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2009年11月

文化庁芸術祭参加公演です

■今夜は桂雀々さんの独演会。もちろん大入りの盛況です■雀々さんが一席終えた後、ただ今舞台ではゲストの三代澤康司部長アナウンサーが新作落語『アナウンサー根問』を演じております。どんな会社やねん。マクラで告白してましたが、三代澤アナ、なんと今から3か月ほどの間に様々な落語会に呼ばれてて、三席演るそうです。どんなアナウンサーやねん。

■しかもこの『アナウンサー根問』というネタ、初めて拝聴しますが、結構攻めてるネタですわ。題名からお分かりのように、古典『色事根問』の形式を借りて、アナウンサーという仕事の特質を面白おかしく描くわけですが・・・実際のところ、『局アナ』という身分は、あくまで放送局のサラリーマンでありながらやはり人気商売でもあって、そういう僕ら身内でもちょっと気を遣う部分をこの噺はグリグリいじってくる■バランス感覚に優れ温かい心の持ち主である(と世間から思われている!?)、三代澤アナならではの噺だと思いますねー。

お、今ギャグで拍手が来たぞ!いやお見事!!(艦長)

miyosawa.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            演じ終わった直後です→

前向きの傾斜

■ただ今ホールは明日からの公演『jade版人生ゲーム』の仕込み真っ最中です。前売り券はすでに完売!当日券発売はキャンセルが出たときのみ、ということで開演5分前に判断とのこと。チケットないけど見たいという方は覚悟してお越しくださいm(__)m。

■さて先週木曜のことです。水・木と2ステだった劇団民藝さんの『らくだ』が終演してお客様の退館が終わった頃合で、主演の大滝秀治さんにご挨拶を、と申し出たら、『あ、もう病院に点滴受けに行っちゃいました』とのこと。いや、特にご病気ということではなく、体調維持のためだそうです。すごいなー。大滝さんの役は台詞も一番多いし、古典落語『らくだ』を題材にした作品ですから終盤には『かんかん踊り』を踊るシーンもあって、運動量もすごい。しかも今回の舞台セット、舞台の奥から客席に向かって床面に下りの傾斜が作ってあって、あれ結構役者さんの体力を消耗させるはずなんです。舞台の傾斜は、確かに奥行き感が強調され舞台全体を俯瞰で見せるという演出効果もあるし、お客様は見やすいし、よく使われる手法ではあるのですが■余談ですが能舞台も、橋掛かり(歌舞伎の舞台の花道にあたる橋状の通り道)には揚幕から本舞台にかけて上りの傾斜が、本舞台の奥から正面の客席に向かっては下りの傾斜が作ってあります。幕から舞台に向かうときには、上り坂をしっかり踏みしめながら気合を蓄え、舞台に乗ったらそのエネルギーをグワっと前へ!っていうことですかね。まあ橋掛かりに関しては、幽界と現実世界の境界であったり演出上いろんな使われ方をするので一義的な説明は難しいと思うのですが、でも何となく理にかなっているような気はします■そうでした、大滝さんのハナシです■私その時即座に、かなり前に見たNHKのドキュメンタリー番組のことを思い出しました。病と闘いながら旅公演を続ける劇団民藝の宇野重吉さんに密着取材した作品です。つまり大滝さんの先輩ですね■この旅公演で演じられていたお芝居は、たしか木下順二・作『三年寝太郎』だったと思います。名作とはいえ、小学校の学芸会でも演じられるような素朴な民話劇です。その主人公の怠け者の少年、寝太郎を、あの名優宇野重吉が、鼻の頭を赤く塗り、寸足らずの着物を着て熱演しているだけでもすごく面白かったのですが、衝撃的だったのは・・・■本番中、宇野さんが舞台袖に引っ込むたびに、すぐさま抱きかかえられるようにして座り込み、酸素ボンベを口に当てて吸入しながら、苦しげにあえいでおられる姿でした。・・・何というか、安易に言葉で表現したくないほどのショックを受けたのを記憶しています■人に見られるための『舞台』という仕掛け。見るために舞台の前で待ち構える観客。見られるためにそこに向かう俳優・・・。なんかね、大袈裟かもしれませんが、『人間ってなんでこんなことに必死になるんやろー?』っていう思いです。その答えを見つけるためにみんな頑張るんだと思いますけどね。

■またちょっと話はズレますが、『頑張る』こともほんとうは間違っているのかもしれない。まさに『三年寝太郎』のように、日本には古来、怠け者が人々を助ける、あるいは大金持ちになって成功する、というお話がいくつかあります。怠惰をこっそり礼賛する文化というか。『果報は寝て待て』、『世の中に寝るより楽はなかりけり 浮世の馬鹿は起きて働く』なんて言い草もあります。それは、働いても働いても報われない現実に対する、明るい抗議としての寓話なのかもしれませんが・・・(艦長)

祝!1.5周年

■今日から11月。なんでこんな早いの、時間が経つのは・・・ていうか、もう少し気の利いたこと云えないかと思いますが、ホントこればっかりはホントなんだから仕方がない■人間、年齢を重ねるとどうして時間の経過を早く感じるのか・・・これについてはいろんなことが語られています■①よくある俗説のひとつが、『年とると刺激が減るから』説。幼い頃・若い頃は見るもの聞くもの体験すること全てが刺激に満ちていて、それらの記憶がいっぱい脳内にメモリーされ、濃密な時間として記憶されるけれど、大人になると、大概のことは経験済みで日々の生活に刺激がなくなるから、記憶もあっさりしていて短く感じてしまう、っていう・・・。しかし、かなりいい年である我が身に照らして考えると、私今から2年半前、『フォッフォッフォッ・・・きみ新しくできるホールを担当したまえ、さあ行くのじゃ!』『ヒューッ!(了解)』と命じられ、以来不慣れで刺激に満ちた時間を過ごさせていただいているわけですが、やっぱり早いよ~!時間経つの。もっと短いスパンで考えても、つまらない芝居を観ている時ってほんと時間の経つのが遅く感じられますよね。【つまらない】≒【刺激的じゃない】だと思うので、その点でもこの説には同意できないかな。ねえ、観劇中暗闇の中で腕時計を何度もチラ見して、『止まってるん違う!?』と愕然とした覚えはきっと誰にもあると思うんですけど(笑)■②次に、『それまで過ごしてきた人生の中で【1年】という時間が占める割合がどんどん小さくなるから』説。7歳にとっての1年は人生の1/7だけど、50歳にとっての1年は人生の1/50に過ぎないから短く感じる、っていう・・・。これはかなり納得かな■③あと、非常に科学的に思えるのが、ベストセラー『ゾウの時間ネズミの時間』の理論を、ゾウを大人に、ネズミを子供に当てはめる考え方。動物は一般に体が大きくなるにつれ心臓の鼓動がゆっくりになります。一生に打つ心臓の鼓動はゾウもネズミも15億回と等しい。つまり、大きくなると時間あたりのエネルギー消費・活動量は少なくなり、生物学的な時間の流れはゆっくりになる。逆に外界の動きを速く感じるわけです。なんかちょっとややこしいですが、映像の撮影と再生の関係にたとえると分かりやすい。20091021190709387_0001.jpg高速度撮影したフィルムを普通に再生すればスローモーションになり、低速度撮影したフィルムを普通に再生するとチョコマカ速い動きになる。前者のように世界を見ているのがネズミ(子供)、後者がゾウ(大人)というわけです。なるほど・・・oeff.jpg

なんだかなー。何を書いているのか。いやね、2008年5月2日にわがABCホールが開館して、明日で1年半ってことが云いたかっただけなんです。1.5th anniversary??いや、そんな云い方はないなきっと■ホールでは今、桂雀松さんの独演会の真っ最中。ちょっとお天気が悪くなってきましたが、大入りのようで、よかったよかった。明日は、代官山のカリスマ・ヘアデザイナーさんのイベントがありまして、こちらはちょっと業界向けのイベントなので当HPではご紹介してませんでしたが、これもSOLD OUT。 jade.jpgその後『新婚さん』があって、試写会があって、今週の土・日は見目麗しき女子たちがガンガン踊りまくる、jade版『人生ゲーム』です。 次の週は、月曜に桂雀々さんの独演会があって、後半から大阪ヨーロッパ映画祭  、そして、その翌週は丑の会『ミ・ラ・イ...』。12年に一度、丑年にだけ公演するという、丑年の人だけで構成された集団によるお芝居です■あ・・・これイベント情報のってないわ。今しばしお待ちください・・・ふう(艦長)

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