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今日はにぎやかに、エミちゃん祭り!

さて、エミちゃん祭りです。2012年11月17日、つまり1年前の昨日亡くなった女優・牧野エミさんの、天国デビュー1周年を記念して、ABCホールでかつての仲間たちによる楽しいイベントが開催されます。朝から、今回の呼びかけ人である升毅さんはじめ豪華演劇人の皆さんがホールロビーに集結、さながら高校の文化祭のような手作り感満載の飾り付けに取り掛かっております。ロビーではチャーミングでスタイル抜群のエミさんの写真が多数展示されるほか、エミさんの舞台衣装などのフリーマーケットも実施。夕方からホール内で2回にわたりトークショーが開催されます。もんのすごく豪華なメンバーです!詳しくはこちらをご覧ください。トークショーは入場いただける人数に限りがありますのでよろしくお願い致します!

『エミちゃん祭り』

■ロビーイベント   15:00~20:00

■トークイベント   ①17:30~19:00  ※16:30より入場整理券(1人1枚)配布・17:00開場

              ②19:30~21:00   ※18:30より入場整理券(1人1枚)配布・19:00開場   

            

入場は無料ですが、エミさんが生前力を注いでいた「リレー・フォー・ライフ」へのご寄付のご協力をぜひ!

 

 

年に一度のお楽しみ、カムカムミニキーナあすから!

■カムカムミニキーナ御一行、今朝小屋入りされ、あす『クママーク~ 隈膜下蜘蛛真赤熊野千年真悪乃生意気~大阪公演初日です■題名からも一目瞭然、いつもながら日本古代の物語にインスパイアされた重厚な物語(もちろん笑いも満載ではあるわけですが)を引っ提げての登場です。今回は熊野の森を仮想した土地が舞台とのこと■紀伊半島の奥深くに位置する熊野の地。そこは、険しい山、深い谷が巨大な常緑樹の森に包まれ、万物に霊が宿ると考える自然信仰~アニミズム~が古来色濃く残る土地です。神と仏が交じり合う、修験者たちの鍛練の場でもありました。さらに、歌舞伎舞踊などでもお馴染の安珍・清姫の伝説の舞台である道成寺も熊野のほど近くに位置し、今回の作品の一要素となっています。少女の一途な愛が蛇に姿を変える恐ろしい執念の物語です。さらに今公演には、TVバラエティなどで活躍中の劇団員・山崎樹範さんが5年ぶりに出演。また、主宰の松村武さん・八嶋智人さんと共にカムカムミニキーナ旗揚げメンバーである吉田晋一さんが3年ぶりの出演と、出演者も豪華!噂では八嶋さんの女装歌唱シーンもあるみたいです■とにかく情報量が多くて何度でも観たくなる劇団、カムカムミニキーナの『クママーク』は明日からです!

カムカムミニキーナ クママーク 隈膜下蜘蛛真赤熊野千年真悪乃生意気~

11月16日(土) 14:00★  19:00★

クママーク.jpg    17日(日) 14:00

※当日券は開演1時間前より発売

★・・・おまけトークあり

 

水野美紀主宰"プロペラ犬"、月曜から!

■水野美紀さんが主宰する演劇ユニット「プロペラ犬(ぷろぺらけん)」が、来週ABCホールに初登場します■え?あの映画・TVを主戦場とする美人女優の水野美紀が演劇?しかもABCホールみたいな小さな劇場で?・・・と驚かれる方も多いのではないでしょうか?でもあの水野美紀さんです。「踊る大捜査線」シリーズでめっちゃかっこよかったあの水野美紀さんです。東京公演の小屋は、ABCホールよりもずっと小さくて座席数百数十の赤坂REDシアターなんです■もう5回目の本公演、タイトルは『やわらかいパン』。座付作者もおられるそうですが、前回公演からは脚本も水野さん自身が手掛けておられます。先月、仕事で大阪にお越しになった際ABCにも立ち寄ってもらい、三代澤アナの「ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です」、そして上田剛彦アナの「イベント倶楽部」に出演していただきました。小さな演劇の魅力に触れ、自分でも入り込んでいかれるプロセスの一端を知ることが出来てとても興味深かったです■脚本も送っていただき読んだのですが、いやー率直に申し上げてブっ飛んでいます。面白い。ご興味あればご本人のオフィシャルサイトのお写真なども見ていただきたいのですが、ギャップありすぎです。あの顔で、『小劇場演劇定番の白ブリーフ』について滔々と語ったりしちゃうんですから■もちろん主演は水野さん本人ですが、共演がまた素敵で異色。東京ダイナマイトのご両人!朗々とした美声でシュールにボケる松田大輔さんと、心ここにあらずな感じでグダッと突っ込むハチミツ二郎さんです。本格的な「演劇」はお二人とも初体験だそうですが、M-1グランプリ決勝2回進出の実力者で、上方漫才にはない云わば"演劇的漫才"な芸風ですから、お二人がどんな演技を見せてくれるのか、個人的にもめちゃくちゃ楽しみです。ハチミツ二郎さんは、水野さん演じる男勝りのヒロイン・ななこの幼なじみ。松田さんはIQが異常に高く、「どこでもドア」を作っているのだと言い張るコンビニ店員。らしいわー!■過去、現在、未来。現実と幻覚。縦横に行き来するファンタジーです。笑いに溢れています。ラスト、あの国民的ファンタジーを彷彿とさせる衝撃的かつ感涙必至の展開が待ち受けています■スケジュールがちょっと変則で、来週月曜から木曜まで、平日のみの4日間。お仕事をどこか1日早く切り上げて、是非是非ABCホールへ!(艦長)

プロペラ犬 第5回公演 『やわらかいパン』 脚本:水野美紀  演出:オクイシュージ

やわらかいパン.jpg11月11日(月)  19:30

    12日(火)  19:30

    13日(水)  19:30

    14日(木) 14:00

大雨の中、小屋入り

■劇団銀河さん、荒天の今朝、小屋入り。明日『恋文』初日です■いつも観る者の心を優しくするようなお芝居を上演される劇団銀河ですが、今回は高齢化社会を考える作品だとか。家族の介護、あるいは自分自身の肉体の衰え。どんなにイキのいい若者もいつかは直面する問題です。それも遠い未来のことではなく、ひょっとすると明日難問がわが身に降りかかるかもしれないのです。そんな現実を見据えつつ、『いつまでもあきらめない』、『一人で頑張り過ぎない』・・・このふたつをキーワードに、市井の人々の奮戦を描いたハートウォーミングなドラマ、『恋文』。実は全3回のうち2回は完売しているとか。最終、日曜夕方の部だけ当日券が発売されます■お天気も良くなっているはずなので是非(艦長)

劇団銀河 『恋文』 作・松雪アユム  演出・上野祐嗣

恋文.jpg10月26日(土)           19:00(完売)

    27日(日) 12:00(完売) 16:00※

※当日券は開演30分前より発売

 

Patch→Dステ

■劇団Patch第3回公演『白浪クインテット』、おととい無事全7回の舞台を終えました■アクション、ダンス、歌と盛りだくさんのエンターテインメントだっただけに、スタッフ・キャストに大きなケガが無かっただけでも大きな喜びです。特に大人数での立ち回りシーンがいっぱいありましたからね■多くのファン、関係者も楽しみにしていた次回公演の発表もありました。『破壊ランナー』。1990年代の日本演劇界を駆け抜けた大人気劇団、惑星ピスタチオの代表作!演出は、惑星ピスタチオ出身、末満健一氏(ピースピット主宰)。いわば、監督続投です!■2年目に突入した劇団Patchが、自分たちが生まれた頃に初上演された作品にどう立ち向かうのか!?、また、自らが若手劇団員時代に関わった伝説の名作を、末満健一はどう蘇らせるのか!?・・・興味は尽きません。などと云いながら、艦長、90年代は仕事が忙しく、また小劇場演劇に若干屈折した感情を持っていた時期で、『破壊ランナー』はもちろん、惑星ピスタチオの舞台そのものをチラ見した程度にしか知らないのです。情けない。これから情報収集に努めたいと思います■さて、明日からABCホールでは、劇団Patchの東京の兄貴分による、シェイクスピアの名作喜劇の上演です。Dステ14th『十二夜』■瓜二つの兄妹が生き別れになる。妹は身を守るために男装する。・・・この二つの設定のもと、やたら惚れっぽい男女が入り乱れ、女が女に恋をしたり、うっかり見ず知らずの人物に求婚したり。つまり、今なお世界中で作られ続けている『勘違いの喜劇』の原点、教科書のような作品です。しかも、性別の混乱がキーポイントであるこの劇を、今回オールメール、つまり全員男性キャストで上演するというのですからややこしい。イケメン男優が女装して女性として登場し、更に劇中で男装するという...。もっとも、歌舞伎同様シェイクスピア時代の俳優は全員男性だったそうですから、正調の演出と云えるのかもしれません■とにかく楽しみな舞台です(艦長)

Dステ 『十二夜』 原作:W・シェイクスピア  翻訳:松岡和子  演出・上演台本:青木豪

10月17日(木)      19:00    

    18日(金) 14:30 19:00     

    19日(土) 13:30 18:00        

    20日(日) 12:00 17:00      

※10/18(金)14:30の回以外、前売り券は完売しています。

※当日券は各回開演90分前より発売。その時点で希望者数が発券枚数を超える場合は、抽選となります。

十二夜.jpg

 

Patch参上!

劇団Patch1周年記念公演『白浪クインテット』、昨日小屋入り、明日いよいよ初日です■旗揚げ公演の『OLIVER BOYS』、第二回公演『巌窟少年』そして今回。世界設定は全く異なれど、タイトルだけを見てもわかるように、作・演出を手掛けてきた末満健一氏が一貫して描くのは少年たちの成長物語です。そして、劇団Patchは、現実の世界で芸能界、演劇界に飛び込んだばかりの少年たちの集団です。つまり、物語の登場人物たちの苦悩や達成は同時に、現実の少年たちの成長のプロセスでもある。そのシンクロ感が観客の胸にある時は心地よく、ある時はほろ苦く浸透するのです。今風に云えばここがPatch芝居の大きな『萌え』ポイントなのかもしれません■Patch Stage vol.3『白浪クインテット』は、配役に関して過去2作と大きく違う点が二つあります。まず、関西演劇界から、実力・人気とも確固たる地位を持つ客演陣を5人迎えています。橋爪未萠里、大塚宣幸、西原希蓉美、鈴木洋平、そして伊藤えん魔。もうひとつ。劇団Patchの中で役がついていないメンバーがいます。元々表舞台に立つために厳しいオーディションをくぐりぬけてきたわけですから、今回出番がなく、裏方として仲間を助けるのはつらい面もあると思います。でも、作品が出来上がる過程を間近で冷静に見つめ続ける数十日間は、実は舞台に立つ者には決して得られない貴重な経験となるはずです。舞台の上からは絶対舞台が見えないですからね。とにかく、Patchも結成1年を経て新しいステージに入ったということなのでしょう■さて『白浪クインテット』、もちろん歌舞伎の超有名作品『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』、通称『白浪五人男』が下敷き。日本駄右衛門・弁天小僧菊之助・南郷力丸・赤星十三郎・忠信利平という五人の泥棒の活躍を描いた河竹黙阿弥の作品です。中でもお馴染のシーンは、弁天小僧が正体を見破られ開き直って煙管片手に語る「知らざあ言って聞かせやしょう・・・」の名台詞、そして五人が傘を手に勢揃いして、順に名乗りを上げる『連ね』。歌舞伎で最も有名な場面と云っても過言ではない、まさに様式美の極致です■無論この『白浪クインテット』は、歌舞伎と同様の中身をやるわけではありません。お話は、実在の人物と架空のキャラクターが入り乱れ、歴史の『IF』を描いた云わば、白浪五人男が結成されるまでの前日譚。最近の映画で云えば、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』、いや超人集団の結成と云う意味では、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』ですね。どちらもすごく面白い映画でした。僕、この前日譚というやつが何故か大好物で、もうワクワクです■舞台となる時代は江戸、場所は堺・・・らしいものの、登場する歴史上の人物の設定や時代考証はあえて無茶苦茶、バイクやスマートフォン、マシンガンも登場する世界です。元々歌舞伎という芸能も、平家物語のエピソードを江戸風俗で描いたり、逆に「仮名手本忠臣蔵」のように同時代の事件を室町時代のこととして描いたり、時空を自由に行き来して世界を構築します。ですから、本作はまさに現代の歌舞伎といってよいのかもしれません■もちろん前述の名シーンも登場します。どんな演出で描かれるかは、お楽しみ。あ、大事なことを忘れていました。『白浪クインテット』、なんとミュージカルなんです。Patchたちも、えん魔さんを始めとするベテランたちも、歌います。ダンスも殺陣もたっぷりです。波瀾万丈の大スペクタクル、小さなABCホールはもう大変です。実は舞台、木製なんです。原始的な造りなんです。耐えられるんだろうか?(艦長)

劇団Patch1周年記念公演 『白浪クインテット』 作・演出 末満健一

しらなみ.jpg10月11日(金)       19:00

    12日(土) 13:00★ 18:00★

    13日(日)  13:00★ 18:00★

    14日(祝) 12:00 17:00

★・・・Patchメンバーとスペシャルゲスト・阿久津愼太郎(D2)によるアフタートークあり

※当日券は開演1時間前より発売(10/11は発売微妙!)

 

明日から『誉め兄弟』

人は、仲良くしないといけないなあ・・・。

スクエア『誉め兄弟』チームの皆さん、本日小屋入りで明日初日です■・・・下町の古びた民家。そこに数人の男女が三々五々集まってくる。どうやら、その家の主が亡くなって奥の間に安置されているようです。集まった人々のうち、中年の入口に差し掛かったという感じの三人の男性は、故人の息子たち、つまり兄弟らしい。父の死を嘆きつつ、久しぶりの再会を喜んでもいる。死者を悼む儀式の前の、よくある風景。・・・と思って見ていると、何かがおかしいのです■会話を聞くうちに、三人が過ごした、よくあるとは云えない過酷な子供時代が明らかになってきます。圧倒的な不幸。そして過去以上に特異なのが、この三人のキャラクターです。破天荒なまでに正直で、底の見えないほどのお人好し。人を疑うことを知らず、兄弟同士のいがみ合いなど微塵もなく、果てしなく労りあい、讃えあう。まさに誉め兄弟■三人に加え、昔の日本の下町によくいた、他人の家なのにまるで我が家のように自然に出入りする快活な男性(三兄弟の幼馴染)や、この家に暮らしているらしい、主の死を嘆く聖母の如き若い女性も強烈な存在です。まるで世界から「邪悪な心」が一切消えうせたかのようなピュアな空間が舞台上に形成されるのです■そして、そこにもう一人、謎の人物が侵入してきます。喪服の女性。劇の登場人物たちは相変わらず脳天気だけれど、観客の胸には不安が広がります。案の定、彼女は故人の『遺産』のことで用があって来たというのです・・・■偶然が重なり、あり得ない状況が生じて、そこで人々が騒動を起こすのが『シチュエーション・コメディ』だとすれば、この『誉め兄弟』はまさしく『キャラクター・コメディ』です。善き人たちの、善き喜劇■殺伐とした人間関係や世の中の不条理にちょっと疲れたあなた、是非ご覧ください。スクエア『誉め兄弟』、心が浄化されるような作品です(艦長)

誉め兄弟.jpgスクエア 『誉め兄弟』

10月4日(金)      19:00

    5日(土) 14:00 19:00

    6日(日) 12:00 16:00

※当日券は開演45分前より発売

秋本番

■いよいよ10月です。「あまちゃん」も「半沢直樹」も終わっちゃって淋しいとお嘆きのみなさん(僕もややあまロスですけど)。劇場があります。ABCホールがあります。10月から12月まで、ABCホールはほとんど休みがゼロの状態で、演劇を中心に公演が目白押しです■まず、10/4(金)~6(日)がおなじみスクエアの『誉め兄弟』。10/11(金)~14(祝)は劇団Patch一周年記念公演『白浪クインテット』。10/17(木)~20(日)がDステ『十二夜』。21(月)には当ホール2回目となる『山里亮太の140』(前売完売)。10/26(土)-27(日)劇団銀河『恋文』。・・・11月も記そうと思いましたが、大変なのでまた次回■今朝、『浦川康幸の劇場に行こう!』の録音がありまして、特別ゲストとして伊藤えん魔さんに来ていただき、ゲスト出演するPatch『白浪クインテット』のこと、来月早々に控える伊藤えん魔プロデュース『CHESS』のこと、たっぷり語っていただきました。現在Patchの面々を日々鍛えまくっている演出家・末満健一氏のエピソードが特に興味深かったですね。かつての大人気劇団、惑星ピスタチオに半ば強引に入団した若き日の末満健一氏。新人時代に彼が佐々木蔵之介さんを始めとするピスタチオの先輩から受けた厳しい指導に比べれば、今のPatchの苦労なんて何でもない、と。十数年の時を隔てる両方の稽古場に、いずれも客演として立ち会っているえん魔さんのお話、説得力抜群でした。いやー僕より一回り近くお若いはずのえん魔さんですが、関西小劇場界の生ける歴史ですね、さすが。放送はもちろん1008khz・ABCラジオで今度の日曜、10月6日(日)21:05から■明日はいよいよスクエアさん小屋入りです!(艦長) IMG_2680[1].JPG

収録を終えた6人

前列左から中山義紘(P)、村川剄剛(P) 後列左から浦川康幸アナ、杞山星璃(P)、岩崎真吾(P)、伊藤えん魔  ※P=劇団Patch

今日明日、デルシネ!

■日中はまだ30℃越えで今日もまた真夏日になりそうです。とはいえ中秋の名月も過ぎ、明日ははや彼岸の中日。美しい日本の四季の移ろいを体感できる素敵なときです。そんな折、ABCホールでは実に暑苦しいイベントの始まりです■

王立劇場vol.10 デルシネ エル・シュリケンvs.悪魔の発明 with ドナインシタイン博士のひみつ学会2013

つまり、関西の演劇界を支える二大鬼才がこの面白イベントに集合。大王こと後藤ひろひと、DOCこと川下大洋a.k.a.ドナインシタイン博士(ちょっとHIPHOPっぽい言葉を使ってみました。熟年ラッパーとして日本震撼のデビューを飾るべく艦長秘かにRAP勉強中)。

■今日13時のゲストは、大王の古巣、遊気舎の現座長・久保田浩。そして特別ゲストに桜 稲垣早希。

■今日18時、漫才コンビ矢野・兵動のボケ、おしゃべりの達人・兵動大樹。

■明日13時、笑いの求道者、吉本新喜劇の内場勝則座長。

■明日18時、女優にして大王の妻つまり王妃、楠見薫。

これらの人々はDOCと共に希代の才人奇人・後藤ひろひとの秘密を解明します。もちろん映画の中には吉本興業のスターが綺羅星のごとく出演。そして何度もご説明している通り、客席のあなたもその共演者となれるのです。心地よい初秋の休日の空気の中、ABCホールに急げ!

デルシネ、直前マル得情報!!

■ネット上に、僕がよく参考にさせていただいている、ある覆面劇評家さんのサイトがありまして。たぶんアレだろうとお察しの方も多いと思います。おそらく首都圏在住の方なのですが、その方の劇を観る目が実に優しい。演劇愛に満ちている。感想文には、劇の中身のみならず、上演時間、客席の入り具合、チラシ束の厚みまで記載されていて、読めばまるで実際に劇場に行ったかのよう■特筆すべきはその観劇数の多さで、大劇場から小劇場まで、現代演劇を中心として、ダンス、歌舞伎、オペラ、落語もまじえ、だいたい1か月平均40本ほど、多い月は50オーバーの観劇記がアップされています。つまり、ほぼ毎日、休日は原則昼夜ハシゴで時には3本、みたいな感じなんです■さらに驚くべきは、関西にも頻繁に足を運ばれていることで、例えば、今や関西を代表する劇団といえるヨーロッパ企画は、結成間もない2001年から恐らく全作品をご覧になっていますし(僕より1年早くてちょっと悔しい)、京都の民家の居間みたいなところで上演されている一人芝居の、数人の観客の中の1人だったりもする(その中には僕もいたみたいですが)■いったいどんな方なのか全く知らないのですが、その方の記録の中で、前から特に気になっていた物件があります■2000年8月、KAVC(神戸アートヴィレッジセンター)で開催された、劇団・遊気舎による『エル・ニンジャ対アマゾネス・キョンシー』というイベント。作・演出は、かつての遊気舎座長、大王こと後藤ひろひと氏。2000年といえば、後藤氏が川下大洋氏と演劇ユニット"Piper"を立ち上げて3年目です。私・艦長、このPiperの初仕事だった当社のある深夜TV番組(1997)の担当Pだったりするのですが、2000年当時は東京勤務だったこともあり、この催しは見逃しています。ちなみにこの深夜番組、実に奇抜で面白かったのですが、あとで会社の偉い人に少々叱られもしました。えへ■でですね、今からこの劇評サイトを元に、『エル・ニンジャ対アマゾネス・キョンシー』がどんな催しだったかを説明します・・・■①ある映画作品の上映会という設定。進行役の大王によると、どうやら完成フィルムが間抜けな理由でオシャカになってしまったらしい■②「ならば今から上映時間までに、急いで足りないシーンを撮り足そう!」「まさか!?」「エキストラならここにいるじゃない!」ってことで、観客がいくつかのグループに分けられ、建物の中の何か所かに集められ、それぞれが変てこな演技指導を受ける。そして訳の判らぬままその姿を撮影される■③撮影された素材は急いで編集に回され、その間観客は自由行動。館内の至る所に設けられたお楽しみコーナーで、遊気舎座員との様々な触れ合い(?)を楽しむ。さながら高校の文化祭のような雰囲気であたろうと思われます■④そしていよいよ完成した映画の上映会!映画の出来そのものは何をか云わんや、大王云うところの『ゴミ映画』だったはずですが、あちこちに、さっき撮影したばかりのエキストラシーンが!しかも写っているのは他ならぬその場の観客「なにー!?さっきの演技指導でつけられた動きってこういう意味だったの!」って、編集の魔術で意外な使われ方をしちゃってるという趣向。もうこれは盛り上がらないわけがない■ デルシネ.jpgいやー観たかったなーこれ!と、13年前に記されたこの文章を読んで涎を垂らしていたわけですが。なんと。この企画がグレードアップしてABCホールで観られるというじゃありませんか。長生きはするもんです■題して『デルシネ』、つまり出るシネマ。イベントの骨格は上に記したとおり。司会進行はもちろん後藤ひろひと。氏の監督による『エル・シュリケンvs悪魔の発明』という映画は相変わらずゴミみたいですが出演者は超豪華で、ナインティナインの岡村さんはじめ大師匠から若手人気者まで吉本の芸人さんがズラリ■そして、編集の間、お客様を楽しませてくれるのは、ご存知Piperの長老・川下大洋、もとい彼が扮するキャラクター、ドナインシタイン博士による、久しぶりの『ひみつ学会』関西演劇界一の屁理屈男・DOCによる今回の研究発表はずばり『後藤ひろひとのひみつ』。毎ステージ、博士の発表に加えてゲストの研究発表、さらに豪華なVTRゲストの発表もあります!

■うー!書いていても、ちょっと予備知識がいりそうな文章で恐縮ですが、なーにややこしいことは知らなくて結構。会場に来て下さりさえすればいいんです。類稀な才能とサービス精神で関西の演劇界を牽引し続けている大王が、盟友・ドナインシタイン博士と共に、あなたを奇妙な世界に連れて行ってくれます!

■あ、初日の昼の回には、映画のヒロイン、桜 稲垣早稀ちゃんも登場してくれます。

■でもって、現在ここから、当日精算予約受付中!!

王立劇場vol.10 デルシネ エル・シュリケンvs悪魔の発明 with ドナインシタイン博士のひみつ学会2013

9月22日(日)   13:00(ゲスト・桜 稲垣早希、久保田浩)  18:00(ゲスト・兵動大樹)

  23日(月・祝)  13:00(ゲスト・内場勝則)           18:00(ゲスト・楠見薫)

 

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