん優勝に近かったのは2003年でしょうか?お笑いファンの間ではもはや"伝説"とも云える、「奈良県立歴史民俗博物館」のネタ(ちなみに正確にこの名の通りの博物館は実在しません)。ある検索サイトで「笑い飯」と入力すると、関連検索ワードの上位に「博物館」と出てきて思わずニヤリとしてしまいました。それほど衝撃的だったんですねー。興味のある方は是非M-1のDVDを買って確かめてください!あのネタが見れるだけでも2003年版は値打ちありです■さて、笑い飯を語るとき必ず出てくる言葉が「Wボケ」ですよね。笑い飯の漫才はこの言葉をもって変則・異端のように語られることが多いと思うのですが、実はとっても正統派なんじゃないの?と僕は思っています。つまり・・・■ボケ⇔つっこみの関係が固定している漫才って、特に若手コンビの場合、しばしばネタの前半である「芝居的設定」に入っていくことが多い・・・■「初デートがうまくいくか心配で」「ほないっぺんここでやってみよか」みたいなキッカケでね。最近はトータルテンボスの「忍びねぇな」「構わんよ」みたいに、この芝居への導入の仕方で個性を出し笑わせるコンビも多いですが、つまりそれほどこの形式が定番化していることの証左なわけで・・・■そしてその後繰り広げられるネタは、医者と患者とか、ピザ屋と客とか、オチに至る直前まで2人の役割・関係が一定なんですね。そうなるとこれは、漫才というよりむしろ漫才の形を借りたコントに近い■それに対して、笑い飯のWボケは、つまり哲夫と西田という人間の「どちらが面白いことが出来るか合戦」で、これはあくまで素の2人の"漫才"なんです■考えてみれば、やすしきよし、阪神巨人、カウスボタン・・・彼ら達人の漫才には、どちらがボケでどちらがつっこみかわからない、そんなん関係ない瞬間ってありますもんね■ツービートや紳助竜介のような圧倒的なボケの力が場を支配している漫才もそう。こちらは、ギャグに仕掛けられた批評性が同時につっこみ(大げさに言えば時代とか社会に対する)にもなっていて、相方はうなづくだけで成立する、みたいな■近年のお笑いブームのおかげで、一昔前までは業界用語だった「ボケ」や「つっこみ」なんて言葉を最近は巷の小学生までが口にしたりしますが、芸の世界はそんな単純じゃない、「漫才=ボケvs.つっこみ」なんていう図式は必ずしも絶対的なもんじゃないよって、プロの漫才さんに見せつけてほしいんですよねー。

■そんなわけで、笑い飯のライブ、楽しみです!(艦長)

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